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2013年06月15日 イイね!

IS試乗

IS試乗今日は、5月16日に発表・翌日に販売開始された、レクサス IS(三代目)を試乗してきました。


今度のIS、個人的に中々格好良いと思っています。
大口を開けたスピンドルグリルや、灰汁の強い細部のデザイン、しかし全体のスタイリングはセダンとしての基本を忠実に守っている。
歴代ISシリーズはスポーティイメージを打ち出していますが、三代目ではその傾向がより一層強い。

CMもそれを前面に押し出しています。

アテンザの影響なのか、国産スポーツセダンが熱いですね。
(もっともどれも大柄で大排気量で高級な世界戦略車なのですが…)

いずれ試乗ないし見学したいなと思っていましたが、昨日の新聞折り込み広告に、比較的近場でのレクサス試乗会の案内が入ってきました。
今日はたまたまお休みなので、早速行ってきました。





会場の、テクノプラザ米沢です。
米沢市内でも、本当に中心部にしか行かないので、ここは初めてです。



こちらが試乗車。
お目当てはISであり、そのISは、IS300h・Fスポーツ(DAA-AVE30-AEXLH)が用意されています。

トヨタのルーツである紡績事業を象徴する、スピンドル(糸巻き)グリル
ヘッドランプから独立させて、空気を切り裂かんとする造形とし、且つレクサスの頭文字「L」を象った、LEDデイタイム・ランニングランプ。
前タイアから空気を巻き上げて、乱気流となってテールランプまで流れていくさまをイメージした、後部側面下部の造形。
この車を象徴するデザインアイコンが、くどいくらいに散りばめられています。

でありながら、全体を俯瞰して見渡すと、セダンとして思いの外手堅く纏まっていることに気付きます。
こういった手法は、稲妻グリルを纏いつつもセダンとして意外にオーソドックスな、新型クラウンアスリートを思わせます。
因みに、同じISシリーズでも、排気量によってグリルのメッシュの意匠が微妙に変えられています。



LF Aに似た、前席。
重厚です。以前乗ったマークXや320iを、更に突き詰め、スポーティな味付けをした感じです。
うねりを利かせた外観とは裏腹に、水平を強調し、それがまた地層のように積み重なっており、安定感や格調高さがあります。
高級車の証・アナログ時計も、中央エアコン吹き出し口の間にあります。
Fスポーツパッケージとして、バケットタイプのシートとなっており、違和感なく座れます。勿論、ドライビングポジションを合わせるのは全て電動。


ステアリングホイールは案外小径で、グリップは太め。ダッシュボードとも併せてステッチは太く自己主張しています。
豪華さや重厚さの中に、スポーツ性を感じさせます。
センターコンソールの幅も広め。且つ高々とそびえ立って助手席と分断しているのは、FRの証。
細部に施されたシルバーカーボンの装飾が、IS F譲りです。



後席もゆったり快適に座れます。
センターコンソールボックス後端にはエアコン吹き出し口があり、天井のルームミラーも前席用と後席用とで独立、更に左右で使い分けられています。
センターアームレストも、カップホルダーの穴があらかじめ空いているのではなく、スイッチを押すと飛び出てくる仕組みです。
流石は高級車、見栄や建て付けに拘っています。
それに、新規格のチャイルドシートがワンタッチで据え付けられるよう、対応したジョイントが埋め込まれています。

足元は、センタートンネルが中央を走っており、左右に分断しています。
今時のウォークスルーではないものの、空間を無駄遣いしているかのようで、逆に高級車らしさを感じてしまいましたw
何より、FRであることを強烈なまでに自己主張していることの証しですね。


写真に撮るのを忘れましたが、トランクも、外見から想像される以上に広いです。
ハイブリッド仕様ということで、リチウムイオンバッテリーを搭載している都合上、深さこそないものの、奥行きがかなりあります。




乗ってみます。
エンジンスタートボタンを押すと……「タッリラッリラ~ン♪」とファンファーレが鳴り響き、メーターが点灯し、ステアリングが自動で定位置にやってきます!
話には聞いていましたが、実物を目の当たりにすると衝撃的です!

そのメーターも、普通のアナログメーターではなく全面液晶ディスプレイであり、始動すると一眼メーターを表示するというもの。
しかもそのメーターは、Fスポーツパッケージとして、LF Aのそれとイメージを共通させているのだとか。
それだけでも興奮します。


では発車。
ハイブリッド仕様ということで、乗り味は流石に優しいです。
緑色のecoランプが点灯し、エンジン音も静か。レクサスのプリウス化が進んでいます。

シフトノブの手前には、ジャギュヮーみたいなジョグダイヤルがあり、これを左右に回して、走りの味付けを変えられるとのこと。なので、右に回してスポーツモードに切り替えてみます。
するとディスプレイが赤く染まり、メーターにもレッドゾーンが表示されます。エンジン音も図太くなり(普通の車に比べればそれでもまだ静かなほうですが)、何より加速が鋭い。乗り心地も若干荒く。

ジュリエッタを経験しただけに、個人的にはそれでもまだ演出が物足りないですが、どんなにアクセルを踏んでも安心感があります。
その分、ハイブリッド仕様ではない他モデル、特にIS350は別格だそうです。


閑話休題。
今回同乗した販売員の方は、ここ米沢が地元であり、カプチーノを所有されているとか。なので軽スポーツカーの魅力をご理解されているご様子w
更には、ナンパープレートを切ってあるものの、AE86も車庫に保管されているとか!
これはこれは…本物の車好き、スポーツカー好きですね。こんな方が担当してくれて良かったです。



