トヨタ「新型カローラ」が【3月30日】モデルチェンジ→【カムリ似】のフロントデザインに刷新!
(Ethical & LifeHack、2015年3月16日)
トヨタ「新型カローラ」の【カタログ画像】流出で【デザイン】も判明→モデルチェンジは3/30!
(同、2015年3月29日)
トヨタ「新型カローラ」発表:【大型フロントグリル】採用でデザイン一新→価格・燃費などなど!
(同、2015年3月31日)
トヨタ 新型カローラフィールダー/カローラアクシオ 発表会速報
(オートックワン、2015年3月30日)
トヨタ カローラアクシオ・フィールダー 新型車解説(2015年マイナーチェンジモデル)/渡辺陽一郎 (1/3)
(同、同日)
トヨタ 新型カローラアクシオ&カローラフィールダー ミニ試乗レポート/渡辺陽一郎 (1/3)
(同、2015年3月31日)
トヨタ「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」がマイナーチェンジ!
(autoblog、2015年3月31日)
トヨタ、カローラをマイナーチェンジ!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年3月31日)
3月30日に発表され、4月1日に発売される、マイナーチェンジ仕様のカローラ。
前期型では、丸味を帯び、柔らかで、馴染みやすく、奇をてらわず、しかしどこかもっさりでっぷりしており、間延びした感が漂うものでした。

それが今度は、ボディはそのままに、顔付きをぐっと変えてきました。
ヘッドランプとアッパーグリルは細く切れ長に、ロワーグリルは台形型にかつ大きく、リアコンビネーションランプも今風の横長に。アイゴに端を発し、現行型にマイナーチェンジしたヴィッツやオーリスにも備えられている、トヨタグローバルデザインランゲージに則った変更です。
外装色も、新たにオレンジメタリックが追加。
「中高年向け」「究極の中庸」というそれまでのイメージから、もう少し精悍にして個性を与え、それにより若者にも買ってもらいたいという思惑を感じます。
もっとも、前期型は敢えて小さくしてあったのが、こちらは全長を4cm伸ばしてあるのが、惜しいですね。
しかも、その伸ばした部分は、内部はがらんどう。
お蔭で外観はシャープになり、クラッシャブルゾーンにも余裕が生まれたという言い方も出来ますが。
今流行りの安全装置も、当然のように装備。
赤外線レーザーと単眼カメラを併用した、「
トヨタ・セーフティ・センス・C」です。
この方式はトヨタ初であり、カローラはこれを搭載する第一弾とのこと。
正直、機能的には目新しさはありません。
むしろ、ミリ波レーダーとステレオカメラを併用する、アイサイト(スバル)やホンダセンシング(本田技研工業)などに比べれば、一歩遅れている感は否めません。
むしろ廉価版なのですね。
しかしながら、レクサスやクラウンのような上級車種は当然として、第一弾としていきなりカローラに搭載してきた、それも標準装備という辺りに、トヨタの思想が表れていますね。
より安全を謳いつつ、その実高級車にしか搭載しないのが、欧州メーカー。しかし真にドライバーや歩行者の安全を願うのなら、むしろこういった普及車にこそ安価で搭載するのが筋ですよね。
前期型ではハイブリッドシステムを搭載してきて、今度はこれ。
普及車をどう扱うか、どんな機能を搭載するか、新機能を何番目に持ってくるかに、そのメーカーの思想が表れています。
1.5Lエンジンは、新開発の「2NR-FKE」。
燃費重視であってCVT以外とは相性が良くないからなのか、5MT搭載グレードのみ従来通りの「1NR-FKE」。
MTが相も変わらず搭載されているのは、嬉しいですね。
但しこれは、スポーツグレードのためではなく、MTしか運転できない地方の高齢ドライバーのため。
もっとも別の言い方をするならば、ヴィッツRSのエンジンとトランスミッションを流用しているので、思いもよらぬスポーツ走行も味わえるのだとか。
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【トヨタ カローラ 改良新型 発表】5MTの設定存続…「クルマ本来のエッセンスを残した」
(Response.、2015年3月30日)

