
14日日曜日は、
シェヴォーレイ コーヴェット=スティングレイ(C7)を見学してきました。
当日は、「
94th仙台・泉ヶ岳ミーティング」があり、当初はそちらへ行く予定でした。
しかし、会場でお会いするつもりだったSさんの都合が付かず、おやんず@ともちゅわんさんも「
第8回 大笹ツーリング&ミーティング」へ夫婦で出掛け、当てが外れました。
奇しくも同じ日は、近くで「
痛フェスin東北Specialday」も、2年振りに開催。
前回は祖母の四十九院と重なったことで行けなかっただけに、再開は素直に嬉しいものの、実は微妙に食傷気味でもあります。
年々参加台数が増えて会場全てをじっくり見て回り切れなくなってきたのと、あまりにもハイレベルすぎて彼岸の彼方なので。
エントリーした千田しさんや阿部(仮名)さんともお会いしたかったのですが、何となく気が乗らず、やり過ごしてしまいました。
「お前、近くまで来たんだったら顔くらい出せやー!!」
と怒られるかも知れない…w
更には、後から知ったのですが、同日と翌日には「スーパーカー・ミーティング2014inどんでん平ゆり園」が、山形県飯豊町であったとは…。
自宅からほとんど目と鼻の先なのに、勿体無いことをしましたorz

アアアアアーーー!!
ウアァァアァァアァァアァァアァァアーーー!!!!
ゴノヨノナガヲッ、ガエダイッ!!!!

しかし、そこで思い付きました。
折角仙台まで来たのだから、以前から気になっていたシェヴォーレイ車を見学していくことにします。
仙台でしか見れませんからね(^ω^)

今回お邪魔した、
(株)光岡自動車 キャデラック・シボレー仙台中央/マセラテイ仙台です。
2階にはポルシェやマゼラーティもありますが、そちらには目も暮れず、目指すは一つ。


C7は1階に2台ありますが、そちらは売約済みなので、触れませんでした。
その代わり、駐車場に置かれている車両は、展示用ということで好きに触れるとのことです。
展示車は、ベースグレード、外装色はトーチレッド、パドルシフト付き6AT、一部オプション装備(リアスポイラー)。
C7の実車を初めて見たぞ!!(;゚∀゚)=3
いやあ大興奮!
実車は、画像で見るよりも、思いの外小柄なのですねえ。
C6と比べると、全長は若干長くなっているものの、全幅・全高共に若干小さくなっています。
高性能や安全性を追及したからといっての無暗な肥大化や、高級車としての豪華さをしないのは、好感が持てます。
これは、C3・C4でのグランドツアラーよりは、C5以降は世界に通用するスーパースポーツとしての性格の表れでもあります。
C3~5で用いられていた、リトラクタブルヘッドランプは廃され、先代C6からは一般的な固定式ヘッドランプになっています。
リトラクタブルとは、スーパーカーやスポーツカーは空力や重心を鑑みてノーズを始め全高そのものが極端に低いので、位置を嵩上げする目的で開発されたものです。安全基準を満たすための、いわば苦肉の策。ですがそれが逆説的に、リトラクタブルはスーパーカーの記号の一つとして認知されている節もあります。
しかしC6以降は、当時とは法規が変わったのもありますが、何より重量増や整備性の悪さを嫌って、固定式です。結果的に、初代C1の姿が蘇ったとも言えます。
固定式ヘッドランプ、AT、コンヴァーティボルは、コーヴェット本来の姿です。
でありながら、C6ではなだらかな凹凸だったボディの抑揚は更に強調され、往年のグラマラスなコークボトルラインが復活しており、原点回帰を思わせます。
アメ車はこうでなくては。
マフラーは中央4本出し。しかしこれは見栄のためではなく、必要からこうなったもの。
マフラーに限らず全体的に、ハッタリのためでなく、勝つための必然性からこうなったデザインや機能ばかり。正に、「機能性を追求すれば追及するほど美しいデザインになる」を体現しています。
C7のデザインには一つとして無駄がありません。
因みに、テールランプは六角四灯になったため、これと似た形をしていた五代目前期型キャメーロのそれが、マイナーチェンジでキャメーロ本来の横長二灯に変更されましたw

