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ふじぃのブログ一覧

2012年11月15日 イイね!

燃費を気にする米政府、気にしない米車産業

燃費を気にする米政府、気にしない米車産業ヒュンダイが燃費水増しで補償金支払いへ 原因については「ついうっかりして...」
(autoblog、2012年11月6日)

【レポート】ヒュンダイの燃費水増し問題はまだ終わらない! オハイオ州で新たな訴え
(同、2012年11月8日)

【レポート】オバマ大統領の再選で、ヒュンダイと起亜はビクビク!?
(同、2012年11月12日)



アメ車文化の象徴は、マッスルカーやフルサイズピックアップです。
大きくて、重くて、大排気量で、大馬力で、広くて、豪華で、燃費の悪い…。
ところが世界的な気運は、それとは対極の小型低燃費。アメ車らしいマッスルカーは衰退の一方です。
そんな中で、メーカー各社は何とか伝統を残そうと、気筒休止機構を開発したり、多段式ATを開発したり、ラダーフレームへの拘りを捨てたりと、模索している様子です。コーヴェットでさえも、モデルチェンジをすればするほど、燃費が良くなっているといいます。

しかしそれでも、世界基準ではまだまだ甘いのでしょうね。
オバマ政権は、前期において一旦は強化したCAFE(企業別平均燃費)を、更に強化するといいます。他、燃費だけでなく、エアバッグや後方視認カメラなどの、安全装置も義務化すると。
そしてそれに、ビッグ3などの米自動車産業界は反発するという、いつもの展開が繰り広げられている模様です。
韓国メーカー2社による燃費水増し問題には、そんな背景もあったであろうことは、想像に難くありません(あと何より、嘘と捏造と盗みと自慢とたかりが得意な国民性というのもあるでしょう。他メーカーならともかく、韓国だから同情なんかしません)。

別に韓国メーカーを狙い打ちにしたかったわけではないでしょう。ただ、アメ車を世界で戦える、世界で必要とされる存在にしたかっただけなのでしょう。
アメ車メーカーとて、新技術の開発や時代への対応が嫌だから反対しているわけではないのですよね。そういったものは業界内から自発的に自主規制すべき問題であって、公権力の介入を極端に嫌がる、それがアメリカ人の精神風土ですから。

とはいえ、小型車の開発に成功したとか、EVの市販化に成功したとか、燃費が良くなったとか騒いでも、それはあくまでアメ車基準でのお話。世界的に見れば未だ遥か下のほう。まして世界一信頼性の高い日本車と比べれば。
ヴォルトを買うくらいなら、プリウスやインサイトのほうが良い。ソニックを買うくらいなら、フィットやヴィッツのほうが良い。キャディラックを買うくらいなら、レクサスやインフィニティのほうが良い。


でも車とは、カタログスペックだけのものではない。
そういうのは商用車や競技用に任せる概念であって、個人が趣味で乗りまわす分には、嗜好性も大事な要素です。
確かに燃費や実用性は大事だけど、嗜好性に特化して一部の好き者に売っていくやり方も、ありなのではないでしょうか。そしてアメ車には、日本車や欧州車にはない独自の世界観があるので、尚それがやりやすい。
それを大事にしていって欲しいものです。


これが昔なら、ジャパンバッシングとなって、日本車にだけ不利な条件を、国を挙げて押し付けられていました。どんなに理不尽な条件で雁字搦めにされようと、その度に日本車はクリアしてきたとはいえ。
オバマ大統領はそれをしないだけ、海外からすれば良い統治者です。
もっとも国内においては、「小さな政府」「自主独立」をこそ旨とするお国柄において、パターナリズムと均質化でもって国を再浮上させようとする政治姿勢が、反発を招いているようですが。

もしロムニー議員が大統領になっていたら、どうなっていたか。
支持母体となってくれた韓国メーカーを優遇して、彼らの言い分を呑んで日本車メーカーを締め上げ、個人の自己責任や業界の自主規制を重んじるあまりアメ車は世界から取り残されていったのではないでしょうか。


以前も書きましたが、アメリカンスポーツの象徴たるコーヴェットマスタングでさえも、次期7thジェネレイションでは小型化・小排気量化・低燃費化するといわれています。
燃費が良く、取り回しが良く、しかしアメ車らしい強烈な個性に基づく嗜好性は失わず。そんな車を造って欲しいものです。
Posted at 2012/11/15 11:26:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治、経済(自動車関連) | ニュース
2012年11月13日 イイね!

