またしても前回の日記の続きです。
2日日曜日、
TAINAIカスタムカーミーティング2012のデイイベントを後にしたら、
新発田市へぶらりとドライブがてら遊びに行ってきました。
その際、8月20日にモデルチェンジされた、
トヨタ自動車 オーリスを見学してきました。
先代にあたる初代モデルは、いかにも万人受けしそうな自己主張の少ない柔和な顔立ちや、実用車的な5ドアハッチバック、個性的というより特徴的すぎる内装デザイン、分かりやすい表面的な豪華さなど、正直あまり好みではありませんでした。
それが今度の二代目では様変わりしました。新たに「
スポーツハッチバック」をコンセプトとし、若々しく、スポーティに、シンプルに。欧州車的な風味も散見されます。
初代後期型に設けられたスポーティグレード「RS」が健在であり、6MT設定も引き継がれており、全グレードで外装色が豊富であり赤や青があるのも好印象。
そして何より、ネット上で大顰蹙を買っている
例のCMのせいで、逆に興味が沸いてきたというのもありますw ……はっ!
炎上マーケティングに、まんまと乗せられた!?Σ(゚Д゚|||)

今回お邪魔させてもらった、
ネッツトヨタ新潟株式会社 新発田店です。


展示車は、150X“Sパッケージ”、外装色はレッドメタリック、駆動方式はFF、型式はDBA-NZE181H-BHXNK-S。
先代とはイメージを刷新しました。柔和だけど没個性な顔立ちから一転、「
キーンルック&アンダープライオリティ」と名付けられた、怜悧で精悍で引き締まった顔立ちに。
この二代目から「スポーツハッチバック」をコンセプトとしたのは、4月27日で
ブレイドが生産終了したので、その後釜とするためなのでしょう。
元々オーリスが担っていたプレミアムハッチバックの座は、既に
レクサス CT200hがあるので、尚中途半端な存在になってしまったというのも、理由の一つではないでしょうか。
そしてこの路線変更によりトヨタのミドルサイズ5ドアハッチバックは、高級なCT200h、スポーティなオーリス、普及車の
アクアと、一通り揃ったことになります。
CMや公式ウェッブサイトでは、後部デザインが推されています。
確かに、前部よりも、この車の存在感や立ち位置や志向性が、或る意味分かりやすいです。新型
アウディ A3・スポーツバックというか、4日に発表されたばかりの
フォルクスヴァーゲン ゴルフⅦというか、
BMW 5シリーズ・ツーリングというか、
オトモビル・スィトホェン DS5というか、
アルファ=ロメオ・アウトモビレ ジュリエッタというか…。
世界中の車の激戦区である、
欧州市場向けCセグメント5ドアハッチバックというのを、強く意識しています。


内装。
この150X“Sパッケージ”では、標準ではブラックメタル調インストゥルメントパネル、メーカーオプションで本革インパネと上級表皮シートが選べます。
豪華さが推されていた初代に対し、二代目はスポーティ且つシンプルです。
スイッチ類は少なく、余計な装飾は抑えられ、メーター類は大きい。
配置自体は左右対象ながら、運転席を強調したデザイン。
個人的にはこういうのが落ち着きます。
変速機は全てマニュアルモード付きCVT、180Gにはパドルシフト付き。RSでは6MTも選択可能。
ただ、シフトノブ位置は少々遠いので、MTでの運転はやや苦慮しそうです。操作性という意味でも、ヨーロピアンスポーツハッチバックを味わうという意味でも、案外パドルシフト付きCVTのほうが面白いかも分かりません。

“Sパッケージ”は青い大型メーターによる二眼式で、ダッシュボード左右のエアコン吹き出し口と併せてシルバーリングで縁取り。その間にはマルチインフォメーションディスプレイ。
こちらもスポーティ且つシンプルです。
一般グレードは黒い三眼式で、速度計が中央にあって大きめ。
ステアリング形状も思いの外小さく、グリップは太めで、気分が高まります。

前席。
特に何もせずとも、ドライビングポジションがぴったり決まります。全高で55mm、着座位置で40mm、それぞれ先代より低くなったとのことであり、そのせいか安心します。
形状こそ一般的ですが、造りはしっかりしておりウレタンは適度に硬く、しっかり体をホールドしてくれ、しかし日常使用での動きを妨げないものになってます。
センターコンソール自体は低く、サイドブレーキを跨いだ助手席側にカップホルダーが縦に二つ、後端には実用的なコンソールボックス。
これは蓋が前にスライドし、より肘掛として実用的です。


後席。
可倒式なのでどうしても平坦になるのは、仕方ないですね。座り心地も、決して薄っぺらくはないのですが、ホールド性とは無縁ですし。
中央席にもヘッドレストが完備されているのは良いのですが、実質的には子供用となる以上、位置をもっと下げて欲しかった。
その中央席は、背もたれの部分が倒れて、カップホルダーを平行に二個備えた、リアセンターアームレストとなります。
3ナンバーで5ドアだけあり、後席も広いです。前席のシートバックが抉られているので、足元も窮屈な感じはありません。

この車の目玉、真後ろ。
本当に欧州車みたいですね。
リアバンパー真下はディフューザーを思わせる形状とブラックアウト処理により、スポーティイメージ。
全グレード共通デザインですが、どうせなら、RSでは本当にディフューザーにして欲しかった。

リアハッチ開放。
トヨタエンブレムの下が抉られており、そこに手を入れてセンサーに触れると電気ロックが解除され、後は手で大きく開けます。トノカバーもワイヤーで吊るされており、連動して開きます。
大きく開くものの、その過程で体にぶつかりそうになることはなく、これなら狭い場所でも安心です。

更に後席を倒します。
ほとんどフルフラットになります。トノカバーも外せば大きな荷物も積めるばかりか、車中泊もできそうですw
勿論、タイアを4本積んでサーキットに繰り出すのも容易です。


帰りはパンフレットをもらってきました。
オプションパーツカタログやカーナビカタログだけでなく、試乗会案内状や、粗品の練り歯磨き粉(
サンスター GUM)まで頂いちゃいました。
特に試乗会は行きたかった。15日午後に胎内スキー場近くの広場を貸し切り、オーリスや
86(ハチロク)の6MTモデルを用意し、クローズドコースでがんがん攻めた走りを体験できるのだとか。
仕事じゃなければ…! 或いは午前だったら…! 。・゚・(ノД`)・゚・。ウワーン
色使いという点では、8月25~26日の「
キャラホビ2012 C3×HOBBY」で展示された、
MS-186H-CA シャア専用オーリスCONCEPTのほうがより好みですね。
赤いインパネ、黄色い線の入ったステリングホイール、黒いサイドミラー、カーボン調ダイノックシートが貼られたルーフ、黄色いブレーキキャリパー…。
こういった、ガンダムと関連付けてそれ系のイベントでお披露目するという宣伝方法も、若者はおろかアキバ系へのアピールを試みているんだろうと思われます(もっとも、ファーストガンダムに思い入れがあるのは中年層でしょうけどw)。
対象年齢をぐっと下げ、高級感よりもスポーツ性を打ち出してきた、二代目オーリス。
幾つか惜しい点は散見されるものの、そこはマイナーチェンジで何とかしてもらうとして、素性自体は中々良さそうです。
200万円台で買えるのも魅力的であり、何より6MTがあるのが嬉しいですね。
RSはRS“Sパッケージ”に比べ、オプションは少なくホイールカバー付きスチールホイールなど、純正そのままでは激しく微妙ですが、これはオーナーによるカスタマイズを想定しているのではないでしょうか。86とも相通ずるものを感じます。