会場へ戻り、全車カタログ(個別のカタログはショールームだけとか)と、特製ミューファン(タオルハンカチ)&サシェセットをもらいます。




日本が世界に誇るレクサスブランド、堪能させて頂きました。
正直僕には一生縁がないでしょう。買えるお金もないし、あったとしても自分には20~30年早い。
レクサスが相応しいのは、相応の社会的地位にあって、且つそれなりのお年を召された方です。

今までは、工業製品として真面目に造りすぎている、あくまでトヨタのトップブランドでした。
しかし今のレクサスには、こういう灰汁の強い車種を造れるに至った余裕を感じます。


5月中旬発売決定! 燃費は、クラウンハイブリッド超!?
レクサスIS 新車情報/購入ガイド 一部スペック公開! レクサスIS300は480万円から! 超低燃費スポーツセダンデビュー

 (CORISM、2013年1月4日)

レクサスIS プロトタイプ試乗会【短評】
 (web CG、2013年4月19日)
レクサスIS【開発者インタビュー】
 (同、2013年4月20日)

【試乗記】「斬新なエクステリアだが中身は...」 新型レクサス「IS350 F SPORT」
 (autoblog、2013年5月11日)
レクサス、フルモデルチェンジした新型「IS」を発売!
 (同、2013年5月17日)

レクサス、ハイブリッドモデルもラインアップする新型「IS」。420万円から
 (Car Watch、2013年5月16日)
【インプレッション】レクサス 「IS プロトタイプ」
 (同、2013年5月28日)
レクサス、新型「IS」の受注が月販目標の9.5倍に
 (同、2013年6月18日)
【インプレッション】レクサス 「IS」
 (同、2013年6月28日)

レクサス 新型IS 新型車解説 -ベストグレードはハイブリッドモデルの「IS300h・Fスポーツ」!- (1/4)
 (オートック ワン、2013年5月16日)
レクサス 新型IS vs BMW 320d どっちが買い!?徹底比較 (1/3)
 (同、2013年5月17日)

トヨタ「クラウン」兄弟車?レクサス「新型IS」=トヨタのブランド整理?レクサス化序章?
 (Ethical & LifeHack、2013年5月26日)

新型レクサスISが走りを徹底追及して挑んだのは?
 (clicccar、2013年6月18日)
新型レクサスISは、「パワー・センス・燃費」から際立った個性を選択できる!
 (同、2013年6月19日)
Posted at 2013/06/15 18:44:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2013年01月24日 イイね!

ムーヴカスタム試乗

ノートの次は、昨年12月20日にマイナーチェンジをした、ダイハツ工業 ムーヴカスタムの試乗もしてきました。


マイナーチェンジに際し、CMや公式サイトなどで、散々勿体付けて煽っていましたね。
ダイハツ「新型ムーヴ」:【パンフレット】公開 → 【デザイン】も公開!でも・・・
 (Ethical & LifeHack、2012年12月16日)

ところが得てしてそういう場合は、実物は逆にがっかりな出来になる場合が常と、相場は決まっていますw

でも、そんな売り方をしなければならないほどに、ダイハツには危機感があったのでしょう。
切っ掛けは、本田技研工業 N ONE(DBA-JG1/2)。あれが前評判も実車も売り上げも相当なものなので、同業者は皆焦ったそうです。
何しろ、それを受けて、スズキ ワゴンR(DBA-MH34S)&ワゴンRスティングレー(同)のモデルチェンジが、予定よりも前倒しになったほどですし。
日本において軽自動車とは、素人の僕らが想像する以上に激戦区です。

ダイハツ、新型「ムーヴ」に映る危機感 スズキ「ワゴンR」、ホンダ「N」シリーズを迎撃
 (東洋経済ONLINE、2012年12月21日)
今、軽自動車が大人気!各メーカーも軽自動車の開発に力を入れる・・・軽自動車の魅力とは?
 (ピカピカニュース2ch、2013年1月2日)



晴れて公開となったムーヴ&ムーヴカスタムは、ほとんどモデルチェンジと言っても過言ではないものになりました。

新技術もふんだんに投入。
エンジン冷却水とCVTフルードを相互に熱交換して温めあう「e:S(イース)テクノロジー」により、燃費がワゴンR系の28.8km/Lを越えた29.0。
軽初となる衝突回避支援システム「スマートアシスト」を、「SA」と付くグレードに標準装備。
RSには、前席SRSサイドエアバッグと前後席SRSカーテンシールドエアバッグを、オプション装備。

その甲斐あり、販売台数は中々に好調な滑り出しの模様です。

ダイハツ「新型ムーヴ」発表!進化は【燃費29km/L】&【軽初の安全性能】
 (Ethical & LifeHack、2012年12月6日)
ダイハツ「新型ムーヴ」発表【エクステリア&インテリア画像&価格】詳細!
 (同、2012年12月21日)
ダイハツ「新型ムーヴカスタム」発表!【エクステリア&インテリア&価格】
 (同、2012年12月21日)
ダイハツ 新型 ムーヴ・ムーヴ カスタム[2012-2013マイナーチェンジモデル]試乗レポート/渡辺陽一郎 (1/3)
 (オートック ワン、2013年1月8日)
【池原照雄の単眼複眼】軽の省燃費技術に限界の見えない逞しさ
 (Response.、2013年1月17日)
【ダイハツ ムーヴ 改良新型】伊奈社長「スマートアシストは半分くらいいってほしい」
 (同、2013年1月21日)
新型「ムーヴ」が1ヶ月で21,000台を受注 ! 月販目標75%超え !
 (clicccar、2013年1月24日)



