【TPP】安倍「早期発効目指す」クリントン「ダメだ!TPPに反対する」
(保守速報、2016年9月21日)

アメリカ大統領選挙を控え、
ドナルド=ジョン・トランプだけでなく、
ヒラリー・ローダム=クリントンも、
TPPに反対を表明しています。
TPPでは、日本だけが一方的に得をする立場であり、アメリカにすれば損しかないと。
・ヒラリー・クリントン氏、TPP反対を明言
(大艦巨砲主義!、2015年11月20日)
・【米大統領選】クリントン候補、TPP反対を明言 日本が円安を誘導していると批判、対抗措置を取る考えを示す
(保守速報、2016年2月24日)
・【大統領選】トランプ氏、TPP脱退を表明 同盟国には防衛費負担を要求
(同、2016年7月23日)
誘ってきたのはアメリカのほうであり、今更虫の良い話です。
しかし裏を返せば、それだけ現在のTPPが発足当時とは打って変わって、日本に有利になってきたということでもあるのでしょう。
当初は僕も落胆していたのですが、安倍政権になったことで状況は変わったようです。

因みに、この時期にオバマ大統領を差し置いてヒラリーが安倍総理に会ったのは、健康問題による大統領としての資質が疑問視される中、世界の要人との人脈をアピールする為であって、中身のある話などまずしていないでしょう。
・
ヒラリー・クリントンの「重病説」が隠せなくなってきた
(DARKNESS DUA、2016年9月12日)

日本のTPP参加は、
民主党(現在の民進党)政権時代に話が進められており、自由民主党・
安倍晋三政権に取って代わっても、法治国家としての決定だから今更覆すわけにはいかなかった。
むしろピンチを逆手に取り、敢えて火中の栗を拾うことで、極初期のルール作りの段階から参加することで幾らでも有利にしておきたいとの思惑だったといいます。
でなければ、日本不在のままルールが決められた後に渋々参加したとしても、惨めな末路が待っているだけ。アメリカ先住民族やハワイ先住民族やアボリジニのように。
そして日本は天然資源が乏しく国土も狭い島国だから、
ブロック経済など不可能であり、どの道参加するしか選択肢はなかった。
(余談ながら、第二次世界大戦中の「
大東亜共栄圏」とは、要は当時における日本流のブロック経済でした)
本来ならやりたくはないが、どうせやるなら、少しでも可能性のある道に賭けたい。
だから現在のTPPは、日本企業が海外に打って出た場合に有利になるような形になってきたといいます。

しかしここへ来て、あれだけ日本を歓迎していたアメリカによる、掌返し。
高みの見物で日本をせせら笑っていた中国と韓国も、一転してTPPへの参加希望を表明。それも、経済的弱者だの日本の推薦が欲しいだの、のたまって。
当初の旗振り役だったはずの民主党も、なぜか一転して反対。
それら反日勢力が反対するということは、現在のTPPは(デメリットも勿論あるとはいえ)メリットのほうが多くなってきたことの表れです。

TPPの内訳である自動車産業において、
「
日本市場は外車が売れず世界一閉鎖的だから、まずは軽自動車規格を廃止しろ」
「
アメ車を売る為の努力目標を自ら示せ」
とアメリカが口を酸っぱく言っていたのは、言いがかりであって、真の狙いは別にあるというのがもっぱらの評判であり、僕もその分析を支持していました。
・「TPPから日本の除外を!」 米自動車業界が1ドル100円を批判
(保守速報、2013年5月10日)
・【TPP】米が自動車輸入目標要求 日本強く拒否
(同、2014年4月21日)
・【TPP】オバマ大統領「ワシントンでは、たくさんの日本車が走っているのに、東京にはクライスラーやGM、フォード車がどれだけあるか」
(同、2015年4月19日)
実際、ビッグ3はTPPに備えて日本における販売網と取り扱い車種の拡充を図る様子は一切なく、フォード・モーターに至っては今年1月25日に
日本撤退を表明。

