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まとめ記事(コンテンツ)
mogiteiさん
2022/12/10
ルノー E-TECHハイブリッド試乗
過日、ルノーのアルカナとキャプチャーのハイブリッドモデルに試乗してきました。新型(3代目)カングーにも触ってきました。
ルノーはこれまでに縁もゆかりも無かったのですが、B/Cセグメントサイズの車種の中では価格も含めてまっとうそうな車に思えたので興味を持ちました。
試乗は一般道のみ、妻は後席(助手席の後ろ)に座り、スタッフが助手席に座りました。外気温は22℃前後で晴れ、路面は乾燥していました。
試乗の感想は私が個人的に感じたことであって、試乗した車の良し悪しを論じているわけではありませんので誤解なきよう。
■E-TECH HYBRIDについて
このハイブリッドの仕組みはあちこちで解説されているので、説明は割愛します。バッテリーはどちらも半分以上充電されている状態でした。
▼発進
発進時は必ずモーターのみとなるようです。仮にバッテリーが空でも、シリーズハイブリッドとしても動作するシステムなのでモーターで発進するらしい。
いざ走り出そうとすると、まずもってクリープが無い。ブレーキペダルから足を離しても動きません。パーキングブレーキのオートホールドで止まっている状態からアクセルを踏み込んで初めて動き出します。
この時の制御がとても滑らか。ブレーキ解除はほぼ体感出来ず、そこから動き出すときに少しも唐突感がなく、かつアクセル開度に応じた速度が得られます。純エンジン車のクリープよりもゆっくり走らせることもできる感じです。
アクセルペダルがシビアすぎることは全くなくて、とても扱いやすかったです。
▼加速
通常モードでは40Km/hくらいまではモーターのみのようです。どちらの車種も車重は1,400Kg台でモーターのトルクは205Nmあり、十分な加速が得られます。
更に速度が上がると(アクセル開度にもよる?)エンジンもかかって加速が続きます。
エンジン音は耳を澄まさないと聞こえないということはなく、しっかり聞こえてきます。 割と太く低めの音質なうえにシステムの構造から速度とエンジン回転が一致するため、実はわざと聞かせてるんじゃないかとも思いました。このあたりが有段ギアを持つこのシステムがダイレクト感を感じるところの肝なんじゃなかろうか。
▼減速
「電子制御ドッグクラッチ マルチモードAT」とやらが変速する様子は減速時に音で分かりました。エンジン音が無かったら変速は分かりません。
通常モードではアクセルオフですぐにエンジンが停止して、わずかに回生がかかります。スポーツモードだとエンジンはかかりっぱなしだったかな?
ブレーキペダルを踏むとメーターが「Charge」のほうに振れます。ブレーキの効き始めは普通でした。いきなり減速度が立ち上がるようなこともなく、普通で良し。
シフトを「B」にすると、いわゆるワンペダルドライブが出来ます。アクセル全部戻すと結構な減速度。街中を走る限りは停止寸前までブレーキペダルを踏まなくても大丈夫でした。しかも、加減速どちらもエンジンよりもレスポンスがよくて、アクセルで制御しやすかったです。
なお、どちらのモデルもペダル位置に違和感は無く、現所有車のアウトバックと比べてもどちらかに寄っているような印象はなかったです。
▼停止
とくに気を使うことはなく、普通。かっくんとなったりもしませんでした。ちゃんとしたブレーキです。
車速ゼロでオートホールドが動作し、ブレーキペダルからは足を離せます。
■キャプチャー試乗
最上級グレードの「E-TECH HYBRID レザーパッケージ」でした。ボディ色は「ルージュ フラム メタリック(赤)」に黒い屋根。
結論から言うと、この乗り心地は私も妻もだめでした。足がとても硬くて振動が激しく、落ち着かない。サスペンションの動きも読み取れないです。後席に座っていた妻にも不評で、これは耐えられないと。ネットのレビューだと乗り心地が良いというのが多かったので意外。試乗せずに契約するのは絶対にやっちゃいけないなと思いました。
ステアリングのしっかり&しっとりした感じやE-TECH HYBRIDの操作感はとても良いし、内外装もデザイン良くていいのになぁ…。残念。
個体差なのだとして他がこれに比べてとても乗り心地が良いのだとしたら相当な品質のばらつきがあるということになります。
■アルカナ試乗
日本導入モデルは「R.S.LINE」という最上級グレードのみです。ボディ色は「オランジュ バレンシア メタリック(オレンジ)」でした。
こちらはいたってまっとうな乗り味でした。足はやや硬いかなとは思うものの、嫌な感じはしないです。後席の妻もこっちなら問題ないとのこと。
