車評論家様「日本の軽やコンパクトカーはドイツVWのup!に学べ!国産車は0点」
(ピカピカニュース2ch、2012年12月16日)
VW「UP!」試乗記④「日本の道路環境やユーザーは一切考えていない」
(Ethical & LifeHack、2012年12月1日)
VW「UP!」試乗記⑤「最高?最悪?賛否両論が噴出する訳は・・・?」
(同、2012年12月19日)
自動車評論家たちの間では、
フォルクスヴァーゲン up!は大人気ですが、そんなに言うほど良い車でしょうかね?
案外日常での使い勝手は考えられておらず、日本の道路事情や、日本人の生活様式にそぐわない。
コンパクトカーにしては小さく、軽自動車にしては大きい、中途半端さ。
一昔前の軽の悪い面だけを寄せ集めたような軽薄さ。狭い、小さい、安っぽい、非力。特に見るべき部分はありません。
一体これのどこが「
コンパクトカー大好きな日本市場に殴りこんできた黒船」なのか。
デザイン性やファッション性で売り込むにしても、同社の
ザ=ビートルや、
アルファ=ロメオ・アウトモビレ ミト、
フィアット 500(チンクエチェント)、
フノー トゥインゴ、
BMW ミニ、とうに生産終了しましたが
オトモビル・スィトホェン C3プルリエルと比べても、そんなに可愛らしい・個性的・お洒落とも思えない。
むしろ評論家たちにすれば、欧州車の定石から外れたという目新しさから、興奮しているだけではないのでしょうか?
いえ、
スマート フォーツーという前例があるから、その目新しさもない。
日本車にしても、iQがある。
僕にすれば「VWのミラージュ」という認識です。
新興国向けAセグメントとして、廉価にするためひたすらコストカットに徹した、一昔前の軽乗用みたいな、悪い意味で安っぽい車。
同じコストカットするにしても、日本車は本当にどうでも良い部分に施し、コストカットしてはいけない部分にはちゃんとお金をかけるのに(
本田技研工業 フィットとか。勿論例外はありますが)。
どちらにせよ、評論家やディーラーが言うほどには、実は日本の軽市場など端から相手にしていない。
だったら日本の軽とあからさまに競合する設計にしてくるはずです。そもそも黄色ナンバーではないという時点でもう…。
個人的には、外車というステイタス以外に有難味がなく、国産軽のほうが余程上だと思ったのですが。評論家たちは、外車であれば何でも良いのでしょうか。
彼らが一生懸命に見下し貶めようとする日本車は、
彼らが死ぬほど憧れる欧州の地では逆に高評価を受けているという事実は知らないし、知ろうとしないし、知っても取り上げない。
でもこれは、名だたる自動車評論家たちの世代観を考えれば、やむなしかも知れません。
彼らは60~70代の“
団塊の世代”が主流。その年代は、欧米先進諸国への憧れを抱きながら戦後復興してきた年齢ですからね。
現にコラムでも事ある毎に
「幼い頃に見たドイツ製の腕時計などの舶来品の、緻密さや高級感やデザイン性に驚いた。あのときの衝撃は今でも忘れられない」
などと語っています。
そんな幼少期のトラウマが、ドイツ車賛美と日本車毀損という屈折した価値基準に現れているのでしょう。
「職人が匠の技で一つ一つ手作りで…」と言うと聞こえは良いですが、実際には、日本ほどの厳しい品質管理がなされていないから、品質にむらがあり、よく壊れるといいますが。
しかもデザイン優先の弊害として整備性が考えられていないので、手間も部品代もずば抜けて高額。
そして何よりドイツブランドは昔とは違い、今や純ドイツ製というのは少なく、ほとんどは中国製やインド製だったりするのですが。バッジだけがドイツを名乗っているのみ。
その中には、都心のエリート大学生に顕著だったようですが、親世代のアメリカへの接し方を「不甲斐無い」と感じ、それへのカウンターとしてアメリカばかりか当の日本が益々嫌いになっていき、アメリカとも日本とも対極にある中韓への憧れを強くしていった勢力も存在する。
“
全共闘世代”です。
民主党議員(元、を含む)や評論家やマスゴミや御用コメンテーターといった左翼勢力が、傍目には不自然なまでに日本を貶め中韓を無条件に讃えるのは、そういう感情論に基づく世代観が根底にあるのではないでしょうか。
この時代の若きエリートは、「旧態然とした巨悪と戦い、弱きを救い、先進的な考えを持つ自分」という幻想に酔いしれる傾向にある。だからとかく既存のものを悪認定して壊したがり、またそれこそが最大の解決方法だと信じて疑わない。
大人になりきれていない、永遠の厨二病です。
そしてそういう人間に限って、いざ権力を手にすれば、それを元に世界を救うどころか、むしろ暴君として振る舞う。
仙谷由人なぞが最も判りやすいでしょうか。
・
プロ市民を祖母に持つ者ですが質問ある?
(保守速報、2012年10月17日)
『美味しんぼ』の
雁屋哲氏や『創竜伝』の
田中芳樹氏もそうですが、
「日本は中韓に申し訳ないことをした。日本人は土下座して子々孫々に渡って償うべきだ」
と主張する人に限って、自分が率先して謝らないんですよねwwwww
話が逸れたw
インターネットのない時代では彼らの主張は絶大でした。ですが今ではネットがある。
正直、雑誌で評論家の意見を読むより、みんカラレビューを読むほうが、余程参考になりますね。なぜなら誰しも同じ素人という立場で、メーカーやスポンサーから見返りをもらっておらず、日常的に乗るがゆえにその車やパーツの長所と短所を知り尽くしている。
徳大寺有恒氏に至っては、重鎮ということでメーカーから全力で接待浸けにされているというのは、つとに有名ですしね。up!大絶賛の裏にあるものが、何となく察しが付きそうです。
勿論個々人の中でもある種のフィルターは存在しますし、それは僕も同じなのですが、少なくとも生の意見に近く、自分と近い目線からの価値基準というのは、それだけで参考になります。
そんな中で評論家の言い分は、「まあそういう意見もあるわな」程度に捉えておいたほうが無難なのでしょう。
Posted at 2012/12/19 11:40:06 | |
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