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2020/05/22

JC61後期/JC75(ついでにJC92)のヘッドライト変更方法について(H4ハーネス化)

カテゴリ : 電装系 > 電装パーツ > 取付・交換

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現行グロムのLEDヘッドライトユニット、配光は悪くないけど単純に暗いからどうにかしようとすると厄介ですよね。
純正ライトの出力はLOで6V4.2W、HIで12V8.4W、メインハーネスへの接続には防水8極カプラーを使っててライトスイッチはLO/LO+HIというややこしさ。しかもプラスコモンとかよくわからん。わからん!
過去にみんカラ整備手帳で明るくするならフォグランプ追加しかねえな!って書いたけど…

どうにかしてやろうじゃないの!と現行グロムの車体持ってすらない旧グロム乗りなのに調査してみました。
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まず、本体側カプラーの構造について
1青  HIビームインジケーター→本件ではスルーします
2白  ライトスイッチLOから
3白緑 レギュレーター直結-
4白黒 ライトスイッチへ
5茶白 レギュレーター直結+
6黄白 ライトスイッチHIから
となっています。

アメリカ製品でここからH4に繋ぐキットがあったので丸コピーで製作だと以下の構造で作成できますが、
2白  LOに接続
3白緑 ライトマイナス
4白黒 5と繋げる
5茶白 4〃
6黄白 HIに接続
そもそもレギュレーター直結電源の出力があまりに低すぎるため普通のヘッドライトとしては使えないと判明(H4ハロゲン60Wだとフィラメントがちょっと赤くなるだけ)しました。
こんなもん販売するなよアメリカの某メーカーさんよ…

そして純正はHIでも8.4Wってそういうことかこんなん罠やん…この後フォグランプ電源として使用することにしましたが、エンジン回転数依存のため非常に不安定(アイドリングでチラつく)かつ10W程度で限界の出力しかありません。
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そこで大きく作り替え、出力が安定したバッテリーから供給されるサービス電源をヘッドライトの電源にする事に切り替えました。
ついでに無駄にならないようにレギュレーター直結電源は分岐させてフォグランプ用としてギボシ端子を繋いでいます。

これでメインハーネスを一切触らずポン付けでH4の社外ヘッドライトユニットが組めます。
紹介するのをバッ直リレー仕様かサービス電源仕様か迷いましたが、サービス電源仕様の方がシンプルという理由でこちらにしました。

配線の長さを気にするのはニョローっと伸びてる電源取り出しケーブル位。
それも今回はざっくりとこれくらいだろー?という感覚で作りましたw
慣れない方はちゃんとヘッドライトからサービス電源までの距離を測って長めに製作するのをオススメします。

※画像の改良型H4化ハーネスキットは既に導入した上で問題なく使用できた報告を複数いただいているので、配線の構造については間違いなしです(*´ω`*)

H4カプラー。
緑=サービス電源-(凸をメス端子差し込む側から見て左)
白=LO (凸をメス端子差し込む側から見て上)
赤=HI (凸をメス端子差し込む側から見て右)

使用するライトユニットによってはここを変更してHI時だけライト点灯させるような構造に変えるとか色々活用が可能ですね。
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メインカプラー
「住友HX060型防水8極Mコネクター」へ写真のように接続します。
数字の順番は2枚目画像と同じです。
1 穴埋め
2 H4Lo(白)
3 フォグランプ用-(緑)
4 サービス電源+(赤、途中にミニ管ヒューズ5Aを使用)
5 フォグランプ用+(赤)
6 H4Hi(赤)

プラスコモンから一般的なマイナスコモン仕様に作り替えたため、余計なリスクを負いたくないのでハイビームインジケーターへの接続は行いませんでした。
接続試された人が居れば情報頂けると助かります。
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サービス電源+(画面外下方)とメインカプラー(画像上方見切れ)の間に5A管ヒューズを入れており、さらにON/OFFスイッチを入れたい場合はヒューズとメインカプラーの間に接続用の端子を予め入れておくと後付けする際に捗ります(※この画像の物のみ端子追加しています)
あっ、ずっとサービス電源と書いてますがアクセサリー電源と一緒のものですw

