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ふじぃのブログ一覧

2015年05月13日 イイね!

S660試乗

S660試乗前回のブログの続きです。




午後からは、待望の、本田技研工業 S660(DBA-JW5前期型)を試乗しました。

ホンダ、軽スポーツカーを復活へ 「Nスポーツ」(仮称)
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2012年1月4日)
ホンダがミッドシップの軽スポーツカー(ゆるスポ)を開発!
 (同、2012年4月23日)
キタ!q(゚∀゚)p ホンダ、軽オープンのスポーツカー「S660」を発表!!
 (同、2013年10月23日)
ホンダが開発中 軽スポーツカー 「S660」 CVT車のみか MT車を出すのは現時点では難しい
 (同、2013年12月24日)
S660の発売は来年1月!
 (同、2014年9月28日)
ホンダ S660が2015年1月に発売 ライバルはダイハツコペン
 (同、2014年11月19日)
【画像】ホンダの新型軽スポーツカー「S660」の内部資料が流出!
 (同、2015年1月3日)
ホンダ、S660プロトタイプを公開!
 (同、2015年2月15日)
ホンダ S660 発表! 198万円から
 (同、2015年3月30日)

【試乗記】ホンダ、「S660」クルマの造りは完全に枠を超えたスポーツカー:斉藤聡
 (autoblog、2015年3月26日)
ホンダ、軽自動車の新型オープン・スポーツカー「S660」を発表!(前編)
 (同、2015年3月31日)
ホンダ、軽自動車の新型オープン・スポーツカー「S660」を発表!(後編)
 (同、同日)
【試乗記】ホンダ「S660」コントローラブルな感じはカートにも似たフィーリング!:今井優杏
 (同、2015年4月29日)



コンセプトカー発表当時から、随分話題になっていましたね。
エコだの低燃費だのトールワゴンだのマイルドヤンキー向けだのが席巻する21世紀の軽自動車業界にあって、久々に蘇ったライトウェイトスポーツカーです。と同時に、ABCC四兄弟の再誕でもあります。
一番乗りの座こそ、ダイハツ工業 コペンローブ(DBA-LA400K)に明け渡したものの、期待と話題ではこちらも負けてはいません。



最近では、開発主査・椋本陵氏は高卒で26歳(企画発表当時は21歳!)のかなり若い人だったことも、話題となりました。

ホンダ S660 開発リーダー、高卒26歳大抜擢の“ショック療法”
 (乗り物速報、2015年3月31日)


本当に優秀な人というのは、学歴も年齢も社会的地位も関係ないのですね。

勿論、ホンダとしても話題作りの一環としての人選もあったでしょうし、軽スポーツカー復権の波に乗りたいという企業として純粋な射幸心もあったでしょうし、ファンの間から次期ビートへの待望論が予てからありましたし…。
そういった一連の時流に、タイミング良く波に乗れたという側面も、あったことでしょう。
まこと、「運も実力の内」とは言ったものです。

知識や経験こそ浅いものの、若者の純粋な夢を、経験豊富な大人がバックアップして実現させてくれる。在りし日のソニーや任天堂やセガを彷彿とさせます。
うんうん、ホンダはこうでなくては。



当初は、
 「N-BOXのエンジンと車台を流用するのだろう」
 「Nシリーズのスポーツモデルとして、N-SPORTを名乗るのだろう」
 「コストや、他Nシリーズからのパーツ流用との兼ね合いから、CVTしか搭載されないのだろう」
とか、様々な憶測が飛び交っていました。

発売から日数の経った現在でも、
 「次期NSXと共に、タイプRを開発中」
 「64馬力の樹種規制を振り切って、100馬力を出せる」
 「輸出仕様としてS1000を開発中」
等々、未だに噂は後を絶ちません。

軽自動車税の増税と引き換えに64馬力規制が撤廃!ホンダS660は100馬力で登場
 (乗り物速報、2014年9月28日)
ホンダ 新型 S1000 排気量1リッターターボ:250万から
 (同、2015年4月19日)
ホンダ 新型 S660 タイプR開発中!? 軽初の最高出力100psくるか?
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年4月14日)
ホンダ 新型 S1000 開発中!? 1L直噴VTECターボ搭載
 (同、2015年4月19日)
ホンダ 新型 S1000の発売日は2017年ごろ?
 (くるまン。、2015年5月12日)


現実的に考えれば、S660のエンジンは、Nシリーズ共通のS07A
確かにN-ONE・ツアラー(ターボ仕様)を試乗した際は力強い走りが魅力的だったものの、かと言ってそのエンジンは、必ずしもハイパワー型でも高回転型でもありません。
故にタイプR説には信憑性を感じません。

要は、マスメディアによる飛ばし記事や、ファンの願望も入り混じって化学反応を起こした結果でしかないのですが、それは期待の高さの裏返しでもありますね。





今回お邪魔した、Honda Cars 新潟 牡丹山店です。



こちらが試乗車。
グレードはα、変速機は6MT、外装色はα専用のカーニバルイエローⅡ。

どこの試乗車もCVTが中心であり、6MT仕様を用意してあるのはここだけでした。
にも拘わらず、ゴールデンウィークだからということを差し置いても、終始人だかりが絶えませんでした。試乗予約も満杯で、30分刻みのスケジュールで、入れ代わり立ち代わり。
MT需要が落ち込んでいるなんて、嘘みたいです。

現在のホンダデザインランゲージ「Exciting H Design!!!」に則った外観です。
透明パーツの向こうにメッキや機械が透けて見えつつ、若干無表情気味にすることで、ビートとの共通項も持たせています。
マフラーは中央に太いのが一本。

黄色い外装色が、ビートの再来を直感的に感じさせて、良いですね。
黄色は目立つからか人気は今一つであり、維持も大変だからか、中々設定されません。にも拘わらず黄色があり(N-ONE(DBA-JG1/2)の成功が後押しした一面もあるでしょう)、しかもビートの黄色を受け継ぐ名称。
これで、無限かホンダアクセスから、縞馬模様のシートカバーが発売されれば、尚良し。



内装。

コンセプトモデル「EV-STER」の頃からは流石に変わったとはいえ、充分未来的。
座った感じも、シートは大柄で厚みもあり、高級感もあり、意外にどっしりしています。
それと対を成すような、タイトなコックピット。着座位置も低く、安心します。

現在のマツダ車のように、敢えてのオンダッシュナビ。
欧州車のような見た目にできるというデザイン上の理由と、狭いインストゥルメントパネルに押し込むと却って圧迫感があるという軽としての制約からでしょうか。
そういえば、二代目コペンシリーズもオンダッシュナビでした。

