• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年08月17日

遅れてきた欧州ミニバンブーム

遅れてきた欧州ミニバンブーム フィアット500 7人乗りバージョン
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年4月26日)
今度は3列シートの7人乗り! フィアットが「500Lリビング」を発表
(autoblog、2013年6月21日)
FIAT「500」がまたまた拡大!なんと3列7人乗りの「FIAT 500L LIVING」登場!
(Ethical & LifeHack、2013年7月1日)

アウディ7人乗りのミニバン開発にゴーサイン!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月12日)





欧州では、クロスオーバーSUVや小排気量ターボが流行りだと思っていたのに、今度はミニバンブームですか。
それも、7人乗り3列シートを備えた、大型のものが。
欧州の流行は日本に一歩遅れているのか、他に商材がないから今まで消極的だったミニバンにも手を広げたのか。


いえ、以前から、外車でもその手の車はあったんですよね。
フォルクスヴァーゲン シャランフォルクスヴァーゲン トゥーラン(日本名:ゴルフトゥーラン)、オトモビル・スィトホェン グランドC4ピカソ(日本名:C4ピカソ)、メルツェーデス=ベンツ Vクラスダァヂ グランドキャラヴァン(日本仕様:クライスラー グランドヴォイジャー)…。
背が低く、2~3列シートが左右分割であったり立体的に折り畳めたり床下に格納できたりと、実用性溢れるミニバンでした。
それでも、海外ではセダンやSUVやスポーツカーがラインナップの中心であり、ミニバンは少数派でした。

ミニバンが人気なのはむしろ日本。
背が高く、床が低く、センターピラーがなく乗降部が広く、スライド式リアドアと電動開閉式テールゲートを備え、日本人の家族が日本で使うのに特化した、“走る六畳一間”です。
だからミニバンには家族のイメージが、尚更強いんですよね。


グローバル化ということで、OEMや車台の共有化が現在各メーカーで定着しており、開発・生産コストが抑えられています。
事実、アウディ V4(仮称)はA3セダンの車台の応用と銘打っており、そのA3はフォルクスヴァーゲン パサート&ゴルフヴァリアントのOEM。
そしてBMW製ミニバンは5シリーズかX6の車台を応用したものになりそうな気がします。

それにしても、フィアット 500(チンクエチェント)Lリヴィングとはね…。いやはや。
BMW ミニ・クロスオーバーにしてもそうなのですが、小ささが売りのはずの車種において、これは本末転倒としか。
というか、素直にフィアット ムルティプラとして出せば良さそうなものを(´ω`)


毎回思うのですが、メーカーは一つのブランドイメージだけでは商売にならないから、最近はこうやって多品種化に舵を切っているんでしょうかね?

プレミアムブランドが続々と多品種化している狙いは?
 (clicccar、2013年8月1日)



というか、フィアットもアウディもBMWも、本来はミニバンを買うような層は相手にしていなかったはずです。
ランナップの拡大は新規顧客を当て込んでおり、有り体に言えばミニバン需要のある中国を始めとしたアジア市場を当て込んでいるように見えます。
この調子だと、今やすっかりセダン(パナメーラ)やクロスオーバーSUV(カイエン)が定着したポルシェも、ゆくゆくはミニバン市場に参入するんでしょうかね。

     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *

VW、ワーゲンバス”タイプ 2”の生産を終了 軽バンにVWマーク貼ってる奴恥ずかしくないの?
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月18日)





最後にもう一つ、これはミニバンというよりワンボックスカーであり、純然たる欧州車ではないのですが。

フォルクスヴァーゲン テュープツヴァイ、未だに生産されていたことのほうが驚きです。
本国ドイツではとっくの昔に生産終了しており、しかし遠く海を隔てたブラジルでひっそり生き延びていたとは…。まるで、東南アジアで復活する、ダットサンブランドみたいです。

今時の、快適性を追求するあまり華美になりすぎたミニバンに比べて、質素でシンプルな中身が良いですね。
内外装のデザインも、クラシックカーをそのまま現代の技術でリメイクしたかのような、レトロモダン調。
中々良さそうですね。
途上国や新興国だからこそ可能な車です。日本だったら、こんなデザイン・こんな性能では、絶対に出せませんから。いえ、本家VWでも、シャランの車台を流用してそれらしく仕上げようとし、オリジナルの再現性など度外視しそうです。