デザインは格好良いし、そもそも今の軽はどんなメーカーのどんな車種を買ってもまず外れはないと思っているので、あとは実際に乗った感触が自分に合うかどうか。





今回お邪魔した、(株)新潟ダイハツモータース ダイハツ村上です。



こちらが試乗車。
同日にマイナーチェンジをした普通のムーヴもありましたが、僕が試乗したのはカスタムのほう。

グレードはX“SA”、駆動方式はFF、変速機は一律インパネシフトCVT、外装色はタングステングレーメタリック。
型式はDBA-LA100S、直列3気筒DOHC、無鉛レギュラーガソリン駆動、燃料タンク容量は30L、JC08モード燃費は29.0km/L、タイアサイズは155/65R14 75S、乾燥重量は820kg。
車両本体価格は\1,285,714(消費税5%込み\1,350,000)、エコカー減税対象車(取得税と重量税が免税)。


前期型が曲面主体だったのに対し、直線と平面が主体となり、安定感が増しました。どことなく迫力や凄味もあります。ヴェルファイアにも似ているような気がしますし、この厳ついフロントマスクは軽VIPに改造する人が続出しそうです。
リアハッチやバックランプが、ボディから一段盛り上がって尖っており、スポイラー形状になっています。



ドアは前後とも大きく開いて、乗り降りがしやすいです。感触も、単なる鉄板になっていないのが、好印象。
シートも、座り心地も生地の感触も、中々。柄が黒一色でないところも、単調にならなくて良い。
カップホルダーがプッシュ式なのが良いですね(N ONEは単なる窪みで、ゴミが溜まりやすそうでしたから。ついでにメーター周りも掃除が大変そう)。

ただ、収納スペースが小さく狭く浅くそして遠いのが、玉に瑕。



個人的に、外観だけでなく、内装も気に入っています。
シンプルなデザイン、機械らしい無機質な配置、センターコンソールの計器と計器の間から覗くピアノブラック、シルバーカーボン調の加飾、スポーティで見やすい三眼式メーター…。
ただステアリングは、X系はウレタンなので細く握りづらく、感触も今一つ。X“Limited”系は本革巻きとなり、RSは更にMOMO製となります。

カスタムだと格好良いけど、普通のムーヴも共通デザインなので、あちらは違和感があります。
色を変えてゆるふわなイメージを狙っているものの、基本的なデザインが硬質で男っぽいので、ちぐはぐになっちゃってます。
それぞれ専用内装を用意すれば良いのでしょうけど、コスト削減の都合なのでしょうね。



後席も中々の広さ。
乗り降りはしやすいですが、開口部の広さやシートの位置など、体が不自由になりかかったお年寄りにはワゴンR系のほうが向いてるかも分かりませんね。
用途に応じて多彩なシートアレンジが楽しめるのは、今の軽のスタンダードです。

シート座面の下のふくらはぎが来る場所の鉄板の形状が末広がりになっており、座面も背もたれ側のほうが下がるよう傾斜が付けられているので、半強制的に背もたれに体を預けて脚を若干投げ出す姿勢で座ることになります。それも、広く感じる要因の一つかも知れません。
足下の空間は、N ONEは完全ながらんどう、ワゴンR系は徐々に奥まっていく形状でしたから。



リアハッチは初代からの伝統である横開き。
一般的な跳ね上げ式よりも、女性オーナーからの評判が良いとのこと。ムーヴ系の個性であり、他にはない特徴というのは大切にして欲しいですね。
後席を目一杯前にスライドしてから背もたれを倒せば、かなり広く使える上、可動部の段差も少なくなります。




それでは早速試乗してみます。
今回対応してくれたのは長身の若い女性でしたが、なぜか後席に乗りたがる…。今までの人は皆助手席に乗ったのに。
いつでもどこでも誰とでも、俺はキモオタらしく異性から生理的嫌悪感を持たれてるんですなあ(´ω`)

【画像あり】電車でのおまえらwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 (暇人\(^o^)/速報、2013年1月23日)


ほうほう、低燃費を謳っていたからあまり期待してなかったのですが、中々しっかり走ってくれます。
トルクがあり、アクセル応答が実に小気味良い。
N ONEほどではないにせよ、軽だけど軽薄な感じもほとんどなく、どっしりと安定感があります。


でもアイドリングストップ装着は、あまり洗練されてはいませんね。
作動中は、エアコンが止まってしまいます。ブレーキから足を離すとエンジンが再始動しますが、その際エンジンの振動と音が、一瞬とはいえかなりうるさいです。もっとも、その分ちゃんと機能しているのが分かるとも言えますが。
こういう野暮ったいところはダイハツらしい。ここはワゴンR系のほうが上ですね。

それに、駐車中は気にならなかったのですが、運転してみると、Aピラーの太さが意外に気になります。
三角窓を形作る縦のサブピラーも、外から見ると細いものの車内から見た角度では太く見えるので、Aピラー自体の太さと相俟って、思いの外視界が狭く感じます。


高速道路には乗り入れず、しかし国道からかなり離れた田んぼの中の道路を、高速で飛ばします。
軽トールワゴンにしては、中々走ってくれます。風も雪もなく天気が良かったせいもあるかも知れませんね。
又してもN ONEと比べてしまいますが、あちらはどれだけ踏んでもまだまだ余裕がありましたし、流石に比べるべくもありませんが、ストレスなく走れるのは大事です。田舎住まいとしては、都会へ行くまでは山道を延々走ることになりますからね。

N ONEは個性的だけど、それだけでない力強さと余裕がある。ワゴンR系は優等生すぎる。ムーヴ系は安定感と野暮ったさが共生している。
三者三様です。





お店に戻り、カタログと、粗品のリンゴ型メモ帳、お菓子をもらいましたw
そして「ぜひ参考にして下さい~」と、見積もりまで出してくれました。まだ買うなんて言ってないのにw

軽は激戦区であり、各社競争が激化しています。
ムーヴ系は、一応無難な普及車ではあるものの、その実メーカーの個性が強く反映されているのが面白いです。
Posted at 2013/01/24 12:30:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2013年01月22日 イイね!