ドリンクホルダーは、どこに付くのかと思っていましたが、助手席の足元ですか。しかもナビ同様、こちらも敢えての後付け風処理。
もう一つ、センターコンソールの後端にも。バックレストよりも後ろにあり、出し入れしにくいのですけど…。二代目コペンシリーズもそうだったし、軽だから仕方ないのでしょうね。



オープンカーだったビートに対し、S660はタルガトップ。
サイドミラーもデザインと空力優先なので、それと併せてさえも、後方視界は正直良くありません。
でもその分、ソフトトップやハードトップの着脱は容易になる上、布面積が減るので維持もしやすく。
皆が皆、車庫や屋根付きガレージに仕舞えるわけではありませんからね。
それに、セーフティ・バーの役割も兼ねるので、万一横転したとしても安全。

個人的には、アメリカン・ホンダ・モーター S2000・CRや、ポルシェ カレラGTのフェアリングを連想させて、ポイント高し。

中央の窓は電動で開閉可能。



ロールトップは、フロントフードの中の箱から、取り出します。

何気にダンパーが2本も。
普通ならコストカットとしてダンパーは無しにして、つっかえ棒1本で支えそうなところですが、やりますね。



ミドシップなので、エンジンは後ろに。
ビートはエンジンの後ろに小型トランクがあったのですが(その分エンジンが前に押し込められており、整備性は良くなかった)、S660には前後共にありません。中々にスパルタンです。
また、トランクがない分、余裕を持って整備や点検ができそうです。

因みに、前後共に、内部もフード裏面も、塗装されてあります。
コストが掛かってる!
今はコストカットとして、ここの塗装を省くのが多いのに…。中々やりますね、ホンダ。
黄色だから尚映えます。何より、錆防止になります。





お店で手続きをして、暫し待ち、いよいよ順番がやってきました。
予約が満杯で、本当に人気なのが窺えます。

只、担当してくれたセールスマンの方が、若くて不慣れだからなのか、ちょっと要領が悪いというか、呼吸が噛み合わないというか…。
折角のオープンカーなのだからオープン状態で走りたいと言っても、面倒臭がって良い顔をしなかったり。
実際に走り出しても、道案内を一切せずに、試乗コースを何度も外れそうになったり。道を間違えた正にその直後に、「そこじゃなかった」と後から訂正指示を出してきたり。
不完全燃焼でした(´ω`)

走り自体は良いものでした。
N-ONEN-WGNを試乗したときと似た感触です。どっしり感があり、それと相反する軽さと馬力から、余裕を持って、どこまでも滑らかに走ってくれます。
ビートの乗り味を知らないので比較は出来ませんが、Nシリーズの技術が入っているからか、優等生的です。

一度、MRの車に乗ると価値観が変わる 自分を中心に回る感じ、わかるかな?w
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2014年2月26日)
【楽しさ】軽MT乗りいるか?【最強】
 (同、2014年9月21日)






カタログは品切れで、もらえず。

その代わり、ツーショットを撮らせてもらいました。
若干位置がずれてしまいましたが、それでもAZ-1&キャラと比べると、同じくらい低いことが判ります。
この、地を這うスタイリングと重心の低さが、ライトウェイトスポーツカーらしくて痺れますね。
Posted at 2015/05/13 23:33:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2015年03月17日 イイね!

アルト試乗

アルト試乗一昨日の日曜日は、2014年12月12日発表・同月22日発売の、スズキ アルトの試乗をしてきました。
本来であれば、大本命・ターボRSの発売日である11日を若干過ぎてもいたのですが、まだどこも試乗車はおろか展示車ですら用意されていないようであり、仮にあったとしてもそんな遠いところまでは今は行けない…。





今回お邪魔した、スズキ新潟販売 スズキアリーナ村上です。
ここへ来るのは二度目。



こちらが試乗車。

グレードは下から二番目のL、駆動方式はFF、変速機はインパネシフトCVTのみ。
外装色はシルキーシルバーメタリック。
レーダーブレーキサポート装備車(ルームミラーの手前にカメラあり)。
乾燥重量は650kg、燃料タンク容量は27L、JC08モード燃費は37km/L(FF一律。4WDは一律33.2km/L)、型式はDBA-HA36S-ABLE【-J】、タイアサイズは145/80R13 75S、標準小売価格は\828,000(消費税8%込み\894,240)。

エンジンは、水冷直列3気筒DOHC「R06A」。
これは現在スズキの主流であり、ワゴンR&ワゴンRスティングレー、MRワゴン&MRワゴンウィット、スペーシア&スペーシアカスタム、ハスラー、キャリイ、エブリイ&エブリイワゴンと基本的に同じ。
細部の煮詰めだけ個々に合わせて微調整しているそうです。

それにしても、軽い! その分燃費も良い!
以前なら、燃費を稼ぐために燃料タンク容量を小さくするなどの裏技を使っていたものの、姑息だと批判が相次いだからか、それは止めて全車種共通容量となっているようですw
 ●ワゴンRスティングレー・X・FF(DBA-MH34S・1型)……780kg、28.9km/L
 ●スペーシアカスタム・TS・4WD(DBA-MK32S。ターボ仕様)……950kg、25.0km/L
 ●ハスラー・X・4WD(DBA-MR31S-HBXQ《-R》)……850kg、28km/L
軽さだけでなく、ボディ形状もまた燃費に有利に働いているのではないでしょうか。
席巻する箱型トールワゴンではなく、セダン型。よって車高が低く、前後のウィンドウの勾配が強められており、見るからに空力が良さそう。
それと、燃費も勿論大事ですが、それだけ軽ければ、走りの素性にも期待できます。



前席。

ドアは今まで試乗したスズキ軽よりも軽さがあり、閉まる音も「ガシャンッ」という金属音。
コンパクトカー的な重厚感ある質感や音の軽が普及してきた中にあって、新鮮です。
内張りも樹脂剥き出しであり、デザインも質感も素っ気ない。

シートも同様。
僕が座った感じでは若干小さく、申し訳程度の窪みなのでカーブにおけるホールド性はなさそうです。
ヘッドレストが分かれていないのは軽量化のためなのでしょうし、その分多彩なシートアレンジは出来ません。
でもそこは、オールインワンを謳う車ではなく、ひたすら道具に徹した車なのだという主張です。

生地の質感やクッションの弾力は悪くなく、シートヒーターさえあります。
見えにくいけれど大事なところにはちゃんとコストを掛けているであろうことが窺えます。
無印良品の椅子、とでも譬えれば良いでしょうか。

