中国人 「日本車の燃費が良いのは安全性を犠牲にしているから」
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年2月24日)
中国人 「日本車は燃費は良いが鋼板が薄く安全性に劣る。自動車は燃費が悪くても頑丈であるべき」
(同、2013年6月10日)
中国は世界第二位の経済大国になったと豪語しています。
しかしその割には、民主主義とは程遠い共産主義社会。一党独裁、贈収賄、横領、着服、横流し、権力の腐敗、言論と思想の統制、情報の隠蔽と捏造、教育や識字率の低さ、他民族への弾圧、周辺諸国への侵略(チベット、ウイグル、台湾、モンゴル、東ティモール、東トルキスタン、アルメニア、ブータン、そして日本)、等々…。近代国家とは言えない有様です。
国家観や民度も、全てが19世紀から何一つ進歩していない。
だから、こういう意見を臆面なく言えてしまうのでしょうね。
ましてや、中国でPCを個人所有しネット環境にある人は、ごく一部のエリートや富裕層だといいます。
そんな、本来であれば民度や教養については疑う余地のないはずの層ですら、この程度の認識しかないのですから。国全体で考えれば推して知るべしです。
外板が頑丈であれば安全というのは、時代遅れの価値基準です。
古いアメ車やボルボ車なぞは頑丈で中々壊れないといいますが、たとえ車は無傷でも、衝突時の衝撃でドライバーが大怪我をしたという事例が後を絶ちませんでした。
今はクラッシャブルゾーンなど、敢えて潰れやすくすることで衝撃を和らげ、歩行者やドライバーを守っているのです。そしてそれは世界中の常識です。
そんな衝突安全性や環境による必然性を説いても、彼らにはきっと一生理解できないでしょう。
そんな中国人が造った車というのは、以下の動画のようなレベル。
中国製自動車 衝突実験
(YouTube、2006年6月18日)
トラックの衝突安全テスト
(同、2008年5月18日)
エアバッグが何の意味も成していません。後者に至っては、乗員は後席に至るまで全員死亡です。
こんな車しか造れないのであれば、成程、重装甲を有難がって衝突安全性に無関心になるのも、致し方なしです。
閑話休題ながら、これは車だけでなく、頑丈と思われがちな戦車でもそう。
第二次世界大戦までは各国の戦車は重装甲を競い合い、特に
ティーガーⅡ(ツヴァイ)は敵の砲弾の直撃を受けても余裕で跳ね返したそうです。
しかしその分機動性が劣り、燃費が悪く、整備性も悪く、作戦行動範囲が狭まるというデメリットも明るみになった。動きも鈍重なので、敵スナイパーの恰好の餌食に(WWⅡドイツ軍の戦車長は、キューポラから顔を出しての直接視認が原則だった)。
なので重戦車は、決戦兵器としての限定的な扱いでした。
現代における戦車は、複合装甲を採用し、軽さと剛性を両立しています。
またその形状も、跳弾効果を狙ったもの。垂直や直角をなるべく廃し、全ての面がステルス戦闘機のように斜めになった楔形。
敵弾を堅牢な装甲で「跳ね返す」のではなく、衝撃を吸収して「受け流す」。
車の世界と同じで、科学の発達と、それに伴う合理的な理由により、重装甲をやめたのです。
脱線ついでに言うならば、高層ビルも同じ。
地震が起きた際、崩壊しないようにと頑丈にすると、衝撃をまともに受けて却ってダメージを負います。
なので最新の建築方法では、竹のようにしなる動きを取り入れ、地震の衝撃を吸収・発散する造りになっています。
SCARY Japan Earthquake 9.0 Buildings Swaying
(YouTube、2012年11月25日)
これは別に最新技術というわけではなく、日本において伝統的な工法であって、思想です。
法隆寺 五重の塔( 発見 免震構造 )
(YouTube、2011年8月30日)
それは地震が少なく石が多く、よって石造建築を発達させてきた西洋と、地震が多く木が多く、よって木造建築を発達させてきた東洋の違い、といったほうが相応しいと思います。
【悲報】米紙:安全性が最も低い車にトヨタ・三菱を選出
(ピカピカニュース2ch、2013年2月6日)
Volvo ne kadar sağlam - Çarpışma testi
(YouTube、2012年12月25日)
こういうのを見ると、本当に、洋の東西での価値観の違いを実感します。
欧米には、東洋的な「
柔よく剛を制す」という概念がないんでしょうね。とにかく力押し。
あれだけクラッシュしておきながら、まだ当たり前のように走れるのですから、驚嘆します。「ボルボは世界一安全だ」と称賛された理由が、この堅牢さでした。
古いアメ車の場合、NASCARやSCCAトランザムレースへ出場する際、「軽量化だ!」と言って、ボディを丸々硫酸のプールに漬け込んだとか。
それは裏を返せば、それだけボディの鋼板が分厚く重かったということ。
とかく古い時代では、重装甲こそが最大の安全でした。
今はエアバッグも一般的になってきたし、外装に用いる素材やその工法も年々新発明されているし、何より「敢えて壊れる」ことで安全を確保しようと価値観が既に変わっている。
だから昔ほど頑丈にする意味合いがなくなってきています。
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整備 | クルマ
Posted at
2013/06/25 13:51:24