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警部補のブログ一覧

2013年01月08日 イイね!

「17th PCT」第X話「Knockin' on Heaven's Door」

「17th PCT」第X話「Knockin' on Heaven's Door」 06:00、目覚ましの時計の電子音で目を覚ます。スタンドの橙色の明かりだけの薄暗い部屋。横の彼(警部補)はまだ寝ている。ベッドから体を起こし、やや乱れた髪を撫で付けながら、ガウンを羽織る。まさか「このまま」身支度をする訳にもいかない。
エアコンによりすで暖まっているリビングに来ると、まずテレビのスイッチを入れ、コーヒーメーカーにフィルターと豆と水を、トースターに食パンを放り込む。ここまで、まだ眠気眼のほとんど無意識だ。ポストまで朝刊を取りに行き、ブラインドを開けると、まだ暗い東京湾が見える。景色だけはいい家だ。

朝食と洗顔やら着替えやらを済ませ、またコーヒーを啜る。ゆっくりやっているつもりだが、早飯早支度。警察官の染み付いたクセだ。すると、ようやく警部補が起き出してきた。
「おはよ」
声をかけると、彼は唸るように答える。サングラスをかけていない彼を見れるのは私の特権かな?建前上、彼とは家を出るのは別々だ。私はバッジ(手帳)と手錠、そして腰のホルスターと予備マガジンの具合を確認した。警部補のマグナム44を使う骨董品の様な大型リボルバーに比べ、私の銃は遥かに小型で軽量のオートマチックだが、所持し使用できるその身分の責任はどちらも遥かに重い。
「パン焼いといたから。それじゃ、また署で」
新聞を眺める彼にそう言い、ついでにその頬に軽くキスをする。
「んー」
彼はにこりともせず、また唸った。

彼の家はまるでバブル期の機能性よりもデザインを優先した様な家だ。ガレージには車が2台。彼のスカイラインと、私の赤いスープラだ。エンジンをかけ、少し暖気運転をする。周囲は、そろそろ買い換えたどうだなどと言うが、私はコレが好きだ。頃合いを見て、私はシフトをドライブに入れた。


08:01
「おはようございます!」
分署につくと、玄関には、警杖を片手に立番の制服がやたら元気にしかし少し上ずった声で敬礼してきた。34君よりも少し若いだろうか?最近異動してきた顔だ。
「おはよ」
私も笑顔で返す。モテるのは辛いなあ。

地域課は既に電話が鳴り響き、係員が右往左往している。階段を上り、刑事部屋に入ると、地域課程ではないが、それでも私服制服が仕事を始めている。強行犯係は、一番乗りしていた34君が私たちのデスクを拭き、お茶やコーヒーの準備をしていた。「お茶汲み3年」、今時古い仕来たりだが、警察は未だにそういった世界だ。


09:00、パトロール。今日のこの時間は、私と34君のペア。彼に分署11、インスパイアのハンドルを握らせる。ホンダ好きの彼は、きまってホンダ車を使いたがる。

10:39
「最近、やたらと危なっかしい事件多くないですか?」
「あら、じゃあ危なくない事件ってなあに?」
「そりゃまそうですけど。ここ二週間、一日一回は銃抜いて、動くな!って言ってる気がするんですけど…」
「まあ今は、無事にお昼食べられることを願いましょ」
そんな話をしていた直後だった。無線が、隣の管轄で起きた銀行強盗の緊急配備を知らせる。よりによって、二人組の犯人は拳銃を使い、国産のありきたりな車で逃走し、更に私たちがいる方向へと逃げてきている。そしてここは管轄の境界線だった。信号が赤になり、交差点で停車する。うまい具合に先頭で停車した。気のせいか、サイレンの音が聞こえる。私が無線で本部へ返答、回転灯を取り出した瞬間だった。左手から情報にぴったりの車両が景気よく飛び出してきた。
「行って!」
私は34君に怒鳴ると、サイレンのスイッチを入れ、回転灯をルーフに放った。