スポーツカーの次なる段階はエコ

スポーツカーの次なる段階はエコ【レポート】開発責任者の多田氏が英メディアに示唆!? 「86」にKERS搭載の可能性
(autoblog、2012年11月8日)



以前から、トヨタ自動車 86(ハチロク)(DBA-ZN6-A2)にはターボモデルが発売されるという、願望に基づく噂が流れていましたね。
確かに、試乗してみた感じ素性は中々良さそうだったから、過給器で武装すればかなりのものになるだろうとは思いました。
機械に詳しい人がエンジンを見て、過給器が容易に後付け可能な設計になっているとの指摘も、それを後押ししました。

しかし蓋を開けてみれば、確かにTRDからスーパーチャージャーキットが発売されるものの、ターボモデルを公式に発売する計画はきっぱりと否定。
言われてみれば確かに、86&BRZは、「軽くそこそこの車格を、程好い排気量と自然吸気NAだけで操る」のがコンセプトでしたね。過給器や電子制御や大排気量に頼っては、折角の持ち味が損なわれてしまいます。

それよりも、新型ワゴンRで注目を浴びた「運動エネルギー回生システム」を搭載するモデルの可能性が、現実味を帯びてきました。
確か、トヨタはプリウスにも搭載していたと思います。
スポーツカーといえどもエコですね。しかし、86はエコカーへ舵を切りたいのではなく、よりスポーツ走行に特化するためのエコ装置です。エコカーと同じ装置を積もうとも、込められた思想は全く異なる。




ホンダが車格と特性に合わせた3つのSPORTS HYBIRIDシステムを発表!!
(autoblog、2012年11月8日)



同様に、本田技研工業もまた、「エコカーでスポーツカー」という相反する車の開発に余念がありません。
こちらは、CR-Z(DAA-ZF2)というエコなスポーツカーを真っ先に作ったという実績があり、その後もハイブリッドエンジン搭載車種を次々と拡充しており、他社とは一日の長がありますね。
ホンダはハイブリッドエンジンを主軸に、更に、運転状況やバッテリー残量に応じて、内燃機関・モーター・ハイブリッドと、三種類の駆動方式を使い分けるそうです。7DCTも組み合わせれば、最強でしょうね。




エコカーとスポーツカーは相反する車種であり、しかし環境保全への世界的な関心の高まりと、何より車社会の飽和状態から、スポーツカーは虫の息でした。
そこへ、時代に適応することで新たな姿に生まれ変わったスポーツカーが、続々と生み出されています。
それは時代に迎合したのではなく、スポーツカー嫌いな人に媚びたのでもなく、よりスポーツカーとしてあるべき姿を求めた結果。近年の欧州製コンパクトカーが、モアパワーのためでなくエコのためとして過給器を取り入れているのと、やり方も方向性も違えど発想自体は同じです。
これからのスポーツカーが生き残る道の一つであると同時に、新たな段階へ進化したということでしょうね。
Posted at 2012/11/13 23:58:25 | コメント(0) | トラックバック(6) | スポーツカー | クルマ
2012年11月11日 イイね!