ところで、ステアリングコラム右側に、キーが刺さっているのが見えるでしょうか?
一般的なプッシュボタン式ではなく、古典的なキーシリンダーをひねる方式なのですね!
感動しました*・゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜・*



後席。
こちらは前席に比べて、更に輪を掛けて道具感が強いです。
インナードアハンドル・兼・肘掛は申し訳程度であり、ドア内張りにはドリンクホルダーさえありません。
前席バックレストにも、雑誌入れさえありません。
精々が、助手席バックレストに、買い物袋を下げられる格納式フックがある程度。

シートも同様、味気ない。
座面や背面の窪みは一切ない完全な平坦であり、あまつさえヘッドレストさえありません。
分割線がないことからも判るように、左右別々に折り畳めることも出来ません。
五代目ムーヴN-WGNのような、左右一体シートスライドすらありません。
明らかに、折り畳みっぱなしにされる、或いは荷物置き場とされることを見越していますね。
軽量化のためと、法人需要を当て込んだ、完全に割り切った造りです。
より上位グレードであればヘッドレストもありますし、自家用車としてはそちらのほうを買って欲しいということでしょうね。

この、媚びないところが、逆に痺れます。
今の軽は贅を尽くしているのが当たり前だけに、却って新鮮です。
アルトとは本来こういう車。より豪華な車・快適な車・お洒落な車・使い勝手の良い車が欲しければ、ワゴンRやスペーシアやラパンなど、選り取り見取りですからね。
逆の見方をすれば、車室内には何もなく、シートも平板なので、その分広く感じるのが、意外ながらも楽しいです。



ダッシュボード、インストゥルメントパネル。
あちこちにこれでもかと収納スペースだらけの車ばかりの中にあって、この簡素さ。
スズキ軽によくある、エアコン吹き出し口の真下に内蔵された、フィンガープッシュ式ドリンクホルダーもありません。
オーディオとシフトレバーの間に、薄い空間がありますが、ここにスマートフォンやCDを置いておけるようです。
前席左右の間にも、ドリンクホルダーがフロアに直に据え付けられています。デザイン性も何もない、単なる箱。
なんて素っ気ないんだ……( ゚Д゚)

スペーシアほどでなくとも良いから、個人的にはもう一工夫欲しかったですね。
せめて足元のセンターコンソールボックスに、開閉可能な蓋を付けるとか。
でもアルトとは本来こういう車でもあるので、悩ましいところ。

それよりも、直線と平面が主体で、飽きの来ないデザインが魅力。掃除も楽そう。
でありながら、よく見ると、表面には金網状の細かいモールドが施されています。プラスチック剥き出しでありながら、質感も低くありません。
86(ハチロク)は、トヨタの「T」と、日本の象徴・富士山を掛け合せたマークを、無数に規則的に配置することで、カーボン風に見立てていました(2月10日のマイナーチェンジで、一般的なカーボン柄に変更)。三代目パンダも、よく見ると「PANDA」を図案化したロゴが無数に散りばめられています。
各社工夫を凝らしていますね。



エンジンルーム。
従来このR06Aエンジンを積んだ車種は、ボンネットが前後に短く縦に高く、その分エンジンも縦に嵩上げしていました。
アルトに積むからにはどうなるのかと思いきや、相当に低くしてきましたね。
空間には余裕があり、これなら整備は楽そう。
何より、セダン型ボディ特有の着座位置の低さとも併せて、重心が低くなるので、走りの素性も良さそう。

只、ボンネットの裏側やエンジンルーム内壁が、塗装されていません。
明らかなコストダウンです。
雪国で乗り回そうものなら、たちどころに錆びてきます。しかも場所が場所だけに、水洗いで落とせそうにもなさそうなのが、難点です。



荷室。
これは後席の背もたれを倒した状態。

前席とは別個の室内灯も、小物入れもありません。
う~ん素っ気ない。
完全なフルフラットにはならず、若干傾斜が付いているのが残念。それとも、VPグレード(バン型ボディ)ではフルフラットになるのでしょうか。




それでは出発。
今回、日曜で晴れていたので店内はごった返しており、従業員の皆さんお忙しそうだったので、単独での試乗です。

まずは、左折で国道7号線に出て、山辺里(さべり)方向へ流れに乗って走らせます。
うん、走り始めは、非力でもっさりしてますね。
しかし一旦流れに乗れば、すいすいと流れるように走ってくれます。力強さというより、ひたすら滑らかに。
今まで試乗した車たちが、軒並み車高や重心の高い車ばかりで、その分ふらふらして心許なかったのですが、アルトは低いので安定していますね。


次に、日本海東北自動車道の、村上山辺里インターチェンジから村上瀬波温泉インターチェンジまでの、無料区間内を走ります。
おおっ、意外に力強い!
ぐんぐん加速していき、しかし変速はCVT故に滑らかで、あっという間に法定速度に。
いえ、同型エンジンによる車種を何台か試乗したことがあるので、分かってはいるつもりでしたが、エコロジーなだけではない走りも楽しめます。

車重が軽いということで、高速走行安定性も正直あまり期待していませんでしたが、その辺も大丈夫。
この日は風は吹いておらず、攻撃的な走りをするでもないのと、何より低車高とデザインのお蔭で空気抵抗も少ないのが功を奏しているようです。


最後は、村上駅前の市街地を走り抜けます。
交差点の直角のカーブを繰り返し曲がりますが、当然ながら軽トールワゴンとは比べ物にならない安定感。
あちらは幾ら重くてどっしりしているとはいっても、車高や重心が高くて立方体デザインだから、実際に運転するとふらふらして横転しそうで怖いんですよね。
対してこちらは、軽い割にはふらふらせず、むしろ車高も重心も着座位置も低いからなのか、意外に安定感があります。

変速も、CVTなので、衝撃はなく滑らかに加減速してくれます。
世界の潮流は多段式ATですが、日本の道路にはCVTが合っているのでしょうね。

ブレーキも、従来は安全性からか、ペダルに爪先を載せただけでいきなり急制動する、いわゆるカックンブレーキでした。外車や世界戦略車も、軒並みそんなブレーキですね。
それがアルトの場合は、ペダルの“遊び”があって、ちゃんと踏力で加減を微調整できます。
或いは国際標準から外れたガラパゴスなのかも知れませんが、僕にはこの方が自分でコントロールできるので安心しますね。

