まとめ記事(コンテンツ)

2011/06/08

No.16 CT200h TNP基礎講座 「暖機の悲劇」

CT200h も他のトヨタ/レクサスのハイブリッド車同様、排ガスをクリーンにするために暖機が念入りに行われます。

チョイ乗りを繰り返す場合には、暖機で消費されるガソリンが燃費へかなりのダメージを与えます。


暖機の仕組みを知ることでそのダメージをわずかながら軽減するることができるかもしれません。


暖機運転について

「コールドスタートの場合」

 エンジンの冷却水温が40℃になるまでエンジンが回り続けます。
 このエンジン回転は、最初の1分間(正確には50秒ちょっと)は
 エンジンを温めるだけに使われ、駆動には寄与しません。
 (モーター走行になります)

 外気温が18℃程度以上だと、45~50ccのガソリン消費です。
 8℃だと70ccぐらい、氷点下だともっとガソリンを消費します。

 ※具体例を示します。

   170km走行で燃費が30.0km/Lだったとします(5.67L 消費済)
   私は昨日、車庫の入れ替えのために暖機が発生しました(50cc)

   すると、170km/5.72L → 燃費は29.7km/Lに下がります。
   私のHDNの今朝の状態はこれです(T_T)


「買い物等で数十分放置した後(余熱がある場合)の始動」

 パワーオンだけでは暖機はスタートしません。
 アクセルを踏んでエンジン始動したときが暖機の開始です。
 水温が65℃になるまでエンジンが回ります。
 コールドスタート時と同様に、エンジン始動後1分弱の間
 モーター駆動です。



暖機対策


1)始動後1分間の低速走行ができる場合は即スタートしてよい

 駐車場構内や裏道等の低速走行ならOKです。
 余熱がある場合は、発進直後にアクセルを一瞬ぐっと踏んで
 エンジンを始動させます。
 低速走行の間に暖機を終了させるようにします。


2)1分以内に40km/h以上出さなければいけないときは停車暖機で時間調整

 表通りで暖機開始1分以内に40km/h以上で走らなければ
 いけないときは、Pレンジで停車状態のまま暖機させ時間調整
 し、エンジンで加速する場面は暖機後1分後以降とします。

 Pレンジでの停車暖機中はHVバッテリが少しですが充電されます。


3)暖機中のリバースギヤはより多くの電力を消費する

 後退走行はエンジン駆動ではなく、常にモーター走行になります。
 暖機でエンジンが回っていると、モーターを回すための電力がなぜか
 倍増してしまいます。
 さっさとバックを済ませてパワーオフするか、冬以外であれば
 暖機終了を待ってバックします(長い時間リバースギヤに入れる
 場合)。


4)縦列駐車の車庫での車両入替は悲劇です(我が家がそうです)

 バッテリが4コマ以上貯まっていれば、暖機が開始される前に
 EVモードのボタンを押せば暖機スタートさせずに済みますが、
 そうでない場合は、暖機がスタートしてしまいます。
 短時間で入替ができる場合は、即パワーオフして暖機を中止
 します。そうでない場合は、諦めます・・・orz
 リバースギヤでのバッテリ消費増大も合わさり大きな痛手です。

 洗車のためのチョイ移動後は、暖機途中でも強制パワーオフで
 暖機を停止させます。


5)お出かけの事前準備としてナビ設定などをする場合

 ブレーキペダルを踏まずにパワーボタンを押します。
 「READY」マークがつかないのでエンジンは始動しません。



バックナンバーはこちら
No.15 CT200h TNP基礎講座 「エンジンが停止しない場面」

シリーズ一覧はこのカテゴリー

Posted at 2011/06/08 09:02:04

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

最近見た車

最近見たクルマはありません。

みんカラ+新登場

リンレイ
リンレイ

カーグッズ

ニュース