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まとめ記事(コンテンツ)
徳小寺 無恒さん
2006/03/07
融合 タイアの慣らしは必要か?
タイア騒動 のブログで「タイアの慣らし」について一文カキコミしたのだが、皆さんから結構反響があって、僕も改めておさらいをすると言う意味で、「タイアの慣らし」について考えてみたいと思う。
まずタイアとは、「ゴム製品」とひとくくりされる事が多いのだが、僕はそれは違う・・と感じている。
それは何故かと言えば、皆さんにも経験があると思うのだが、公園で子供のときに遊んだ廃タイアの遊具の数々で、磨り減ったトレッド面から「鉄」のワイヤーが覗いていたり、何か細いヒモの様なモノが出ていたりしていたのを、見たことがある方が多いのではないだろうか。
タイアは、単純に「ゴム」を型にいれて成型して終わり・・なんていう単純なモノでない・・という事が、その事例からも分かると思うのだ。
大まかであるが、タイアを構成するモノとして、主成分の「ゴム」、それに「化学繊維」、「スティール」と、まぁ、これ以外にも「ケプラー」などの新しい材料とかを使っているタイアも最近では見られる。
「ゴム」は、もちろんタイアを構成する基本となるものなのだが、それだけでは、空気を入れると形状が安定しないし、しっかりとホイールに組み込むことが出来ないであろう事はお分かりになると思う。
そこで、ゴムの中に「化学繊維」・・「ポリエステル」や「レーヨン」などを規則正しく並べて骨組みとして、基本的な形状を成型するのだ。
これらの「化学繊維」が無い頃は、「木綿」などの「自然繊維」が使われていたのだが、「強度」が、長期間保てず、さらに発熱もしやすかったので、今よりはるかに耐久性が劣って居たと言う。
次に「スティール」だが、主に大別して、ホイールとの勘合部を強化する「ビート」と呼ばれる部分に使われているのと、「トレッド面」に敷かれている。

ビートの方は「ピアノ線」と呼ばれる、細くてしなやかな「スティール」でできており「ビートワイヤー」と呼ばれており、これは太さ1mm前後のものが、20~25本束ねられて、「強固」にできている。
(実は、タイアの耐荷重は、すべてここで決まる とも言われているのだ。)
次にトレッド面には、走行することによる遠心力によって、トレッド面が膨らまないように、太さ0.2mm前後の細い「スティールワイヤー(もしくはコードと呼ぶ)」を平たく編んでトレッド面に巻き付けている。
遠心力による変形防止と共に、「ワイヤー(コード)」を、あたかも 布の様に編んで巻き付ける事 によって、さらに、しなやかさと強度を両立させている訳なのだ。
そして最終的に、よいよ パターン を刻んだ「トレッドゴム」と呼ばれるゴムを巻きつけて完成・・・となる訳である。
そういった、色々な種類の材料で出来上がっているタイアなのだが、じゃあ、それが何故「慣らし」に関係するかと言うと、新品の状態では、単純に色々な材料が、組み合わされている状態で、それぞれがまだ自己主張している状態となっている。
それが、いきなり高速走行したり、「急」な動作をすると、それぞれの材料の発熱や伸び量、縮み量が違うので、下手をするとせっかく貼り付けた、トレッドゴムとスティールベルトが、はがれたりする(ミクロのレヴェルだが)可能性があるのだ。
仮にそうならなくとも、馴染んでいないモノ同士が運動する訳であるから、材質の違いによって、本来の運動量より激しく動いたりして、その時点で急激に寿命が短くなる可能性が高いと考えられるのだ。
そう、これが「タイトル」の 「融合」 というキーワードになっている訳なのだ。
さらに製造の過程で、最終的に金型に入れて、「釜」で加熱して成型するのだが、その「釜入れ」によって表面に、薄い硬貨層ができるのと、「釜出し」の為に「剥離材」が塗られて、それがまた表面に残る事によって、非常に硬くて脆い面が、タイア表面に出来ているのだ。
