フィアット500 7人乗りバージョン
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年4月26日)
今度は3列シートの7人乗り! フィアットが「500Lリビング」を発表
(autoblog、2013年6月21日)
FIAT「500」がまたまた拡大!なんと3列7人乗りの「FIAT 500L LIVING」登場!
(Ethical & LifeHack、2013年7月1日)
アウディ7人乗りのミニバン開発にゴーサイン!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月12日)
欧州では、クロスオーバーSUVや小排気量ターボが流行りだと思っていたのに、今度はミニバンブームですか。
それも、7人乗り3列シートを備えた、大型のものが。
欧州の流行は日本に一歩遅れているのか、他に商材がないから今まで消極的だったミニバンにも手を広げたのか。
いえ、以前から、外車でもその手の車はあったんですよね。
フォルクスヴァーゲン シャラン、
フォルクスヴァーゲン トゥーラン(日本名:ゴルフトゥーラン)、
オトモビル・スィトホェン グランドC4ピカソ(日本名:C4ピカソ)、
メルツェーデス=ベンツ Vクラス、
ダァヂ グランドキャラヴァン(日本仕様:
クライスラー グランドヴォイジャー)…。
背が低く、2~3列シートが左右分割であったり立体的に折り畳めたり床下に格納できたりと、実用性溢れるミニバンでした。
それでも、海外ではセダンやSUVやスポーツカーがラインナップの中心であり、ミニバンは少数派でした。
ミニバンが人気なのはむしろ日本。
背が高く、床が低く、センターピラーがなく乗降部が広く、スライド式リアドアと電動開閉式テールゲートを備え、日本人の家族が日本で使うのに特化した、“走る六畳一間”です。
だからミニバンには家族のイメージが、尚更強いんですよね。
グローバル化ということで、OEMや車台の共有化が現在各メーカーで定着しており、開発・生産コストが抑えられています。
事実、
アウディ V4(仮称)はA3セダンの車台の応用と銘打っており、そのA3はフォルクスヴァーゲン パサート&ゴルフヴァリアントのOEM。
そしてBMW製ミニバンは5シリーズかX6の車台を応用したものになりそうな気がします。
それにしても、
フィアット 500(チンクエチェント)Lリヴィングとはね…。いやはや。
BMW ミニ・クロスオーバーにしてもそうなのですが、小ささが売りのはずの車種において、これは本末転倒としか。
というか、素直に
フィアット ムルティプラとして出せば良さそうなものを(´ω`)
毎回思うのですが、メーカーは一つのブランドイメージだけでは商売にならないから、最近はこうやって多品種化に舵を切っているんでしょうかね?
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プレミアムブランドが続々と多品種化している狙いは?
(clicccar、2013年8月1日)
というか、フィアットもアウディもBMWも、本来はミニバンを買うような層は相手にしていなかったはずです。
ランナップの拡大は新規顧客を当て込んでおり、有り体に言えばミニバン需要のある中国を始めとしたアジア市場を当て込んでいるように見えます。
この調子だと、今やすっかりセダン(パナメーラ)やクロスオーバーSUV(カイエン)が定着したポルシェも、ゆくゆくはミニバン市場に参入するんでしょうかね。
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VW、ワーゲンバス”タイプ 2”の生産を終了 軽バンにVWマーク貼ってる奴恥ずかしくないの?
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月18日)
最後にもう一つ、これはミニバンというよりワンボックスカーであり、純然たる欧州車ではないのですが。
フォルクスヴァーゲン テュープツヴァイ、未だに生産されていたことのほうが驚きです。
本国ドイツではとっくの昔に生産終了しており、しかし遠く海を隔てたブラジルでひっそり生き延びていたとは…。まるで、東南アジアで復活する、ダットサンブランドみたいです。
今時の、快適性を追求するあまり華美になりすぎたミニバンに比べて、質素でシンプルな中身が良いですね。
内外装のデザインも、クラシックカーをそのまま現代の技術でリメイクしたかのような、レトロモダン調。
中々良さそうですね。
途上国や新興国だからこそ可能な車です。日本だったら、こんなデザイン・こんな性能では、絶対に出せませんから。いえ、本家VWでも、シャランの車台を流用してそれらしく仕上げようとし、オリジナルの再現性など度外視しそうです。
でもそれも、年々厳しくなる衝突安全性や排ガス規制や、構造の老朽化に伴い、辛うじて生きながらえていたこの子孫も絶滅するとのこと。
世界中に愛好家が多数おり、レプリカも沢山作られる人気車種だけに、残念ですね。
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ミニバン | クルマ
Posted at
2013/08/17 08:23:22