その真の狙いの一つと目されているのが、農業。
アメリカ産の農作物は遺伝子組み換え食品が主であり、健康上の理由からそれを避ける動きが世界中で加速している。
そこへ来て日本産の農作物は、ローテクであるが故に限りなく天然物に近く、日本食ブームも相俟って健康的との評判。
日本人が思う以上に、世界は日本を評価している。
しかしTPPにより、ジャパンブランドの農作物が安く世界中で流通するとしたら、アメリカの農業は大打撃。
・【TPP】アメリカ「日本が筋の通らない農業保護を主張し続けるなら、日本をTPPから外す」主要17農業団体が米通商代表部代表に
(保守速報、2013年12月25日)
・【祝】日本がイルカ漁をやめないなら、オバマ大統領がTPPに署名しないよう運動 米芸能人ら
(同、2014年2月7日)
・【TPP】オバマ大統領「日本の牛肉は本当に高い。日本の消費者にもっとオレゴンのステーキを食べてもらおう」
(同、2015年5月11日)
・【TPP】 すべての野菜の関税撤廃へ 日本の農業どうなるのこれ
(同、2015年10月16日)
まして農作物は、天然資源や各種燃料と同じくらいの、戦略物資。
「腹が減っては戦は出来ぬ」といい、兵糧攻めは正面から軍を戦わせる以上に効果的な、三国志の時代からの基本。
だから第二次世界大戦では国際条約で補給隊への攻撃が禁じられ、だからアメリカは日本に対してだけは平気でそれを破ったのです。
・
遺伝子を改悪された種子が世界を制覇して多国籍企業が嗤う
(DARKNESS DUA、2016年9月19日)
斯くの如く、TPPを日本にとって有利になるよう変えてくれたのは、
甘利明経済再生相(当時)。
「日本の政治家や官僚は、前例主義でおとなしく、アメリカの外圧の前には委縮する」というのが国内外からの評判ですが、甘利氏はそれを物ともせず、それこそ苛烈な攻防戦を繰り広げたといいます。
非公式情報ながら、時には
「貴様ら好い加減にしろ! 日本はアメリカの同盟国であって、属国でも植民地でもないのだ!!」
とテーブルを叩いて激高したとも。
実に頼もしい。
・【円安批判について】甘利経財相「(批判しているのは)ドイツや韓国、中国だけだ」←マジレスわろたwwwww
(保守速報、2013年1月28日)
・【TPP交渉】甘利氏「攻め込まれたら倍返しだ!」
(同、2013年10月2日)
・【速報】米国共和党「日本をTPP交渉から除外を検討」
(同、2014年4月4日)
・米国有力議員「TPPから日本を外すべきという声が上がっている」
(同、2014年4月10日)
・【TPP】米国通商代表部代表「日本がTPPを支持しないのであれば、まず除外してTPPを完遂させるべきだ。後になって準備でき次第、参加させればいい」
(同、2014年4月15日)
・天木直人「オバマ大統領はいきなりTPPで安倍首相に譲歩を迫った。寿司屋のおやじがばらしてしまった」
(同、2014年4月25日)
・「譲歩しない日本とカナダをTPPから外せ」米国議員140名が大統領に陳情
(同、2014年7月31日)
・【TPP速報】「ふざけるな」甘利大臣はフロマン氏に怒鳴り、机を叩いた…フロマン代表も激怒し日米閣僚協議で怒鳴り合い
(同、2014年10月9日)
・「日本はアメリカの属国じゃない!」・・・甘利大臣激怒!
(同、2014年12月23日)
・TPP大筋合意キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(同、2015年10月5日)
・TPP大筋合意 民主・共産「国益損なう」 維新は評価
(大艦巨砲主義!、2015年10月6日)
・TPPルール、日本企業が海外で渡り合う「武器」に
(同、2015年10月24日)
・鳩山前首相が韓国で講演 「TPPを止めて韓中日FTAに参加しなければならない」
(同、2015年11月5日)
・TPP最大の受益国は日本 米の恩恵はテクノロジー、銀行、農業
(同、2015年11月8日)
・TPPに「中国外し」の意図 途上国の立場、尊重を
(同、2015年12月12日)
・【TPP】日本の交渉力凄すぎw
(同、2016年2月10日)