流石に、アイドリングストップは、始動時のエンジン音が大きいですが、まあこんなところでしょう。

本当はもう少し運転したかったのですが、燃料ランプが点灯したので、切り上げてディーラーへ戻ります。


軽いボディ、エコロジー寄りのエンジン特性。その割には、中々よく走り、思いの外安定感もあるようです。
これはターボRSにも期待が持てようというものです。





お店のスチールラックには、塗装見本のミニチュアカーが並んでいますが、カフェレーサーみたいなオプションデカールもあるのが楽しい。
N-ONEにも相通じます。



最後はカタログを貰っていきます。
当然ながらターボRSと、ハスラー・Jスタイルと、スペーシアカスタム・XSリミテッドも。
(因みに、営業の方、ターボRSを終始「ワークス」「ワークス」と呼んでいた…。仲間だ!w)

特製グッズとして、プルバック走行式ミニチュアカー(設定色全てが選べますが、僕が選んだのはイメージカラーでもある赤黒ツートーン)だけでなく、メガネガーニッシュを象ったキーホルダーまであります。
これは面白い…。

メガネガーニッシュは、アルトのチャームポイントであり、デザイン上でのアピールポイント。これは別体であり、オプションで好きな色を選べます。
CMキャラクターのベッキーにも眼鏡を掛けさせて、強調しています。
そこへきて、ディーラーグッズにまでとは…。

眼鏡屋さんが社用車として使うと、洒落が利いていて面白そうです。
或いは、メガネっ娘キャラクター仕様の痛車にするとかw




今の時代は、軽でも至れり尽くせりが当たり前となった。
そんな中にあって、軽とは本来こういうものだという主張を感じます。
ひたすらシンプルで、余計なものは何もなく、質素で、素っ気なく、そして安い。

でありながら、メガネガーニッシュなどの遊び心があり、セルボやフロンテなど往年のスズキ軽の名車へのオマージュも込められている。

より快適志向・豪華志向・高級志向であるワゴンRが主流であり、スペーシアもある。
スズキでさえそんなラインナップなので、実用本位なアルトは、或いはそれほど売れないかも知れません。
しかし、どんなに時代が変わっても、軽の本分を見失わず、基本に忠実で、初代から車名もコンセプトも一貫しているのは、称賛に値します。









閑話休題1。
この後村上プラザへ立ち寄り、昼食にします。
周辺にはガストやマクドナルドやすき家やかっぱ寿司など有名チェーン店がありますが、どこで食べても同じものよりも、ここでしか食べられないものを食べたいですよね。
地域振興です(^ω^)

1階フードコートにあるさくら寿司で、焼きそばを食べます。
この日は日曜日で、小春日和の暖かさで、かなり混んでいました。



フードコートにあるテナントの一つ・サンテオレ村上店が、この日限りで閉店とのこと。
食事時にここに来ると、決まってお祭りコンボとチーズドッグを食べるのが、習慣みたいになってたのになあ…。

閉店セールということで、全品一割引きで、アイスも安くなっていました。
なので最後のお祭りコンボ(カップ下に入った飲み物は、この日は山ぶどうソーダにします)と、アイスクリームをダブルで(アーモンドクランチ、フローズンヨーグルトストロベリー)。
今まで有難う。・゚・(ノД`)・゚・。





閑話休題2。
新潟の雪の少なさの秘密。
融雪剤を、こ れ で も か とばら撒いているからなのですね。
晴れているから、道路が真っ白になっているのが、嫌と言うほど判ります。
雪がないのは良いけれど、視界に入るだけで気が滅入ってしまう、諸刃の剣ですねえ…。



未だにLaevateinnを“レーギャルンの匣”(車庫)から出せないので、父から白石みのりを借りたのですが、帰宅したら軽く水洗いしなければなりません。
特に足回りとシャシは入念に。でないと融雪剤で一瞬で錆びちゃいますからね。
防錆処理だのシャシーブラックだの、過信してはなりません。

仮に自動車通勤する必要に迫られたとして、これがあるのが面倒臭いのですよねえ。
今年は暖冬で、この日は午前中のみ休日で、しかも晴れていたからまだしも、これを毎日しなければならないとなると…。
そして地元の冬は、普通に雪が降るのではなく、地吹雪の日のほうが遥かに多い。

そして、自動車通勤するからには、帰宅時間だけを見ても、早くとも10時や11時などの深夜にならざるを得ないわけで…。
かと言って、現地にアパートを借りるというのも、現実的でない。
それが今最も悩みの種ですね~。
Posted at 2015/03/17 23:10:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2014年07月07日 イイね!

コペンローブ試乗

コペンローブ試乗昨日は、6月19日に発売になった、ダイハツ工業 コペンローブを試乗してきました。

単純な、人気車種の復活というだけではありません。
経済性やファミリーユースだけをひたすら重視した軽トールワゴンがこれだけ席巻している中で、実用一辺倒ではない、こういった嗜好性の強い車種への需要が高まってきたというのは、それだけ日本が安定してきたということを象徴しています。
勿論個人的にスポーツカーやオープンカーが好きだというのはありますが、よりマクロ的視点においても、二代目コペン発売は意義深いです。

その後もS660が控えており、二代目カプチーノの噂もあります。
軽スポーツ復権の、これは第一弾です。





今回お邪魔した、新潟ダイハツモータース ダイハツ新津です。


こちらが試乗車。
駆動方式はFF、外装色はクリアブルークリスタルメタリック(オプション塗装)、乾燥重量は870kg、燃料タンク容量は30L、JC08モード燃費は25.2km/L、変速機は5MT、型式はDBA-LA400K-KMPZ、標準小売価格は\1,819,800(消費税8%込み\1,830,600)。
メーカーオプションの、純正ナビ・オーディオ装着用アップグレードパック、ブラックインテリアパック、装着。

(・∀・)から(`Д´)になり、スポーツカーらしい精悍な表情になりました。
初代が愛嬌ある顔付きだっただけに、賛否両論渦巻いています。しかしこれは、後に初代リスペクトデザインが発売されることが明らかになっており、その点で往年のファンを心を掴みつつ、外装交換による可能性の広がりを意識させます。
また、既に試乗した人々によれば、車自体の完成度は高く、デザインのせいで当初は否定的だった先入観を打ち砕かれたとか。
そんな計算に基づく自信があったからこそ、ファンから反発を受けそうなこのモデルを、敢えて先に出してきたのでしょう。

ランプやグリルなど、前後で意匠を共通にしているんですねえ。
歌舞伎の隈取みたいで、面白いです。

サイドミラーとアクティブトップは全車共通の黒、ドアアウターハンドルも銀。
外装の全てを同色にしないのは、コストダウンの一環なのでしょうね。
しかし違和感はなく、むしろ流行りのツートーンカラーとなって、結果的に華やかになっています。