アクセルを底まで踏まれたインスパイアは弾かれた様に発進する。遅れて、パトカーが二台ついてきた。

「車が少ないわ。いつもの奴で行くわよ?」
「了解!」
タイミング良く、道路状況が良くなった。私はシートベルトを外し、ホルスターから銃を取り出す。34君はシフトをマニュアルモードに変えセカンドにシフトを落とし、2.5リッターを唸らせ一気に逃走車の前に躍り出る。それと同時にハンドルを切りサイドブレーキを入れインスパイアを滑らせ、運転席側の腹を向けて逃走車の進路を塞ぐ。停車と同時に私は車から飛び下りる。逃走車も慌ててフルブレーキで停車する。私はインスパイアを盾にしつつ、逃走車のタイヤを撃ち抜く。相手は銃を所持し、既に銀行内で発砲しているのだ。容赦はしない。34君もやや苦労しながら助手席側から下りて、インスパイアのリアに回り、銃を抜く。パトカーの制服達も銃を抜き構えている。
「観念して出てきなさい!」
私や制服が怒鳴る。犯人は二人組で、典型的な目だし帽を被っていた。運転手が喚きながら勢い良くドアを開けて出てきた。振り回す手には間違いなく拳銃を持っていた。それが私に向いた。その瞬間、息を飲んだ。恐怖に体が硬直しそうになった。殺意を持って拳銃を向けられたのだ。当たり前だ。何度この様な場面を経験しても、何度訓練しても、この恐怖を感じないことはなかった。これも当たり前。しかしその経験や訓練が、私の警察官としての意思が、その恐怖を押さえ込み、私に引き金を引かせる。私が放った弾丸は犯人の肩に当たり、犯人はひっくり返った。助手席に残っているもう一人は、車内から腕だけを出し銃を撃ってきた。慌てて身を隠したが、しかしそのめくら撃ちの弾丸は私でなく34君を襲った。
「っ!?」
彼が盾にしているインスパイアのリア部分に被弾し火花が上がる。声を詰まらせ、瞬時に身を沈める34君。逃走車後方の制服組が応射し、犯人の気が反れる。そのタイミングを逃さず、私は再び身を上げ、逃走車のフロント、犯人に向かって連射した。私の弾丸は「幸い」にも犯人に当たることはなかったが、抵抗する意思を失わさせるのは十分だった様だ。
「ううっ、撃つなー!撃つなー!撃つなー!撃つなー!」
犯人は、窓から自分の銃を捨てると、両手と顔を出し、大声を上げた。パトカーの制服組がそれらに殺到した。私は息を吐き、引き金から指を外し、銃を下ろした。犯人達を引っ立てている制服組から私に声がかけられた。
「大丈夫かーっ?」
中年で、見知った顔だった。
「ええ、ご心配なくーっ!」
私は銃をホルスターに戻した。34君はまだ緊張し伏せたままだ。ふと辺りを見回した。野次馬はどうでもいい。ここは隣の管轄だった。




自販機近くの路肩。
「でも、車は傷ついたけど、君が怪我しなくて良かったわ」

「………女さん…やっぱり凄いですね」
「んー?」
34君は私に缶ジュースを渡しながら言った。
「俺……、あんな簡単に撃てないです」
「ああ~ら、わざわざ申請したそのグロックは水鉄砲なのかしら?」
「茶化さないでくださいよ~」
「フフ、ごめんごめん」
「俺……実は今日初めて撃たれたんです。いやあの、撃たれたんじゃないですけど、つまりその、「自分に向かって撃たれた」のが、初めてってことで……」
彼は、ハンドルを握りしめ、言葉を続けた。
「……凄く怖かったです。見たでしょう?俺、体が動けなくなった…。あの時、もし俺一人だけだったらと考えると………。犯人が銃を向けてきたら、その犯人に向かって発砲できたかどうか……」
酷く落ち込んだ様にそう言う34君に、私はジュースを一口含んでから言った。
「私だって簡単に撃ててるワケじゃないわ」
「そりゃ、そうでしょうけど…」
「それに、君の感想が普通よ。警察官だってやっぱり人間だもの。教官は神様、恐怖の警察学校で散々叩き込まれても、実際の現場はそう思った様にはいかない」