しかしその功績が多くの人に明らかになる前に、今年1月28日に辞めてしまいました。
地元の建設業者から現金100万円を受け取った、その責任を取ってのことです。
本人は秘書に、政治資金収支報告書に記載するよう指示したものの、その秘書が別途に受け取り、且つそれを報告書に書いていなかったといいます。それも意図的に。
その分はすぐに返し、政治資金規正法上の問題はなくなったものの、道義的責任を取っての辞任です。
【スクープ】衝撃告発! 建設会社「私は甘利大臣に賄賂を渡した!」…週刊文春 甘利大臣「国民に疑惑を持たれないよう説明責任を果たす」(動画)
(保守速報、2016年1月20日)
【金銭疑惑】甘利大臣に現金を渡したとされる建設会社の総務担当者、週刊誌報道以降所在分からず 甘利大臣の公設第1秘書も失踪、自宅はもぬけの殻
(同、2016年1月22日)
甘利に賄賂を渡して告発した人物の手口がやばすぎると話題に
(同、2016年1月22日)
<速報>【文春スクープ第2弾】甘利氏疑惑 告発者は安倍総理の観桜会にも招待されていた
(同、2016年1月27日)
<速報>【速報】甘利大臣 「自らは受け取っていない」 “金銭授受”あす会見で否定へ
(同、2016年1月27日)
<速報>【速報】 甘利大臣 辞意表明
(同、2016年1月28日)
【速報】甘利氏の後任に石原伸晃元環境相
(同、2016年1月28日)
【速報】甘利氏元秘書「レクサス買って」 民主党が音声データ入手
(同、2016年2月16日)
この件、あまりにも出来過ぎているところに、不自然さを感じずにはいられません。
週刊文春に、問題の
津島公設第一秘書が、本人自ら売り込んできた。
自らの立場も危うくなるにも拘わらず、津島自身が現金を受け取る現場を自らの手で録音していた。
贈賄した建設業者の経理担当も、わざわざ紙幣のコピーを取って、全ての番号を控えていた。
その後、津島と経理担当は、行方を眩ませて現在に至るも行方不明。
それら全ての情報を、なぜか民主党が入手していた。
民主党をはじめとした野党は、自分のことを棚に上げて、「法律上の問題がなくとも、道義的責任があるから辞めろ」と責めたてる。
そもそも津島は、10年前までは当時「維新の党」代表だった
江田憲司の秘書であり、その江田は現在は民進党所属。
更にその江田は、甘利氏の交渉相手であった
マイケル・B・フロマンと、ハーバード大学時代の同級生でありルームメイト。
そのフロマンはユダヤ系の元弁護士であり、わざと無理難題を押し付けて相手を挑発することで譲歩を引き出す、交渉事のプロフェッショナルとしてアメリカでは名高い。
TPP交渉の度、本国に帰っては、
「甘利が邪魔をするせいで交渉が進まない」
「絶対に譲歩しない日本を外して早々にルールを取り決め、その後に日本を参加させれば良い」
と何度も報告していた。
全てがあまりにも符合しすぎる。
それこそ判りやすいくらいに。
裏で糸を引いていたのは何者なのか、察してくれと言わんばかり。
・民主・徳永エリ議員またもや的外れ質問 甘利氏もあきれ顔…
(大艦巨砲主義!、2015年11月11日)
・民主党、参院選の争点にTPP どこの政党が旗振り役だったのか、もうお忘れですか?
(同、2015年12月11日)
・自民・高村氏、甘利氏の疑惑めぐり「わなを仕掛けられた感ある」
(同、2016年1月24日)
・甘利元大臣が何をしたのかをワイに分かりやすく教えるスレ
(同、2016年1月30日)
・【民主党】山井和則議員「甘利辞任は安倍政権の『終わりの始まり』」 →山井、資金管理団体に限度超す寄付判明1080万円
(保守速報、2016年1月29日)
・【速報】「甘利氏の辞任は当然だ」67.3%、しかし安倍内閣支持率は4.3%上昇し53.7%に パヨク発狂
(同、2016年1月31日)
・甘利大臣辞任で内閣支持率アップに与野党困惑 民主党「なんでこんな結果になるのか理解できない」
(同、2016年2月2日)
・民主党 辻元清美さん「私も詐欺で逮捕されたから分かります!甘利さんは悪質!どんどん追及する」
(同、2016年2月3日)
津島にとって、日本という国や、日本に住まう僕らの人生は、レクサス一台程度の価値しかなかったということ。
レクサスと引き換えに祖国を売り飛ばし、上司を失脚させ、自らも逃亡生活。最悪既に亡き者にされている可能性も。
津島の人生とは何だったのか……。
また、甘利氏も、実につまらない男に足元を掬われたものです。
大局をひたすら見詰め続けていたが故に、目の前の些事にまでは気が回らなかったのでしょうか。
有能な人間は時として、小物すぎるほどの小物によってあっさりと追い込まれてしまうという、見本のような出来事です。まるで『
銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーのよう。
それでも、甘利氏が辞めた後も、斯くの如くTPPはアメリカにとって未だ脅威であるようです。
甘利氏の残した功績は計り知れないものがあると窺えます。
Posted at 2016/09/22 22:05:46 | |
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