挙動がキャプチャーよりも落ち着いていてバランスも良いです。リアサスペンションの動きも良く分かる。とても率直な乗り味で、すっきりしていました。
とはいえ、明確にスポーティな仕上げで、昔乗っていたゴルフ5の当時のドイツ車の乗り味に近いように感じました。
■番外編(カングー3)
「ほぼ日カングーKIOSK」が来ていて、新型カングー(3代目)に触ることができました。内装が質素で、他のブランドだったら最廉価モデルとなるような室内の雰囲気です。これでも以前よりはだいぶ質感上がったそうですけど、カングーには合っていました。カングーをスポーティに仕立てたりはしないでしょうから、乗り味も期待できるかもしれません。

カングー3の車内の様子
でも、無塗装のバンパーは髭の剃り跡の濃い人みたいでなんだかなぁ。劣化して白っぽくなると、ごま塩髭のおじさんになっちゃいそう。自分ならボディ同色がいいです。
■まとめ
キャプチャーはネットでは評判がよいので期待していましたが、乗り味が好みではなく残念でした。見た目はとても好きなので、もっと乗り心地がよければ候補になるのに。エンジンモデルはどうなのか試乗してみたいところです。
アルカナは悪くない印象でしたが、低速域ではやはりもう少ししなやかさが欲しい感じ。ドイツ車的乗り味というのは向こうでも支持されているんですかね。見積もり内容によってはトータルで500万を超えるのでどうかな〜とも思います。
「E-TECH HYBRID」は違和感なく仕上がっていて好印象です。とてもスムーズなうえに速度制御がやりやすく、かつ操作感と聞こえてくる音と速度感が一致しているところが良いです。普通に運転が出来たので、日常的に使用して嫌になるところもなさそうな感じでした。
ハイブリッド代はキャプチャーだと32万円と110Kgのプラス。その価値があるかはエンジンモデルにも試乗しないと分かりません。
どちらも妙なスポーティさをもう少し抑えるととてもよくなりそうな気がします。そのスポーティさが売りということであれば、今の私にはあわなさそう。
キャプチャーのエンジンモデルと2022年12月に追加となるアルカナのマイルドハイブリッドも試乗してみたいものです。
ルノーブランドの車は初めて運転しましたが、アルカナに関しては車が手の内に収まっている感じがして素性が良さそうで好印象でした。プラットフォームの出来が良いのかもしれません。
ルノーはこれまでに縁もゆかりも無かったのですが、B/Cセグメントサイズの車種の中では価格も含めてまっとうそうな車に思えたので興味を持ちました。
試乗は一般道のみ、妻は後席(助手席の後ろ)に座り、スタッフが助手席に座りました。外気温は22℃前後で晴れ、路面は乾燥していました。
試乗の感想は私が個人的に感じたことであって、試乗した車の良し悪しを論じているわけではありませんので誤解なきよう。
■E-TECH HYBRIDについて
このハイブリッドの仕組みはあちこちで解説されているので、説明は割愛します。バッテリーはどちらも半分以上充電されている状態でした。
▼発進
発進時は必ずモーターのみとなるようです。仮にバッテリーが空でも、シリーズハイブリッドとしても動作するシステムなのでモーターで発進するらしい。
いざ走り出そうとすると、まずもってクリープが無い。ブレーキペダルから足を離しても動きません。パーキングブレーキのオートホールドで止まっている状態からアクセルを踏み込んで初めて動き出します。
この時の制御がとても滑らか。ブレーキ解除はほぼ体感出来ず、そこから動き出すときに少しも唐突感がなく、かつアクセル開度に応じた速度が得られます。純エンジン車のクリープよりもゆっくり走らせることもできる感じです。
アクセルペダルがシビアすぎることは全くなくて、とても扱いやすかったです。
▼加速
通常モードでは40Km/hくらいまではモーターのみのようです。どちらの車種も車重は1,400Kg台でモーターのトルクは205Nmあり、十分な加速が得られます。
更に速度が上がると(アクセル開度にもよる?)エンジンもかかって加速が続きます。
エンジン音は耳を澄まさないと聞こえないということはなく、しっかり聞こえてきます。 割と太く低めの音質なうえにシステムの構造から速度とエンジン回転が一致するため、実はわざと聞かせてるんじゃないかとも思いました。このあたりが有段ギアを持つこのシステムがダイレクト感を感じるところの肝なんじゃなかろうか。
▼減速
「電子制御ドッグクラッチ マルチモードAT」とやらが変速する様子は減速時に音で分かりました。エンジン音が無かったら変速は分かりません。
通常モードではアクセルオフですぐにエンジンが停止して、わずかに回生がかかります。スポーツモードだとエンジンはかかりっぱなしだったかな?