新潟痛車フェス04.5(一日目)

新潟痛車フェス04.5(一日目)昨日は、新潟痛車フェス04.5の見学に行ってきました。
会場はふるまちモール5~6、時間は10:00~18:00、見学者無料。

当イベントは、新潟市内で毎年冬に行われる「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」でのイベント内イベントとして、痛車展示は毎回行われていました。
今までは真冬なので、電車の時間を考えると中々行けませんでした。それも2月という一年の中で最も雪の厳しい時期であり、前触れなく電車が止まったり国道が封鎖されたりする場合もあります。それが今回の第3回から、「がたふぇす」と名称を変えて毎年二回催されることとなり、それにより今回初めて行くことが叶いました。

因みに、二日目である今日は、声優・竹達彩奈さんのトークショーがあり、しかも役を演じた『けいおん!』の中野梓の誕生日でもあります。偶然なのでしょうが、記念すべき一致です。
なのに僕は、今日は予定があるので参加しませんでした。




09:00。
当日は、少し家の雑用を済ませてから、ガソリンを満タンにして、やや遅めに出発。
地元は土砂降りの雨。新潟市内は、豪雨と強風と思いきや、からっと晴れたり、しかしまた突然の豪雨に見舞われたりと、終始安定しない天気でした。



11:00。
付近の駐車場はどこも満車だろうなと少し覚悟をしていたのですが、中心拠点ともいえるBILLBOARD PLACE 2の隣にある万代シティ第二駐車場ビルの6階に、辛うじて停められました。
そういえば、10年くらい前に、高校の同級生たちとここに一度だけ遊びに来たっけなあ…。すっかり忘れてたのに、到着した途端急に懐かしく思い出しました。

エレベーター昇降口は壁際の出入り口すぐ隣だったので、降りればあっさり地上に出ることができ、BP2は道路向かいの目と鼻の先。
何と便利なΣ(゚Д゚;)

そこで一旦、2階のT・ジョイ新潟万代に行き、『宇宙戦艦ヤマト2199』のチケットを買います。
これも「がたふぇすVol.3」の一環としての特別上映であり、東北・北甲信越地方では初上映です。

再び表に出て、バス停の列に並びます。
各会場は離れており、しかしイベントがある二日間は2~3台の無料シャトルバスが20分おきに往復しています。こういう、「イベントを開催したら開催しっぱなし」ではなく、フォローまであるとは、至れり尽くせりです。
市を挙げての協力体勢は羨ましいし、流石はサブカルチャーを町興しに利用しているだけあります。新潟市は本当に良いところです。

当日は土日であり、平日以上に混んでいたと思われます。
道路沿いに停められた車や、車線にきちんと並ばずにセンターラインをはみ出して信号待ちをする車、交差点にまではみ出す違法駐車が目立ちました。
しかしシャトルバスは、巨体にも係わらずそれらを巧みに避けて進みます。乗客には何一つの異変も感じさせずに。プロドライバーの運転技術は本当に凄い。





11:40、古町通会場のバス停である、新津屋小路に到着。
アーケード街の正面出入り口には、天井から垂れ幕を飾っており、遠くからでも一目で分かります。毎年こんな風にやってたんですかね?
商店街のど真ん中に、ずらりと並んだ痛車の数々…。10月7日の「安全・安心なかまちモーターショー」で、こういうのって良いなと思ったばかりなので、それが再び味わえるのが楽しいです。

いつもの車もあり、初めて見る車もあり…。
主体的に見に来る人はヲタクばかりそれも10代後半が多いようだから当然としても、「がたふぇすVol.3」の存在を知らずたまたま通りかかった一般人の反応も、好評なようで何より。
(むしろ30~40代くらいで、車に詳しいと思われる人のほうが、拒絶反応を示していたり…)


地元商店街や移動販売店による出店は勿論ですが、ヲタイベらしくイベント内イベントや、メイドカフェによるチラシ配りも。
新潟アニソンLovers(今まで知らなかったのですが、もしかして、新潟大学のサークル?)」による大音量のカラオケライヴは盛り上がっており、客席からは手拍子、コーラス、ヲタ芸が。
僕も、一通り撮影が終わったら観客と一緒になってコーラスなり何なりしようと思ってたんですが、合流したら丁度終わったところだった……⊂(。A。)⊃

