
8日水曜日は、病院からの帰りに
ネッツトヨタ山形株式会社 米沢店へ立ち寄り、
トヨタ自動車 86(ハチロク)のカタログを貰ってきました。
今でも時々カタログを開いてはにやにやしています。
本田技研工業 CR-Z(DAA-ZF2)に続き、国内メーカーからスポーツカーが新車で出る。時代に逆行するようなコンパクトFRクーペ。
それも堅物と思われていたあのトヨタからであり、この意外性も良い。
運転そのものを楽しめるよう高度な電子制御はなるべく控え、且つオーナーが各自の自由にカスタマイズ出来る余地を残しているのも、夢が膨らみます。
「GT」というグレード名の復活にも心躍ります。
スバルとの共同開発につき、企画や販売網や細部メカニズムはトヨタ製ながら、水平対向4気筒DOHCエンジンなど基本的な中身は殆どスバル製。別の意味でのハイブリッドカーです。
AE86の後継車種を謳っていますが、僕としては当初からずっと違和感があったんですよね。その理由が最近判りましたが、どちらかというと
2000GTに似てるように思うんですよね。上方へ向けたフロントフェンダーの膨らみ、流麗な全体のライン、サイドウィンドウやデルタウィンドウの形、フロントバンパーとも言えないエッジの立ったノーズ、他社と共同開発したエンジン…。
フロントマスクは
レクサス LF Aとも相通じる意匠となっており、さながら「ミニLF A」とも言える風貌です。
もし買うとしたらGTにしたいなあ。
外装色は、プロダクトイメージカラーであるオレンジメタリックか、内装の赤が際立つギャラクシーブルーシリカ。内装色はレッドにし、シートはファブリック(上級タイプA)、当然の6MT。そこへ
TRDパーツをびっしり装着。
といいつつ、
Gスポーツコンセプトが販売されるなら(というか、絶対するでしょ!)、迷う事なくそっちです。
…まあ、僕の財力では、買えないし維持できないし停める場所もないのですけどね(;´Д⊂)
トヨタは車好きからは半ば目の敵にされており、実際そうされても仕方のない事をこれまで沢山してきましたが、今の
豊田“モリゾウ”章男社長に代替わりしてからは、期待が持てそうだと思っていました。
寧ろ車好きにとっての本当の敵は、トヨタではなく
奥田碩(ひろし)だったんじゃないかというのが、個人的な見解です。
社長に就任してから、いきなり
G'sブランドの創設と、
FT-86(コンセプトカー時の名称)に代表されるスポーツカーの数々の発表。
当初からスポーツ色の濃かったレクサスブランドでは、国産プレミアムスポーツセダンの頂点・
IS Fを筆頭に、主だった殆どの車種に「
Fスポーツ」グレードを設定し、旗艦となる待望の国産スーパーカー・LF Aの市販化実現。
僕がスポーツカー好きだからどうしても贔屓目に見てしまいますが、期待通りです。何ともわくわくします。
勿論、世界の大企業トヨタの社長として、不本意な決断を迫られる場面も多々あったでしょう。
アメリカでの
プリウス集団訴訟事件の際には、就任当初から「トヨタを改革する」を旗印としていたが為に、土壇場で旧経営陣や古参幹部から裏切られて知らん振りを決め込まされて、社内で孤立していたとか(従来ならOBや経団連はじめ政財界挙げて全力で支援するのに)。
【テキサス親父】 トヨタ問題に怒る Toyota Recall - Government Motors exploits
(YouTube、2010年2月25日)
【ニュース Pick Up】トヨタリコール問題 ほか[桜H22/2/26]
(同、2010年2月26日)
トヨタ袋叩きの米議会 豊田社長の涙 TOYOTA Hearing
(同、2010年2月27日)
米国の理不尽・トヨタリコール
(同、2011年2月12日)
この86とて、当初の目玉は「5ナンバー、2000cc、ボクサーエンジン、ターボ、FR、6MT、1t強、200万円」だったのが、果たしてどれだけ実現できたのか。
開発途中では、「スポーツカーである事を捨て、より採算の見込めるラグジュアリーGTクーペへの路線変更も、選択肢として用意すべきだ」という声が一部にあったと聞きます。
そもそも今時スポーツカーなんて、年配且つ一部の富裕層にしか売れないでしょう。更に言えば、そんな層は得てして欧州製高級車以外見向きもしないもの。
86がターゲットとしたい若い人は車自体に興味がないし、たまに買ったとしても根本的にどうでも良いから自ずとミニバンへと流れる(主体的なミニバン好きは別ですし、ここみんカラは車好きが集っているからまた違う世論ですけど、世間一般なんてそんなもん。少なくとも僕の周りでは)。
正直、売れるのは最初の内だけで、以降は急激な右肩下がりになっていくんだろうなと思います。
でも僕の希望としては、100ある車種の内99で儲けられるだけ儲けておいて、残る1車種で、採算を度外視した思い切り道楽に振り切った車を作ってくれれば、それだけで満足です。
何より、愛すべきスポーツカーが新車で出てくれるのだから、こんなに喜ばしい事はないではありませんか。
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Posted at
2012/02/11 19:01:12