ドアの開閉は、通常のハンドル式やノブ式ではなく、電気スイッチ式なのですね。
手を挿し込んで、ノブはどこだろうと一生懸命探してしまいましたよw
内張りは、GTカー的な豪華さよりは、スポーツカーらしくシンプルで機能的、でありながら革張りで質感は高いです。


内装も同様。
無駄な機能や装飾が廃され、ひたすらシンプルで機能的。そのストイックさが堪らない!
でありながら、アメ車らしい重厚さも感じさせます。
しかし、ダッシュボードもドアトリムも、ソフトパッドを多用した豪華さではなく、プラスチックの上に直接本革を貼り付けたような、素っ気ない感触すらあります。
正直意外でしたが、でも不思議とがっかりはしません。
そこはやはり個人的な贔屓目があるのも勿論否定しませんが、C7はスーパーカーでもなければGTカーでもない、あくまで最上級スポーツカーなのだという性格を鑑みれば、むしろ似つかわしい。
日本仕様は、各種表示が日本語表記。メーターもマイル表記ではなくキロメートル表記であり、330km/hフルスケールが熱い。
左右のアナログメーターは小さく、それらに挟まれて、中央には大き目のマルチ・インフォメーション・ディスプレイ。「ウェザー」「エコ」「ツアー」「スポーツ」「トラック」と、五つの走行モードに応じて画面が変わります。
アイドリング状態でも違う画面が表示(画像はその状態)。
シートはアメリカ人の体格を基準にしているから、若干大柄ではありますが、それでもしっかり体を包んでくれます。
それでもフットペダルへは日本人の短足では若干遠く、僕は顔も長いので頭上の空間もあまり余裕はありません。
只でさえ着座位置が低いのに、ボディ全体の低さが体で感じられます。以前C4に座らせてもらったことがありますが、少なくともC4から続く伝統であることが判ります。
日本人の僕でさえこうなのだから、当のアメリカ人にすれば尚狭いんじゃないでしょうかね。
だが、そこが良い。

ダッシュボードには、HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)投影装置が見えます。
更に隅のほうには、製造年月日や生産ラインなどが分かる、IDプレートも見えます。
どちらもまた、コーヴェットの伝統。

復活した“
スティングレイ(赤鱏)”のエンブレム。
コークボトルラインといい、現代に蘇った伝説です。

但し、
ワゴンRスティングレーがあるために、日本ではスティングレイは名乗れず。
本来なら歯牙にも掛けぬはずの相手である一介の軽自動車に、輝かしいマッスルカーが行く手を阻まれようとは……。
スズキ、恐るべしw

「レイ、V-MAX発動!」
全てのハッチを開けた状態。
うーん、これもカッコイイ……(*´∀`人)
ボンネットは前開きであり、これもC1からの伝統。
しかしこれも格好付けるためではなく、フロントミドシップであるが故に、整備性を良くするため。C7のデザインや機能は全て理由があります。
2人乗りだから荷室は中々に広く、スポーツカーでありながら実用性は高そうです。その気になれば、自転車を横倒しにして積むことも出来そうです。
尤もこれは、ディタッチャブルルーフパネルを積む必要もあるからこその広さでもありますがね。