ウィィィーン
フロントウィンドウとアクティブトップの接合部のストッパーを外し、センターコンソールのスイッチを操作すると、20秒で開閉。
軽量化や、ライトウェイトオープンカーらしい雰囲気を味わおうとすれば手動式なのでしょうけど、日本は高温多湿でいつ雨に降られるとも分からないので、お手軽な電動式が相応しい。
且つ、メタルトップであれば、炎天下でも遮熱効果が期待できる。キャンバストップでは、幾らクーラーを効かせても、天井から熱が伝わってくるといいますからね。



比較的乗用車的だった初代に比べ、特徴的です。
中央吹き出し口が一つになり、カーナビ画面がダッシュボード上にそびえ立ち、何よりセンターコンソールの狭さが際立ちます。
これは小さな車なのだと演出しています。

センターコンソールは空調系のスイッチで占められ、オーディオは全てナビ画面のタッチパネルで操作。
すっきりしています。

それにしても、カップホルダーがセンタートレイの後ろにあるのが、解せぬ…。
腕をシートの後ろへ大きく回り込ませなければ届かず、使い勝手は良くありません。
狭い車室内で、肘に当たって倒さないようにとの配慮でしょうか?


それでは出発。

おおっ凄い、低中速のトルクがあって、力強い!
出だしだけでなく、走り出してからの加速も、中々に鋭い。
確か、現行ムーヴ(DBA-LA100S/LA110S後期型)系のターボエンジン「KF-DET」を専用チューンしたんでしたっけ?
駆動方式もFFだし、ルーフも共通塗装で手間を省き、既存プラットフォームを上手く活用したからこそ、軽スポーツの中では市販化一番乗りを果たせたのでしょうね。
いわば、中身は実質的にはムーヴ・ターボ&ムーヴカスタム・RSと言っても良さそう。
その割にと言うか、だからこそと言うか、中々しっかり走ってくれます。裏を返せば、それだけムーヴの素性が良いということでもありますね。

シフトストロークも、適度な硬さがあり、小気味良く決まります。
AZ-1&キャラはとんでもなく渋い上にそもそも入りにくい欠陥構造をしてるし、トヨタの場合は柔らかいからなあ(´Д`)
恐る恐る発売したCR-Zは6MTの比率が6割とか、オーリス・RS(DBA-ZRE186H-BHFNP-S)への6MT搭載や、ヴィッツ・GRMNターボ(DBA-NCP131)は5MTしかないとか、5MT仕様であるマーチ・ニスモS(DBA-K13改)の初期受注は8割とか、最近はMT復権が話題です。この二代目コペンも、こうして5MTがあるのは、楽しいですね。
逆に、S660は近代的なパドルシフト付きCVTのみになりそうなので、尚更差別化となるでしょう。
古典的とか前時代的とか非効率的とか言われようと、この手の車はMTだから味わいがあると。

足回りも硬く、道路の凹凸が突き上げとなって直に伝わります。
快適性を求めた車じゃないから、むしろこうでなくては。
オープン状態で走っているからか、排気音も直に聞こえてきますが、これがまた軽らしからぬ図太い音で、気分が盛り上がります。

ボディもがっちり感があり、乗り味は重厚です。
軽のはずなのにどっしりしています。
実際、只でさえアクティブトップがあるのに、更に初代よりも重くなっているそうですが、それをものともしない走りです。


乗り味といい操作性といいデザインといいツートーンカラーといい、1年半前に試乗した、BMW ミニ・クーパー・クーペ・6AT(CBA-SX16)を思い出しました。
(車格は異なりますが)


それにしても……オープンカー最高!
どこまでも広がる青い空! 頬を殴る風! 目まぐるしく流れていく風景!
限りの無い自由を象徴しているかのようです。
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 ト ノ                           iニ(()
 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
 ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"
 世界は俺のものだーーーーー!!!!
 (※洋画『タイタニック』より)

と叫びたい衝動に駆られます。

軽トールワゴンやミニバンはよく、車室内空間や荷室をmm単位で競い、いかに広々としているかを謳っています。
それで言うなら、オープンカーの右に出るものはありませんね!w
遮るものが何もないのだから、文字通り無限の開放感があります。

車は車内の広さが一番の贅沢である
 (車速報、2014年6月8日)
車は車内の広さが一番の贅沢である
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2014年7月31日)






ああーっ!Σ(゚Д゚|||)
オープン状態の全体像を撮るの忘れてたよウワァァァハァハァハァーーーンン!!。・゚・(ノД`)・゚・。
アアアアアーーー!!!!
文字通り…、命懸けで……ウワアアアアン!!





気を取り直そうとしたものの、どうしても悔やまれ、結局別のディーラーへも梯子しましたw


こちらは市内中心部駅前の、新潟ダイハツモータース 本社ショールームです。
正面からはガラス張りの壁ばかりで味気ないので、車の停まっている裏側を。



こちらにあるのは、外装色はマタドールレッドパール(メーカーオプション)、変速機は7速スーパーアクティブシフト付きCVT、型式はDBA-LA400K-KBPZ、標準小売価格は\1,798,200(消費税8%込み\1,942,056)。
メーカーオプションの、純正ナビ・オーディオ装着用アップグレードパック、装着。

同じ車種でも、色が違うので、イメージも違いますね。
プロダクトイメージカラーはリキッドシルバーメタリック(うっすら水色っぽい銀)ですが、個人的にはスポーツカーには赤や青や黄色などの原色です。
こちらは内装色が標準仕様なので、ココアブラウンを基調とし、本革シートとドアトリムはタン。豪奢な雰囲気を醸し出し、冒頭の1台目とはイメージの違いに拍車を掛けます。

黒ずくめの外装色に、シートを赤くしても良さそう。



ところで、こちらのディーラーには、色こそ異なるものの、初代コペンが停まっていました。
新旧コペンのツーショットです(*゚∀゚)





カタログは箱入りで、新聞の形を取った広告もあります。

公式サイトにもある文言ですが、運転することの楽しさを強調しています。
燃費一辺倒ではない、実用本位でもない、嗜好品といっても分かりやすい高級さでもない、スポーツカーといっても分かりやすいスペックに頼っていない。
所有欲を満たして人生に潤いを与えてくれる存在。

ヒートアイランド現象による灼熱地獄で、排気ガスを直に浴び、信号が多くストップ&ゴーを頻繁に繰り返し、歩道橋の子供から唾を吐かれたり大型車ドライバーから吸い殻や空き缶を投げ入れられたりされやすく、オープンカーは都会には合わないでしょう。
しかし峠道がすぐ身近にあり、車を複数所有せざるを得ない地方なら、趣味用のセカンドカーとしてこういった嗜好性の強い軽は打って付けです。

しかもこの二代目コペン、只買って終わりではありません。
コペンサイト」に見られるように、オーナー同士の交流を促すコミュニケーションツールとしての役割も担っています。
そもそも名称からしてが、「Community of Opencar life」の略ですからね。

良き相棒になるでしょう。
Posted at 2014/07/07 07:25:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2014年01月29日 イイね!