「はい………」
「内緒の話したげよっか?」
「はい?」
「私が現場で初めて拳銃撃ったのは、交番にいた時なんだけど、泣いちゃったの」
「えぇ!?」
「巡査部長になって、翌年だったかな?夜、男が喚いて暴れてるって通報があって。酔っぱらいかな~ぐらいの気持ちで、私と男の後輩で現場行って。でも現場行ったら、その男はいなくて。だから、手分けして探そうって話にして後輩と別れたの。自信あったのね~。ちなみに、アタシ合気道五段だからね?そしたら、途端に出会い頭」
「そいつと一対一になったんですか?」
「そう。ただそいつ、酔っぱらいのおじさんとかじゃなくて、包丁を持ったヤクザだったのよ」
「包丁!?」
「そっ。出刃包丁。「使い方」知ってたから、本物だったのよ。勿論、私は防刃チョッキは着てたけど、相手はかなり興奮してて、出鼻挫かれた私はもう頭の中は「ヤバイヤバイヤバイ!!」って意識しかなくて、それで、警棒抜かずに拳銃抜いて、警告して」
「…………」
「今から思えば、警告したかも怪しいわね~。とにかく、男は拳銃向けても私に向かって来たから、発砲したわ。今から思えば、何処に狙いつけてたのかな?弾は、奴の足に当たって、奴は倒れたわ。銃声を聞いて駆けつけた後輩が犯人取り押さえて」
34君は黙って、私の方を見て話を聞いていた。私は続けた。
「私は拳銃構えたまま、固まっちゃったみたいに動けなかった。そしたらうちの交番から応援が来て、その中に班長がいてね、穏やかな人でね、その班長の顔見たら急に涙出てきちゃって、そりゃもう大変だったわよ~。そこで気持ちが溢れてきてね。あ、私凄く怖かったんだなって」
「………」
「お笑い話でしょ?……大丈夫よ。残念だけど、君もそうやって慣れていくから。辞めなければね?でも慣れて恐怖心を忘れたら、その時は警察官を辞めるべきね」
「そりゃまた、どうして……?」
「そうなったら死ぬわ。悪ければ他人を巻き込んで」
「はい……?」
「まあもっと刑事、いえ、警察官の仕事を経験すれば分かってくるわ。さっ、そろそろ戻りましょ。ご飯食べられない上に報告書が待ってるわ」
「はいっ」





17:57、とりあえずやっと今日の業務を終える。他の係も、朝に比べ落ち着いていた。しかし夜は夜で、また忙しくなる。今は嵐の前の静けさと言ったところだろう。今日の当直は権兵衛だ。警部補のデスクは、窓を背中にしている。その窓のブラインドに指で隙間を作ると、夜のベイエリアが見える。

デスクの方に顔を戻すと、ゆうたろうと34君が残った書類を片付けていた。留守にしていた警部補が戻ってきて、ゆうたろうと34君に言った。
「書類は明日でいいぞ、もう上がれ」
「はいよ」
「はい」
そう言われた彼らは、直ぐ様書類を片付け始めた。34君は調子が戻っている様だった。警部補は自分のデスクまで戻り腰を下ろす。その傍らに立つ私は、いつも通りの言葉をかける。
「今日はもう上がれるの?」
「そのつもり」
「晩御飯、何食べる?」
「ん~、じゃあ~……五目ラーメン」
「家にあったっけ?」
「分からん」
「じゃあ買って帰るわ」
「頼む」
「あ、それと~…」
「何だ?」
私は顔を近づけると、彼の耳元で囁いた。
「あんまり髪に触らないで?朝、ぐちゃぐちゃになってるから」
「…オーキードーキィ」
彼の口元が微かに笑っていた。
「それ以外は?」
「どこでもいいわよ」






ゆうたろうさんが、係長と女さんを見ながら言った。
「今夜もあいつは「只野仁」かな?」
「なんですそれ?」
俺の問いに、横から権兵衛さんが割り込む。
「34は「特命係長」、知らない?」
「とくめーかかりちょー?」
二人は俺の反応を見ると、ニヤニヤと笑っていた。


To next time
Posted at 2013/01/08 22:31:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 「17th PCT」 | その他
2012年12月31日 イイね!

