まとめ記事(コンテンツ)

2016/11/16

苫田ダム探訪ツアーに参加 (前編)

苫田ダムの見学会が、10月22日に開催されるとの情報を知ったのは10月上旬のことでした。
定員20名だったので急いですぐに参加を申し込んだ。

ところが、開催1週間前に先方から確認の電話があり、参加申し込みがあったのは、なんと自分1名だけであったと驚愕の事実を知る。
「見学会は1名だけになりますけど良いですか?」 
「大丈夫です。行きます。」

さらに思わぬことが続く。 見学会前日の10月21日、最大震度6弱の鳥取県中部地震が発生。
岡山県北部にある苫田ダム(震度4)もエレベーターが止まるなどあって緊急点検が必要となった。
そのため、先方から再び電話があり、明日は見学箇所を縮小した形での見学会になるとのこと。

そこで、次回の見学会が11月12日にも企画されてるから、そちらに代替えて行くことになりました。

苫田ダムというと、2年前にダムカードをもらうダム活動で一度だけ訪れてはいました。 
しかし、夕方遅く到着したためもう辺りは真っ暗でダムは全く見えなかった苦い思い出があります。
(ダムカードは事務所から帰宅する職員さんを出待ちしてなんとかゲット済み) 
なので、苫田ダムにはもう一度きちんと訪れたいと思っていました。

※2014年11月30日、暗闇の苫田ダムを初訪問。  関連ブログ : カマロ・デ・ダムドラ


苫田ダムの見学会への参加申し込みが少ないのには理由(わけ)があると思います。

ダム見学なのになんと有料でした。(1000円)

ダム見学は過去幾度も。 そして今年だけでも、船上山ダム菅野ダム湯原ダム菅沢ダム殿ダム尾原ダム、の6つのダムで見学会に参加しましたが、そのほとんどが当然のごとく無料でした。

唯一、苫田ダムと同じ岡山県北部にある湯原ダムだけ有料でした。(500円)
この地域のダム見学は有料がデフォルトなのか~ (@_@)ξ

ダム直接の見学会ではなく、間に民間?の旅行会社?観光案内団体?が一枚噛んでるためです。

ダム見学は、一部のマニア層のためのものではなく、子供から大人までより多くの人を招いてダムの働きを知ってもらうべきものと思います。 それが営利優先であってはならない。 あざとく感じる。


しかも、湯原ダムのときは気にならなかった有料の加減も苫田ダムでは破壊力アップしていた。

湯原ダム : 見学会 + ソフトクリーム無料券     =  500円
苫田ダム : 見学会 + ソフトクリーム50円引き券 = 1000円


参加申し込み当初はたいして気にしてなかった有料1000円も、見学会が順延して他のダム見学会と比較するなど考える時間が増える度、次第に憎悪の気持ちが増してきました。 あざとく感じる。


見学会当日の朝を迎える。

苫田ダムは自宅から120km以上もありました。 見学会の費用1000円を捻出するため、有料道路を使わず一般道路のみを走る。 そのため、朝早く出発し2時間半掛けて現地に向かった。