アクセラスポーツ試乗

アクセラスポーツ試乗更に前回の続きです。




ハスラーを見学し、試乗した後は、更に車を進めます。
今度は、マツダ アクセラスポーツを試乗してきました。

【スパイショット】次期マツダ・アクセラの開発車両
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年2月11日)
次期マツダ・アクセラの開発車両の情報が流出、車内も公開
 (同、2013年5月9日)
マツダ新型アクセラのリーク画像キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!
 (同、2013年6月26日)
マツダ「アクセラ」全面改良キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !! 国内でHVモデル投入!
 (同、2013年6月28日)
【マツダ】アクセラ セダン公開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!
 (同、2013年7月15日)
【マツダ】アテンザの小型版「アクセラ」 発売迫る
 (同、2013年10月3日)


こちらも開発中の頃から気になっていた車。
ようやく発表されたと思いきや、雪が降って行けなかったのですが、この度ようやく実車を見に行くことが出来ました。


CX-5に続きアテンザも最近見掛けるようになってきましたが、アテンザの実車は写真で見る以上に大柄です。
日本の道路には、もう少し小柄なほうが有利だと思います。
個人的にも、大きな車よりも小さな車のほうが好みであり、何より身体感覚の延長を認識しやすいです。
そこへきてこのアクセラは、「アテンザは格好良いし惹かれるけど、もう少し小さいほうが…」というニーズに応えられる車です。見た目からして、ミニアテンザみたいなものですからね。


このアクセラ、実際かなり売れているようです。
ガソリン、ディーゼルターボ、ハイブリッドと、3種ものパワートレーンが用意。
ボディもセダンと5ドアハッチバックの2種から選べる。
敢えて今の時代に逆行し、走行性能を追い求め、しかし最高速や馬力や燃費といった分かりやすいスペックに頼っていない。
MTがある。
価格も値ごろ。
そもそもマツダ自体が、アベノミクスの後押しもあって、今は絶好調。
それは突然人気が出たのではなく、地道な「乗って楽しい車造り」や、SKYACTIV TECHNOLOGYによる「楽しさと環境性能の両立」が、徐々に受け入れられてきたからなのですね。

【アベノミクス効果すげええ】 マツダ純利益2.6倍!!!!!
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年2月6日)
アメリカで大ヒットを続けるマツダ! でも生産が追い付かない...
 (同、2013年9月27日)
マツダ、ハイブリッド・アクセラを発表 燃費30.8キロ 237万3千円から
 (同、2013年10月10日)
利益幅の小さなアクセラHV HV無しでは商売にならないマツダの苦肉の策
 (同、2013年10月15日)
【マツダ アクセラ 新型】発売1か月で1万6000台受注…月販目標の5倍
 (同、2013年12月22日)


先んじて販売された欧米では、手堅い人気を得ることに成功しています。
彼の地は日本とは交通事情が異なり、高速で巡航可能な道路が充実しているので、日本のように「燃費さえ良ければそれで良い」「室内や荷室がmm単位で広ければそれで良い」とはなりにくい環境です。よって自ずとそれなりの走行性能も求められます。
それはどちらが良いか悪いかという問題ではなく、山が多く人口が密集しがちで信号も多く高温多湿な日本と、平地が多く国境を簡単に越えられて温暖湿潤な欧州という、根本的な環境が異なるから当然の帰結なのですが。
しかしそんな国々で評価されたということは、単純に売れ筋であるCセグメントスポーティ5ドアハッチバック市場に便乗商法しただけではない、本質的なものが彼らのお眼鏡に適ったと思って構いませんよね。

見た目も、中身も、乗り味も、欧州車的な味わいがあり、かと言って決して猿真似になっていない。

気になります。





今回お邪魔した、新潟マツダ自動車 新潟マツダ新発田店です。

それにしても……全然雪がねえ!Σ(゚Д゚;)
新潟はいいなあ(´ω`)



こちらが試乗車。
グレードは20S・ツーリングLパッケージ、駆動方式はFF、外装色はソウルレッドプレミアムメタリック、搭載エンジンはPE-VPR“SKYACTIV-G 2.0”、乾燥重量は1310kg、燃料タンク容量は51L、JC08モード燃費は19km/L、変速機はパドルシフト付き6AT、型式はDBA-BMEFS、標準小売価格は\2,200,000(消費税5%込み\2,310,000)。

す、凄い…(;゚Д゚)
実車は、写真で見る以上です。単純な丸っこくて流線型なだけのデザインではありません。
伸びやかで、抑揚があり、グラマラスで、量感があり、躍動感があり…。
格好良いという言葉は相応しくありません。むしろ優美です。
本当に、往年のファミリア(アクセラのご先祖様)から随分様変わりしました。

そしてそれだけに、前ナンバープレートの位置が惜しい。
新型アクセラ ナンバープレート位置問題
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年10月27日)


個人的に、セダンよりもスポーツ、且つ斜め後ろから見たリアヴューが好みですね。
実に優美なラインです。

イメージカラーの赤がとても映えますが、白も似合いそう。



内装も、中々。
安全性や質感の向上を謳ってやたら分厚く重くするでもなく、しかし感触や質感があります。
ドア内張りやダッシュボードなどの至る所にソフトパッドが貼られており、全体的に赤ステッチが張り巡らされ、かなり質感は高いです。
所々にはカーボン加飾もあり、引き締められています。
ブレーキペダルのみ吊り下げ式で、アクセルペダルはオルガン式。この辺りも欧州車みたいです。
そもそもドアがずっしりしており、開閉の感触が重厚です。
本当に、欧州車みたいです。

アクセラは小柄な部類に入りますが、内部はそれに反して狭さは感じさせません。
先代のアクセラは「走行中の空気の流れの中に身を置く」というのをコンセプトとしたのか、包まれ感はありましたが、その分狭く感じました。対してこちらは、センターコンソールが低くなり、インストゥルメントパネルは垂直に近くなり、開放感があります。
初代のそれに先祖帰りを果たしたとも取れるデザインです。

