まとめ記事(コンテンツ)

2010/07/17

長野散歩

7月17日のお話の続きです。

D-Wind Rally43を走り終えた後、そのまま国道を西に進みます。
目的は長野県長野市の街歩きです。

国道は観光客の車やバスでかなり混雑していました。しかし、そのほとんどが途中で草津温泉の方向に消えていき、長野方面に向かう車はほとんどいません。ここから快適なドライブです。

嬬恋を過ぎて長野県に入り、菅平高原経由で長野市内に向かいます。長野駅前の駐車場に車を停めた時には、すでに17時を回っていました。

まずは善光寺まで・・・のその前にまずは腹ごしらえ。
実は、D-Wind Rallyの走行前に朝食を食べて以来、ここまで何も食べていなかった・・・というか食べる機会が得られなかったので、さすがに空腹が我慢できなかったのです。(恐るべしDWR(笑))

駅構内の待合室に立ち食いのそば屋さんがありました。たくさんのお客さんが立ったまま、あるいは待合室の椅子に座ってそばをすすっています。中には、若い女性の姿もちらほら見かけます。さすが、信州そばの本場だけのことはあります。


ねぎそば。その名の通り、ネギが多めに入っています。

あっと言う間につゆまで飲み干してしまいました。まだまだ入りそうですが、この後も何か美味しいものを食べることを期待して、お腹に余裕をもたしておくことにします。


長野駅前、車も人も多いです。

駅からは、ほぼまっすぐ善光寺まで参道(中央通り)が続いています。メインストリートの1つで、様々なお店が立ち並び、非常に都会的な雰囲気でした。


灯篭がずっと続いています。

少し雲行きが怪しかったのですが、やがて遠くで雷鳴が聞こえ出し、ポツポツと雨が降ってきました。傘は持参してきたのに事もあろうに車に忘れてきた私・・・ちょっと困ったな、と思いかけた所にアーケード商店街が。繁華街「権堂商店街」。
ちょうどいいタイミングでしたので、まずは雨宿りも兼ねて商店街の方に足を向けることにします。


権堂商店街。画像処理が大変なので、人通りの少ないタイミングで撮影していますが、実際にはもっと人通りが多いです。

商店街の中心部、イトーヨーカドー前にあった「勢獅子(きおいしし)」の像


商店街のシンボル的存在でもあるようです。

ひとしきり商店街を歩いた後、空も何とかもちそうですので、再び進路を北に取ります。通りの先に、善光寺の仁王門が見えています。


このあたりまで来ると、今までとは打って変わって昔ながらの街並みを模したかのような、落ち着いた白壁造りの建物が増えてきました。ほとんどが、和菓子や和風の雑貨店などのお店になっています。

そんなお店の軒先を右に左に眺めながら歩くと、ようやく仁王門に到達。


堂々としています。その向こうには山門。

仁王門から山門までの間は、昔ながらの門前町の雰囲気を残したようなお土産屋さん、さらには旅館が並んでいました。時間が遅かったせいか、大半のお土産屋さんはもう閉まっていましたが、旅館には学生の団体が宿泊しているらしく、賑わっている様子が外からもうかがえます。夏休みですし、何かの大会があるのでしょうか。

山門をくぐると、いよいよ本堂が見えてきました。(トップの写真)
有名な本堂ですが、さすが、実際に見ると威風堂々としていて、厳かな気持ちにさせられます。

しっかりとお参りをして、再び参道を駅の方向に戻ります。
さきほど通った、白壁造りの和菓子屋さんの1軒が「竹風堂」さん。そう、3年前、PDQMの最終回の時に訪れた松代にあった「竹風堂」がここにもあるのです。
ということで、「お一人さま」と名付けられた栗ようかんを購入。これでいいお土産ができました。

この時に立ち寄ったはずのチェックポイントは記憶に無かった、と前回のブログで書きましたが、このように美味しい食べ物のことははっきりと覚えています(笑)


こちらが「竹風堂」さん

この直後から、再び雷鳴が鳴り響き、とうとう本格的な雷雨となりました。近くの白壁のお店の軒先をお借りして、しばし雨宿りをします。

小雨になったところで行動開始。中央通りとは1本筋違いの通りを駅まで向かいます。


ながの東急。
先日訪れた福井と同様、こちらでもまだまだ百貨店が頑張っています。百貨店があるのとないのとでは、やはり街の活気が違うと思います。周辺もたくさんの店が立ち並び、行き交う人も多いのですが、それはやはり百貨店を核とした人の動線が活きていることの証しでしょう。
ただ、今の経済構造では、今後も地方の百貨店を取り巻く環境の厳しさは変わらないと思いますので、頑張ってほしいのですが、色々と難しい事もあるかと思います。

駅に戻ってきた頃には、すでに陽が暮れていました。
近くのお蕎麦屋さんで、再び信州そばをいただきます。


今度はざるでいただきます。

車に戻った後、帰路に着く前に市街を車で回ってみます。

長野市を語る上で、1998年の長野冬季オリンピックについては触れないわけにはいきません。今回の街歩きでも、五輪マークをいくつか目にしました。

実は、オリンピック開催直前にこのあたりで開催されたPDQMは、オリンピックの競技場巡りコースでした。市街のあちこちで、競技場そのものだけでなく、道路や関連施設の工事がどこもかしこも行われていて、大きく変貌する様を直にこの目で見ることができたのはある意味、貴重な勉強ができたと思います。

今回は、ビックハットの前を通りました。建物の五輪マークが浮かび上がっています。とても建設されて10年以上経つとは思えないほど、今でも十分現代的な建物です。
日本で、オリンピックが開催された都市は長野を含めて3都市だけですが、このように市内で五輪マークを目にすると、何か、ちょっと特別なオーラのようなものを感じます。

今まで、比較的城下町の街並みを歩く事が多かったので、門前町である長野は、今までとは異なった趣を感じて非常に新鮮でした。現在的な街並みが、和風の落ち着いた街並みに、そして時代を感じる古き良き門前町の街並みへと変化していった善光寺の参道、そしてまた、オリンピックによって大きく様変わりしたであろう市街など、奥深くて興味がつきない街です。このような1回の短時間の訪問では、上っ面を撫でることすらできていないでしょう。

こうして、またいつか再訪してみたい街が増えました。


Posted at 2010/07/19 22:04:52

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