《 9月25日 》

この日はキャリパーからピストンを抜く事から始めました。

あれだけ強い力で押し戻したピストンが抜けるか非常に心配していました。

どうしても抜けない場合、オークションで新しいキャリパー買う事も考えていましたがブレーキを踏むとここまでピストンが戻ってきました。

やれやれ一安心。ここまで戻ればなんとかなりそうだ。

そして一旦キャリパーを完全に切り離すためにブレーキホースをクランプで挟んでフルードが漏れてくるのを止めてからキャリパーに固定されている14mmのボルトを抜きました。

ホースをつまむ為の専用工具もあるようですがそんなものは持ってません。

またこの接続部の14mmのボルトにちょうどいいナットをはめてフルードが垂れてくるのを止める方法もあるようですがそんな都合のいいナットなんて持ってませんでした。

圧縮エアをフルードの入り口から吹き込んで押し出すのがいいそうなので（そんなYouTubeをたくさん観ました）私もやってみましたがここでも失敗。

まだキャリパーの中にたくさんフルードが残っていてエアを吹き込んだ瞬間入り口から吹き戻って辺りがフルードまみれになってしまいました。目に入っていたら大惨事だったかもしれません。…ちゃんと抜いておかなければいけないのね。

中のフルードがなくなってエアを吹き込み続けましたが全く出てくる気配がありません。

そこでもう一度キャリパーをブレーキラインとつなぎ、ピストンにウエスをかけて養生してから何度もブレーキを踏んでいくと「コキ」という音がしてキャリパーを見てみるとピストンが抜けていました。やった！

下の写真は抜けたキャリパーとピストンです。

抜けた直後の各パーツの様子です。

ピストンの錆はかなり下まで浸透しており、サビ汚れはゴムカバーやゴムリングにも付着しています。当然キャリパーも汚れています。

これではピストンがスムーズに動くわけがない。

そしてシコシコとピストンを磨いたのでした。

ここまできれいになったところでこの写真をみんカラにあげたところ、miz!さんからご指摘を頂きました。（その節はありがとうございました）

このように錆が進んでピストンにくぼみを作るほどになっていた場合はもう使用不可だそうです。

ちょうどオーバーホールキットや他の物が届いたところでしたがこの日はここで中断しました。

そして改めてピストンを発注しました。また片方交換するならもう片方も交換すべきだそうです。なので二つ発注しました。

パーツナンバーが分からず調べるのに苦労しましたがどうやらテリキはテリオスと同じピストンでいいようです。

今回、ピストンはダチに頼みましたがネットで（モノタロウで）探すなら「テリオス」用でいいようです。

大切なのはパッドを外した段階でキャリパーやピストンをよく見てオーバーホールの必要性やピストン交換を判断しなければならないという事です。

それを知らなかった私は無駄に使用不可なピストンをひたすら磨いてしまい、一度に済ませればいいものを部品を逐次発注し、時間をかける羽目になったのでした。

《 9月28日 》

ダチの店に行ってピストンを受け取ってきました。

純正パーツナンバーは47731-87401です。また今回のピストンはミヤコ製ですがミヤコのパーツナンバーはCPS-297です。

新旧を並べると違いは一目瞭然。旧ピストンは左側の割とまともな方です。

取り付ける前にキャリパーをパーツクリーナでよく洗いワイヤーブラシで磨きました。少しは錆が落ちてきれいになったと思います。

リングゴムやピストンの内側やピストンにグリスを塗ります。

このグリスはどんなグリスかよくわかりませんがオーバーホールキットに付属していたものです。（どうやらオーバーホールキットには必ず付属しているらしい）

リングゴムはキャリパー内部の溝にはめます。古いゴムがはめられていた同じ場所に入れます。

ピストンの上からダストカバーゴムを取り付けて一旦下までずりおろしキャリパーの溝に上手くはめ込んだらピストンを押し戻します。

この段階になると手でも押し込むことができるくらいにスムーズになっています。（それでもある程度の力はいるけど）

このダストカバーゴムをキャリパーに取り付けるのがなかなか上手くいきませんでした。エアを使って簡単にやる方法があるらしいのですが一体どうやって？？


…to be continued