オーバーヒート⇒サーモスタット交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
・車両受取り後、外気温度35℃、エアコン全開でR16を関越道方面に向かっていると、加速が悪くなって来て発進時ノッキングが発生し、はっと気が付くとテンプメーターが「H」付近に来ていた。
エアコンOFF、取りあえず車を止められそうな場所に、フロント側を風上に向けボンネットを開け、ヒーター全開、暫くそのままで様子見。
リザーバーからは、LLCが沸騰して吹き出ていて、クーリングファンも回りっぱなし。
よく観ると以前にも漏れた跡が有り、どうやら初現象では無い模様。
前オーナーは気づかなかった(?)。
2
・LLCが沸騰する理由が?。
乗出し前にリザーバーにLOまでは入っている事は確認していたのですが、Wポンプ・ラジエターを交換しているとの事なので、LLCの不足は考えず、キャップやサーモ不良を疑いました。
30分位でテンプメーター位置は戻ったので、再走行開始。
20分位走っても上昇が観られなかったので、高速乗り入れ。が、60㎞以上で徐々に上昇。
1区間で高速を降り、近くのコンビニに再度停止。
状況はさっきと同じで、「六甲のおいしい水」を500㏄位補充後、テンプメーター位置は戻った所で再々走行開始。 何とかメーターは安定していた…のですが、小一時間位R407を東松山方面に走行していたら、徐々に上昇。
再度コンビニ駐車場で様子見。
クーリングファンが回るとりザーバータンクから吸い込んでいることに気づき、おいしい水をその都度リザーバーに補充すると、約2L位は入りました。
前回補充と合わせると約2.5L補充した事になりますが、もしかすると、冷却水不足だっただけ?。
その後は水温も安定していたので、高崎から高速で家までノントラブルで走ってきました。
この車のLLC容量は、3~4Lなので、2/3~3/4L不足していた事になりますが、漏れた量が有るので誤差はありますが・・・。
その後も走行後にリザーバーに吹き戻り沸騰しているので、LLC及びサーモ・キャップ交換を実施しました。
3
・サーモの入手に時間が掛かりました。
エンジンはスズキなので、出先でスズキに行ったのですが、他メーカー車の為、品番が判らないから対応出来ない・・・。
色々食い下がったのですが、それ以上調べてくれないので諦め、近くのマツダまで行って確認。在庫はしていない為、取寄せになる…、との事。
13時迄に注文出来れば当日15時には間に合う・・・、と言われました。
時計を見たら13時3分位・・・。
明日には間に合うと言われましたが、家から20㎞離れている所なので、そこでは断った際、某スズキなら在庫が有るのでは?、と言われましたが、先程そこに寄って来ていたので、今日中に手に入れるのは無理かな?、マツダも近くに無いし…と帰宅しながら考えていましたが、家からそれ程遠くない所に個人経営の昔ながらのパーツショップがある事を思い出し、駄目元で行ってみたら、汎用品がストックされており、ガスケット付きで多少高めでしたが、即購入。
4
・マツダから購入すれば、¥1500以内で手に入る様です。
(ガスケットがセットかは?)
この汎用品は、タマエンタープライスカンパニーと言う会社の製品で、ガスケットは別売りになっています。
交換ですが、今回は面倒なので、サーモの交換のみで、LLCは補充のみとしました。
サーモが有るのは、ラジエターアッパー側のエンジン部分です。
ラジエターアッパーホースを外します。その後、サーモカバー2カ所のナットを外せばOKですが、通常ガスケットが固着しているので、プラスチックハンマー等で軽くサーモカバーを突付いてやると、外れます。
※但し、このエンジンの場合、サーモが付いているブロックがヒーターコアにつながっているパイプへの分岐もかねている為、このブロック自体もエンジン側にガスケットでつながっている構造です。
その為、自分の場合は、サーモカバーを外す際にこのブロックもエンジンより外れてしまい、サーモ本体はブロックに固着した状態になってしまいました。
5
・サーモカバーには(多分)水温センサーが付いており、クリーニングの為、コネクタ接続を外します。
サーモ本体がブロックにガスケットと一緒に固着しているので、再度Pハンマーで小突き、外した後、ガスケットをカッターナイフで綺麗に除去します。
ブロック自体は完全に取り外しはせず(パイピングや電装接続等有った為面倒だっただけですが…)、ガスケットもそのままでした。
サーモカバーのナットを外す際、右上のナットは『コの字』形のBKTが共締めされています。
多分、センサー等電装系のアースを取る為に付けられている部品だと思いますが、接触部分は磨いておきました。これ、間違っても除去しない様に。
6
・新品のサーモスタットを、取外したサーモと同じ向きで取付け(段差にはめ込む)、ガスケットをいれ、サーモカバーを被せてナットを左右均等に締めて行きます。
本来は、締付けトルク管理が必要ですが、そんな高価なものは持っていないし、外した際の感覚で締付けました。
センサーの端子部分をクリーニング後、接点復活剤を塗布し接続。ラジエターパイプを取付け、ラジエターキャップ部からLLC(原液)を注入、リザーバーにもアッパーまで注入し、エンジン始動。
7
・数分でLLCが温まって来てクーリングファンが作動。ラジエター部分のLLCが減るので、その都度補充し、数回繰り返すと減らなくなるので、エンジン停止し、キャップを装着。リザーバーのLLC位置もほぼアッパーだったので、取りあえず終了です。
交換したサーモを観ると、開きっぱなしで戻らない(中央の軸が外れた?)状態でした。
この状態が以前からなのか、今回のオーバーヒートの為なのかは判りませんが、ゴム部分の劣化も観られますし、交換して正解でした。
その後は日中のエアコン使用後でもエンジンを止めた際の沸騰現象は今の所有りません。
LLCも、水を2.5L入れていたので、原液のまま約1.5L入りましたから、大体1/2位の希薄になっていると思われますが、特に問題は無いので、このまま様子見です。
8
・同時にラジエターキャップも交換しようと思い、購入しておいたのですが、ラジエター交換時セルボモードのモノを取付けているとの事で、キャロル用が付きませんでした。
しょうがないので、未交換。
ただ、気になっているのは、エアコンONだと、ファンが回りっぱなし。
それと、ラジエター上半分が、グリルカバーで覆われている為か(ターボ仕様はこの部分穴が開いてます。その分フォグがセンターによってます)、この周辺に熱がこもっている様に感じます。
冷却は、バンパー下の開口部だけでは十分では無いのでは?(冬は良いかも知れませんが…)。
今回掛かった費用は¥3500位ですが、ラジエターキャップが使えなかったので、-¥1200です。
【内訳(税別)】
・サーモスタット・・・・・・・¥1500
・ガスケット・・・・・・・・・・・¥140
・LLC(ホームセンター・・・¥480
・ラジエターキャップ・・・・¥1200
※全て汎用品
サーモスタットも純正品ならほんの少し安いし、工具もSSTなどは必要ありませんので、やる気さえあれば簡単に出来ます。が、自己責任で。
ただ、ガスケットは2枚(品番が同じかは不明)用意していた方が、後で水漏れで2度手間掛かるよりは良いと思います。
幸い、自分の場合は今の所大丈夫ですが・・・。
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