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2011/09/02

No.20 CT200h TNP基礎講座 「エンジンの使い方:エコモードとエコゾーンの嘘」

エンジン停止をドライバーの意思で操れるハイブリッド車では、「ふんわりアクセルeスタート」の発進加速はエコではないと何度か書いてきました。

実際、スポーツモードでズバッと加速した方が燃費がいいという感触を持った方も多いと思います。


もともと、私はプリウスでも発進加速はあまり遅くないスタイルをとってきましたが、20型プリウス(現行の一世代前)の場合には低回転気味のスロー加速も同等の燃費性能が出せることはわかっていました。

しかし、CT200h(30型プリウスも同等)では、発進加速をスローにすると燃費がイマイチと感じるようになりました。特に、私の通勤路(40~50km/hの速度域がメイン)では顕著です。


スローな発進加速とは、エンジンをなるべく低回転=「エコモードにてHSIメータの針をエコゾーン内に維持する」というものです。


では、CT200h、なぜこのようなスロー加速がいけないのでしょうか?


スロー加速でもそこそこの低燃費性能があった20型プリウスはエンジン排気量が1500ccでした。

それに対してCT200hや30型プリウスは1800ccです。その結果、中低速でのエンジン低回転域での燃費性能がダウンしていることが想像できます。


すなわち、中低速域ではエンジン効率をアップさせた運転をしないといけない、と思ったわけです。


その方法とは、エンジン負荷をかけることですが、


1)加速度をそれなりにする(スロー加速でないこと。だからといってカッ飛びでもない)

エコモードでもノーマルモードでも、私はパワーゾーンの0%~50%の範囲まで踏み込むことが多いです。


2)充電を多くしたいために低回転のスロー気味加速をしたい場合は、BL2のときだけ。

充電力がアップするのでエンジンにちょうどいい負荷がかかります。


なお、60km/h以上の中高速域以上であれば、エンジン負荷を増やすことを考える必要はありません。



エンジンの使い方のまとめです。

・エンジン走行の基本はしっかり加速か登坂のみ。

・平地の低回転走行(巡航またはスロー加速)ならBL2のとき限定
 (60km/h以上であればBL3以上でもOK)



ちょっと断言しすぎましたかね(^^;
違うと思われる方は遠慮なくご指摘、ご指導いただければと思います。



(おまけ1)

エコモードを利用する利点

 ・エアコン(AUTO)がエコ動作になるらしい

 ・モーターで走行したい状態で、多少アクセルワークが暴れてもエンジンがかかりにくい

 ・渋滞等の低速中心の走行でエンジンがかかりにくい


こんな程度しかありません。

エアコンは自分で弱風量、内気循環にセットしていればエコ動作になります。また、モーター走行維持のアクセルワークに慣れてきたら、エコモードは不要かもしれませんよ。


(おまけ2)

BL2になると充電地獄が間近となり、燃費悪化の恐怖が脳裏によぎります。
しかし、BL2になると、エンジン走行時の充電量がパワーアップするので、そう簡単には充電地獄は発生しないものです。

BL2においては、渋滞や強エアコンでの電力消費が大きくない状態であれば、無理なモーター走行引き伸ばしをしない限り平常心でいいと思います。

むしろ、いつもBL3以上を維持するような運転よりも、時折BL2まで落とすような運転の方が好結果になるように思います。

 ※次回講座としてまとめたいと思います。



(注)
エコモード&エコゾーンを維持することで、オーナーサイトのHDNのポイント獲得率ランキングの上位が狙えます。
それを目的とする方々は今回の講座は無視してくださいませ(^^;

なお、THINK DESIGN社のビッグスロットルという部品に入れ替えることで、エコゾーンでも十分な加速度が得られるようになるらしいです。燃費とポイント獲得率の両立を目指す方は検討されてみたらいかがでしょう。



バックナンバーはこちら
No.19 CT200h TNP基礎講座 「バッテリレベルとSOC」

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Posted at 2011/09/02 08:03:21

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