でもそれも、年々厳しくなる衝突安全性や排ガス規制や、構造の老朽化に伴い、辛うじて生きながらえていたこの子孫も絶滅するとのこと。
世界中に愛好家が多数おり、レプリカも沢山作られる人気車種だけに、残念ですね。
ブログ一覧 | ミニバン | クルマ
Posted at 2013/08/17 08:23:22

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

おはようございます、🙇🏼‍♂️
138タワー観光さん

お盆休みにダム活しました👏(岐阜 ...
TOKUーLEVOさん

ガレ⑦。
.ξさん

JTP峠ステッカー遠征2025②1 ...
インギー♪さん

久しぶりの倉渕村!
n山さん

今日の昼メシ☕️
伯父貴さん

この記事へのコメント

2013年8月17日 12:48
こんにちは。

やはり、各自動車メーカーも色々と手を出さないとやっていけないのでしょうね。
そこで迷走してしまうのも、仕方が無いのかなぁと……。
しかし、迷走しっぱなしにはならないで欲しいですね。

ムルティプラ、好きな車の一つです。
初代も独特ですが、やはり衝撃的なのは2代目前期。
エクステリアもインテリアも非常に独特で、他には類を見ないデザインが魅力的。
実用面でも使い勝手が良さそうですし、何よりMT設定が嬉しい。
維持費が怖いですが、自分が将来ファミリーカーにするなら、ムルティプラは良いですね♪
コメントへの返答
2013年8月18日 20:20
ドイツは、国民感情としては中国嫌いだそうですが、リアリストであるが故に中国生産・中国市場を当て込んでいるのではないかと考えます。
ドイツメーカーに限らず、ミニバンや廉価ミドルセダンが流行っているのは、主に中国を始めとした新興国での需要を見込んでいるのでしょう。

それはそれで構わないのですが、従来とは異なる車種展開をすれば、従来とは異なる客層を呼び込むことになる。
そしてそれは、伝統と格式を重んじてきた各メーカーにとって、或る意味ブランドイメージを荒らされることにもなりかねない。


500XLを素直にムルティプラとしなかったのは、500のネームヴァリューにあやかる気満々ですねw

ところで、ムルティプラは一度だけ見たことがありますが、中々に大きかったです。
と言うか、上下前後は一般的なミニバンサイズですが、横幅が…。
欧州でバカンスに使うには丁度良いサイズと使い勝手だそうであり、あちらの生活様式に合わせたガラパゴスカーです。
そして何より、癖が強いからこそ、一度魅入られた者は生涯掛けて愛するんでしょうね。

プロフィール

「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
https://option.tokyo/2021/07/03/104493/

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
何シテル?   07/03 23:51
ご覧頂き有難うございます。 色々な方と知り合い、交流や情報交換などできたらと思います。 ヲタクです。 昔はそれなりに「広く深く」だったのですが、最近は...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

題名長いので【紹介記事】今後の日米同盟は? について 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/07/22 14:20:07
投票率50%切る 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/07/22 10:32:30
モンテディオ主催「ありがとう平成2DAYS」2日目に展示してきました! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/04/29 18:26:24

愛車一覧

スズキ キャラ Laevateinn (スズキ キャラ)
色々と不便ですし、旧車の仲間入りを果たしつつあるので最近あちこち不具合が発生していますが ...
トヨタ マークII RX-178 (トヨタ マークII)
僕が小学生から社会人なりたての頃にかけての、家族の車でした。 それまで中古車ばかり買って ...
三菱 ミニキャブトラック 白石みのり (三菱 ミニキャブトラック)
父が、趣味の家庭菜園用や各種作業用として購入したものであり、軽トラとしては二代目です。 ...
その他 その他 フォトギャラリー (その他 その他)
フォトギャラリーです。 個人的に気に入った車両を厳選して載せていますが、名称やグレード ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation