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2012年12月27日 イイね!

ホンダ車と共食いするNシリーズ

ホンダ車と共食いするNシリーズホンダ、普通自動車がさっぱり売れず阿鼻叫喚 「こんなハズでは・・・」
(暇人\(^o^)/速報、2012年12月25日)



本田技研工業の軽自動車「Nシリーズ」は快調であり、僕としてもN ONE(DBA-JG1/2)が非常に気になります。
しかしその裏では、こんなことになっていたなんて…。


ホンダはNシリーズ開発にあたり、今まで軽を軽んじていたせいで他社に出し抜かれてしまったことの反省だと、峯川尚常務執行役員は述懐しています。だから社運を賭けた早急な梃子入れが必要であり、そのためのNシリーズだと。
実用的なワンボックススタイルのトールワゴンを、N-BOX(DBA-JF1/2)として第1弾に持ってきたのも、確実に売り上げが見込めるがゆえの安全牌でしょう。まずは基幹車種を出して足固めをし、徐々に裾野を広げていくのは、王道ですしね。

実際その言葉に違わぬ出来栄えです。良い意味で軽らしくない車です。
昔は軽は「安かろう悪かろう」の代名詞みたいなものでしたが、今の軽は違う。品質も性能も車内空間も普通車と比べて全く遜色なく、小さくて小回りが利くという本来の利点があり、何よりデフレーション不景気の昨今において安い維持費は家計が非常に助かる。これなら普通車である必要性を感じませんね。
そしてホンダの場合、フィットフリード(DBA-GB3/4)で培ってきたパッケージング技術がある。これ1台で何でも出来ちゃうんじゃないかと思えるほどに。それらで積み重ねてきた技術をそのまま軽に応用すれば、かなりのものが造れるはずですし、現に造ってきました。

Nシリーズはまだまだ始まったばかりです。
実用車のN-BOX、レトロモダンなN-ONEに続き、ビート後継であるN-SPORT(仮称)ライフ後継で廉価モデルのN-LIFE(仮称)、燃費重視のN-ECO(仮称)が、それぞれ控えています。
どれもキャラクター性がはっきりしており、見てるだけで楽しく、買う際にも非常に選びやすいです。
かつてのF1技術者がエンジン開発を担当しているのも、ホンダにとっていかに肝煎りかが察せられます。


Nシリーズが売れれば売れるほどに、フィットは勿論、同じNシリーズ同士でも顧客を奪い合う事態は、ホンダとしても或る程度覚悟はしていたといいます。
とはいえ、あまりにも生き急ぎすぎたのかも知れません。
ここへきて、今のホンダを支えるフィットの売り上げが、急激に落ち込んでいるとのこと。モデルチェンジ前の気配を感じ、買い控えが起こっていると思いたいのですが…。

それに、あまりにも成長が急激すぎると、いずれ成長度合いは緩やかにならざるを得ず、モデルチェンジしても「どこが変わったの?」「こんな細かいとこしか変わってないじゃん」と言われて見向きもされなくなる恐れがある。そこで新型クラウンのように大胆な変革に挑めば、最初から付き合ってきたファンから顰蹙を買う
何より、どんなに完成度が高いとはいえ、Nシリーズは未だ始まったばかり。スズキやダイハツ工業とは積み重ねてきたものが圧倒的に違う。まだまだ学ぶべきことは沢山ある。
そしてこれはNシリーズだけの問題ではありませんが、リンク先でも言われている通り、軽に普通車と同じだけの税率を課す「環境自動車税」が、東日本大震災で一時棚上げされていたものの、復興増税の一環として再び頭をもたげてきそうです。更に軽を狙い撃ちにするTPP批准もあり、そちらは昨晩待望の第二次安倍晋三内閣が発足したことで参加は見送られそうな機運ではありますが、まだまだ予断は許しません。
折角勢い付いているNシリーズながら、前途は多難です。




昔はホンダといえば、一風変わった、しかし高い新技術に裏打ちされたスポーツカーメーカーという認知度でした。
タイプR、VTEC、チャンピオンシップホワイト、赤バッジ、そしてNSX…。FFをスポーツ駆動として熟成させたのも、ホンダでした。
それがいつしか、タイプRは日本から消え、欧州市場向けを逆輸入して限定販売する程度に。スポーツカーも、そのものがラインナップから消え、CR-Z(DAA-ZF2)はエコカーとして振り分けられ、フィット・RS(DBA-GE8/9)がホットハッチとライトウェイトスポーツカーの中間みたいな認識を持たれているのみ。

シビックやシティなど、海外向けは大きく重くなり、アキュラブランドの車も正直どれも代わり映えしない。
しかし国内向けに限って言えば、過去モデルと比べると確かに大きくなったとはいえ、それでも日本で乗り回すことを考慮した大きさを辛うじて維持しているのが、好感が持てるんですよね。


或いは、冒頭リンクのインタヴューは、ホンダ社内でも意見が対立していることの表れかも知れません。
Nシリーズを推したい峯川常務派と、それによるホンダ車同士の共食いや他社軽との消耗戦を危惧している派閥との。

今は快進撃を続けるNシリーズですが、やがてホンダを内側から食い潰さないよう、ホンダにはバランス感覚をお願いしたいです。
Posted at 2012/12/27 10:54:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ

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