昨日は、
新潟痛車フェス04.5 の見学に行ってきました。
会場は
ふるまちモール5~6 、時間は10:00~18:00、見学者無料。
当イベントは、新潟市内で毎年冬に行われる「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」でのイベント内イベントとして、痛車展示は毎回行われていました。
今までは真冬なので、電車の時間を考えると中々行けませんでした。それも2月という一年の中で最も雪の厳しい時期であり、前触れなく電車が止まったり国道が封鎖されたりする場合もあります。それが今回の第3回から、「
がたふぇす 」と名称を変えて毎年二回催されることとなり、それにより今回初めて行くことが叶いました。
因みに、二日目である今日は、声優・
竹達彩奈 さんのトークショーがあり、しかも役を演じた『けいおん!』の
中野梓 の誕生日でもあります。偶然なのでしょうが、記念すべき一致です。
なのに僕は、今日は予定があるので参加しませんでした。
09:00。
当日は、少し家の雑用を済ませてから、
ガソリンを満タンにして 、やや遅めに出発。
地元は土砂降りの雨。新潟市内は、豪雨と強風と思いきや、からっと晴れたり、しかしまた突然の豪雨に見舞われたりと、終始安定しない天気でした。
11:00。
付近の駐車場はどこも満車だろうなと少し覚悟をしていたのですが、中心拠点ともいえる
BILLBOARD PLACE 2 の隣にある
万代シティ第二駐車場ビル の6階に、辛うじて停められました。
そういえば、10年くらい前に、高校の同級生たちとここに一度だけ遊びに来たっけなあ…。すっかり忘れてたのに、到着した途端急に懐かしく思い出しました。
エレベーター昇降口は壁際の出入り口すぐ隣だったので、降りればあっさり地上に出ることができ、BP2は道路向かいの目と鼻の先。
何と便利なΣ(゚Д゚;)
そこで一旦、2階の
T・ジョイ新潟万代 に行き、『
宇宙戦艦ヤマト2199 』のチケットを買います。
これも「がたふぇすVol.3」の一環としての特別上映であり、東北・北甲信越地方では初上映です。
再び表に出て、バス停の列に並びます。
各会場は離れており、しかしイベントがある二日間は2~3台の無料シャトルバスが20分おきに往復しています。こういう、「イベントを開催したら開催しっぱなし」ではなく、フォローまであるとは、至れり尽くせりです。
市を挙げての協力体勢は羨ましいし、流石はサブカルチャーを町興しに利用しているだけあります。新潟市は本当に良いところです。
当日は土日であり、平日以上に混んでいたと思われます。
道路沿いに停められた車や、車線にきちんと並ばずにセンターラインをはみ出して信号待ちをする車、交差点にまではみ出す違法駐車が目立ちました。
しかしシャトルバスは、巨体にも係わらずそれらを巧みに避けて進みます。乗客には何一つの異変も感じさせずに。プロドライバーの運転技術は本当に凄い。
11:40、古町通会場のバス停である、
新津屋小路 に到着。
アーケード街の正面出入り口には、天井から垂れ幕を飾っており、遠くからでも一目で分かります。毎年こんな風にやってたんですかね?
商店街のど真ん中に、ずらりと並んだ痛車の数々…。10月7日の「
安全・安心なかまちモーターショー 」で、こういうのって良いなと思ったばかりなので、それが再び味わえるのが楽しいです。
いつもの車もあり、初めて見る車もあり…。
主体的に見に来る人はヲタクばかりそれも10代後半が多いようだから当然としても、「がたふぇすVol.3」の存在を知らずたまたま通りかかった一般人の反応も、好評なようで何より。
(むしろ30~40代くらいで、車に詳しいと思われる人のほうが、拒絶反応を示していたり…)
地元商店街や移動販売店による出店は勿論ですが、ヲタイベらしくイベント内イベントや、メイドカフェによるチラシ配りも。
「
新潟アニソンLovers (今まで知らなかったのですが、もしかして、新潟大学のサークル?)」による大音量のカラオケライヴは盛り上がっており、客席からは手拍子、コーラス、ヲタ芸が。
僕も、一通り撮影が終わったら観客と一緒になってコーラスなり何なりしようと思ってたんですが、合流したら丁度終わったところだった……⊂(。A。)⊃
メイドカフェ「
after school cafe 」によるチラシ配りもありましたが、そういえば昔、「ファンシード/ふぁんしーどかふぇ」なるメイドカフェ・兼・フィギュアショップが古町にはあり、僕も一~二ヶ月に一回は行ってたんですよね。
・はげ丸のメイド喫茶レポ ふぁんしーどかふぇ(新潟)
・あい!らぶ!ふぁんしーどかふぇ!
・ファンシード閉店の日
直接的な繋がりは多分ないでしょうが、懐かしくなったので、次に新潟市に行く機会があればちょっと覗いてみようかな。
13:00。BP2に戻り、『ヤマト2199』を鑑賞します。
T・ジョイで映画を観るのは初めてですが、劇場は
フォーラム山形 や
ワーナー・マイカル・シネマズ米沢 とは、比べ物にならない程に広大なんですね!