さて、僕が一番気になったのは、モデリスタから発売されるパーツです。
特にフィールダー用のそれ。
クロスオーバーSUVの風味を取り入れ、ルーフレール、樹脂製フェンダーアーチ、樹脂製サイドモール、前後アンダーガード、専用フロントグリルの、「
クロスフィールダーキット」。
・トヨタ新型「カローラ フィールダー/アクシオ」用モデリスタパーツ発売
(オートックワン、2015年3月31日)
・クロスオーバーに変身!? モデリスタから「カローラ」シリーズ用パーツが発売!!
(autoblog、2015年4月2日)
前期型でも噂されていた、フィールダーをSUV風味にした「
クロスフィールダー」の構想が、こんな形で実現したのですね。
更に躍動的になりました。この、若干垢抜けなくて無骨な感じが良いのです。
昨年秋に酒田市へ行った際も、道中の
湯野浜海水浴場では、多くのサーファー達がフィールダーを愛用しているのを目の当たりにしました。
だから、フィールダーをSUV風味にすると、尚重宝しそうだと思ったものです。
ハイブリッド仕様や1.8Sは前輪駆動のみですが、1.5Gと1.5Xには四輪駆動があります(但しCVTのみ。5MT搭載車は全て前輪駆動)。
それにこのクロスフィールダーキットを纏えば、「海に! 山に! 川に!」とアウトドアレジャーに活躍する姿が似合います。
勿論、巷で言われているように、スバル XVや、フォルクスヴァーゲン クロスシリーズ(クロストゥーラン、クロスゴルフ、クロスポロ、クロスup!)の影響を受けているのは、あるでしょう。
ですが個人的には、
トヨタ自動車 スプリンターカリブ、
本田技研工業 シビックシャトル・ビーグル、
本田技研工業 オルティア、
三菱自動車工業 RVR・スポーツギア(初代)、
スバル インプレッサ・グラベルEX(エックス)を思い出させる、懐かしいスタイリングです。


日本車には、こういった車は昔からあったのですよね。
1980~90年代のRVブームを受けて、既存の背の低いステーションワゴンや5ドアハッチバックに、大型フォグランプ・カンガルーバンパー・ルーフレール・リアハッチ据え付け型スペアタイアなどをオプション装備して、SUVに見立てた車種が。
SUVほど本格的でなくとも、乗用車の快適性や取り回しのしやすさを求めた、今で言うところのクロスオーバーSUVの草分け的存在です。
その文化が逆輸入して戻って来たかのようで、何とも感慨深いです。
スバル、新型レガシィ アウトバック発売!!!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2014年10月25日)
そんなカローラフィールダーに先駆けること、こちらもステーションワゴンとSUVの中間の、正真正銘のクロスオーバーSUVですね。
庶民的なフィールダーに比べ、こちらは堂々とした風貌。
大柄で、ホークアイヘッドランプやヘキサゴングリルを採用した、直線基調。
忘れてはいけない、樹脂製の無骨なアンダーガード。
シンメトリカルAWD(スバル式四輪駆動)とも相俟って、北米やカナダで人気なのも頷けます。いかにもあちらの人が好みそう。
【ジュネーブモーターショー15】VW パサート オールトラック…SUVテイストの専用デザイン[詳細画像]
(Response.、2015年3月15日)
フォルクスワーゲン「新型パサート オールトラック2016」デザイン画像集
(NEWCAR-DESIGN、2015年3月29日)
カローラフィールダーの項目では「逆輸入」と言いましたが、一頃は日本で人気だったSUV風ステーションワゴンは、今や海外で一定の支持があるようですね。
アウディ オールロードクワトロとか。
上記でも触れた、レガシィアウトバックに感化されたのかも分かりませんが。
こちらもまた、ステーションワゴンとSUVの中間みたいな車。
ステーションワゴンであるパサートヴァリアントを、SUV風味に仕立てたもの。
見た目重視だった同社のクロスシリーズとは一線を画し、名称からしてクロスパサートとは名乗らず、4モーション(VW式四輪駆動)を備え、パサートヴァリアントから最低地上高が3cm上がっているとのこと。
やはりこうでないと。
弟分として、ゴルフヴァリアントを元に、クロスゴルフよりもクロスオーバーSUVとしての性格を強めた、
ゴルフオールトラックも生まれました。

フロントグリルといい、インストゥルメントパネルといい、水平の桟が幾重にも重なっているのが特徴ですね。
非常に無機質です。流麗で有機的なデザインが席巻する中で、実に個性的です。
2016年仕様は、前期型から目付きが切れ長になり、薄さに拍車が掛かるようです。
仮面ライダー龍騎というか…。
Posted at 2015/03/31 23:59:15 | |
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