まとめ記事(コンテンツ)

2005/04/30

氷雪 240Zモンテで闘う

優雅なロングノーズで時代を切り裂いたS30フェアレディZ。
サファリの砂塵や、モンテの氷雪などは似合わない・・と考えられているが、日産は240Zをレースだけでなく、ラリーのフィールドでも活躍の場を求めた・・

サファリで’70年にブルーバード510が「メイクス」「クラス」「総合」の完全三冠を達成した翌年、サファリに不似合いな美しいロングノーズのスポーツカーがスタートラインに並んだ。

そのクルマの名前は「フェアレディ240Z」。

現地のマスコミだけでなく、他のライヴァルメーカーも240Zの登場に度肝を抜かれた!!

「DATSUNは気が触れた!?」

前年の活躍を考えれば、さらにパフォーマンスを上げて510が出てくると思っていたのに、それまで実績も無く、サファリのフィールドにはどう見ても不似合いな240Zが出てきたのだ、そんな日産にライヴァル達は驚きが隠せなかった。

しかし、日産の読みはしたたかであった。

510では高速化したラリーには勝てない・・・

果たせるかな240Zは初出場にも拘らず前年の510に続き、完全三冠をもぎ取ったのだ・・・

そんな240Zの高速運動性能をサファリだけに日産は留める事は無かった・・・

なんと、絶対にFRは不利といわれた「モンテカルロ」にも240Zを出場させたのだ!!

雪と氷に閉ざされたモンテ・・・

それまでFFやRR車しか優勝はおろか完走もままなら無いラリーであったが、日産は410ブルーバード、フェアレディーSR311とFR車で果敢にもモンテに挑み続けていた。。

その総決算として、さらに高性能な240Zでモンテに挑戦したのだ。

しかし、優雅で美しい240Zは性能的には何の問題は無かったが、逆にエクステリアはモンテでは不利以外の何物でも無かった・・・

狭い山岳ルートでは全長が長すぎたのだ・・・

ところがいざ、ラリーが始まると観客は240Zの豪快な走りに釘付けとなった!!

240Zの全長と変わらない狭い道幅の山岳路を、240Zは優雅なノーズの先で雪や氷の壁を削りながら、ほぼ全区間を真横にカウンターを当てながらクリアーしたのだ!!!

240Zは闘った・・・

’72年、出場台数264台中完走車両34台という例年まれに見る厳しい気候と条件の中240Zは総合3位、クラス2位という成績でモンテを終えた・・・

総合3位という成績は91年にセリカが総合優勝するまでの、モンテにおける最上位だったのだ・・・

240Zと言えばレースばかりの活躍が語られるが、実はラリーフィールドでも活躍した事を覚えていて欲しい・・・
Posted at 2005/04/30 22:52:18

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

ニュース