そしてT・ジョイで映画を1本観るごとに、万代シティ第二駐車場ビルは5時間無料になります。これがあるから、第二駐車場に停めたんです。
予告編やPVをニコニコ動画で見ていた頃から、ずっと楽しみにしていました。
『ビッグ・ウォーズ』シリーズや『新世紀エヴァンゲリオン』や『ジパング』や『坂の上の雲』で第二次世界大戦の日本海軍に興味を持ち始め(最後のは日露戦争の物語だけど)、そこから更に『YAMATO 男たちの大和』や『SPACE BATTLESHIP ヤマト』などのヤマトブームに感化されつつありました。
VIDEO
『宇宙戦艦ヤマト2199』特報
(YouTube、松竹チャンネル投稿、2011年12月2日)
VIDEO
「宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘」 PV 120秒バージョン
(2012年5月24日投稿)
VIDEO
宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 『果てしなき航海』PV
(2012年9月5日投稿)
蓋を開けてみれば……期待に違わぬ熱さ!!
勝ち目のない絶望的な戦い、次々と頼もしい仲間が死んでいく悲壮感、全人類の希望を背負う重圧…。
敵も敵で、愛すべき家族、守るべき故郷、取り戻すべき誇りがあり、絶対に負けるわけにはいかない。決して私利私欲から地球を侵略しているわけではない。自分たちのしていることは悪と知りつつも、しかし他に選択肢はない。
こんなに熱いアニメは久々です。
それだけでなく、重厚なメカニック描写やSF設定は、男の子心をくすぐります。魔法などの超自然的な力ではなく、科学理論に基づく機械や、それを扱う人間による地道な操作の積み重ね。
圧倒的な戦力差と組織力の前に、たった一隻のヤマトは、ピンチに次ぐピンチ。しかしそこを、戦力で劣る分を機転や頓知で切り抜けていくさまは、正に爽快!
登場する国連軍宇宙艦隊や登場人物は、全員が日本人。一応、アメリカやEUやロシアや中国といった大国の戦力は全滅させられており、弱小戦力でしかなかった日本しか生き残っていなかったという背景があります。
他、ヤマト乗組員の制服は旧日本海軍士官服のようであったり、敬礼も胸の前で右前腕を水平に構える旧作のやり方(そういえば『
GALL FORCE 』もヤマト式敬礼でした)ではなく旧日本海軍式であったり、艦艇や戦闘機の名前や各種表示は日本語表記だったり。
対してガミラス軍は、戦艦名や人名が全てカタカナであり、皮膚の色や出身惑星による生まれながらの差別があったり。
どうにも、大日本帝国と欧米列強諸国との関係を、強烈に連想させます。そうでなくとも物語自体、遊星爆弾により死の星となった地球は
東京大空襲 を、イスカンダル星への遠征は
坊ノ岬沖海戦 の、どれもあからさまな暗喩ですからね。
初代『ヤマト』をして、当時サブカルを齧った文化人たちから「ナショナリズムを喚起させられる」「これが軍国少年の成れの果てか」「WASP(白人の蔑称)批判だ」「右翼的だ」などという批判が巻き起こっていたのを思い出しました。
でも、原作の松本零士氏は、軍国主義的な思想で作品を描いたのではないんですよね。強烈な戦争体験が下敷きになっているのは勿論ですが、幼少の頃、仲の良かったお隣さんは父親を坊ノ岬沖海戦で亡くしており、自分も似た体験があるので、決して他人事ではなかったと。
ネットでは、ヤマト世代の人たちは「理想的なリメイクだ」と大喜びで受け入れている様子ですが、初代『ヤマト』もこんな物語だったんでしょうかね。
とにかく熱いアニメです。
僕は『
超時空要塞マクロス 』とか『
トップをねらえ! GunBuster 』とか『
勇者王ガオガイガー 』とか『
蒼穹のファフナー 』とか『
劇場版 機動戦士ガンダム00(ダブルオー) -A wakening of the Trailblazer- 』などを思い出したんですが、本当に色々な作品に影響を与えていたんですね。
我ながら、最近涙腺が緩くなってきており、何度泣いてしまったことか…。
観客も、ヤマト世代と思われる40~50代の方が中心と思いきや、小学生くらいのお子さんがいる家族連れや、お年寄りのご夫婦、かなり若い女性客も、意外に多くいました。
でも僕は、第一章(13:00~14:00、\1,000)と第二章(14:20~16:05、\1,500)だけを見て、第三章(16:20~18:10、同額)だけは見ずに新潟を後にしました。せめてもう1時間早かったらなあ…。
街全体がイベント会場となる、これだけ大掛かりなイベント、本当に楽しかったです。
スタッフの皆さん、参加や見学された皆さん、そして新潟市の皆さん、有難うございました。
個々の出展車両はフォトギャラリー参照。
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ふるまちモール5・1
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ふるまちモール5・2
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ふるまちモール6