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まとめ記事(コンテンツ)
て~~さん
2011/09/06
No.21 CT200h TNP基礎講座 「低BL走法:高充電パワーの維持」
20型プリウスで燃費追及に明け暮れていたとき、私の結論は低BL走法でした。モーターを多用することで低BLの状態でバッテリの充放電を均衡させるものです。
CTは20型プリウスよりずっとモーター走行しやすくなっているので、エコ運転を心がけていれば自然と低BL維持となるような制御になっています。
1)低BL走法の利点を2つほど
1-1)低BLではエンジン走行時の充電パワーが大きいので、より短いエンジン走行距離で、バッテリの充電が可能
BL2ではエンジン走行時、20A~25Aの充電電流が得られます。
従って、エンジン走行を10秒間行えば、HSI=10%のモーター
走行(5A程度)が40秒可能です。
HSI=20%なら20秒、HSI=40%なら10秒という具合。
(実際には、バッテリの充放電ロスのために可能なモーター走行時間は
約3割ほど減ります)
BL4ではエンジン走行時、10A前後の充電電流です。
モーター可能距離はBL2のときの半分に減ってしまいます。
だからといって、エンジン走行時の瞬間燃費が2倍良いか?というと
そんなことはありません。
BL5では充電電流はさらに少なく、BL6ではほぼゼロです
1-2)中低速域での低回転エンジン走行は低負荷のため効率が悪いが、低BLでは充電負荷が加わるため効率が改善される
これは前回の講座(No.20)を参照いただければと思います。
2)低BLエンジン走行時の充電パワーに関する制御
同じBL3でも充電パワーが異なるという変わった制御になっています。
2-1)BL4からBL3にダウンした場合
低BLの利点である20A強の充電電流は得られません。この状態はBL3である限りずっと続きます。
2-2)BL2からBL3にアップした場合
しかし、いったん、BL2に落ちると状況が一変します。エンジン走行時の充電電流が20~25Aと倍近くになります。BL3になったからといって充電パワーが半減することはありません。BL3のほぼ上限(BL4の手前)まで、20A超の充電パワーが続きます。
SOCで言うと、45.0%以下になった瞬間から充電パワーがアップし、その状態は50.0%まで続きます。逆に50.0%以上になると、充電パワーは弱まり、その状態は45.0%に落ちるまで続きます。
SOC45.0%というのは、BL3→BL2へダウンした瞬間のSOCなので、BLをチェックしていればその遷移点はわかります。ところがSOC50.0%というのは、BL3→BL4へアップした瞬間のSOCは50.4%なので、BL4になってしまっては手遅れです。
3)BL2~BL3の高充電パワーを維持するには
SOCメーターを持っていれば、39.5%<SOC<50.0% の範囲でコントロールすれば、常に高充電パワーを維持することができます。
ところが、BL値だけが頼りの場合、BL2とBL3を行ったり来たりするような運転スタイルをとるようにします。
BL3→BL2へ変化するSOC値は45.0%、BL2→BL3へ変化するSOC値は47.0%、この2%の幅を多用するということです。
しかし、実際にはもっと広い範囲でOK。
充電地獄になるSOC値は39.5%なので、BL2に落ちてから5.5%の余裕があります。また、BL3にアップしてからさらにSOC50%にアップするまでは、3.0%の余裕があります。
BL2とBL3を行ったり来たりさせてSOC2%の幅を日々の運転で体感することで、下方5.5%の余裕度をイメージでき、充電地獄を避けることが可能になると思います。
4)高充電パワー時の運転法
中低速域でも低回転気味のエンジン走行をして充電時間を長く取る作戦もありです。
5)高充電パワー状態から抜けてしまったときの運転法
地形(下り坂だけでなく登り坂も)やブレーキングで容易にBL4にアップしてしまいます。
その時は、充電パワーが弱くなりますので、中低速域の低回転エンジン走行は避けるようにします。
注)BLはナビ画面のエネルギーモニタだけでなく、燃料計の下のMID画面でもチェック可能です。
高充電パワー維持法のまとめ
・高充電パワー状態を維持するには、BL2とBL3の間を使う
- BL2に落ちたら低回転気味のエンジン走行により充電を意識して走行
- BL3に上がったら、エンジン停止走行(HSIは低め)の距離を稼ぐ
・BL2とBL3の間(2.0%)だけでなく上下に余裕があるので、すぐに充電、放電の切り替えをしなくてよい
- 地形や信号との間合いを優先させましょう
・高充電パワー状態では、中低速域でもエンジンの効率を高めることができる
・高充電わぱー状態では、モーター走行の距離を伸ばしやすい(燃費を上げやすい)
(おまけ)
私が最近意識している運転法です。
高充電パワー時は、
エンジン走行時のHSIを低めに。
発進加速はスロー気味、低回転巡航走行(充電走行)あり。
低充電パワー時は、
エンジン走行時のHSIはパワーゾーンまで。
低回転巡航走行(充電走行)はしない。
バックナンバーはこちら