苫田ダムを訪れるのは2回目だが、きちんと目にするのは初めてです。 ダムが見えてきました。

苫田ダムはロックフィル型のダムだったのか。 

実はこれは苫田ダムにではありませんでした。 これは苫田鞍部ダムといって訳ありのダム。
先に見えてきた苫田鞍部ダムを苫田ダムと勘違い。

集合時間の朝10時になる前、管理事務所ビルに到着すると苫田ダムはそのお隣にありました。


苫田ダムはコンクリート重力型ダム。 轟々と放流がされていた。

後で聞くことによると、見学会のために特別に放流をされているのだそうです。

管理事務所1階の展示室が集合場所でした。 
見学会の費用1000円を支払い、見学会用の資料などを受け取る。

見学会参加者は、家族連れ4人を含め全員で6名でした。 それにダム職員さん3名、民間?の旅行会社?観光案内団体?の担当者さん1名。 合計10名の見学会となった。

資料を見ながら職員さんのダム概要などの説明を受けた後、実際のダム見学が始まりました。

まずダム堤体内の見学箇所は主に3箇所あります。

① 〇赤丸 : 水位維持用放流設備
② 〇緑丸 : 常用洪水吐
③ ダムの中、一番底にある監査楼

天端(ダムの一番高いところ)を歩いて、中ほどへと進む。


ダム湖側を覗いてみます。 手前に見える三角の部分はラビリンスと呼ばれる非常用洪水吐。

ダム職員さんがしきりに「ラビリンス」を連呼しプッシュして説明してくれるのは、この「ラビリンス」が苫田ダム最大の特徴であり、売りにしてるところである。 ラビリンスとは何ぞや?
ラビリンスについてはこのブログの最後でもう一度説明します。

ダム見学の入り口です。 入るとすぐ右手にエレベーターがある。

ここは普段でも開放されててB2階までは日中いつでも入れます。 まずはB2階に降ります。

エレベーターで30m降りましてB2階の堤体内見学室です。

〇赤丸の部分の中に立っている。 すぐ下に水位維持用放流設備のゲートがあります。

前方と左右の3面がガラス張りになってますが、安全のため窓は開けられないとのことでした。

窓は放流の水しぶきで水滴が付いており、せっかくの放流の様子もうまく撮影出来ませんでした。

そんなガッカリな空気を職員さんが読み取り、心変わりしたのか窓を開けてくださいました。

豪快な放流の様子が間近に見れた。 こんなに近くで見るのは初めてのことでした。

左右両側にある水位維持用放流設備のゲートは、見学会のため特別に片側のみ開けてます。

※動画は大きな音が出ます。 音量に注意!


続いてはエレベーターでB3階へと降ります。 

ここから先は普段は一般開放されておらず、見学会で見れる特別なところ。

常用洪水吐の大きなゲート2つあるうちの1つを拝見。 

職員さんの説明の声は届かずよく聞こえなかった。 通常の洪水時に使われるゲート。

さらにエレベーターでB4階へ降ります。 天端(ダムの一番高いところ)から60m下に降りている。

エレベーターから降りると階段があるのでさらに下へと降りて・・

ここが苫田ダム真ん中の一番底、ダムボトム。 

監査楼と呼ばれるダム堤体内部に備わる管理用の通路です。

揚圧力計、漏水排水ポンプ、漏水位表示器、地震計、その他を拝見しました。

ダム堤体内の見学箇所はこれで終了です。

地底探検から地上の世界に戻り、太陽の陽に当たる。


管理事務所2階にある操作室に入りました。

ダムをカメラや数値データで監視するモニターなどが並ぶ。

ダムコン。

ダムを管理するコンピューターです。

2階にある操作室の窓を開けると、そこには迷宮のラビリンスが待っていました。

非常用洪水吐(ラビリンス型自由越流頂) : 計画を超える大洪水が流入した非常事態に使用するもので、直線よりもジグザグな形にすることでより多くの水を流すことが出来る。
ラビリンス型自由越流頂を採用したダムは国内では苫田ダムが最初。

苫田ダム完成時の平成16年の試験湛水のとき1回のみ、このラビリンスが使用された。

ここで苫田ダム本体の見学はひと通り終わりまして、次は苫田鞍部(あんぶ)ダムを案内されるとのことでした。 朝、苫田ダムかと勘違いして寄ったあのロックフィル型ダムです。

どうやって移動するのかな?と思ったら、先導する職員さんたちが乗る車に参加者は各自のマイカーで付いて行くという、まさかのぷちツーリング形式でした。

苫田ダム→苫田鞍部ダム 移動時ぷちツーリングのドラレコ動画。


ブログは、「苫田ダム探訪ツアーに参加 (後編)」 へと続きます・・。<(_ _)>
Posted at 2016/11/16 22:10:01

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