シートも、適度なホールド感があります。特に調整していないにも関わらず、また様々な身長や体格の人が乗るにも関わらず、実にしっくり来ます。
座り心地は良く、かと言って決して柔らかくなく、適度な硬さがあります。
何より、着座位置が低い! それだけで興奮してしまいます(;゚∀゚)=3



後席も、かなり広めです。
流石に今時の軽やコンパクトカーやミニバンには劣りますし、頭上の空間もぎりぎりですし、乗り降りも若干難儀しますが、利便性を求めた車ではないですからね。これで及第点です。

それよりも、着座位置の低さに反して、足元には余裕があり、前席の下に爪先を入れられます。
前席バックレストの形状も見直されており、それらにより先代以上の居住性を実現したとのこと。
それも、見た目以上に広く感じる要因です。

中央席が倒れてセンターアームレストとなり、カップホルダーも装備されているのは、今の主流ですね。



荷室は、もっと広い!
見た目からは想像も付かない広さです。
接待ゴルフに行く場合も、2個分は余裕で積めそうな…w



う~ん、凄い…。
本当に欧州車みたいです。一体どこのBMWですか? アウディですか? メルツェーデス=ベンツですか?
変にデザインに凝るでもなく、機械としての機能美を追及しています。質感も高く高級感があります。
ステアリング中央のマツダエンブレムが、殊更に大きくあしらわれています。

ナビは、敢えてのオンダッシュナビなのですね。倒すことは不可能ですが、運転中でも視界は遮らない位置と高さと大きさです。
センターコンソールに、ジョグダイアル式のナビ操作ボタンがあります。
レクサスもそうでしたが、これらは現在の欧州車の流行に倣ったのですね。




それでは乗ってみます。


うおおおっ、戦闘機や戦闘ヘリコプターみたいな、HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)!!

こういう、直接目に見える部分で先進性をアピールされると、たまりません。
まして若干でもミリヲタを齧った過去があれば、尚の事痺れます。

メーターは回転計がアナログで、速度計がデジタル。先程のハスラーとは逆ですね。
照明は白ですが、発光しない部分とのコントラストが弱められており、暗闇の中でぼんやりと浮かび上がります。

と言うか、全体的なデザインは、マクラーレン・オートモーティヴ MP4-12Cに似てるんですけど!Σ(;゚∀゚)


走り始める前から興奮が収まりません。


暫し平坦な市街を流します。
殊更に力強いなどの感触はありませんが、しっかり走り、しっかり曲がり、しっかり止まってくれます。
曲がりたい方向へステアリングを回せば、決して軽すぎず重すぎない感触で、滑るように車体が向きを変えてくれます。
何と言いましょうか…。どっしりしてるんだけど、その割に動きが機敏。加速も良いのだけど、決して暴力的なまでの力強さではなく、至って滑らかな加速なんですよね。

ブレーキも、トヨタ車や欧州車のようなカックンブレーキ(ペダルに足を載せただけでいきなり急制動)でないのが、乗りやすいですね。
微妙な力加減がしやすいです。

先進技術で固めて「車に運転させられている」のではなく、「車を自在に操る」感覚が味わえます。
但し、静粛性は高く乗り味は快適で、また車重が軽いのもあるせいか、気が付くとぐんぐんスピードが上がります。飛ばしている意識は全く感じさせないだけに、注意が必要ですねw

住宅街でも、ボディの小ささが功を奏し、取り回しもしやすいです。
今の主力車種は、世界戦略車として大型化する傾向にありますが、少なくとも日本で乗る分にはこのくらいが丁度良い。


そして愈々本命の、国道7号線“新新バイパス”での、高速走行。
70~80km/h前後の流れに乗って走ります。

確かにこれは凄い! 殊更に力を込めてアクセルを踏んでなどいないのに、しっかり走ります。
かと言って、獰猛なまでの力強さではなく、あくまで優雅に。エンジン音もそれなりに聞こえてきますが、必死そうな唸り声を発するでもなく、過剰な演出じみた音がするでもなく、静かな中でのスポーツ性と言いますか…。

本当に、今の時代のNAは、進化しました。ターボでなくとも走ってくれるし、どこまでもどこまでもこのまま走れそうな、大人の余裕を感じます。
足回りも、硬すぎず、かと言って決して柔らかくなく、乗り心地とスポーツ走行を両立しています。


こんな上質な車が、日本という国で日本人によって造られ、世界で認められ、それなりの価格で買えるなんて…。

個人的には、信者というほどではないにせよMT派であり、又このくらいの車格や排気量やキャラクターならMTで振り回したいという考えです。
しかしこのアクセラの場合、むしろパドルシフト付き6ATのほうがキャラクターに合っているかも分かりませんね。
…と言っていた傍から、6MTキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
新型「マツダ アクセラ」SKYACTIV-G 2.0 6MT搭載車の予約販売を開始
 (マツダ公式ウェブサイト内ニュースリリース、2014年1月30日)
マツダ、アクセラにガソリン6MT車追加キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2014年1月31日)


NAでこんなに走ってくれるのなら、或いはマツダスピードほど硬派である必要はないかも知れませんね。
マツダスピード アクセラ 10月に国内デビュー!!!
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年9月12日)

現に、マツスピ仕様はターボを搭載しないことが決まっているとのこと。
先代のマツスピアクセラは、ボンネットエアスクープ、専用アルミホイール、6MTと、専用装備で固められていて個性的でした。


尚、個人的には、マツスピ+6MT+白を芯に、細々と手を加えたい。
シグネチャーウィングとフォグランプ部の銀メッキを赤く塗り、グリルをマツダエンブレム含めて黒く塗り、黒いホイールに赤いリムステッカーを貼り、ルーフにカーボン調ダイノックシートを貼り、ボンネットに助手席側にオフセットされた赤いレーシング・ストライプを貼り…。

そう。メルツェーデス=ベンツ A45・AMG・4MATIC・エディション1のイメージです。





ところで、試乗前のアンケート用紙には「車のどういう部分に重点を置きますか?」という設問があり、デザインや乗り心地などといった項目の中に混じって、「生産地」という項目もありました。
国内で生産していることの、これはマツダによる自負やアピールなのでしょうか。「勿論世界で売れる車を目指してはいるけれど、ちゃんと足元の日本を疎かにしてはいないよ」という。

例えばこれが中国や韓国で造られたとしたら、たとえそれがどんなに良い車であったとしても、やっぱり引っかかるものを感じずにはいられませんからね。
何の捻りもなく世界戦略車をそのまま持って来たり、メーカー側や世界販売の都合だけで車種の安易な統廃合を繰り返すメーカーとは、一線を画します。

単に良い車を造るだけなら、どこのメーカーでもどこの工場でも造れると思います。
ですがこのアクセラには、理念といったものさえ伝わってくるようです。
こういうメーカーこそ、もっと売れて欲しいです。





 新型アクセラ試乗しました(20S Touring L Packege
 (YouTube、2013年10月31日)

 マツダ新型アクセラ試乗2.0Lガソリン車 【女性レポーターが試乗 Vol.16】
 (同、2013年11月21日)
Posted at 2014/01/29 00:00:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2014年01月25日 イイね!