メイドカフェ「after school cafe」によるチラシ配りもありましたが、そういえば昔、「ファンシード/ふぁんしーどかふぇ」なるメイドカフェ・兼・フィギュアショップが古町にはあり、僕も一~二ヶ月に一回は行ってたんですよね。
はげ丸のメイド喫茶レポ ふぁんしーどかふぇ(新潟)
あい!らぶ!ふぁんしーどかふぇ!
ファンシード閉店の日

直接的な繋がりは多分ないでしょうが、懐かしくなったので、次に新潟市に行く機会があればちょっと覗いてみようかな。





13:00。BP2に戻り、『ヤマト2199』を鑑賞します。
T・ジョイで映画を観るのは初めてですが、劇場はフォーラム山形ワーナー・マイカル・シネマズ米沢とは、比べ物にならない程に広大なんですね!
そしてT・ジョイで映画を1本観るごとに、万代シティ第二駐車場ビルは5時間無料になります。これがあるから、第二駐車場に停めたんです。

予告編やPVをニコニコ動画で見ていた頃から、ずっと楽しみにしていました。
『ビッグ・ウォーズ』シリーズや『新世紀エヴァンゲリオン』や『ジパング』や『坂の上の雲』で第二次世界大戦の日本海軍に興味を持ち始め(最後のは日露戦争の物語だけど)、そこから更に『YAMATO 男たちの大和』や『SPACE BATTLESHIP ヤマト』などのヤマトブームに感化されつつありました。

 『宇宙戦艦ヤマト2199』特報
 (YouTube、松竹チャンネル投稿、2011年12月2日)

 「宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘」 PV 120秒バージョン
 (2012年5月24日投稿)

 宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 『果てしなき航海』PV
 (2012年9月5日投稿)


蓋を開けてみれば……期待に違わぬ熱さ!!
勝ち目のない絶望的な戦い、次々と頼もしい仲間が死んでいく悲壮感、全人類の希望を背負う重圧…。
敵も敵で、愛すべき家族、守るべき故郷、取り戻すべき誇りがあり、絶対に負けるわけにはいかない。決して私利私欲から地球を侵略しているわけではない。自分たちのしていることは悪と知りつつも、しかし他に選択肢はない。
こんなに熱いアニメは久々です。
それだけでなく、重厚なメカニック描写やSF設定は、男の子心をくすぐります。魔法などの超自然的な力ではなく、科学理論に基づく機械や、それを扱う人間による地道な操作の積み重ね。
圧倒的な戦力差と組織力の前に、たった一隻のヤマトは、ピンチに次ぐピンチ。しかしそこを、戦力で劣る分を機転や頓知で切り抜けていくさまは、正に爽快!

登場する国連軍宇宙艦隊や登場人物は、全員が日本人。一応、アメリカやEUやロシアや中国といった大国の戦力は全滅させられており、弱小戦力でしかなかった日本しか生き残っていなかったという背景があります。
他、ヤマト乗組員の制服は旧日本海軍士官服のようであったり、敬礼も胸の前で右前腕を水平に構える旧作のやり方(そういえば『GALL FORCE』もヤマト式敬礼でした)ではなく旧日本海軍式であったり、艦艇や戦闘機の名前や各種表示は日本語表記だったり。
対してガミラス軍は、戦艦名や人名が全てカタカナであり、皮膚の色や出身惑星による生まれながらの差別があったり。
どうにも、大日本帝国と欧米列強諸国との関係を、強烈に連想させます。そうでなくとも物語自体、遊星爆弾により死の星となった地球は東京大空襲を、イスカンダル星への遠征は坊ノ岬沖海戦の、どれもあからさまな暗喩ですからね。

