車にリアウィングつけてる奴wwwwwww
(乗り物速報、10月4日)
エアロパーツ、とりわけ巨大なGTウィングは、格好良いですよね。
競技用車両にも付いている、本格的な装備です。
スポーツカーとしてのチューニングやそれによる速さを自己主張する、重要なアイコンです。
インプレッサやランサーエボリューションも、代々純正で巨大なリアウィングが付いていますね。
日産自動車 スカイライン・GT-R(GF-BNR34)も、当時大流行りだったGTウィングが、純正段階から既に付いていると、話題になりました。
本田技研工業 S2000・タイプS(ABA-AP2)に至っては、3D形状です(余談ながら個人的には北米仕様のS2000CRのほうが好みw)。
ところが実際に市販されているもの、特に社外品は、殆どは見た目重視のドレスアップパーツですよね。
イベントエントリー車両なぞはその顕著な例かと。
勿論、実際にサーキットや峠を攻めている車もあるでしょうが、大抵はイベントで愛車を華やかに演出するためのアイテムとして重宝されているように見えます。
リアウィングが実際に効力を発揮するのは、70~80km/hを超えてから。普通に街乗りしている限りでは、無用の長物。
そもそも、どんなにアルミニウムとドライカーボンといった高価な部材で軽量化しているといっても、立派な重量物です。スポーツカーにとって重さは敵。
そして何より、空気の流れを阻害する、遮蔽物。よほど高速で走り続けるでもない限り、空気抵抗にしかならない。

それに最近の競技用GTウィングは、最新の流体力学に基づいて、ステーがウィング中央に移動し、且つトランク後面から生えています。
それに近付けたいとなれば、いよいよ違法改造へと一線を越える羽目に。
誤解のないように言っておきますと、本当は嫌いじゃありませんよ?
むしろ大好きで仕方ありませんw
以前は、Laevateinnを、激しく手の込んだチューニングカーにしたいと妄想してもいました。勿論、その一環で、マツダスピード製リアウィングも付けたいと。
それに、競技用はどれも素直に格好良いですし、だから自分の愛車に付けたくなるのは、ごく自然な感情です。
ただ、折角好きなものなのだから、無邪気に有難がるだけでなく、デメリットも或る程度知っておいたほうが賢明ではないかという話です。
だからなのか、一部では、スポーツカーにも拘わらず敢えてエアロパーツを付けない車両も目にします。

それとはそもそもの発想が違いますが、USDMでは、純正で付いているリアウィングを敢えて外す改造が、今の流行りのようです。
GTウィングは、見た目からして迫力だし、車をよく知らない一般人にも「かなり改造していそう」とアピールする良いアイテムです。
ですが究極的には、余計な突起物など一切なく、ただ普通に走っているだけで、ダウンフォースの発生してくる外装が理想ですね。それが最も無駄がない。ほとんど改造してなさそうでありながら、その実改造する理由がない。

(アクセサリーカタログでですが)
三菱自動車工業 ランサーエボリューションⅩ(CBA-CZ4A)のシャシを見たときは、衝撃的でした。
メーカーオプションでですが、シャシを覆い隠す平らな板が装着可能なのですから。
普通なら整備性を考えてドライブシャフトやオイルバンや燃料タンクを剥き出しし、エアロパーツと言ってもぱっと見て分かりやすい外装中心なのに。
その上整流板まで付いています。そんなところ、整備士以外誰も見ないのに。
純正でリアアンダーディフューザーも付いていますが、スイフトスポーツを始め殆どはお洒落アイテムですが、こちらはちゃんと機能しそう。
そういえば、前述の、R34GT-Rも同じですね。
シャシの前後がアンダーパネルで覆われており、ディフューザーが付いている。
そうやって気流を整えて、車体下の空気が車体上よりも速く抜けていくことで、気圧を変化させてダウンフォースを発生させる。
本当に気流を考えるというのは、単純にエアロパーツに頼るのではなく、そういったことを指すのだと思います。

フェラーリも、往年の車両には
NACAダクトが、今の車両にはバイクのそれのような形の
ラムエアインテークが、それぞれ開いています。
冷却のための空気を取り入れようとすると、ボディを流れる気流を乱しがちですが、そんな相反する要素を高い次元で両立しているのですね。

これがアメ車だったら、フロントフードにサンダーで穴を開け、スーパーチャージャーが無骨にそびえ立ち、その上には吸気口が深海魚の如く大口を開けています。
視界を遮り、気流を乱し、空気を味方にするのではなく力任せに排除しながら突き進む。
論理性も合理性もありません(でも、そこがアメ車の魅力でもあるのですがね)。
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(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年10月1日)
今の車は、コンピュータで流体力学を研究し、風洞実験をこれでもかと繰り返しているから、純正段階で無駄がありませんね。
もっともそれはスポーツカーとして速く走るためではなく、エコカーとして少しでも燃費を稼ぐためなのですが。
でもそんな機能が秘められているのだから、それを阻害するどころか助長するようなリアウィングやエアロパーツが欲しいところです。
Posted at 2013/10/07 18:17:37 | |
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