ハスラー試乗

前回の日記の続きです。




同じ店舗には試乗車もあったので、そちらも早速乗ってみます。




グレードはX、駆動方式は4WD、外装色はサマーブルーメタリック×ホワイト2トーンルーフ、型式はDBA-MR31S-HBXQ《-R》、その他は前回取り上げた展示車に準じます。

個人的にはオレンジがお気に入りだったのですが、こうして実車を見ると、水色も中々ですねえ。
ナンバープレートの黄色が挿し色となって映えます。
どちらにせよ、専用色3色は、ありきたりなものではないのが良い。
イタリアンコンパクト風味というか、ポップで陽気なセンスは、良い意味で日本車らしくない。



内装。
加飾パネルは、外装オレンジ以外では白しか選べませんが、こちらも実車を見た途端に若干考えが変わりました。
ルーフとサイドミラーの白と連動していると思えてきて、これはこれで中々。


では、乗ってみます。
国道に出て、すぐに左折して住宅街に入り、低中速で縫うように流してから、大通りで流れも速い国道に戻ります。

車台だけでなく、エンジンも、ワゴンR/ワゴンRスティングレー(DBA-MH34S)と共用であり、実際に乗った感触としては特に大差はないように感じました。
でもそれだけに、変に身構えたりする必要がなく、気楽に乗れます。
車体が四角いので、見張らしも良く、車両感覚を把握するのも容易です。

デザインに反してどこかどっしりしており、しかし加速は良くきびきび走り、大径タイアの割に小回りも利くという、相反する乗り味が楽しめます。
スズキ・グリーン・テクノロジーにより、アイドリングストップ状態でもエアコンが利くのは、嬉しいですね。今やアイストは一般的ですが、他社に対する優位性があります。

他の車種ではオプションだった各種安全装置(レーダーブレーキサポート、エマージェンシーストップシグナル、誤発進抑制機能、等)が、ハスラーの場合標準装備。
誰にでも乗れるということは、運転歴の浅い人や不得手な人も乗る(乗らざるを得ない)ということ。ましてこれだけ成熟した社会なのだから、シンプルを免罪符にして搭載しないのにも限度があります。
メーカーが安全意識の高まりをアピールするのに、「標準装備か否か」「廉価かどうか」というのは、一つの目安になりそうです。そういうのは従来は高級車だけのものでしたが、今や軽であっても、というより軽だからこそ搭載する意味があるのですね。
新車を乗ったこともないのに、1980年代の感覚で未だに「軽なんて、只でさえ非力なエンジンと貧弱なボディの組み合わせなのに、燃費を稼ぐために更に薄っぺらい外板じゃないか。高速道路を走れば今にも壊れそうな音もするし、シートは疲れるし、危なくて乗れたもんじゃない」などと言う人への、アンチテーゼです。
尤もそれだけに、サイドカーテンエアバッグがないのが、画竜点睛を欠きます。
この流れはムーヴ/ムーヴカスタム(DBA-LA100S)が作ったんでしょうね。



アイドリング状態では、メーター上部が青く光ります。

アイドリングストップ状態になると緑色になり、インフォメーションパネルには砂時計が表示。
他、アルトラパンショコラ程ではないにせよ、状況に応じて様々な表示パターンがあって、目を楽しませてくれます。

でも、只でさえCVTな上に、インフォメーションパネルがあるから尚更いらなくなったとはいえ、やっぱりタコメーターは欲しかったなあ…。
燃料計や水温計も、小さいアナログメーターだと良かった。
この辺はワゴンR系のほうが好みですね。





同じお店にはターボモデルもあったので、乗り比べしてみます。

グレードはGターボ、駆動方式は4WD、外装色はアーバンブラウンパールメタリック(ワゴンRと共用)、乾燥重量は860kg、JC08モード燃費は25km/L、変速機はインパネシフトCVT、ターボ車は前輪ベンチレーテッドディスクブレーキ、型式はDBA-MR31S-HTGQ《-P》、標準小売価格は\1,351,000(消費税5%込み\1,418,550)。


僕もあまり他人の事は言えず、どうしてもターボ信仰みたいなものがあります。NAだと、町中ならともかく、地元と外部を唯一結ぶ山道の国道で、どうしても非力さを感じて…。
しかしこちらもワゴンR譲り。市街地を流しただけですが、ターボでもNAでも、それ程違いはないように感じます。心なしか、発進が力強いかなと感じるくらいで。

逆に言えば、NAでもターボと遜色ない走りが味わえるということ。
高速道路を全開で走ったり、どこまでも続く坂道を延々と登り続ければ、流石に違うでしょうが、少なくとも街中を普通に流す乗り方ならNAでも充分だと思いました。


う~ん、いいなあ!
デザインといい、色といい、キャラクターといい、豊富なオプションパーツでカスタマイズ出来る拡張性といい、正に「遊べる軽」です。
どこかに、気のいいサンタs(←これで2回目)




スズキ 新型車ハスラー雪道で走ってみた
 (乗り物速報、2014年1月18日)


 スズキ ハスラー X 試乗 2014.01.11
 (YouTube、2014年1月10日)

 【HD】スズキ新型ハスラーG ディーラーマンの速攻試乗インプレッション!
 (同、2014年1月13日)

 ハスラーを冬道で試乗してきた【YouTube動画】Gターボ4WD スズキHUSTLER Hokkaido Sapporo
 (同、2014年1月14日)

 ハスラーに試乗し、雪道でESP(横滑り防止機能)を試してみた【YouTube動画】スズキ・ハスラーGターボ(ピンク・ツートンカラー)
 (同、2014年1月14日)

 ハスラー試乗!助手席に乗せてもらいました♪
 (同、2014年1月16日)

 【速攻】スズキ・ハスラーに乗ってみた! #LOVECARS
 (同、2014年1月19日)

 ハスラー試乗しました♪(運転しているバージョン)
 (同、2014年1月20日)
Posted at 2014/01/25 23:59:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ

プロフィール

「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
https://option.tokyo/2021/07/03/104493/

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
何シテル?   07/03 23:51
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題名長いので【紹介記事】今後の日米同盟は? について 
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