ノート試乗

一昨日は、昨年9月3日に発売された、日産自動車 ノート・メダリスト(DBA-E12前期型)の試乗をしてきました。

基本となるノートは、車名こそノートですが、実質的には先代ノートとティーダを統合した新しい車種です。
世界戦略車ではあるものの、日本で現実的な5ナンバー枠とレギュラーガソリン駆動とし、価格を下げ、安易にハイト型にせず、一クラス上の上質感を目指し、何より奇をてらっていないのに内外装のデザインが良い。エンジンも、今流行りの「敢えて小排気量にして、その分過給器で補う」という発想の、エコ・スーパーチャージャーです。
第22回(2013年次)RJCカー・オブ・ザ・イヤーで、最優秀賞を受賞しました。

見るべき部分は多いし、個人的にも気になる一台ではありますが、近年の日産車の悪弊として、微妙な部分も目に付きます。
5人乗りを謳っておきながら、後席中央にヘッドレストがない(公式サイトやカタログの写真では、それを誤魔化すためなのか、殊更にリアセンターアームレストを倒しています)。価格対策なのか、今時の世界戦略車にしては、カーテンエアバッグを全車オプション設定していない。グレードによるオプションの落差が激しすぎる。コンパクトカーでありながら、14インチタイアでは最小回転半径は4.7m、オプションの15インチでは5.2m(因みに本田技研工業 フィット(DBA-GE6~9、DAA-GP1/4)は前者は同じ、後者は4.9。トヨタ自動車 ヴィッツ(DBA-DBA-KSP130/NSP130/NSP135/NCP131)は前者は4.5、後者は4.8と軽自動車並み)。
素性自体は良いものですが、開発を急ぎすぎたあまり、煮詰めが今一つ足りなかったのかなという気がします。





今回お邪魔した、新潟日産自動車株式会社 村上店です。



こちらが試乗車。
ノートはもう一つ、通常グレードもありましたが、僕が試乗したのはメダリストのほう。

駆動方式はFF、変速機は一律CVT、外装色はダークメタルグレー。
直列3気筒DOHCミラーサイクルエンジン「HR12DDR」、ターボチャージャー搭載、無鉛レギュラーガソリン駆動、燃料タンク容量は41L、JC08モード燃費は24.0km/L、タイアサイズは185/70R14 88S、総重量1365kg。
車両本体価格は\1,634,000(消費税5%込み\1,715,700)、エコカー減税対象車(取得税と重量税が免税)、自動車税減税。

シンプルな中にうねりを利かせた、格好良いというより優美ですらあるデザインです。アウトサイドドアハンドルみたいな細部に至るまでも、単なる円柱ではなく一捻り加えられており、上質感を演出しています。
ドアのプレスラインは「スカッシュライン」と名付けられ、ボールが壁や床に当たって跳ね返る軌跡をイメージしたのだとか。
現在の日産の共通意匠であるブーメラン型ランプを、前後に装備。しかし一捻り加えられており、フロントはブーメランの向きが左右逆、リアはバックウィンドウとラインが繋がっており外装のプレスラインとも連続した表面の凹凸。
無闇矢鱈と背を高くせず、むしろ低くしてあるのは、スポーティ5ドアハッチバックCセグメントが流行りの欧州市場を意識したのでしょうか。トヨタ オーリスメルツェーデス=ベンツ Aクラスも、それを目指してコンセプトを一新したほどですし。
実車は思ってたより小さく低く、トヨタ アクアを思わせます。プレーンなアクアに対し、上質で一捻り加えられたノート。



内装も、外装同様、うねりを利かせたデザインです。ひたすら丸っこいわけではなく、凹凸が激しいでもなく、奇をてらったわけでもなく、しかし従来あまりなかったデザインが不思議です。
色や質感も、インナードアハンドルはメッキ、センタークラスターはピアノブラック、その両端はシルバー加飾と、変化があって見所が多いです。
それだけに、シフトレバーやシフトゲージやセンターコンソールのデザインが普通っぽいのが、浮いています。
シートの座り心地や生地の感触も、中々。
車内空間も、ミニバンや軽トールワゴンのような驚くような広さではないものの、必要にして充分な広さです。

実用性も考えられているとはいうものの、収納スペースはセンターコンソールに集中しており、しかもそんなに入るほうではないですね。
運転席側にはステアリング真下に浅く横長の小物入れがある程度であり、むしろ助手席側のグローブボックスに集中しています。
デザイン優先という印象です。



後席も、中々。
流石にドアポケットは小さいですが、その分センターコンソールが後ろまで伸びており、縦に2個入れられるドリンクホルダーが内蔵されています。
センタートンネルが隆起しているし、軽トールワゴンほどではないものの、こちらもストレスを感じない程度の広さ。
ドアも最大約90度と結構開くので、乗り降りもしやすいです。
ドアポケットに左右各1つずつ、センターコンソールに縦2つ、センターアームレストに横2つと、後席はやたらとドリンクホルダーだらけですw

5人乗りを謳う割に、センターヘッドレストはないのが、何だかなあ…。5人乗って重くなってカタログ燃費より悪くなったというクレームが少しでも来ないよう、4人だけ乗せようと誘導しているのでしょうか。
前席SRSエアバッグが全車標準装備なのに対し、後席を守るSRSカーテンエアバッグは上級グレードのみ、しかもオプション。その分価格を抑えて買いやすくしようということなのでしょうけど。
「プレミアムなデザイン」「プレミアムなインテリア」「プレミアムな燃費」等々とやたらとプレミアムを連呼する割に、安全性は全然プレミアムじゃないのね(;- -)



