【悲報】「パジェロ」開発中止 エコカーに注力
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年12月5日)
三菱「パジェロ」は本当に終わってしまうのか
(同、2015年12月27日)
三菱パジェロ開発凍結、相川社長「開発をやめるわけではない」
(同、2016年1月7日)
こちらでは6日までは雨でしたが、以降は本格的な雪模様です。
折角雪のない時期があったのだから、ドライブに行けば良かったですねw
これからは、SUVが路上の覇者となる季節です。
そんな折、
パジェロの生産が打ち切られるのではないかと、自動車ファンの間で衝撃が走りました。
結局、
相川哲郎COOのコメントによって公式に否定されたことで、マスゴミによるいつもの飛ばし記事と、ファンによる悲観的な憶測とが入り混じっただけであったことが判明しました。
とはいえ、懸念材料がなくなったわけではありません。
開発費の高騰と、それに見合うだけの販売台数が見込めない、開発凍結であることには違いなく、国毎メーカー毎に課せられた燃費規制にパジェロは合致しない。

車好きだという相川体制になって、「これからはPHEVなどの環境技術・電子制御技術に磨きを掛けつつ、世界中で売れている小型クロスオーバーSUVに注力していく」という方針を打ち出し、期待を持たせてくれました。
更には、
アウトランダーPHEVを用いての、再びラリーへの参戦。
かつて「三菱はラリーの名門」の異名を欲しいままにしていた時期が頭をよぎります。
・三菱 新型デリカD:5 2016年11月頃フルモデルチェンジか? クリーンディーゼル搭載!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年5月6日)
・三菱自動車、アウトランダー改良新型を発表!
(同、2015年6月19日)
・【三菱 ラリー復帰】アウトランダーPHEV 駆る増岡浩「ワークス活動、続けるにはまず結果」
(同、2015年7月2日)
・三菱、コンパクトSUV「eX Concept」を世界初披露!
(同、2015年10月10日)
・三菱自動車、新型「RVR」と「ミラージュ」を世界初公開!
(同、2015年11月20日)
・【東京モーターショー2015】三菱自動車は、得意な「SUV」と「電動化技術」をアピール(ビデオ付)
(autoblog、2015年10月29日)
・三菱 パジェロスポーツ、南米NCAPで最高評価を獲得
(サイ速、2015年12月17日)
しかし、2014年6月25日の新体制移行以来、販売台数が右肩上がりになる兆しは、今のところない。
それどころか、
RVRの開発において失態が判明し、新体制の出鼻をいきなり挫かれた。
・三菱自動車 国内販売5000台に届かず、シェアは1.4% 4月実績
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年6月1日)
・三菱自動車、新車開発の遅れを理由に管理職を「クビ」 異例事態に業界内で波紋広がる
(Business Journal、2015年11月27日)
RVRは、アウトランダーPHEVほどではないにせよ、これからの三菱が注力するという、電子制御技術を駆使した小型SUVです。
それに対してこんなニュースとは、これからの三菱の行く先を暗示しているように思えてなりません。

同時に、三菱の社内で何が起きているか、闇の部分も垣間見えるようですらあります。
有り体に言えば、三菱もまたブラック企業であり、パワーハラスメントやモラルハラスメントが横行しており、社員は毎日怯えながら仕事をしているのだろうか……と。
本当にホワイト企業であれば、開発の問題点やスケジュールの遅延など、部下は臆することなく上司に報告でき、改めて指示を仰げるはずですからね。
・
三菱SUV 雪上走行性能の実力
(YouTube、三菱自動車工業公式チャンネル、2014年2月3日)
僕らの世代は、パジェロといえば三菱の旗艦車種であり、ブランドイメージの象徴であり、SUVの代名詞であり、世界中のラリーにおける王者でした。
パリ・ダカールラリーでの連戦連勝と、『私をツキーに連れてって』に端を発するRVブームで、パジェロは売れに売れました。
それが今では、メーカーにとってのお荷物になろうとは……時の移り変わりとは残酷です。
むしろ三菱自動車工業そのものが、三菱グループにとってのお荷物になるなんて。
こんな姿は見たくなかった。
・
三菱自動車の米国にある唯一の工場、買い手がつかず閉鎖となることが濃厚に
(autoblog、2016年1月12日)
限定復刻したランドクルーザー70や、ランドクルーザーに対するレクサス・LXを参考に、アウトランダーの上位車種であることをアピールした売り方が出来れば良いのですが…。

或いは、ハスラーやキャストアクティバが売れている今、ジムニーにも根強い人気がある中で、究極の小型SUVと銘打って、三代目
パジェロミニが開発されれば…。
(もっとも、日産との軽自動車専門合弁企業「
NMKV」において、日産が反対しているそうですが)
救いとしては、海外専売である、
ミツビシ・モーターズ・タイランド パジェロスポーツ(今は亡き
チャレンジャーの海外名)が、主に新興国で人気を博しているということでしょうか。
ランサーエボリューション・ファイナルエディションも生産終了し、開発チームも解散した今となっては、三菱にとって栄光と伝統に彩られた残り少ない車種であり、どうにか絶やさないで欲しいものです。
Posted at 2016/01/10 00:56:31 | |
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