錆び取りばかりだとつまんないので別の切り口も行ってみましょう。
これはリアシートの背もたれとガラスの間に入るトレイです。
もともとスピーカーは外されていたのですが…

こりゃ酷い穴加工だなー😅
実は状態の良いトレイをヤフオクで安価に入手できたので当初はそれを使おうと思ったのですが、新たなスピーカーを取り付けるために穴を開けてしまうのがもったいない気がして、やはりこちらを直してみることにしました。

まずは左右対称になるように穴の周りを糸鋸で四角くカット

切り口をサンダーで整え、艶消し黒のスプレーでキリッと締めます。
なんか最近オレのボンネットいつも物置きにしてないか？と、KPさんのボヤキが聞こえてきそう…

当初は平らなアルミの板で塞げばいいやと思っていましたが、よく見るとトレイの上面は緩いカーブがついていて、ただ載せただけだと隙間が空いてイマイチな感じになりそうです。

そこでまずアルミ板の両側を曲げ、トレイの切り口から写し取ったカーブをけがいてカット。手間はかかりますが、曲げによって板もしっかりするし一石二鳥です。

ボール盤に自在錐を半径53mmでセットし、大穴を切り抜きます。
小さな卓上ボール盤なので力が足りずに何度も止まりましたが、クレ556を吹いてだましだまし…

フィッティングは狙い通りイイ感じです。

留めつける六角穴付きボルトの頭も組立て前に板と一緒に艶消し黒で塗り、スピーカーを取り付けてインストール完了です。

リアシートの背もたれも…

結局錆び取りかい😅

ここは本来は艶のある黒なのですが、艶消しの方が好きなのとちょうどスプレーがあったので、艶消し黒で仕上げました。
製造日付らしい印字は貴重なので残しておきましたよ。

こちらもインストール完了

リアシート脇の内張はど真ん中の目立つ場所が割れてしまっています。

割れて開いた場所を紐で縛って閉じ、100円ショップのザルから切り取った金網を裏側に当てて半田ごてで溶接します。

それなりにしっかりくっついてくれました。

隙間を樹脂バンパー用のパテで埋めて目立たなくします。

割れているよりずいぶんマシになりました。
それにしてもこの辺りのデザインや機能は50年経った現在の車にも受け継がれていて、この車の先進性を感じるところです。