荷室。
フィットやヴィッツほどではないでしょうが、こちらもまずまずの広さ。大きな荷物を積みたければ背もたれを倒せば良いですしね。
6:4可倒式リアシートや、(試乗車にはありませんでしたが)マルチラゲッジボードの様々に展開すれば更に収納スペースが現れたりと、今のコンパクトカーの定番です。




では乗ってみます。
おおっ、エンジンを始動させると、エコドライブインジケーターが全体的に青く発光しながら、針が一旦最大限振り切れるのね! 最近流行りだなあ。
地元では大荒れで、道路の雪も凄かったのですが、ここは全然雪がないので、心置きなく運転できます。天気も快晴であり、やっぱり新潟は違うなあ(´ω`)

まずは、国道を、流れに沿って流します。
駐車場から道路へ出るの際、しっかり加速して、難なく道路へ出てくれます。ターボチャージャーの恩恵でしょうか。
しかしその割に、車内は結構静かであり、挙動がふらつくこともありません。

信号毎に停まったり発車したりを繰り返しますが、ECOモードを作動していると、エコドライブインジケーターの青い発光域が、狭くなったり広くなったり。
ホンダは外周リングの色を青や緑に変えたり、スズキは文字盤の色が変わったりと、各社工夫しています。ノートの場合は青一色で統一し、しかしメーターパネルほぼ全体を発光させることで嫌でも視界に入るようにしています。
またそれが、他社のようにコントラストを強めたものではなく、グラデーションを利かせており、暗闇の中でぼんやり光っているようで綺麗です。

また、アイドリグストップ作動中でも、ちゃんとエアコンが作動してくれます。
ワゴンRで既に体験済みだったから新鮮味はありませんでしたが、こういうのは大事です。

ハイトワゴンと比べるのは酷なのは承知していますが、フロントグラスが傾斜しているだけあって、流石に視界は今一つです。
Aピラーも、三角窓を形作る縦のサブピラーも、どちらも太いので、実際に運転してみると意外に視界は狭く感じます。
安全の為には前者は太くせざるを得ないとしても、せめて後者はもう少し細くして欲しかった。


新しくできた高速道路に乗り入れます。
冬にも係わらず天気は快晴で、他に車はほとんどいなかったので、心置きなく高速走行を味わいます。ここではECOモードを切ります。
そんなにアクセルを踏み込んだ覚えはないものの、気付けばどんどんスピードが上がっていきます! 車内は静かで、風切り音もなく、挙動も安定しており、アクセル応答も良く、着座位置が低いので、スピードを出している感覚が全然なく、しかし安心感があります。
これもターボチャージャーの恩恵でしょうか。中々走ってくれます。


最後は、高速道路を一区間で降り、入り組んだ市街地の中を走ります。再度ECOモードを入れます。
普通に走っている分には、最小回転半径は、あまり気にならないですね。
でも、実際的な日常使用では、試乗コースよりも更に狭く入り組んだ田舎道で乗るでしょうからねえ…。それに、15インチにすると、より小回りが利かなくなるようですし。





お店に戻り、カタログをもらいます。
7日から27日まで「ノッテコニッサン」フェア第2弾として、試乗してアンケートに回答すると特製膝掛けがもらえ、特製嵐QUOカードが抽選でもらえるとのことです。

デザインは良く、走りも良く、実用性もそこそこ。
日産らしく微妙な点も見受けられ、上級グレードしか評価対象にはなり得ませんが、中々良い車です。
Posted at 2013/01/22 13:03:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年12月17日 イイね!

ワゴンRスティングレー試乗

ワゴンRスティングレー試乗昨日は、9月19日に発売された、スズキ ワゴンRスティングレーの試乗をしてきました。
本田技研工業 N ONEへの意識が傾くにつれ、軽自動車におけるベンチマークであるワゴンRは現在どんな風なのか、是非体験したかったからです。

それに、僕はキャラを買わなかったら、或いはワゴンRが愛車になっていた可能性も、なきにしも非ずなのですよね。
以前から僕と付き合いのある方はご存知ですが、愛車購入に際して父から出された条件は、「スズキ製」「軽」「AT」「4WD」だったのですよね。そこで父はセルボモードやアルトや出たばかりのワゴンRを買って欲しかったらしく、カタログをどっさり持ってきたのを、今でも覚えています。
ところが僕はそんな父の期待をよそに、キャラが良いと即答。父も父で「ガルウイング? ミドシップ? 二人乗り? プラスチック製の外装? スーパーカーじゃあるまいし、そんな車がどこの世界にあるもんか」と取り合わず、しかし一応知り合いの営業マンに聴いてみたら実在した、たった一台だけ。それも試乗用なのに誰一人として興味を示さず、一台も売れなかったという。それもあって父も「一台も売れないなんて当たり前だ。まあこんな車、どうせすぐに飽きるだろう」と思ったのだそうです。
それが今では……






今回お世話になった、スズキ新潟販売(株) スズキアリーナ村上です。



試乗車は、グレードは自然吸気NAのX、エンジンは直列3気筒DOHCのR06A型、駆動方式はFF、外装色はブルーイッシュブラックパール3、燃料タンク容量は27L、タイアサイズは155/65R14 75S、燃費は28.9km/L。
一律、変速機はインパネシフトCVT、型式はDBA-MH34S、ENE-CHARGE搭載、充電制御付きアイドリングストップ装置搭載、eco-cool搭載。

