まとめ記事(コンテンツ)

2007/08/15

宇宙 コスモは再び舞い降りたか?

1981年9月

マツダはコスモのモデルチェンジを敢行した!その頃マツダは「空力」に開眼しており、その流れに沿って「E-HB型」もデザインされ、イメージリーダーたる、コスモのHTはCD0.32を誇っていた。

この代になって、それまではエクステリアだけは別物にデザインされていた「ルーチェ」が、「コスモ」に遅れること約一ヶ月後の10月16日に、モデルチェンジされたのだが、内容も然ることながら完全に外観的にも兄弟車になって登場した。

この新しい「コスモ」がリリースされた当初は、レシプロオンリーであった事も業界で数々の憶測を呼んだ。

しかし、それはマツダにとって・・いやロータリーにとって起死回生ともいえる新機軸のロータリーの搭載の為であって、それは「ルーチェ」の登場と同時に発表追加発売された「6PI」と呼ばれる新型ロータリーであった。



6PIとは、文字通り6つの吸気ポートを持つもので、通常は「プライマリーポート」のみで吸気を行い、負荷が増えれば「セカンダリーポート」も開き、さらに高負荷になると「セカンダリー補助ポート」も開いて燃費と低速のトルクを確保しようというものだった。

この新機軸を採用する事によって、マツダ念願の 「ロータリー10モード10Km/L」を達成した。(念願・・と言っても5MTでのハナシであったが・・・)

6PIロータリーを搭載したモデルが発売され、ようやく多くのマツダファン、ロータリーストの喝采を浴びる事となったのだ。

この新しいコスモだが、エクステリアは「4DRハードップ」と「ツゥードアハードトップ」で構成され、いかにも「空力」のマツダらしい滑らかなラインと面によって構成された個性的なデザインであった。



内装もエクステリアに負けないくらい個性的で。。。



この頃、国産車で大いに流行していた「デジタルメーター」と、スイッチ類をメーター周りに集中させる、マツダで言う「集中クライスタースイッチ」を採用し、他のライヴァル車にデザインで大いに引き離しを図った。

この「集中クライスタースイッチ」を採用すると、寂しくなるのがセンターコンソール周りなのだが、マツダは逆転の発想で、高級感を演出する事に成功した。
それが「正立型カセットデッキ」の採用だった。



それまでの多くの車種が、限られたスペースを有効に使うために、カセットの挿入を真横にしていたのを、マツダは空いたセンターコンソールの空間に、ホームオーディオよろしく「正立型」のカセットデッキを鎮座させたのだった。

他所のクルマが真似しようにも、センターコンソールの余裕などなかったモノだから絶対に出来ない芸当で、この点でもコスモとルーチェは気を吐いたのだった。

しかしレシプロの世の中は、折りしもターボブーム・・・

燃費が良くなったとはいえ、燃費が良くなったなら合わせてロータリーにパワーを・・という要請が巻き起こり、こののち夢のコラボレーションと呼ばれた「RE12A」と日立製ターボチャージャーのドッキングによる国産車最速のクルマが誕生するのだった。。。


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Posted at 2007/08/15 12:46:35

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