初代『ヤマト』をして、当時サブカルを齧った文化人たちから「ナショナリズムを喚起させられる」「これが軍国少年の成れの果てか」「WASP(白人の蔑称)批判だ」「右翼的だ」などという批判が巻き起こっていたのを思い出しました。
でも、原作の松本零士氏は、軍国主義的な思想で作品を描いたのではないんですよね。強烈な戦争体験が下敷きになっているのは勿論ですが、幼少の頃、仲の良かったお隣さんは父親を坊ノ岬沖海戦で亡くしており、自分も似た体験があるので、決して他人事ではなかったと。

ネットでは、ヤマト世代の人たちは「理想的なリメイクだ」と大喜びで受け入れている様子ですが、初代『ヤマト』もこんな物語だったんでしょうかね。
とにかく熱いアニメです。
僕は『超時空要塞マクロス』とか『トップをねらえ! GunBuster』とか『勇者王ガオガイガー』とか『蒼穹のファフナー』とか『劇場版 機動戦士ガンダム00(ダブルオー) -A wakening of the Trailblazer-』などを思い出したんですが、本当に色々な作品に影響を与えていたんですね。
我ながら、最近涙腺が緩くなってきており、何度泣いてしまったことか…。

観客も、ヤマト世代と思われる40~50代の方が中心と思いきや、小学生くらいのお子さんがいる家族連れや、お年寄りのご夫婦、かなり若い女性客も、意外に多くいました。
でも僕は、第一章(13:00~14:00、\1,000)と第二章(14:20~16:05、\1,500)だけを見て、第三章(16:20~18:10、同額)だけは見ずに新潟を後にしました。せめてもう1時間早かったらなあ…。





街全体がイベント会場となる、これだけ大掛かりなイベント、本当に楽しかったです。
スタッフの皆さん、参加や見学された皆さん、そして新潟市の皆さん、有難うございました。


個々の出展車両はフォトギャラリー参照。

ふるまちモール5・1
ふるまちモール5・2
ふるまちモール6
Posted at 2012/11/11 20:10:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車イベント | 旅行/地域
2012年11月09日 イイね!

スズキの戦略は「適材適所」

スズキの戦略は「適材適所」スズキが米連邦破産法第11条に基づき更生手続きを申請、負債総額138億円
(アルファルファモザイク、2012年11月6日)

米では苦戦していたスズキがついに自動車販売から撤退
(autoblog、2012年11月8日)

スズキはなぜアメリカで売れなかったのか? 北米での四輪事業撤退の背景を分析する
(DIAMOND online、2012年11月9日)





やっぱりこうなりましたか…。


日本ではCMなどで「軽No.1のスズキ」と銘打っています。確かに僕も、色々な車をくまなく乗ったわけではないものの、こと軽においてはスズキを信頼しています。
たまに父のキャリイ・4WD・5MT(KKCJ-SPT【SPDT】)を運転すると、車重の軽さ、トルクの力強さ、ステアリングやアクセルやブレーキの反応、どれも上々な手応えがあって運転が非常に快適です。
それは軽トラ全般に言えることなのでしょうが、更にスズキの場合は、「ここに小物入れがあったらなあ」と思うまさにその位置に小物入れがある。それも適度な場所と適度な大きさと適度な深さで。滑り止めまである。肌触りも良い。
インストゥルメントパネルやダッシュボードの形状も、同様にちょっとした小物置きに適した形になっており、車内開放感や運転視界も考えられた形にもなっている。
同じ寒冷地仕様でも、三菱自動車工業 パジェロミニ(ABA-H58A前期型)はタイアハウス内がプラスチックで被覆されておらず、アンダーガードは隙間から融雪材が入り込みやすく、しかし水洗いしにくい形になっており、内側から錆びていくので冬は逆に乗れない。まさに本末転倒。しかしパジェロミニよりも安物のはずのキャリイは、しっかり防いでくれる。
軽トラ自体、酷使されることを前提としたタフな造りになっているというのもあるでしょうが、そういったさり気無い要素の積み重ねが、スズキが作る車全般への信頼となっています。前回の日記でも少しだけ触れましたね。

