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2017/10/28

隠れた名車ランキング FF部門

隠れた名車ランキング FF部門

FF車は、パワーを上げるとステアリングの応答性が悪くなってしまいますので車重とパワー・レスポンスのバランスも重要ですから選出がとても難しいですね。

200psを超えてくると、加速時に極端な後荷重になってしまって曲がらない車になってしまいますし、軽すぎても「走る」「曲がる」「止まる」と全てのミッションをこなしている前2輪のトラクションが稼げなくなって結局、FFなのに曲がらない使いにくい車になってしまいます。

ジェミニやコルトのような隠れた名車の多いカテゴリーですので選定がとても難しいです。
miniやプジョー306、スイフト、ミラージュのようなラリーシーンを盛り上げた車も多数ありますし
インテグラやシビックtypeRは、生まれたときにすでに名車になることが義務付けられていましたから隠れてはいないですしね





隠れた名車ランキングFF部門では ホンダCITY GA2を押してみます。




先代のシティなら知っているんだが…って方も多いでしょう。
ゲームにもなってましたしワンメイクレースも盛んでしたし「ホンダ♪ホンダ♪ホンダ♪」では珍しいターボ車ですからね

CITYは、1986年にNA1.2ℓ 76ps GA1、1988年に1.3ℓ 100ps GA2とモデチェンしたのですが似たような形のトゥディが出たのが1985年 EFシビックが1987年ですので完全に影に隠れてしまい、あまり狙い打ちでGA2を購入する人は少なかったように感じます。
実際、どっちつかずのポジションで販売台数を伸ばすことができずGA2は5年で販売終了となってしまいます。
街中でもトゥディとシビックは、いっぱい見かけたのですがCITYは、あまり見かけませんでしたよね

でも2代目のGA2は、本当にスゴいんです




全長×全幅×全高:3605×1620×1335mm
ホイールベース:2400mm
車両重量:780kg
最高出力:100ps(74kW)/6500rpm
最大トルク:11.6kg・m(113.8N・m)/5500rpm
タイヤサイズ:175/60R13 76H

決してハイスペックとは言えないマシンですがタイトコーナーが続くジムカーナやミニサーキットでは、旋回半径の小ささを武器に驚異的なタイムを更新しまくった無敵マシンだったのです。



780kgの軽量低重心ボディの4隅いっぱいいっぱいワイドに配置されたタイヤが旋回性能を極限まで高めていて地を這うコマのようにクルクルと曲がっていけます。
雨の中ではありますがクラスが2つ上のE30BMW(FRですので雨だと出口で滑ってしまい踏めない)をコーナリングでインリフトしながらもアウトからブチ抜いています。
今、考えてもめちゃくちゃな旋回性能ですね
コースレイアウトによっては、どんな車よりも速く「無敵の小さな帝王」や「速すぎて追放されたマシン」とも言われた1台です。




タイトコーナーの連続するジムカーナ1300ccクラスに現れて型破りなトップタイムをマークしまくったCITY GA2
時には、上のカテゴリーである1600ccや2000ccクラスよりも速いタイムを出す猛者も出てきました。

しかし「GA2で出場しないことには、ジムカーナA1クラス1300ccは勝つことができない」という状況になってしまい結果として寿命を縮めてしまいました。

2003年にJAF公認競技の規則改正でクラス分けや車両規則が大幅に変更され、それまで活躍していたジムカーナA1カテゴリーが消滅し、CITYは新たに設定されたSA / SC車両(改造車)で1,600ccクラスやランエボ、インプの4WDハイパワーターボ車と戦うか、N車両(A車両よりノーマルに近い仕様)でインテグラタイプRと戦うかの道しか無くなってしまうのです。

たしかにA1は、CITYしか勝てないワンメイクレース状態でしたから仕方ないのかもしれないのですが、こうなってくるとマイナー車ゆえアフターパーツも少なく、ノーマルだとパワーが100psしかないGA2では、太刀打ちできなくなってきてしまいます。

兄弟の影に隠れて球数も少ないうえ、速過ぎることでレース業界からも締め出されてしまった悲運のマシンCITY GA2



今でもスポーツカー並みの速さを持つホットハッチの販売を求める声は根強くあるのでしょうが、GA2のような凄まじい潜在能力を持った車は、安全ボディ強度の面からも、もう二度と販売されないのではないでしょうか

タックインを使って思いっきり高速でコーナーに侵入したりコーナリング中にサイドブレーキで姿勢制御したりとFF車特有の「速さ」に純粋にこだわっていく走りは、重量・重心・タイヤ位置のバランスがいいからこそできるのです。

FF車は、構造上パワーを豪快には上げれないのでスポーツ走行する方は、FF車を倦厭する方も多いですが限界値もわかりやすいですし、エンジンブレーキを前ブレーキ サイドブレーキを後ブレーキと考えると、コーナリング中になんでもできるFF車のほうが運転する楽しみは多かったりもするのです。

「加速」も「曲がる」も2つの前輪を限界まで使うことで勝負するFF
その中でも最強の性能を持っていたゆえ歴史から消えてしまった名車

三菱FTO 日産NXクーペをおさえて「隠れた名車 FF部門」はホンダCITY GA2となりました。


次回、隠れた名車4WD部門もお楽しみに!


Posted at 2017/10/28 06:01:40

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