「17th PCT」第X話「The Party is over」

「17th PCT」第X話「The Party is over」12/31 23:51

ボ~~~(汽笛)


警部補「おーおー。寒いなあ。街の明かりも寂しいねぇ」
ゆうたろう「しかし大晦日で更に新年迎えて最初に見る顔はお前とはな。あはは」
警部補「そりゃこっちの台詞だ」
ゆう「おまけにこんな時間でやっと晩飯~」
警部補「俺ケンタッキー」
ゆう「俺モスラバーガー」
警部補「モスバーガーだろが。だーだこねるからこんな時間になっちまったい」
ゆう「あ、俺そのチキンカツ食べたい」
警部補「ダメ」





警部補「後9分か……」
ゆう「…………」

ずっ(コーヒーを啜る)
警部補「………」
ゆう「………」
警部補「………」
ゆう「………」







ハイ、もの凄く今さら人物紹介。

警部補…主役。警視庁所轄・17分署刑事課強行犯係係長。階級は警部補。常にサングラスをかけてハードボイルド。が実はかなりの寂しがり屋。また、公休以外の休みを取ったことがないことで有名。拳銃はS&W44マグナム3.5インチを使用(「太陽にほえろ!」でよく使われたモデルガンのバリエーションの一つ)。愛車のR34スカイラインを始め、日産系の車両を主に使う。
解説…私「警部補」の分身(笑)。外見・人物モデルは「アラン・ドロンの刑事物語」のファビオ(アラン・ドロン)の、「CSIマイアミ」のホレイショ、そして「刑事ナッシュ・ブリッジス」のナッシュ。日本人なら岩城滉一或いは寺島進。

ゆうたろう…準主役(通称ゆう)。階級は巡査部長。警部補の長年の相棒で、退職して私立探偵を生業にしていたが年金の関係で復職した。コメディアン顔負けのユーモアがあり場を和ませる役になることが多い。使用する拳銃はベレッタM92。使用する車両は三菱がメイン。
解説…私のブログの初期から時々登場する友人の分身。本人の許可が出たので登場することになった。外見・人物モデルは「刑事ナッシュ・ブリッジス」のナッシュの相棒ジョーの設定そのまま。日本人なら竹中直人或いはラサール石井。でも本人に似てるのは、晩年の裕次郎。

er34…警部補の部下で係の中では一番の若手(通称34)。階級は巡査(番外編では巡査部長に昇進)。元々は墨東署の交通課にいたが、警部補に見込まれ17分署に異動した。色恋にまだ青く、よくゆうたろうにからかわれている。最近はようやく覆面車のハンドルを握らせて貰える様になった。拳銃はシグザウエルP230を所持。ホンダ車を主に扱う。
解説…みんカラ友人の34君の分身。最初はわたしと彼、そして漫画「逮捕しちゃうぞ」のメンバーを混ぜたてきとーな時間潰し(笑)だったんですが、作りやすいせいか段々と回が増えてます(笑)。人物の設定は特になく、外見のモデルは彼が自画像として上げた画像を参考に、櫻井翔。 来年の頭にゃ免許取れるかな?