ブレーキペダルを踏むとメーターが「Charge」のほうに振れます。ブレーキの効き始めは普通でした。いきなり減速度が立ち上がるようなこともなく、普通で良し。
シフトを「B」にすると、いわゆるワンペダルドライブが出来ます。アクセル全部戻すと結構な減速度。街中を走る限りは停止寸前までブレーキペダルを踏まなくても大丈夫でした。しかも、加減速どちらもエンジンよりもレスポンスがよくて、アクセルで制御しやすかったです。
なお、どちらのモデルもペダル位置に違和感は無く、現所有車のアウトバックと比べてもどちらかに寄っているような印象はなかったです。
▼停止
とくに気を使うことはなく、普通。かっくんとなったりもしませんでした。ちゃんとしたブレーキです。
車速ゼロでオートホールドが動作し、ブレーキペダルからは足を離せます。
■キャプチャー試乗
最上級グレードの「E-TECH HYBRID レザーパッケージ」でした。ボディ色は「ルージュ フラム メタリック(赤)」に黒い屋根。
結論から言うと、この乗り心地は私も妻もだめでした。足がとても硬くて振動が激しく、落ち着かない。サスペンションの動きも読み取れないです。後席に座っていた妻にも不評で、これは耐えられないと。ネットのレビューだと乗り心地が良いというのが多かったので意外。試乗せずに契約するのは絶対にやっちゃいけないなと思いました。
ステアリングのしっかり&しっとりした感じやE-TECH HYBRIDの操作感はとても良いし、内外装もデザイン良くていいのになぁ…。残念。
個体差なのだとして他がこれに比べてとても乗り心地が良いのだとしたら相当な品質のばらつきがあるということになります。
■アルカナ試乗
日本導入モデルは「R.S.LINE」という最上級グレードのみです。ボディ色は「オランジュ バレンシア メタリック(オレンジ)」でした。
こちらはいたってまっとうな乗り味でした。足はやや硬いかなとは思うものの、嫌な感じはしないです。後席の妻もこっちなら問題ないとのこと。
挙動がキャプチャーよりも落ち着いていてバランスも良いです。リアサスペンションの動きも良く分かる。とても率直な乗り味で、すっきりしていました。
とはいえ、明確にスポーティな仕上げで、昔乗っていたゴルフ5の当時のドイツ車の乗り味に近いように感じました。
■番外編(カングー3)
「ほぼ日カングーKIOSK」が来ていて、新型カングー(3代目)に触ることができました。内装が質素で、他のブランドだったら最廉価モデルとなるような室内の雰囲気です。これでも以前よりはだいぶ質感上がったそうですけど、カングーには合っていました。カングーをスポーティに仕立てたりはしないでしょうから、乗り味も期待できるかもしれません。

カングー3の車内の様子
でも、無塗装のバンパーは髭の剃り跡の濃い人みたいでなんだかなぁ。劣化して白っぽくなると、ごま塩髭のおじさんになっちゃいそう。自分ならボディ同色がいいです。
■まとめ
キャプチャーはネットでは評判がよいので期待していましたが、乗り味が好みではなく残念でした。見た目はとても好きなので、もっと乗り心地がよければ候補になるのに。エンジンモデルはどうなのか試乗してみたいところです。
アルカナは悪くない印象でしたが、低速域ではやはりもう少ししなやかさが欲しい感じ。ドイツ車的乗り味というのは向こうでも支持されているんですかね。見積もり内容によってはトータルで500万を超えるのでどうかな〜とも思います。
「E-TECH HYBRID」は違和感なく仕上がっていて好印象です。とてもスムーズなうえに速度制御がやりやすく、かつ操作感と聞こえてくる音と速度感が一致しているところが良いです。普通に運転が出来たので、日常的に使用して嫌になるところもなさそうな感じでした。
ハイブリッド代はキャプチャーだと32万円と110Kgのプラス。その価値があるかはエンジンモデルにも試乗しないと分かりません。
どちらも妙なスポーティさをもう少し抑えるととてもよくなりそうな気がします。そのスポーティさが売りということであれば、今の私にはあわなさそう。
キャプチャーのエンジンモデルと2022年12月に追加となるアルカナのマイルドハイブリッドも試乗してみたいものです。
ルノーブランドの車は初めて運転しましたが、アルカナに関しては車が手の内に収まっている感じがして素性が良さそうで好印象でした。プラットフォームの出来が良いのかもしれません。
Posted at 2022/12/10 12:06:07
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