
地元の石油が軒並み値上がりしました。
先日父の
スズキ キャリイを給油したところ、レギュラーガソリンが1L\141.99(ガソリン税・消費税込み、会員価格)から、\157.99に上がりました。
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燃費記録(2012年3月30日)
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燃費記録(2012年4月30日)
お陰で益々、外出やドライブが苦しくなってきました。
車を出せる季節が近付いてきており、様々なイベントを楽しみにしていたというのに。
貧乏人には辛いです。
原因は、1月下旬に行われた、イランに対する欧米からの制裁と、それに反発したイランによる
ホルムズ海峡封鎖騒動ですね。
・欧米VSイラン ホルムズ海峡封鎖騒動
(All About、2012年1月23日)
・【ホルムズ海峡危機】EUがイラン産原油禁輸決定 情勢さらに緊迫も
(msn産経ニュース、2012年1月24日)
・ホルムズ海峡
(ウィキペディア フリー百科事典)
・イラン
(同上)
・アメリカ合衆国とイランの関係
(同上)
中東では、アメリカを始めとした欧米諸国の後ろ盾があるのを良い事に、イスラエルが好き勝手やっています。現在の、日本に対する中国・韓国・北朝鮮みたいなものです。
侵略に等しい行為を日常的にされ、資源は横取りされ、内政干渉され、国境は侵犯され、主権や国土は脅かされ、民族浄化の名において理不尽な仕打ちをされ、国民は怯えて暮らしているといいます。
日常的に不足している国内電力を賄うために原発を作れば、「あいつは核武装しようとしている!」と大騒ぎされ、「正義の戦い」をしかけられる。イランはNPT(核拡散防止条約)に加盟しており、IAEA(国際原子力機関)の査察も受け入れているにも関わらず。
勿論、原発の存在は核武装へ繋がりかねないから、イスラエルや欧米への牽制も兼ねているのは明白です。然し核兵器へ転用するには更なる設備や課程を経て濃縮しなければならず、その技術も設備も今のイランにはありません。
そもそも、「核武装するな!」と叫んでいる国に限って、誰が何と言おうと頑として核武装をやめないという矛盾。
これはかつて、第二次世界大戦前夜において、大日本帝国が列強諸国からされた仕打ちと似ています(
ABCD包囲網)。
要は、
アメリカは原油を安く買い叩きたい一心なのですよね。
政界への強い影響力を持つビッグ3には「燃費の良い車を作れ」とは口が裂けても言えず、戦車や戦闘機などの兵器に至っては燃費の悪さは一般車の比ではなく、維持するのが大変。
だからイランをはじめ産油国を挑発するイスラエルを支援する。そうなれば、アメリカ財界に深く食い込んだユダヤ人からの票も期待できる。
ついでに内外にアメリカの存在感と力を誇示できる。まさに一石三鳥。
だからイランはそれに反抗して、これ以上舐められないよう、力を付ける必要があったと。その為の原発ですね。
それに原発は、使い方さえ誤らなければ、半永久的に使えるクリーンエネルギーですからね。コストも安いので、国民に安価で大量に電気を供給できる。
そして大国による内政干渉への報復として、世界中の皆が喉から手が出るほど欲しがっている原油を輸出しないと、ホルムズ海峡封鎖を示唆。
その結果、巡り巡って、原油消費国である我が国でも、こんな事態に。
僕の職場は自宅から徒歩や自転車で通勤できる距離にあるからまだましなものの、車通勤の人は大変ですし、運送屋やタクシーやバスなどの車を使う仕事では商売上がったりですね。
「対岸の火事」という言葉がありますが、遠く海を隔てた地球の反対側で起きている出来事が僕らの生活を左右してくるのだから、国際情勢は決して「対岸の火事」などではありません。
* * * * * * * * * * 閑話休題 * * * * * * * * * *
ところで、我が日本は、中国とは尖閣諸島の、韓国とは竹島の、ロシアとは北方領土の、それぞれ領有権問題を抱えています。
平和ボケした人々は不思議そうな顔をして「あんな無人島の一つくらいあげたらいいじゃない。何が困るっていうの?」と異口同音に言いますが、土地や領海のもたらす天然資源や漁獲高というものは、国民の生活を保障してくれるだけでなく、外交においてこれほどまでに切り札と成り得るものなのですよね。
現につい最近も、
中国の資産家による北海道の水資源買い占めや、
尖閣諸島中国漁船衝突事件に対する報復としての
中国政府によるレアアース対日輸出制限で散々揉めたのに、もう忘れたのかと。
* * * * * * * * * * 閑話休題 終わり * * * * * * * * * *
それでもEUは余裕で、イラン産原油の輸入をしないと公言しているのは、イラン以外に当てがあるからなんですよね。
中国も、緊迫するイラン情勢を見据えてイラン以外からの原油確保に逸早く動き、UAE(アラブ首長国連邦)・サウジアラビア・カタールに働きかけました。
それは原油がなければ産業が立ち行かなくなり、産業が立ち行かなくなれば国民が困窮し、国民が困窮すれば国力が衰え、国力が衰えれば諸外国から付け入られる隙を生み出すからです。
アメリカがあの手この手で原油を安く買い叩こうとしているのだって、それが分かっているからこそですし。現在進行形で戦争を経験している国々だからこそ、肌身で実感しているのでしょう。
そして原油を安く大量に調達してくるのは、国会議員や官僚の仕事です。
なのに、
民主党政権ときたら……。
自民党・
安倍政権時代には、サウジアラビア産の原油備蓄基地を沖縄に作るという案もありました。正に、今日の様な状況を見据えた保険としてです。
なのに民主党は、事業仕分けでそれを白紙撤回。官僚も官僚で、他の案件と違い素直に従ったのも、彼らにとって旨味が無かったからなのでしょう。
ネット上では、
安倍政権・麻生政権がいかに功績を打ち立てたか、民主党がいかに欺瞞に満ちているかは、周知の事実なのに…。
有権者が自分で考えもせず、メディアや周りの空気や目先の甘言に惑わされ、貴重な一票の判断を誤った結果がこれです。
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Posted at
2012/03/24 15:45:34