No.20 CT200h TNP基礎講座 「エンジンの使い方:エコモードとエコゾーンの嘘」
シリーズ一覧はこのカテゴリーで
CTは20型プリウスよりずっとモーター走行しやすくなっているので、エコ運転を心がけていれば自然と低BL維持となるような制御になっています。
1)低BL走法の利点を2つほど
1-1)低BLではエンジン走行時の充電パワーが大きいので、より短いエンジン走行距離で、バッテリの充電が可能
BL2ではエンジン走行時、20A~25Aの充電電流が得られます。
従って、エンジン走行を10秒間行えば、HSI=10%のモーター
走行(5A程度)が40秒可能です。
HSI=20%なら20秒、HSI=40%なら10秒という具合。
(実際には、バッテリの充放電ロスのために可能なモーター走行時間は
約3割ほど減ります)
BL4ではエンジン走行時、10A前後の充電電流です。
モーター可能距離はBL2のときの半分に減ってしまいます。
だからといって、エンジン走行時の瞬間燃費が2倍良いか?というと
そんなことはありません。
BL5では充電電流はさらに少なく、BL6ではほぼゼロです
1-2)中低速域での低回転エンジン走行は低負荷のため効率が悪いが、低BLでは充電負荷が加わるため効率が改善される
これは前回の講座(No.20)を参照いただければと思います。
2)低BLエンジン走行時の充電パワーに関する制御
同じBL3でも充電パワーが異なるという変わった制御になっています。
2-1)BL4からBL3にダウンした場合
低BLの利点である20A強の充電電流は得られません。この状態はBL3である限りずっと続きます。
2-2)BL2からBL3にアップした場合
しかし、いったん、BL2に落ちると状況が一変します。エンジン走行時の充電電流が20~25Aと倍近くになります。BL3になったからといって充電パワーが半減することはありません。BL3のほぼ上限(BL4の手前)まで、20A超の充電パワーが続きます。
SOCで言うと、45.0%以下になった瞬間から充電パワーがアップし、その状態は50.0%まで続きます。逆に50.0%以上になると、充電パワーは弱まり、その状態は45.0%に落ちるまで続きます。
SOC45.0%というのは、BL3→BL2へダウンした瞬間のSOCなので、BLをチェックしていればその遷移点はわかります。ところがSOC50.0%というのは、BL3→BL4へアップした瞬間のSOCは50.4%なので、BL4になってしまっては手遅れです。
3)BL2~BL3の高充電パワーを維持するには
SOCメーターを持っていれば、39.5%<SOC<50.0% の範囲でコントロールすれば、常に高充電パワーを維持することができます。
ところが、BL値だけが頼りの場合、BL2とBL3を行ったり来たりするような運転スタイルをとるようにします。
BL3→BL2へ変化するSOC値は45.0%、BL2→BL3へ変化するSOC値は47.0%、この2%の幅を多用するということです。
しかし、実際にはもっと広い範囲でOK。
充電地獄になるSOC値は39.5%なので、BL2に落ちてから5.5%の余裕があります。また、BL3にアップしてからさらにSOC50%にアップするまでは、3.0%の余裕があります。
BL2とBL3を行ったり来たりさせてSOC2%の幅を日々の運転で体感することで、下方5.5%の余裕度をイメージでき、充電地獄を避けることが可能になると思います。
4)高充電パワー時の運転法
中低速域でも低回転気味のエンジン走行をして充電時間を長く取る作戦もありです。
5)高充電パワー状態から抜けてしまったときの運転法
地形(下り坂だけでなく登り坂も)やブレーキングで容易にBL4にアップしてしまいます。
その時は、充電パワーが弱くなりますので、中低速域の低回転エンジン走行は避けるようにします。
注)BLはナビ画面のエネルギーモニタだけでなく、燃料計の下のMID画面でもチェック可能です。
高充電パワー維持法のまとめ
・高充電パワー状態を維持するには、BL2とBL3の間を使う
- BL2に落ちたら低回転気味のエンジン走行により充電を意識して走行
- BL3に上がったら、エンジン停止走行(HSIは低め)の距離を稼ぐ
・BL2とBL3の間(2.0%)だけでなく上下に余裕があるので、すぐに充電、放電の切り替えをしなくてよい
- 地形や信号との間合いを優先させましょう
・高充電パワー状態では、中低速域でもエンジンの効率を高めることができる
・高充電わぱー状態では、モーター走行の距離を伸ばしやすい(燃費を上げやすい)
(おまけ)
私が最近意識している運転法です。
高充電パワー時は、
エンジン走行時のHSIを低めに。
発進加速はスロー気味、低回転巡航走行(充電走行)あり。
低充電パワー時は、
エンジン走行時のHSIはパワーゾーンまで。
低回転巡航走行(充電走行)はしない。
バックナンバーはこちら
No.20 CT200h TNP基礎講座 「エンジンの使い方:エコモードとエコゾーンの嘘」
シリーズ一覧はこのカテゴリーで
Posted at 2011/09/06 17:53:27
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