眼力が強まった、更に悪そうな顔になりました。
新型クラウンといい、やたら目付きが悪いのが最近の流行りなんですかね?w
でもその分、近年ファンシーグッズ的な扱いをされてきた軽が、僕ら男が乗っても違和感のない姿に戻って来たという感慨も、同時に沸いてきます。
ただ、先代と比べてヘッドライト形状が若干強調された以外に変化がなく、全然モデルチェンジしたように見えないのが、残念。

新型のワゴンRシリーズには、CMでも頻繁に銘打っている、「ENE-CHARGE」を全てに搭載しています。
それにより当モデルで28.9km/L、過給器付きのTグレードでも26.8km/Lです。
今の軽は燃費競争、それもコンマ何km/Lの世界ですからねえ(;・・) メーカーとしては分かりやすいセールスポイントですが、個人的には20km/Lを越えていれば充分優秀であり、それ以上細かい数値は気にならないですね。



内装。
これはまた、外装以上に男らしい…!
黒一色で纏められ、しかし同じ黒でも場所によって材質や艶や質感が変えられており、シルバー加飾が要所要所を引き締めている。インパネ計器はオレンジ発光、メーター類はアイスブルー発光で、黒一色の中に変化を与える。中々に落ち着いた、大人の装いです。こちらは確かに先代から大幅に変わりました。
でありながら、左右エアコン吹き出し口の下にはプッシュスライド式ドリンクホルダーが内蔵されていたり、欲しい場所の欲しい位置に小物入れとして使える抉れがあったりと、スズキらしい細やかな気配りが嬉しいです。
ドアも、流石に普通車とは比べるべくもありませんが、軽とは思えない重厚さがあります(まあもっとも、コンパクトカーでもドアの質感が薄っぺらい車もありますしね)。


驚いたのは、後席の広さです。
前席も広かったけど、それ以上に広い! 足元は広大、前席シートバックからも離れており、天井もかなり高い。
子供なら自由に遊べそうだし、体が不自由になりかかったお年寄りでも安心して乗り込めそうです。


荷室。
後席を後退させることで車内空間を確保しているだけに、流石にそのままでは狭いです。
背もたれを倒せば、可動部で段差が生じるものの、ほとんどフルフラットに。後席はそのままに、前席のヘッドレストを外して背もたれを倒すことも。そうすれば、寝転がって車内から花火を見たりもできますねw


では早速乗ってみます。
ENE-CHARGEの体験ということで、上位記録者には名前を掲載して表彰し、粗品を進呈しているそうですw
本当は、過給器付きのTに乗りたかったのですが……おやっ、しっかり加速してくれる!
国道では、アクセルを緩めて慣性だけで流しますが、エコドライブアシスト照明として、メーター発光がアイズブルーからグリーンに。
山の中の上り坂でも、自然吸気NAしかも軽にも係わらず、必死そうな唸り声を上げることなく、順調に加速してくれます。こんなにトルクがあるなら、過給器付きでなくとも構わないですね。
市街地や、ディーラーに戻っての車庫入れでは、いわずもがな。軽としての取り回しやすさの本領発揮です。

あんまり良すぎて、正直書くことがないぞ。
ただ、言い方を変えれば、あまりにも優等生すぎるということでしょうか。そしてその分、シティコミューターとしては優秀ですが、車として楽しいかどうかは別問題。

悪いと思った点は、オプションが極端に少なく、サイドカーテンエアバッグもなく、そういうところで単価を下げているのが察せられてしまうことでしょうか。
燃料タンクも小さくされ、そうやって軽量化を図ることで低燃費の一助としているのは明らかであり、手放しで賞賛はしにくいですね。
結果的に買いやすい値段となり、燃費も更に良くなり、それ自体は良いことなのでしょうが。

僕は燃費についての考えは前述の通りであり、燃費走行よりも日常使用における乗り味のほうが気になっていました。田舎では決して平坦な道ばかりではありませんし、国道でも流れに合わせようとすれば、燃費運転なんてできませんからね。
ですがそれでも、80ポイントを記録。燃費を一切気にせず結構アクセルを踏んだつもりだったのですが、それでも中々ですね。




ついでに、ワゴンRスティングレーの隣にあった、MRワゴンにも試乗してみました。
ワゴンRシリーズはもはや上位車種であり、よりスタンダードな軽はどんなものか、突発的に気になりだしました。

試乗車は、グレードは自然吸気NAのG、エンジンはワゴンRと同型のR06A型、駆動方式はFF、外装色はパールホワイト、タッチパネルオーディオ装着車、燃料タンク容量は30L、タイアサイズは145/80R13 75S、燃費は23.2km/L。
一律、変速機はインパネシフトCVT、型式はDBA-MF33S、エコグレード「ECO-L」「ECO-X」にはアイドリングストップ装置搭載。

歴代モデルよりも角張り、目付きも若干悪くなり、ワゴンR同様男が乗っても格好が付くものになりました。
ワゴンRではフロントウィンドウが寝かされていましたが、こちらは「箱」感が強調されています。
往年の、東欧の軽・フィアット 126にも似ています。



外装以上に、個性が際立つ内装です。
初めて見たときの衝撃が、実車を目の当たりにして蘇ります。タブレット型端末がそのまま付いたような、硬質で冷たく近未来的なインパネ。白物家電とそのカタログ写真のような、独特の抱擁感と清潔感のある内装。
シートも、生地がざっくりとしており、高級感よりもカジュアル感を演出しています。
小物入れが窪みとして造形されて各所にあり、痒いところに手が届く細やかな気配りは、スズキスタンダードです。