上の方から右へ伸びてる配線2本がフォグランプ用。
レギュレーター直結電源はエンジンの回転数に発電量が依存している完全に独立した経路なので他の配線と混同しないよう注意。
先にも書いていますが元々最大8.4Wしか使ってないのでこの経路でフォグランプ組むにしても多くても10W以下を推奨、ポジションLED扱いとかの方が安心かもです。
このルートにはメリットもあって、バッテリーへの負荷が皆無なのでまともに光る範囲では電気使い放題というw
不安定電源なのでデリケートな部品にはオススメしませんけどね。
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サービス電源カプラー「住友HM090型防水4極Mコネクター」には画像のように接続すればキーON時に電源が取れます。
フレームの左側にビニールテープで巻かれているので「グロム アクセサリー電源」で検索していただいた方が画像付きで解説頂けているブログがあるので手っ取り早いです。

簡潔に文章で書くとニーグリップしたときの左スネの辺り、フレームに沿ったメインハーネスにくっついてる。かな?
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構造を簡単な図にしておきます。
これで「社外ヘッドライトが何でも使えて」「ライトが明るくできて」「左ハンドルスイッチでそのままHI/LOを切り替えできて」「最もシンプルな構造で」「フォグランプ追加も可能で」「メインハーネス切らずに済む」ライトが作れます。純正ヘッドライトから変えたい人にはメリットだらけですね。

また、細かい事を気にせず常時ライトを点灯させたいならLEDは20W程度がオススメです。
マルチリフレクターのライトユニット+マトモなメーカー製のLEDだったら20Wでも十分すぎるほど明るいです。
安物は壊れる上に配光がクソとしか言いようがないのでオススメしません。

もし30Wを使う場合はライトスイッチの追加必須でエンジン停止時や信号待ち等ではライト消灯しましょう。
アイドリングの発電量は少なすぎてバッテリーが上がる危険あるのでご注意を。

最後に、調査に協力くださったso-3さんとhrkさんに多大な感謝を。ありがとうございました。
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ついでにJC92についてもちょっとだけ。
JC75は8極カプラー、JC92は6極カプラーで若干異なります。
メインハーネス側(以下:メと略)の機能は
緑-SIG(-):電源-
茶白-REG(+):レギュレータ(+)
黒白-REG(-):レギュレータ(-)
黄白-SW HI:HIビーム
白黒-SW N:ハンドルスイッチ(-)
黒-SIG(+):電源+

プラスコモンなので左ハンドルスイッチは独立させて繋ぐ必要あります。
H4カプラーへの接続(以下:H4と略)で例えます

左ハンドルスイッチ(以下:ハと略)の6極カプラーを抜き、
(ハ)白黒   → (メ)黒、もしくは電源+
(ハ)白    → (H4)Loビーム
(ハ)黄    → (H4)Hiビーム
(H4)ライト- → (メ)緑もしくは電源-

このように接続するのが良いでしょうね。
察しの良い人はお気づきでしょうが、ぶっちゃけ元々のメインハーネスは使わずライト配線だけで完結させる方が手っ取り早いです。
強いて言えば(メ)茶白と(メ)白黒の配線でフォグランプが組めますよって位かな。

ライトユニット関係の配線が細いという報告あったので、というのも一つの理由で社外品の高出力ライトだと配線が耐えられない可能性あるためまだ余裕が出来そうな構成で考えてみました。

現物見たことないのでライトも左ハンドルスイッチの6極カプラーもどんな物か知らないんですけどねw
配線図が読める人向けの小ネタです。
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関連記事のリンク貼っとくオマケです。
レギュレータ直電源にバッテリーレスキット並列接続すると電圧安定してフォグランプ等の光量アップやチラつき対策になりますよっと。現在キジマの7Wフォグランプ×2運用で光量変化無し問題無しです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2236539/car/3367329/7845782/note.aspx

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