
何時もの通りの、待ち合わせ場所。何時もの様に遅れてくる彼女。
それでも間違いなく来てくれるから許してしまう。
私は何時もの様に、彼女の頬をつつく。
「そんなにつっついてると、穴空きますよ?」
「確かにここにいるって、確かめたくて」
そんなやり取りをしながら、私が差し出す腕を取る彼女。
しかし格好はそちらの方がいいが、結局は私の方が我慢できずに、彼女の手を握る。
「ん?なんか着いてるかな…?」
私は彼女の耳を触りながら、顔を近づける。どさくさ紛れに、彼女の頬に軽くキス。いつも塗ってるという日焼け止めか何かの味がする。
「ちょっと。ちょっともー、ほんっと恥ずかしいからっ」
「あ痛っ」
公園の隅とはいえ、昼下がりの都会。一応の人目はある。彼女は照れ隠しに、私の腕を思い切り叩く。
「はい、どうぞ」
そう言って、自分の皿の食事を盛ったスプーンを私に差し出す彼女。所謂「あーん」。自分が美味しいと思う物は、相手にも食べさせたいとか。ちなみに、場所はデパートのレストラン。
「恥ずかしいと思うから恥ずかしいんです」
いやごもっとも。
「だから、はい」
いやこればかりは私の方が恥ずかしいが、観念。ちなみに毎回である。
春夏秋冬公私問わず、超強力ジェルで針金の如く整髪し服はスーツでグラサン(屋外)な80年代な私と、ごく普通の相応ファッションの彼女のやり取りは、周りから見たら面白いだろう。しかし、彼女のファッションは軽くパンクな時もあるので、場合によっては異様な組み合わせに見えただろう。
「あー、待って」
「?」
私の何時もの台詞。そして、何時もの通り、抱き締める。強く抱き締めたいのを我慢して、弱く、優しく。彼女も、腕を私の腰に回し、自分の顔を私の胸に預ける。別れ際は、何時もこうだ。
「…あ、ファンデーションしてたっけ?」
「うん。…着いちゃいますよ…?」
「いいさ」
このままいつまでも抱いていたい。2人でいたい。メールのやり取りは毎日だが、しかし今度逢えるのは、また2、3週間は先だ。
今となっては、楽しい思い出。裏を返せば、辛い思い出。
しかし時間とは切ない物。あれから数年。最近の私は、彼女の顔を思い出すコトが難しくなっている。
自らそれを望んでいたはずなのだが。
この前の非番、例の友人とプチもプチなツーリングに行ってきたワケなんですが、写真を使っていいかと確認すると
「是非止めてくれ(/・ω・)/♪」
としっかと拒否られたんで、んだば久々(?)思い出話。
良い大人同士が歯の浮くような内容ですが、全て事実だったんで悪しからず(笑)。
恋愛まっしぐらや既婚者の皆様にも覚えはあるでしょう(笑)。
ん?何?何年も引きずるな?
おいそこ!なら女性の1人や2人と恋愛してこいってんだ!
(笑)
嗚呼、早く3人目と出会いたい…(涙)。
ところで、気がつかない間にハイマウントが切れてました。そのプチプチツーリングで、私が先導で奴が後続になった際、渡した無線(トランシーバー)から知らされました。
時々、信号待ち等で停車した際、後ろにメッキフェイスの大型トラックが付いた際は、鏡代わりになってもらい確かめたりしてたんですが、最近は意識してなかったんでねぇ~。
さて。本日の一曲。鈴木雅之で「Tokyo Junction」。
鈴木さんの、まったく別な曲を聞きたくて中古CDを探してたんですが、そこで目に入ったアルバム「Tokyo Junction」。ブルームーンに照らされた東京、ベイエリア。タバコに火を近づける鈴木雅之。目的の曲も入ってましたが、もはやジャケ買いしました(笑)。
その中でも、アルバムのタイトルとなった「Tokyo Junction」。一番のお気に入りになりました。
曲は鈴木雅之の魅力全開のカッコイイ曲なワケですが。さて、歌詞がね。まるで私のコトを書いている様でね(笑)。いやはや。
今から10年程前のこのアルバムは、ちょいと見つけるのが手間かもしれませんが、興味持たれた方には是非探して聞いて頂きたいかと。
ま最近はね、ネットでレンタルや一曲一曲を買うこともできたりしますんで、文明の利器を駆使して頂いて(笑)。
それでは本日の一曲。鈴木雅之で「Tokyo Junction」どうぞ。
♪~

Posted at 2011/08/05 00:46:49 | |
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