只やはり、ステアリンググリップは細くて握りづらく、メーターは速度計だけで、シフトノブは高くてオーディオ操作や小物の出し入れの邪魔となり、ドアは薄っぺらいのが、軽の弱点そのままです。
Gは下位グレードなのですが、これは上位グレードも同様です。



後席も、特に不満はなし。
流石にワゴンRスティングレーほどではないにせよ、軽なのに中々の広さ。


荷室についてはワゴンRスティングレーと同様。
背もたれを倒しても、こちらは斜面になり、平らにはなりません。


では試乗してみます。

…う~ん、やっぱり主婦車だなあ。
Gは下位グレードであり、過給器付きの最上位グレード「T」ならまた違ったのかも知れませんが…とにかく走りがもっさりしてる。
同じ自然吸気NA・同じR06Aエンジンにも係わらず、ワゴンRスティングレーはすいすい上った坂道でも、MRワゴンはアクセルを踏み込まないと中々走ってくれない。
しかも遮音材が入っていないのか、ドアを開け閉めした手応えが軽薄というのみならず、とにかくエンジン音がうるさい。
まして最近N ONEを、つい今しがたワゴンRスティングレーを試乗しただけに、余計際立ちます。
市街地でシティコミューターとして乗る分には良いのでしょうし、実際街中では中々に快適でしたが、車を必要とするのは都心よりも地方ですからねえ。そして地方では、平坦で舗装された道路ばかりでは決してないことを考えれば…。

タッチパネルオーディオは、敢えて運転中に操作してみましたが、中々に使えます。
当初は懐疑的であり、「物理キーじゃないから、押し間違えたりしたらどうすんの」と思っていましたが、アイコンは大きいので確実な操作が可能であり、運転中でも押し間違えてしまうことはないでしょう。
これでメーターも、デジタルメーターにしてイメージを統一し、回転計もあればなあ…。





帰りは、両車のカタログを頂きました。
ワゴンRスティングレーでは、燃費記録80ポイントを出し合格点だったので、特製クオカードと発電ミニカーを頂きました。
発電ミニカーは、スティングレーではなく普通のワゴンRを模ったものです。

幾つか惜しい点は散見されたものの、軽そのもののレベルを底上げし、未だに軽のベンチマークと評されるだけあります。
Posted at 2012/12/17 23:58:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年12月11日 イイね!

N-ONE試乗

N-ONE試乗11月1日に見学した本田技研工業 N-ONEですが、今度は12月1日に待望の試乗をしてきました。

ただ、相変わらずデジカメは壊れたままなので、写真は少なめです。
しかもそのときは写真を撮るのを忘れたので、昨日別件で外出した際に立ち寄って、改めて撮影したものです。





今回お世話になった、Honda Cars 山形 中田店です。

米沢市内といえどもこの天気。
ここ一週間、日本海側は大荒れであり、特に昨日は酷かった。それはお隣の県にお住まいの天竜山さんも同じだったようです。
返す返すも、当日に撮れば良かった(´ω`)



試乗車は、自然吸気NAモデルとターボモデルの2台あり、今回僕が試乗したのはターボモデルのほうです。
グレードはプレミアムツアラー・Lパッケージ、駆動方式はFF、タイアサイズは165/55・R15、変速機はパドルシフト付きCVTのみ、型式はDBA-JG1。
ターボモデルなのでアイドリングストップ機能はなし。
前席用i-サイドエアバッグシステムはメーカーオプション未装着、サイドカーテンエアバッグシステム標準装備。スマートフォン接続ディスプレイオーディオ搭載につき、バックの際は自動的にリアビューモニターに切り替え。

うーん、いつ見てもいいね。
今流行りのレトロモダン路線により、懐かしいような、新しいような、独特のデザイン。このブサカワイイ感覚がたまらない(人*´∀`)
車は嗜好性も併せ持つ特殊なジャンルである以上、性能や利便性だけでなく、デザインも重要な要素ですからね。
それに、今の軽自動車はどのメーカーのどの車を買ってもほとんど外れはないと思うんですよね。ならば、最終的な決め手となるのは、デザインを気に入るかどうかでしょう。

内装は、通常モデルが癒されそうな「ベージュ×モカグレー」なのに対し、暗色中心の落ち着いた大人っぽい色となっています。「バーガンディ」という、紫とも茶色ともつかない独特の色です。木目調パネルも、いかにも木という色ではなくブラック仕上げであり、相乗効果で高級感があります。
色だけでなく、肌触りも上質。
前後席はほとんどフルフラットで、足元も平らで遮るものがないので、広いという感覚に拍車を掛けます。左右への移動も楽。
専用ステアリングホイールは、グリップが太めで握りやすく、本革巻きなので手触りも良い。
カーナビやハンズフリー電話など、スマートフォン接続と連動した機能が満載なのは、今時の車ですね。




今回お相手してくれた販売員は、陽気でノリが良い感じの、中年男性の方でした。
それでは出発。
(写真は昨日のものなので、道路は雪が積もり天気も大荒れですが、試乗当日は曇りで雪はちらつく程度でした)

おおっ、こんな低速から、しっかりと加速してくれる!
出だしだけでなく、アクセルを踏めばぐっと加速してそれに応えてくれる。
ターボモデルだから当然といえば当然かも知れませんが、それにしても力強いトルク。これは運転が快適です。
エンジン音も、可愛い外観に反し迫力があり、気分が高まりす。
その割に車体は揺れるどころか安定しており、かと言ってふわふわした落ち着かない乗り心地でもありません。燃料タンクを前席の座面真下に置いたことにより低重心を、四輪を四隅に置いたことにより安定性を、それぞれ実現したとのこと。

