
更に前回の日記の続きです。
プジョー 208・GTiを試乗し、
くまモンMINIを見学して、更に移動。
今度は、7月19日に発表され、8月1日に公式ウェブサイトが開設され、いよいよこの日発売された、FIT3こと
本田技研工業 フィット(三代目)の見学に行きました。
・次期フィットの画像が流出?
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年3月12日)
・新型ホンダN-ONEの開発指令「フィットを超えろ!」
(同、2013年3月20日)
・ホンダ次期フィットのモデルチェンジ情報キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
(同、2013年6月15日)
・【画像】 新型フィット、公式発表 ホンダ「形を変えれば、燃費40km達成できたが、バランス考えた」
(同、2013年7月19日)
・名機ZCエンジンの再来か…新開発1.5リットルは6MTで爽快感抜群
(同、2013年7月21日)
・ホンダ次期フィット 正式発表後の予約だと年内納車は無理か
(同、2013年8月25日)
・ホンダ新型フィット、今日正式発表!生中継も決定!
(同、2013年9月5日)
・ホンダ、新デザインコンセプトを発表
(同、2013年9月7日)
・ホンダ新型フィットの無限バージョンをご覧下さい
(同、2013年9月8日)
・【レポート】ホンダ「フィット」の新型モデル画像が流出?
(autoblog、2013年7月2日)
・ホンダ、国内最高燃費を達成した新型「フィット ハイブリッド」の写真と概要を公開!
(同、2013年7月19日)
・【レポート】新型ホンダ「フィット」向けの無限製パーツの画像が早くもリーク!
(同、2013年9月6日)
・無限が新型「フィット」向けのカスタムパーツの発売を開始!
(同、2013年9月10日)
・新型「ホンダ・フィット/フィットハイブリッド」発売
(web CG、2013年9月5日)
今度のフィット、賛否両論みたいですね。
外観には若干否定的な声を聞くものの、中身は先代から更に進化しているとの評判。
フィットはその優れたパッケージングや拡張性故に、内外にライバルを多く抱えています。
国内だけでもヴィッツや
スイフトや
ノートは勿論、海外でもゴルフやポロやルーテシア(海外名:クリオ)や208…。果ては同じホンダ同士でも、
N-ONEはフィットを仮想敵として生み出されました。
それら並み居る強敵たちと戦うためにも、フィットは斬新なモデルチェンジと新装備を纏う必要があったのでしょう。別の言い方をすれば、それだけのことをしても絶対に売れるという、開発陣たちの自信の表れもあるのではないかと。

今回お邪魔した、
Honda Cars 新潟 牡丹山店です。
本当は、プジョーやミニから近かった、出来島にある
新潟店に行きたかったのですが、改装中で断念。
しかしその分ここに初めて来ました。かなり大きいんですね。しかも展示車も試乗車も豊富。
一旦は止んできた雨が、かなり本格化してきました。


いきなり、N-ONEがお出迎え!
しかも外装色イノセントブルー・メタリックに、メーカーオプションのセンターストライプステッカー貼付、無限パーツ装着!
かっこ良すぎるだろ!.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(*゚∀゚).*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
ここから更にグレードはツアラー・Lパッケージにし、外装色はイノセントブルー・メタリック×タフタホワイトの2トーンカラーで、メーカーオプションのテールゲートスポイラー装着でブラック内装だと、欲しい仕様になります(;゚∀゚)=3
さて、本題。


こちらが、この日入ったばかりと思しき、FIT3。
グレードは13G・Lパッケージ、駆動方式はFF、変速機はCVTのみ、外装色はブリリアントスポーティブルー・メタリック。
型式はDBA-GK3前期型、エンジンは水冷直列4気筒DOHC「L-1B」“i-VTEC”、無鉛レギュラーガソリン駆動、燃料タンク容量は40L、JC08モード燃費は24.4km/L、タイアサイズは155/65R14 75S、乾燥重量は1030kg。
車両本体価格は\1,391,428(消費税5%込み\1,461,000)、エコカー減税対象車(取得税と重量税が免税)。
エアコン、カーナビ、未装着。
うん、確かに、実物を目の当たりにすると、フィットも変わったと実感します。
従来は程良くシンプルな曲線美だったのに対し、三代目は直線と平面が強調されています。デザインによる目の錯覚なのか、心なしかサイズも大きく感じられます。
それまでの柔らかく中性的なイメージから、いきなり硬質で男性的なイメージへと様変わりしました。
そしてそれだけに、純正14インチタイアが貧相に見えますw やっぱりここは15~16インチだと丁度良さそう。
ところで、ここ新潟には青いフィット乗りの知り合いが2名もいるので、青だとなぜか個人的にしっくり来ますw


