前回の日記の続きです。
異性や世間からの人気や実用性は兎も角、オープンカーの開放感には憧れます。
その感覚は、きっとグラスルーフやサンルーフの比ではないんだろうなと思います。
太陽からの祝福を全身一杯に浴び、車外の世界と一体化し、体ごと風を切り裂いて疾走する。普通に無難に堅実に暮らしていれば、絶対に味わえない世界が待っている事でしょう。
僕自身、キャラがなかったら、
スズキ カプチーノ を買うつもりでした。
それもなかったら
トヨタ自動車 MR-S 。理想は
本田技研工業 S2000 や、
マツダ ロードスター (重くなったNCよりは、より軽量で、デザインにうねりが利き、原色の色数の豊富なNBが好み)。
アメ車的な
三菱自動車工業 エクリプス・スパイダーGTS(TA-D53A) も、一度だけ乗った事がありますが、良い車でした。
ABCC四兄弟も、AZ-1&キャラ以外は全てオープンで2シーターなのも、偶然の一致とはいえ、根底に流れる思想が同じだったからなんだろうなと思います。
オープンカーと言えば、本場外車も忘れてはならない。
以前 も書きましたが、
フォード・モーター マスタング・V8GTコンヴァーティボルプレミアム(6thジェネレイション) か、
シェヴォーレイ キャメーロ・コンヴァーティボル(5thジェネレイション) で、夏の海岸線をのんびりドライブするのが夢です。特に後者は、インフェルノオレンジメタリックの外装色・黒いラリーストライプ・銀色のピラー・ベージュの内装色という、昔ながらのスタイルで。
本当は潮風は車に良くないのですけどねw
ライトウェイトスポーツを求めるなら、
ロータス・カーズ エラン・S4・DHC(ドロップヘッドクーペ)・スプリント が好みです。
ポルシェ ボクスター・スパイダー(987型) も相当魅力的な車です。「速さを求めるならカレラ、運転の楽しさを求めるならボクスター」と言いますが、そのボクスターを更に純化したスパルタンモデルです。潔すぎる軽量化により、一切の快適装備は省かれ、今のご時勢にあってキャンバストップ、しかも手動。極め付けはインナードアハンドルすらなく、一本の革紐があるのみ。正に漢(おとこ)の車。
今、全ヲタクにとって意味のある車は
BMW Z4 ですが、奇しくもこちらもオープンカー。
現行の
E89型 はリトラクタブルハードトップを採用した事により重量増となってしまい、
Z3 から続くライトウェイトスポーツの味は薄れてしまいましたが、その分スポーツクーペとしての走りは突き詰められており、何よりリトラクタブルハードトップと2リットル直4DOHCターボというのが日本に合っている。
変わり種ですが、
プリムス プローラー にも惹かれます。
もっともこれは、オープンカーというより
ホットロッド ですが。
VIDEO
Brian Setzer Orchestra - Gettin' in the Mood(2000年)
このPVの前半にも、ホットロッドが主役マシンとして出ています。いや~格好良いね!
往年のジャズの名曲をアレンジしたノリノリの曲調とも相俟って、陽気で開放的で大らかなウエストコーストの香りが、ホットロッドと言うかオープンカーと言うかアメ車からは漂います。
ABCC四兄弟の末弟・
ダイハツ工業 コペン が、8月一杯を以って生産終了するという
告知 が、先日なされました。これによって、四兄弟の血筋は途絶えます。
それにより、新車で買える日本のオープンカーは、ロードスターと
日産自動車 フェアレディZ・ロードスター(CBA-HZ34) だけになります。
外車に比べて日本車のオープンモデルそれも2シーターが少ないのは、それだけ日本の風土や道路事情や民族性に合っていないからであり、仕方ない事ではありますが、それでもやっぱり寂しいですね。
そこへきて、
トヨタ自動車 86(ハチロク) &
スバル BRZ が
当初からオープンモデル追加を見越した設計 となっており、
現在それが実現に向けて開発中 だというのには、期待が高まります。
商売というものは、消費者の意向に沿ったものを売るだけでなく、「こういうのはどうですか?」と提案するのも商売の内だと思います。そしてそれが可能なのは、「世界のトヨタ」の看板を背負う大メーカーだけです。この2台には、そういった側面からも期待しているんです。
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奥山清行【2】明確なビジョンを持て
(日経Bizアカデミー BizCOLLEGE、2008年7月14日)
出来れば、後席は潰してソフトトップ収納スペースにした、2シーターのロードスターとして開発して欲しいです。
Posted at 2012/04/10 11:27:19 | |
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