だらしな権兵衛…警部補の部下(通称権兵衛)。ゆうたろう程でないが、それでも警部補との付き合いは長い。階級は巡査部長。こちらもユーモアがあるが、仕事に対しては生真面目に取り組む。自転車(クロスバイク)が趣味。拳銃はグロック17を持つ。車両はゆうたろうと同じく三菱車を使う。
解説…みんカラ友人であり、実際の友人である権兵衛の分身。登場人物を増やしたくて巻き込みました(笑)。人物の設定は当初はジョー=ゆうたろうのポジションだったんですが、そのゆうたろうの登場により、「刑事ナッシュ・ブリッジス」に登場するメインキャストの一人、ハーベイにチェンジ。自転車の趣味は本人。外見は完全に渡辺徹。尚、私とゆうたろう、そして権兵衛は実際に長年の友人関係。

女…警部補の部下であり、公私のパートナー。階級は巡査部長。才色兼備だが怒らせるとそれはもう恐ろしい。クールビューティーに似合わず、警部補には時折可愛らしい素振りを見せる。拳銃はer34と同じシグを使用。車両は滅多に乗らないが赤い70系スープラを使用。
解説…警部補の願望(笑)。妄想じゃあありません(笑)。人物の設定は特になく、外見のモデルは吉瀬美智子。たまたま適当にテレビを見ていたら、EXILEの番組に登場した際に一目惚れ(?)。蛇足ながら、東京フレンドパークに出たことがあるらしく、最初のゲーム(マジックテープだらけのつなぎを着て壁に向かってジャンプする奴)では、壁の下の方にべちゃっ!(笑)。




か、可愛い!!(笑)。





しかし、やはりあの厚い唇。「例の彼女」の特徴の一つ(笑)。




17分署…湾岸地区にある警視庁の所轄警察署。とある警察署の建て替えの為に建てられた仮庁舎を予算の関係からそのまま新設署として使用。車両の多さとその外見と、その庁舎は17番目の警察署だったことから17分署と名付けられた。
解説…「私鉄沿線97分署」なんてドラマもありましたが、日本の警察には分署は存在しません。アメリカとかですね。17分署の一部の設定や由来は、私の大好きな小説であり、ブログの名前のモデルにもしている、今野敏先生の「東京ベイエリア分署」シリーズより。今野先生は、エド・マクベインの「87分署」シリーズに影響を受けたらしく、「分署」はそこから来てる様ですね。ちなみに冒頭で汽笛がなってるのは「刑事ナッシュ~」のパクり。


作品?としては、一回程度で終えるつもりだったので、人物の階級が違ったり人物自体が別人だったりするのはご愛嬌。







そんなこんなで2012年ももう終わりです。
あ。麻宮先生のカレンダー、日付の希望を出したらその通りに送って頂けて誠に感謝でございます。

さて。
みんカラ友人の皆様、ファン登録して頂いてる皆様、立ち寄って頂いた皆様。今年もこんなブログにお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
m(_ _)m








ゆうたろう「おっ」
警部補「ん?」
ゆうたろう「ぴっ、ぴっ、ぴっ、ぽーん。あけました~」
警部補「おめっとう」


SEASONS・2012 Fin.
Posted at 2012/12/31 22:48:06 | コメント(3) | トラックバック(0) | 「17th PCT」 | モブログ
2012年12月24日 イイね!

「17th PCT」第X話「12月24日」

「17th PCT」第X話「12月24日」








ゆうたろう「動くな!銃を捨てろっ」

(ゆうたろうVer.市川猿之助)


犯人「うるっせい!」
バンッ(銃声)

ゆうたろう「おんわっ!」



ゆうたろう「やっろぉ~」







犯人「ぜっ、はっ、ぜっ、はっ……」


警部補「止まれっ!!」
バンッ!!

(警部補Ver. 佐々木蔵之介)


犯人「うひいっ!?」



チャキッ

犯人「!?」

女「いい加減、観念なさい。私はあの二人より優しくないわよ」







19:47



警部補「あ~、終わった終わった。権兵衛」
権兵衛「あん?」
警部補「書類明日でいいぞ。俺はもう帰る」
権兵衛「お前だけじゃないだろ?」

女「あら、あたしはちゃんと書類も仕上げてるわよ?」
ゆうたろう「お二方はこれからイヴの夜と洒落込むんでしょう~?」
女「でもやっぱり新しい車はいいわよね~。静かだしエアコンの効きはいいし」
警部補「そりゃ俺のスカイラインに対する侮辱かね?ならー、お嬢さんだけ歩いて帰るかい?」
女「ンフフ、冗談よ」