さらにこれに輪を掛けて「剥離材」が滑りやすい・・という特性があり、これが新品のタイアは滑りやすい・・・という性質に拍車をかけるので、新品時はグリップしないタイアになっている訳なのだ。
思い返せば、僕が学生の頃、スクーターレース(もどき)をしていたのだが、新品のタイアを履かせる時には、グリップ力を確保する為に、ペーパーで表面を削ったり、脱脂剤で表面を綺麗にしていたものだ。
そうしないと、本当に新品を履かせたスクーターはいとも簡単にタイアが滑ってこけてしまうのだった。
そういえば・・・
油断 新品タイア氷点下の気温そして・・:
http://carlife.carview.co.jp/User.asp?UserDiaryID=1198798
なんて最近・・(閑話休題)
新しいタイアを履いた場合、できれば、速度を80km/hくらいに制限して、さらに優しく乗る事によって、「適度な発熱」を伴うことにより、タイアを構成する材質がそれぞれ馴染み、設計どおり動くようになる、
このことを、たしか業界の人たちは「成長」と言っていた記憶がある。
まぁ、平たく言えば、それぞれの材料が伸び切って余計な動きをしなくなるというものなのだそうだ。
さらに付け加えると、「慣らし」の後は、タイアが伸び切って、見かけ上の容積が増えるので、空気圧が変化する可能性が高く、チェックを・・とも言われてる。
タイアでの「慣らし」という表現は、正直一般的ではないだろうが、良く言われるのが、表面の硬化層や剥離剤を削り取り、本来のグリップするゴムの層を露出させるという作業・・・俗にいう「皮むき」は、正にタイアの「慣らし」のひとつと考えて良いと考える。
という事で、「タイアの慣らし」は必要・・・という結論なのだが・・・・
まぁ、もっと簡単に考えれば、確かな理論的な事もさて置いて、服だってズボンだって、はき始めは硬くて動きづらいもの・・タイアだって。。と思えば同じと考えれば良いのかも知れないと僕は思うのだが、如何だろうか。
まずタイアとは、「ゴム製品」とひとくくりされる事が多いのだが、僕はそれは違う・・と感じている。
それは何故かと言えば、皆さんにも経験があると思うのだが、公園で子供のときに遊んだ廃タイアの遊具の数々で、磨り減ったトレッド面から「鉄」のワイヤーが覗いていたり、何か細いヒモの様なモノが出ていたりしていたのを、見たことがある方が多いのではないだろうか。
タイアは、単純に「ゴム」を型にいれて成型して終わり・・なんていう単純なモノでない・・という事が、その事例からも分かると思うのだ。
大まかであるが、タイアを構成するモノとして、主成分の「ゴム」、それに「化学繊維」、「スティール」と、まぁ、これ以外にも「ケプラー」などの新しい材料とかを使っているタイアも最近では見られる。
「ゴム」は、もちろんタイアを構成する基本となるものなのだが、それだけでは、空気を入れると形状が安定しないし、しっかりとホイールに組み込むことが出来ないであろう事はお分かりになると思う。
そこで、ゴムの中に「化学繊維」・・「ポリエステル」や「レーヨン」などを規則正しく並べて骨組みとして、基本的な形状を成型するのだ。
これらの「化学繊維」が無い頃は、「木綿」などの「自然繊維」が使われていたのだが、「強度」が、長期間保てず、さらに発熱もしやすかったので、今よりはるかに耐久性が劣って居たと言う。
次に「スティール」だが、主に大別して、ホイールとの勘合部を強化する「ビート」と呼ばれる部分に使われているのと、「トレッド面」に敷かれている。

ビートの方は「ピアノ線」と呼ばれる、細くてしなやかな「スティール」でできており「ビートワイヤー」と呼ばれており、これは太さ1mm前後のものが、20~25本束ねられて、「強固」にできている。
(実は、タイアの耐荷重は、すべてここで決まる とも言われているのだ。)
