
昨日の午前、お彼岸なので父が親戚の家に行こうと
三菱自動車工業 パジェロミニ・VR・4AT(TA-H58A・3型)に乗り込んだら、エンジンが掛かりませんでした。
原因はバッテリー上がりです。
父は即座に充電して、その間、結局いつも通り、
スズキ キャリイトラックで出掛けました。
そりゃあ、半年に一回乗るか乗らないかで、たまに乗ってもごくごく近所の病院に行く程度だからねえ…。
まして僕の車と違って時計やオーディオもあるから、単純に考えて、エンジン切っててもバッテリーは消費するのは明らか。
「パジェロミニは冠婚葬祭とかの他所行き用として買ったんだから、大事にするんだ」がポリシーなのはいいけど、
大 事 に し す ぎ なんだよなあ。
大体、髪の毛一本程度の傷でも大騒ぎし、ラジエーターやインタークーラーに詰まった虫を丁寧に取り除いたり、内装を丁寧に掃除機掛けたりして、未だに納車当時と変わらない状態です。
でもそれが祟って、こんな風に、肝心なときに使えなくなる。過保護にしてきたツケです。
しかもこれは今回が初めてではないんですよね。
まったく、毎回毎回…。これじゃ一体何の為に新車で買ったのやら┐(´Д`)┌
「動態保存」という概念があります。
機械は、動かさないでいると部品が固着したり、オイルが凝固してコールタール状になったり、液漏れしたり、酸化して錆びたり、ベルトやパッキンなどのゴム部品がひび割れたりするから、折りを見て少しでも動かした方が却って長持ちするという理屈です。
前職が製造業だったお陰で知る事ができました。
僕も、冬の間は乗れないから車庫にしまいっぱなしになるので、他人事ではありませんね。
幸いにも納車から18年間こちら一発始動ですが、いつか「雪解けと共に出庫したけど動かない!」なんて事がないように、時々はエンジンを動かしてあげたいですね。
幾ら日本車は優秀だからそうそう壊れないとはいえ。
まして発売から20年も経ち、そろそろ修理交換用の部品もなくなりそうな気配があるだけに。
とそこへ、タイムリーなニュースが。
ヤフオクにホンダNSXが出品中…その保管方法がキチガイじみてると話題に
(痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2012年3月20日)
こ、これは……。
永久保存車を目指したという事は、動態保存はしてこなかったという事ですよね。なのにガソリンは半分残っているって……正気ですか?
タンク内にできた余裕ありすぎる空間が結露して、水が溜まらないでしょうか。そのせいで、17年振りにエンジンを動かしたら、ガソリンと水が混じって不完全燃焼を起こしてエンジンが傷まないでしょうか。錆の混じったガソリンが燃焼室に入っていったらと考えるだけでも気掛かりです。
オイルや冷却液も、定期的に点検しないと。
タイヤだって、17年間常に接地面が同じだったせいで、その部分だけが傷んでいる可能性もあります。
屋内保存なので流石に外装は綺麗ですが、納得できないものがあります。
置き物としての楽しみ方もありだと思うんですよね。車の楽しみ方には、「所有する楽しみ」や「鑑賞する楽しみ」もありますから。
只ですねえ、それならそれで、置き物として徹底させなきゃ意味ないでしょうに。
ガソリンなどが中途半端に残っており、エンジンや変速機の点検も一切しておらず、まして博物館ではない素人保管なので、完全な意味での状態は期待できない。
優秀な日本製、それも比較的最近の機械だからといって、過信しすぎではないでしょうか。全く動かさないのは、酷使するのと同じくらい機械にとって良くないのに。
「痛ニュー」のコメント欄には問題ないというコメントも見受けられますが、それはDIYレベルでの基準です。
この出品者は外装にしか興味がなかったのでしょうか。
極端な話(あくまで極端な話ですが)、綺麗な外装に反してエンジンフードを開けたら錆だらけで、結果的に二束三文の買い物になった……という事態もありえそうです。
数年前にテレビで見た、貧乏のどん底から一攫千金を成しえたというホストの話を思い出しました。
豪邸の中庭には、クレーンで入れてもらったという、
フェラーリ F430・スパイダーを飾っていました。
中庭は、壁代わりに大判のガラスで仕切られており、白一色で統一された広大なリビングからよく見える。
ソファに腰掛けてお酒を飲みながら、F430を眺めるのが楽しみなのだとか。
普段の足は、
ハマー H2や、
ポルシェ 911・カレラ(996型)にして。
彼のF430も、ちゃんと保存処置をしていたんでしょうか…?
Posted at 2012/03/21 13:08:47 | |
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