警部補「じゃ、お先」








21:10
er34「ゆうたろうさ~ん」
ゆうたろう「なんだ」
34「なんでイヴの夜なのに、僕らが当直なんですかね」
ゆう「さあ、なんでだろね。あ、これ食べないの?」
34「あげます」




34「ゆうたろうさん」
ゆう「あはは。何?」
(テレビ見ながら)

34「ゆうたろうさんは彼女いないんですか?」

ゆう「そういうお前は?」
34「ぼ…僕はその~…なんと言いますか…」
ゆう「アレだろ、墨東署の彼女だろ?」
34「い、いいいいいいやいやいやい、こっ小早川先輩は大尊敬する先輩でっ」
ゆう「まま、いいでないの」

34「はぁ~…。係長と女さん、今頃どうしてんですかね…」
ゆう「そりゃどうしてるって、今日はクリスマスイヴ。愛し合う男と女がやることといえば一つ!」
34「ブッッ」

ゆう「…やっぱり、ロマンス映画見たりとかぁ~。あれ、鼻血出してどうした。チョコ食いすぎたか?」

34「ちゃっ、茶化さないでぐだざいよっ!!うぐぐ…」
ゆう「あっはっはっ。まだまだ青いわ」







ザアアアア…(シャワーの音)



「ル~ルルルル~♪」



ドジャーーン!!

「なっ、なんだこりゃあバカヤロウ!?」


「パァーティーへよぉーこそぉーっ!!!」




女「やっぱりクリスマスイブといえば「ダイハード」よねぇ~」


警部補「風呂洗い終わり~。しかしお前さぁ…。俺も好きだけどさこの映画。しかし毎年毎年必ずで、よく飽きないな」
女「だっていいじゃない~」




女「興奮したままなら、よりイイでしょ?」


警部補「まぁ…な」










けけけ。



今年も寂しいのぅ(笑)。
Posted at 2012/12/24 23:07:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 「17th PCT」 | 日記
2012年12月18日 イイね!

「17th PCT」第X話「I Got a Friend You」

「17th PCT」第X話「I Got a Friend You」警部補「うわあー、でっかいブドウみたいだ」
ゆうたろう「しまむらの新作だぜ?」


警部補「久しぶりだな~。警察辞めて以来か?どうだ私立探偵の方は」
ゆうたろう「それなんだけど、実はかくかく然々。それで戻ってきたってワケ」
警部補「そうか。で、どこの署に行くんだ?」
ゆうたろう「お前んところだよ」
警部補「ナニ!?」
ゆうたろう「これからは、一応はお前の部下ってワケだ。でさ、久々に今夜行かない?レモンハート。奢るからさ」
警部補「事件がなけりゃな」




























はい、また真夜中の更新になってしまいました(笑)。
一昨日はゆうたろう(いつも話してる友人。ネーミングの由来は、奴が「太陽にほえろ!」辺りからの石原裕次郎に似ていることから)を初めてレモンハートに連れていきました。
元々、やっとこさ行く約束はしていたんですが、私のブログを見たのか、朝方に「朝まで飲もう!」なんてメールを(笑)。奴については、「思い出話」の初期、二回目辺りに記載してますので良かったら読んでやってください。
しかしま、普段から「喋ってないと死ぬ」と言ってる奴なんで、酒も入ってまー喋ること喋ること(笑)。


しかしま、そうやって、俺が参っていた時、あの女も接してくれていたんだよな。
だが女の愛情は消えても、男の友情は残っている。
ちなみに冒頭のやり取りの一部分は「刑事ナッシュ・ブリッジス」より、主役ナッシュと元相棒ジョーが再開した時のやり取り。
権兵衛が一歩引いて落ち着ける中なら、ゆうたろうは踏み込んでやり合う中。
最近はすっかりケイン警部補贔屓で孤高気取りだったんですが、やはり奴とはナッシュとジョーの様な友情の間柄が残っていることを再確認。
ありがとうよう。






ナッシュのシーズン2~FinalのDVDボックス、プレゼントしてくんね?(笑)シーズン1は買えたが、それ以降は高くて高くて(笑)。
Posted at 2012/12/18 02:27:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 「17th PCT」 | モブログ
2012年11月28日 イイね!