次にトレッド面には、走行することによる遠心力によって、トレッド面が膨らまないように、太さ0.2mm前後の細い「スティールワイヤー(もしくはコードと呼ぶ)」を平たく編んでトレッド面に巻き付けている。
遠心力による変形防止と共に、「ワイヤー(コード)」を、あたかも 布の様に編んで巻き付ける事 によって、さらに、しなやかさと強度を両立させている訳なのだ。
そして最終的に、よいよ パターン を刻んだ「トレッドゴム」と呼ばれるゴムを巻きつけて完成・・・となる訳である。
そういった、色々な種類の材料で出来上がっているタイアなのだが、じゃあ、それが何故「慣らし」に関係するかと言うと、新品の状態では、単純に色々な材料が、組み合わされている状態で、それぞれがまだ自己主張している状態となっている。
それが、いきなり高速走行したり、「急」な動作をすると、それぞれの材料の発熱や伸び量、縮み量が違うので、下手をするとせっかく貼り付けた、トレッドゴムとスティールベルトが、はがれたりする(ミクロのレヴェルだが)可能性があるのだ。
仮にそうならなくとも、馴染んでいないモノ同士が運動する訳であるから、材質の違いによって、本来の運動量より激しく動いたりして、その時点で急激に寿命が短くなる可能性が高いと考えられるのだ。
そう、これが「タイトル」の 「融合」 というキーワードになっている訳なのだ。
さらに製造の過程で、最終的に金型に入れて、「釜」で加熱して成型するのだが、その「釜入れ」によって表面に、薄い硬貨層ができるのと、「釜出し」の為に「剥離材」が塗られて、それがまた表面に残る事によって、非常に硬くて脆い面が、タイア表面に出来ているのだ。
さらにこれに輪を掛けて「剥離材」が滑りやすい・・という特性があり、これが新品のタイアは滑りやすい・・・という性質に拍車をかけるので、新品時はグリップしないタイアになっている訳なのだ。
思い返せば、僕が学生の頃、スクーターレース(もどき)をしていたのだが、新品のタイアを履かせる時には、グリップ力を確保する為に、ペーパーで表面を削ったり、脱脂剤で表面を綺麗にしていたものだ。
そうしないと、本当に新品を履かせたスクーターはいとも簡単にタイアが滑ってこけてしまうのだった。
そういえば・・・
油断 新品タイア氷点下の気温そして・・:
http://carlife.carview.co.jp/User.asp?UserDiaryID=1198798
なんて最近・・(閑話休題)
新しいタイアを履いた場合、できれば、速度を80km/hくらいに制限して、さらに優しく乗る事によって、「適度な発熱」を伴うことにより、タイアを構成する材質がそれぞれ馴染み、設計どおり動くようになる、
このことを、たしか業界の人たちは「成長」と言っていた記憶がある。
まぁ、平たく言えば、それぞれの材料が伸び切って余計な動きをしなくなるというものなのだそうだ。
さらに付け加えると、「慣らし」の後は、タイアが伸び切って、見かけ上の容積が増えるので、空気圧が変化する可能性が高く、チェックを・・とも言われてる。
タイアでの「慣らし」という表現は、正直一般的ではないだろうが、良く言われるのが、表面の硬化層や剥離剤を削り取り、本来のグリップするゴムの層を露出させるという作業・・・俗にいう「皮むき」は、正にタイアの「慣らし」のひとつと考えて良いと考える。
という事で、「タイアの慣らし」は必要・・・という結論なのだが・・・・
まぁ、もっと簡単に考えれば、確かな理論的な事もさて置いて、服だってズボンだって、はき始めは硬くて動きづらいもの・・タイアだって。。と思えば同じと考えれば良いのかも知れないと僕は思うのだが、如何だろうか。
Posted at 2006/03/07 12:01:05
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