まとめ記事(コンテンツ)

2007/09/20

原低 510ブルのひそかな違いを探せ!

510ブルといえば、今では名車の誉れ高いクルマだが、当時の評価はどうだったか?といえば、正直な所、芳しくなかった・・というのが本当のところだろう。

たしかに販売台数的にはかなりのモンがあったが、さりとて決して楽に売上げが伸びていたとは言い難いのがホンネだろう。

「リヤセミトレーリングアーム独立懸架」や「OHCエンヂン」、「三角窓の廃止」などなど、ある意味で国産車のそれからのスタンダードを築き上げたと言っても良いクルマだったが、販売や一般的なユーザーの評価は、「質素過ぎる」とか「装備が少ない」などなど芳しいものではなかった。

特に女性の免許所得者が増えると、柔らかい感じの当時のコロナのデザインの方がウケが良かったし、正直トヨタ流の内装の質感などで510は苦労を強いられたのだ。

その反動で、豪華さデザインの柔らかさを追及して生まれたのが「610」・・そう「ブルU」であったのだ。

さてさて510ブルだが、一見するとどれもこれも同じ様に見えるが、年式、グレードによって実に細かく違いがあったりする。
内装の模様やカラーリング、大きいところではワイパーの形などが有名だが、ブル510フリークの間では有名なウインカーの形状のハナシは一般的には知られていなかったりする。。。

実は1967年に登場した510ブルだが、1969年8月に比較的大きなマイナーチェンジが行われて、その時に「ターンランプ」と「サイドウインカーレンズ」の変更が行われている。

つまりこの時、「サイドウインカーレンズ」は公称では「視認性向上」というお題で形が変わったのだが、実はこの変更は「原低」・・コスト削減の一環として行われた・・というのが大きな要因だろう。

つまりそれまでの「レンズ」の形は、510の個性である、サイドプレスラインに合わせて左右別々のモンが付けられていた。これが遠目に見ると、510のシャープなラインを際立たせてカッコよかったのだが、メーカーにしてみれば、たかだかウインカーのレンズ、左右で別々のモンを用意するなんてコストも掛かるし・・という事で、左右どちらでも使える様にと、形状を同じにしてしまった。。。

当時、僕達ブルのオーナーは、この変更にいたく失望したモンだ。

せっかくの510のデザインが、ウインカーひとつで台無しだとね。。。

この変更後のサイドウインカーレンズは、左右共通になったお陰で、上部のウインカーのラインと、サイドプレスラインとの間に微妙なズレが生じて、どうにもこうにもオリヂナルのデザインをぶち壊してしまったからだ。。。

こんな小さな部品ひとつでエラク印象が変わるんだ!!と認識したのも、ある意味でこれが最初で、僕のデザインへの関心を高めるキッカケにもなったモノでもあった。。。

違わないようで大きく違っている・・・そんな510のウインカーの形状変更も、今となっては知る人も少なく、それを知っている人に出会うと大いに感動してしまう徳小寺 無恒なのだ。。。

510ブル・・・意外に奥が深いクルマですぞ。。。


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Posted at 2007/09/22 03:34:17

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