「17th PCT」第X話「CHASERS」

「17th PCT」第X話「CHASERS」
er34「あーほら!そこっ!もっとアクセル踏んで!ああーほら逃げられる!」
権兵衛「君さあ、カーチェイス上手いの自分だけだと思ってるだろ?」
34「そんなこと思ってませんて!それじゃあ早く追いついてくださいよ!」
権兵衛「まあ見てなさいって」

ぎょきょきょきょきょきょ!

34「ああ~!やばい~!!」
権兵衛「どぉよこのハンドルさばき?」
34「目ぇ瞑って悪かったですよ!いいから前見て運転してください~」

ガピッ
女『分署18から19、今どこ?』
34「こちら19、女さん!現在○○方面へ追跡中!」
女『了解。気をつ―』
警部補『権兵衛、絶対逃がすなよ』
権兵衛「へいへい、まかしとけって」


女「このまま権兵衛さん達が来るなら、上手くいけば挟撃できるかも」


警部補「だといいんだが」





ホォワンホォワンホォワンホォワン!(サイレン)



女「来たっ」


権兵衛「来た来た来たっ!」
34「ぶっ、ぶつかる!?」


警部補「つかまってろ!!」















PM22:54

女「…」

警部補「コーヒータイムか」
女「あらやだ。さぼってるの見つかっちゃった~」
警部補「早く書類終えてくれよ。俺が帰れん」
女「机の上置いとくから、先帰っていいわよ」
警部補「どうせ帰る所同じなんだからいいさ」
女「そっか」


女「…ね」
警部補「なんだ」
女「…まだ忘れられない?」
警部補「なにが?」
女「…、まーえーのーかーのーじょー」
警部補「ああーあー、なるほど」

女「今日ぼんやり考えちゃった」
警部補「?」
女「追いかけたり、殴ったり殴られたり、刺されたり、撃ったり撃たれたり」
警部補「…」
女「他人の為に命張ってさ、まあ給料は悪くはないけれど」
警部補「退職金はがっぽりがっぽり」
女「忙しくて、休みの日だって実際はないようなもんダシ…」
警部補「まぁな」
女「今日も定時で帰れない(苦笑)」
警部補「いつもだな」
女「でも、あなたがいる。私には」
警部補「…おいおい」
女「…だけれど、あなたの中にはまだ私以外の「誰かさん」が残ってる」
警部補「……(苦笑)」
女「食べて、寝て、買い物して、…愛する人がいて。唯一の楽しみなの」
警部補「…何が言いたい?」
女「…私で、いいんだよね?」
警部補「何今更言ってやがる」
女「…」
警部補「思い出は勘弁してくれ。だが、目の前には、もうお前しかいねぇよ。実際目の前にいて、頬を突っつくことができんのはもうお前だけだ」
女「…りょーかい」

警部補「書類は明日でいい。どうせ俺が整理するワケだし」
女「係長さんだもんね~」
警部補「早く帰らんと、寝る時間がなくなっちまう」


女「あら、「寝るまでの時間がなくなる」の間違いじゃないの?」







今年も11月28日は来ては過ぎ去っていくワケで。
Posted at 2012/11/28 22:40:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | 「17th PCT」 | 日記

プロフィール

「本人じゃないカバー版とはいえ、この時期に広末涼子の曲をリクエストするリスナーもそれを選ぶ某ラジオ番組もすげーなー。と25年前のスカイラインスーパーサウンドシステムで聞きながら。」
何シテル?   04/18 17:27
警部補です。 ある時は、墨東署の警部補。 またある時は、ベイエリア分署の警部補。 またまたある時は、17分署の警部補。 しかし、その実体は! ...
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