ブレーキも程好い踏み心地と利き具合。
前後のオーバーハングが極端に短いので、カーブや旋回時でも挙動が把握しやすい。

過給器も、スポーツ走行のためではなく、快適な運転を目指しての搭載。だからグレード名もホンダ伝統の「RS(ロードセイリング)」ではなく「ツアラー」。
自然吸気NAではないのでアイドリングストップ装置はなく、燃費も全グレード中低い部類の23.2km/Lです。4WDを選べば更に燃費は落ちます。流石に今時の軽としては劣りますが、それでも20km/Lを切っているんだから個人的には充分です。

運転して初めて気付いたのですが、意外に視界は良好です。
11月1日に展示車を見た際は、フロントグラスが傾斜しており、全高に対しウエストラインが高いので、今時の軽トールワゴンにしてはグラスエリアが狭いと感じていました。それも数値以上に大きく見える要因とも。
でもそれは実は、必要最小限のグラスエリアを算出した結果だったんですかね? 個人的には運転中の視認性には全く不都合を感じませんでした。まあ、それより遥かに視界の悪い車を愛車としているから、他の車はどれも視界が良く感じるというのはあるでしょうがw

「米沢市内だから、新潟市内みたいな様々な試乗はできないだろうな」と思っていましたが、国道を巡航、直線を高速走行(言うほど速くは走れませんでしたが)、入り組んだ住宅街、果てはディーラーに帰っての車庫入れ(バックでの駐車)と、色々体験できました。
やっぱりリアビューモニターがあった方が、死角も見えて良いですね。

とはいえ、真冬に乗ると、シャーシから飛び出ている諸々の構造物は、雪道で盛大に擦りそうです。
雪国で車を乗ると、外装だけでなくシャーシや足回りを洗ってその都度融雪材を洗い流す必要がありますが、それはしやすい形状かな?
今度は、敢えて路面状況の悪い雪道での試乗もしてみたいですね。




昔の軽自動車は「安かろう悪かろう」でしたが、その時代は初代スズキ ワゴンRが終わらせました。
そして更に、このN ONEが、より一層の上質感で挑んできました。それも見た目の上質感や高級感などではなく、乗り味や安全性という意味での上質感というのが、非常に好感が持てます。

値段が高いとか燃費が悪いとか言われていますが、これだけ装備やオプションを充実させたら高くなってしまうのも致し方なしだし、燃費については前述の通り。
むしろ競合他車の場合、装備やオプションを絞ることで価格を抑え、燃料タンクを小さくしたりスペアタイアを積まなかったりして軽量化することで低燃費の一助としているのですよね(いえ、それが悪いという意味ではなく)。

個人的には、同カテゴリであるワゴンRやダイハツ工業 ムーヴシリーズや三菱自動車工業 トッポシリーズや、同じホンダのライフシリーズやゼストシリーズなどとは、根本から違う車なのではないかなと思いました。


付け加えるなら、今回対応してくれた販売員の方へも、好感を持ちました。
過度に丁寧すぎず、程好く緩く、程好く親身で、陽気でノリが良く、無理強いせず…。僕自身、今年に入って色々試乗するようになって実感しましたが、一部には感じの悪い販売員もいるとは本当だったのですね(;- -)
こういう人が対応してくれると、本当に欲しくなっちゃいますよw


いやあほんと、停める場所と、何よりお金があれば、通勤・通院・買い物・送迎・冠婚葬祭用のファーストカーとして欲しいくらいです。

もし本当に買うとしたら、グレードはツアラー・Lパッケージですね。しかも雪国には外せない4WDで。
本当はプレミアムツアラー・Lパッケージが良いのだけど、後述のカラーヴァリエーションが選べるのはこのグレードなので。
そこから、BMW ミニみたいに仕上げていきたい。

外装色は、イノセントブルー・メタリック&ホワイトの2トーンカラースタイル。
メーカーオプションのテールゲートスポイラーデカール センターストライプ、ブラックインテリアを装備。
無限からも、サイドロアスポイラー、リアロアスポイラー(S1)、カーボンナンバープレートガーニッシュ、中央2本出しが精悍なデュアルエギゾーストシステムアルミホイール MDN(ダークガンメタリック、15×5J)を装備。


イメージは、BMW ミニ・クーパーS・ワン“ベイズウォーター・エディション”・6AT(DBA-SV16)です。
こんな風に改造して、のんびり走り回りたい。




最後に、有名どころのサイトでの試乗感想をハイパーリンクしておきます。

ホンダN-ONEに試乗してきたけど、走りの性能が凄すぎる、F1の技術で作られている
 (ピカピカニュース2ch、2012年11月7日)
【ホンダ N-ONE 発売】発売2週間足らずで1万5000台を受注
 (Response.、2012年11月15日)
ホンダ「N ONE」試乗記⑤「安全面も軽とは思えない充実ぶり?」・・・ん?
 (Ethical & LifeHack、2012年11月25日)
新型軽乗用車「N-ONE」受注状況について
 (Hondaニュースリリース、2012年12月6日)

・.ホンダ NーONE を試乗でなんちゃってインプレッション
 (YouTube。2012年11月11日)

・【キタっ!】ホンダN-ONE速攻試乗 #LOVECARS
 (同。川口まなぶ投稿、2012年11月16日)

・2012 HONDA N-ONE Exterior & Interior
 (同。2012年11月17日)

・NONEちょっと乗り
 (同。2012年11月17日)
Posted at 2012/12/11 12:44:07 | コメント(0) | トラックバック(3) | 試乗記 | クルマ

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「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
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何シテル?   07/03 23:51
ご覧頂き有難うございます。 色々な方と知り合い、交流や情報交換などできたらと思います。 ヲタクです。 昔はそれなりに「広く深く」だったのですが、最近は...
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