まとめ記事(コンテンツ)

2016/03/21

規格 トンネルに関する規格を知れば

 広島県内の山陽自動車道、八本松トンネル事故がきっかけで、道路の設備に興味を持っていただけると幸いなのだが、不十分ながら現代の道路は、理論的に構築されている。

 それが不幸にして、予算や人員という限られた資源によって制限がある事はいかんともしがたいモノだ。

 その規格や基準を知っていると、ひとたび何かあった時に、自分を守る大切な知識になるとも思うのだ。

 例えば以前紹介した、トンネルの排気設備の基準なんだが、

隧道 繰り返される隧道(トンネル)の悲劇、対策対応は無いのだろうか?
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/338623/


トンネル長さ(Km)×交通量(台/毎時)> 600

これは僕が昔々、習った基準なんだが、この基準の根拠は、経験値で、この数字を超えると一酸化炭素の濃度が 100ppm を超えるので換気設備が必用というものだった。

(ちなみに一酸化炭素の濃度が 200ppm に達すると、ハッキリと頭痛等の症状が発症してしまう濃度だ。)

 現代ではどうなっているか正直分からないのだが、僕が知っている近年の基準は、明確にトンネル長さと通行量の関係が系統化され、ランク付けされている。


トンネルの長さと通行量によって、トンネルがランク付けされて、設備に設置基準が決まっている。

 現代のトンネルは「AA」から「D」までランク付けされて、それに従ってトンネルに設置される設備が決められている。

具体的には


ランク分けによってトンネル内の施設設置基準が決まっている。

こうして安全施設については、十分まで行かないが、これまでの経験値などなどから明確な設置基準が決まっているのだが、換気設備については、あくまで通常時の通行量や設計速度によって、通常の換気に必要な場合のみ設置が進められているが、残念ながら火災などが起きた場合を想定した設置は行われていないのが現実だ。

逆に電気料などのコスト削減の煽りを受けて、既設のトンネルでも撤去が行われているのが実情なのだ。

日ごろ使わないからという論理で、ひとたび何かあれば・・・・それが現代の道路事情で、そうなると、我々ドライヴァーは、何かあるかもしれないという気持ちで、事故を想定した知識や装備をクルマに常備しなければ命は守れないというのが現実なのだ。

 最近は花粉症のおかげで、かなりの性能を持つマスクも簡単に入手できるようになった。もしもの時に備えて、ちょっと高目のろ過性能の良いマスクを、かさばらないからクルマに常備するというのもこれからは必要かもしれない。

 そして、トンネル内で火災が起きた時、どうすれば生き延びられるか、その知識も意識して学ぶと言う事も大事だと僕は思う次第なのだ。
Posted at 2016/03/21 10:12:14

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