「最高級車に中国製部品を採用したら偽部品を納入されて大損だ」 中国企業が無断で製造素材を変更
(U-1速報、2014年2月8日)
アストンマーティンが中国製パーツ使用で大規模リコール 中国サプライヤーは責任を否定
(autoblog、2014年3月10日)
英アストンマーティン、中国製パーツ使用で大規模リコール--中国サプライヤーは“責任を否定”
(乗り物速報、2014年3月11日)
アストンマーティン、中国製パーツ使用で大規模リコール 中国サプライヤー「全てはアストンマーティンが招いたこと」
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2014年3月12日)
【自動車】英アストンマーティン、中国製パーツ使用で大規模リコール--中国サプライヤーは“責任を否定”
(アルファルファモザイク、同日)
そーら見ろ、だーから言ったじゃねーか
物の値段には理由がある。
天下のアストン様ともあろうものが、“安かろう悪かろう”の中華製品を取り入れてたなんざ、世も末さね……┐(´ー`)┌
安いからといって安易に飛び付けば、いずれこういうしっぺ返しを食らう。
日本はね、ずーっとこういう思いをしてきたの。分かる?
国というものは、発展途上にあればあるほど、“ものづくり”を基幹産業とします。
中国、韓国、台湾、インドネシア、フィリピン、インド、そしてつい最近までの日本…。
それが徐々に国力が豊かになって先進国となると、人件費やコンプライアンスが上がります。人口が一極に集中し、出生率が低下し、貧富の差も拡大します。日本だけの問題ではない、“先進国病”です。
その結果、直接的な“ものづくり”からは手を引き、他の人件費が安い国へ託すようになります。
基幹産業は、工業から金融やサービスへ移行。
現に、純英国ブランドを堅持している自動車メーカーなんて、今やありません。インドであったりドイツであったりと、軒並み外資。
だから、英国が中国に、自社の製品を造らせるのは、自然なことではあります。
しかしそんな理屈を易々と受け入れるほどに割り切れないのが、人間の感情。
なぜ新興国に“ものづくり”を託すのかと言えば、格安で造れるから。仕組みが簡単だから。漏洩しても構わない程度の技術でしかないから。
なのに、最初から格安で売りさばくことを一切想定していない、高級品を越えた超高級品であり、何より英国ブランドを売りにしているはずの製品で、よりによって格安部品を導入とはね…。本末転倒も良いところ。
日本人だって、日本向けのベンツやBMWやアウディやボルボが中国製と知るや否や、がっかりする人が一定数いるというのに。
これにより、アストンがいかに悪徳商法まがいのぼったくりを裏で繰り広げていたかも明らかになり、ブランドイメージにも影響します。
(尤も、アストンに限らずこの種の超高級車を買うような層は、むしろ高ければ高いほど、ぼったくりであればあるほど喜ぶものですけど。たとえ中古であっても、庶民がどんなに足掻こうとも、彼らを寄せ付けないためとして有効だから。
一例として、日本向けのBMWは北米価格の優に倍以上はしますが、かと言って適正価格にすると逆に売れないといいます)
・
BMW、フェラーリ、VWがテロリストによって採掘されたタングステンを使用し、問題に
(autoblog、2013年8月13日)
アストンは、これを機に件の中国サプライヤーとは契約解除。
純英国産を目指して、国内業者に発注するとのことです。
アストンにすれば、正に「安物買いの銭失い」。
国内で造ることにより、本来なら幾らでも安く造れるはずの単純なパーツに、倍以上のコストを掛ける必要が生じてきました。
というか、そんなことなんか考える必要のない商売の、本来ははずだったのですがねえ…。つくづく、どうしてこうなった。
「単純で単価の安い部品くらいは新興国で造らせれば良い。それが先進国の“ものづくり”だ」と言った結果が、これです。
でも、これで良いのです。
大衆車とは違い、億万長者しか相手にしない超高級車なのだから、むしろ純英国産であることに至上の価値がある。
ブランドイメージが高まります。
何より、不景気で、失業者が溢れかえる英国内に、仕事を持ってきてくれる。
そういう風に、特別な才能があるでもない普通の人々にも仕事を与えてあげることで、国民や社会に貢献するのは、大企業にしか果たせない責任です。
これって、返す刀で、僕ら日本人にとっても他人事ではありませんよね。
アストンが純英国産であることに価値があるのと同様、世界には「日本国内で日本人が造った純日本製」であることに信頼を寄せてくれる人々が、まだまだいる。
にも拘わらず、現実にはMADE IN CHINAなどの刻印が入り、当の日本メーカーは“造らせている”だけ。
何より、そうやって日本国内から仕事をなくしていったせいで、日本人の失業率や、それを原因とする若者の自殺者数は、年々増えている。

しかし企業にとっては痛くも痒くもないので、一向に海外移転を止めない。
人件費や船賃の安さ、“世界の工場”との謳い文句、「新興国は成長市場」との経済アナリストや経営コンサルタントによる煽り。
それらにまんまと釣られ、企業経営者は次々と工場を移転したり、合弁会社を作ったり、技術供与をした。そして次は、1000万人移民受け入れ。
そのツケを、僕ら日本人は今払っている段階です。
かといって、今更中国産なしでは、僕らの生活は立ち行かないところにまで来てしまった。
さあ、日本メーカーよ、日本人よ、どうする?
中国の大気汚染も、極度の腐敗も、粗悪品も根っこは同じだ
(DARKNESS、2013年8月9日)
反日国家にわざわざ技術供与して、叩きつぶされる日本企業
(同、2014年2月13日)
ブログ一覧 |
装備、付加価値 | ビジネス/学習
Posted at
2014/02/12 23:27:19