男性的になったと思わせる要因は、フロントマスクにもあります。
従来のオーソドックスなものから、全体的に未来的に、何より厳つくなりました。
ヘッドランプは、現行
ノート(DBA-E12)のように、若干釣り目となり、グリルとの接合面をL字型に変形させて食い込んでいます。
グリルも透明プラスチックカバーで覆われており、未来イメージに拍車を掛けます。現在開発中の
NSX・コンセプトや、EV-STERこと
二代目ビートとも相通ずるデザインなのが、心躍ります。
これが「
Exciting H Design!!!」として、これからのホンダの要所要所を担う車に、共通して採用されていくんでしょうかね。


細部も角ばっています。
S2000と共有していたサイドミラーはごつごつし、テールランプは視認性を考慮してか縦に大きくうねり、またその形が特異です。
そして一番の見どころは、サイドヴュー。
ほぼ平滑な面となり、まるで彫刻刀で刻み込んだかのような、直線的で彫りの深いプレスライン。それがフロントタイアハウスから始まり、前後ドアハンドルを一直線に通過し、テールランプを侵食し、リアバンパーへ一気に下がる。何とも印象的です。
何だか今度のFIT3、その角ばりよう故に、
クロスロードや
リッジラインを思わせます。



車内。
デザイン自体は普通ですが、素材の質感が高められています。
色も、年次改良やマイナーチェンジで追々追加されていくでしょうが、現時点では黒一色であり、シートカバーのオプションさえありません。それもまた、男らしいイメージの一因です。
計器類の配置も先代から共通ですが、先代は曲面主体だったのに対し、こちらは平面主体です。
ダッシュボード右端のエアコン吹き出し口の前にはカップホルダーがありますが、蓋を前後に開閉できます。閉じても完全には閉じずに半開きになります。
確か、二代目には、助手席側にもう少し収納スペースがあったような…。もしかして、減った?
カーナビやエアコンは取り付けられていない状態ですが、操作は左手から少ない動線で行えそうであり、インパネシフトなど遮るものがなく、快適に操作できそうです。
エアコン操作ダイアルも、ここは塞がれていますが、ハイブリッド仕様はタッチパネルになるのですね。何でもかんでも単純にタッチパネルにすれば良いものではないのですよね、
MRワゴンも良い感じでしたし、どうせやるのならこのようにすべきです。
DAYZ&ekワゴンも見習え。
写真は暗くなったり白飛びが激しかったりしたのでありませんが、後席も相変わらず広々。
大人2人が座っても充分寛げます。


テールゲートは大きく開くので、頭をぶつける心配もなさそうです。
もっともその分、小柄な人や女性や子供には、開閉は大変そうですが。
先代に比べて、上下の開口幅が55mm増えたというので、積み降ろしも楽そうです。
例によって収納スペースは広く、後席を倒せば座面が自動的に沈んでフルフラットになります。
かてて加えて、座面だけを跳ね上げたり、後席は普通にしてヘッドレストを外した前席の背もたれを倒すことも可能。
その時その時によって多彩なシートアレンジが楽しめるのは、フィットの伝統であり、もはやホンダのお家芸ですね。う~ん、布団を持ち込んで車中泊をしてみたくなるw

例によって
センタータンクレイアウトなので、荷物や人を積んでいないときでも、走りは安定していそうです。
コイルスプリングとサスペンションダンパーは、別々に付いています。
気付いたのは、牽引フックや燃料タンクまで、外装色で塗られていたのですね。
どの道見えないのだから適当に黒く塗っても良さそうなのに、凝ってます(もっとも、寒冷地仕様では、シャシーブラックの黒で塗り潰されるのでしょうけどw)。

あまりにもイメージを一新しすぎて、発売前は賛否両論、中でも否定的な声が多かったような印象ですが、発売後の最近では好評の声が勝ってきました。
基本形は1.5リットル仕様ですが、ハイブリッド仕様は更に進歩しています。内装やホイールは未来的になり、国産普及車では初の7DCT、タッチパネルエアコン、そして何よりハイブリッドを意識させない乗り味だとか。
国内外のコンパクトカーの、新たな指標となっていくんでしょうかね。