6.2リットルV型8気筒自然吸気OHVエンジン“LT1”。
名前こそLT1であるものの、C5に搭載されていたエンジンとは、全くの別物。
これだけの排気量とサイズでありながら、アメリカではスモールブロックだというのだから、彼の地はいかに広大かが察せられます……( ゚Д゚)
日本人の常識からすれば、ターボでないどころか、今時DOHCでないのが不思議です。しかしこれも必然性から。
重心を低くでき、小型化でき、堅牢で、構造も単純な分整備性も良いといいます。ターボでないのも、エンジンへの負担を軽くして、本来の持ち味を発揮させるため。
どこまでもどこまでも続く広大な砂漠を貫く一本の国道を走るからには、ノンターボ大排気量OHVのほうが具合が良く、アメ車としてのガラパゴスです。
ボンネットには排熱孔が大口を開けていますが、これも格好良いデザインにするためでなく、冷却とダウンフォースのためという必然性から。
全てにおいて理由がある。無駄なデザインや機能など一つもない。機能性を突き詰めた結果、たまたま格好良いデザインになったに過ぎない。
近年勃興したアメリカン・ヘリテイジ・マッスルは大好きですが、コーヴェットだけは別格である理由です。
同じマッスルカーでありながら、他とは一線を画す存在です。「見た目はクラシカル、中身はモダン」なマスタングやキャメーロやチャレンジャーとは思想が根本から異なります。
アイドリングもさせてくれました。
獰猛な本質が窺えるものの、大排気量スーパースポーツの割に、普段は意外に紳士的な音です。
無暗な爆音は好きではなく、しかし高速走行時には気分を高めさせて欲しい。なので、アイドリング時や低中速走行時には抑えた音というのは、好感が持てます。

この日は基本的に晴れだったものの、突発的に何度か雨が降りました。
なのでサイドミラーのターンシグナルランプ内が、結露しています。
こういう細部の詰めの甘さは、やっぱりアメ車クオリティなのは、ご愛嬌wwwww
店内に戻り、売約済みの2台を、じっくり見させてもらいます。
初期受注分は「
カスタムプレオーダー」として、2013年7月6日から8月25日の間に限り、後の正規輸入車にはない色の組み合わせが、本国仕様に則って自由に施せました。
どちらもそれによるオーダーメイドです。仙台市内にはとんでもない金持ちがいるもんだ…( ゚Д゚)




こちらは展示車と同じベースグレードに、外装色はアークティックホワイト、シートはアドレナリンレッド、ディタッチャブルルーフパネルとブレーキキャリパーは黒、小型リアスポイラー。
白外装に赤内装という組み合わせとは、妖艶です。
これで更にコンヴァーティボルなら、一層セクシーです。




こちらは、C4以来復活したスポーツグレード「Z51」。
7MT、GTバケットシート、オプションのレーシングモノブロックR-CV7・マットブラックカラー20インチ前後異幅アロイウィール、外装色はブラック、内装色はアドレナリンレッド(シートやトリム含む)、ディタッチャブルルーフパネルはリアルカーボン、ブレーキキャリパーは赤。
この色の組み合わせも、凄味があるというか、古典的欧州製スポーツカーみたいです。
初代ロードスター・Sリミテッドの色でもあり、二代目NSXコンセプト2号車の色でもあり、生前の本田宗一郎が好んだ色だといいます。
はあ~。マッスルカー、いいなあ…。


やっぱ俺には、一生掛かっても無理だわ……orz
販売員の方には、
「いやいや、宝くじが当たったら買いましょうよw そして車検が来る前に売っちゃえばいいんです。そういう人結構いますよ? ましてコーヴェットは値崩れしにくいですからね」
と焚き付けられましたがw

ところで、店内のモニターには、『
トランスフォーマー ロストエイジ』の特報が延々流れています。
すっかりスーパーカー映画になって、アメ車映画としての味は薄まってしまいましたが、それでも要所要所ではちゃんとアメ車が活躍してくれます。
それに、GMグループの幾つかの施設も登場しています。
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映画『トランスフォーマー』最新作で、未来のシボレーデザインが見られる“かも”?
(Response.、2014年8月10日)
やっぱりTFはアメ車映画です。
また、GMグループとしても、TFは良い宣伝です。実際、映画公開後はいきなりキャメーロの問い合わせが殺到し、実際かなり売れていると言っていました。それも黄色ばかり。

コーヴェットのカタログはオンライン取り寄せのみであり、キャメーロとソニックのカタログをもらいます。
しかしキャメーロの実車はなし。そっちも期待してたのになあ…w
この日はC7だけでも3種、別の場所でも様々なコーヴェットを見ることが出来ました。
コーヴェット尽くしな一日でした。
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事前準備
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往路1
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往路2
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コーヴェット特集
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他車篇1
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他車篇2
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復路