まとめ記事(コンテンツ)

2013/08/08

i-DMとの一年(6)i-DM考察

i-DMはたった3つの要素だけを見て、ドライバーの運転にスコアを付ける。


①加速度を与えるときは滑らかに

②生じた加速度は一定に保つ

③不必要な速度(加速度)変化は起こさない



たったこれだけのことだが、これらをハイレベルで実践すれば「同乗者に優しい」だったり「燃費が良い」だったり「速い走り」に繋がる。

なぜそんなことが実現するのかといえば、これら3つがどんな運転にも当てはまる共通事項、基本中の基本なのだろう。

i-DMのシステムで非常に特徴的であり重要な点が、この3つに"速度や加速度の大きさ"という要素が含まれていない点だ。これによってi-DMは、あらゆるレベルのドライバーにとって有効な"運転診断システム"ともなっている。つまり「速く走らないとスコアが出ない」とか「ゆっくり走らないとスコアが下がる」ということが無いのだ。ドライバーがどのようなスピードで走ろうとも評価が出来るシステムとなっている。


ちなみにこの3要素を個々に見ると、面白い特徴に気付く。

「①加速度を与えるときは滑らかに」を行うのは、加速度が上がれば上がるほど難しくなる。

一方、「②生じた加速度は一定に保つ」事は、加速度が小さいほど難しい。

この相反する2つの特徴故に、初中級者がi-DM付きのクルマを運転すると、何が起こるか?

・スピードを出すとスコアが下がる(白ゲージで減点)
・ゆっくり走るとスコアが出ない(青ランプが点かない)

そして、

・中途半端にスピードを出すとスコアが上がる(②青ランプで加点)。

という事が起こる(^_^;)。

これを体験した初中級者が「i-DMで高スコアを狙うと運転がおかしくなる」と度々ブログで報告するのだが、それは①、②の特徴によるものであり、報告者が真に初中級者であることの証となる。

当然、上級者はゆっくり走ろうが速く走ろうが高いスコアが出る。



ここまで解ってしまうと、i-DMは実に良く出来ていると同時に、非常に恐いシステムである(^_^;)。

全てのレベル、あらゆる運転スタイルに対して有効となれば、ドライバーはもう言い訳は出来ない

何しろi-DMが注視する3要素は、同乗者に優しい運転にも、省燃費運転にも、最速の走りにも全く矛盾しない。むしろそれぞれをより高いレベルに引き上げるモノばかりだからだ。

となれば、スコアが出ないということはこれら3要素に未熟な点があり、それをi-DMに鋭く見抜かれていることになるのだ。


また、もう一点言及しておかなければならない点がある。
i-DMは速度や加速度の大きさに頓着しないが故に、あらゆるレベルのドライバーに有効と述べたが、仮にi-DMで5.0点満点が取れるドライバーが何人か居たとしても、彼らの運転技量が全て同じとは限らないということだ。

より高速でクルマを操れるドライバーが上手ではあっても、技量に劣るドライバーが同じコースを少しペースを落として走れば同じように5.0点が取れる、といったことが起こる。ゆっくり走らせる場合も同様で、技量に劣るドライバーが少し速く走ればスコアが取り易い。つまりコースやペースとスコアは切り離して語れない。スコアだけでは運転技量の全てを測れないのだ。

しかしこの点が逆に、あらゆるレベルのドライバーにも有効なシステムとなる要点でもある。

別に全てのマツダ車ドライバーが、マツダのテストドライバー並みの腕前を目指す必要はない。大体、i-DMでアベレージが5.0点になったからといって、プロドライバーと同じ腕前になったことにはならない。しかし普段の運転で高いアベレージを維持出来れば、運転のレベルは確実に上がる。
どんなに上手なドライバーであっても簡単な道をゆっくり走る時、持てる運転技術の全てを駆使するワケではない。よって彼らに遠く及ばないにしても「この道をこのペースで走る」ことに限っては、彼らに近い運転が出来る、というレベルには達することが出来る。

i-DMとはつまり、そーゆーシステムだということが良く解った。

i-DMは上手なドライバーの運転に高いスコアが出るシステム。

しかし、i-DMで高いスコアを出すドライバーの運転が上手とは限らない。

そして、i-DMで高いスコアが出ないドライバーは・・・(以下、自粛w)。

※運転が上手くなるためのi-DM「活用術」をまとめてあります。攻略法ではありません。
 興味のある方は関連情報URLのリンク集↓からどうぞ。
Posted at 2013/08/08 01:01:53

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