世界戦略車として各社大型化していく中にあり、スズキは未だに、キザシエスクードなど、たとえ3ナンバー車でも日本で取り回すことを前提とした大きさを維持しているのも、好印象です。


でもそんな、小さな車造りに重きを置くが故に、自動車大国アメリカでは受け入れられなかったんでしょうね。
彼の国では、大きくて重くて豪華で燃費の悪いフルサイズピックアップトラックこそが売れ筋であり、日本メーカーでさえトヨタ自動車 タンドラ日産自動車 タイタン本田技研工業 リッジラインなどの北米専売車両を投入するくらいですから。
そしてそれはスズキにとって、一番の苦手分野のはず。

一応、イクエーターという北米専売ピックアップがありますが、案の定日産自動車 フロンティア(D40系)のOEMであって純スズキ製ではありません。


そこで、苦手な分野にも挑戦していくか、より自分の持ち味を発揮できる場所を探していくか。
それはどちらも正しい。そしてスズキの場合、後者の道を選んだ。
実際スズキは以前から、インドやシンガポールやインドネシアやマレーシアや南アフリカなどで需要を伸ばしているといいます。かてて加えて、欧州を中心に人気が高まっているエコでリーズナブルでしかし高級感ある小型車というのは、まさにスズキの得意分野。
欧州でも新興国でも、スズキにとって追い風となるでしょう。たとえ北米で支持を得られずとも、さしたるダメージはないはずです。

おまけに、一連のチャイナリスクにより、最近では各社中国シフトを徐々に減らす傾向にありますが、スズキはその問題が取り沙汰される以前から、逸早く上記の新興諸国に工場を移しており、今度の危機を回避していた。
先見の明です(というか、中国に限らず国内外に限らず、万一に備えて平時から複数の取引先を確保しておくのは、ビジネスとしては常識なんですがね。その当たり前のことを、なぜか各社やっていなかったことのほうが異常)。

とはいえ、欧州において勢力を誇るフォルクスヴァーゲンとの連携が白紙になったり、それによる感情のもつれなのか商標のいざこざといった問題もあり、決して一筋縄では行かないのですが。


「適材適所」であり、無理に背伸びをして自分を変えなくとも、人間収まるべきところに収まるという例なんでしょうかね。
Posted at 2012/11/09 12:16:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治、経済(自動車関連) | クルマ
2012年11月07日 イイね!

日本車の信頼性は世界一ィィィ!

日本車の信頼性は世界一ィィィ!日本車の信頼性すごすぎワロタwww トヨタが上位3位を独占!! 7位までが日本車!! 米国調査
(ピカピカニュース2ch、2012年11月2日)



北米における最も信頼されている自動車メーカーは、トヨタ自動車とその系列が上位3位を独占しました。
4位以下も、マツダ・スバル・本田技研工業&アキュラと続き、上位7位を日本メーカーが独占しています。
日本国内において、評論家をはじめ何かと引き合いに出されるドイツ車を、華麗に抜き去った。しかも2年連続で。
これは快挙。
やっぱりこういうのって、日本人として素直に嬉しいものです。

特にトヨタは、プリウス集団訴訟事件(実際には、ペダルの踏み間違いや、社外品のサイズの合わない安物のフロアマットにしたせいでペダルに絡んだのが原因であり、すなわちユーザー側の過失だったといいます。しかもそれは、在米韓国企業が裏で焚き付けていたと、米連邦最高裁判所が公式に証言しています)から、よく持ち直しました。

信頼性が高く、品質が高く、壊れにくく、燃費は良く、整備性は高く、機械として優秀だと、多くの人に認められたということです。
それだけでなく、アフターサービスが良いというのも、そのメーカー・その製品に対する好感度を左右しますからね。恐らく、各社その点も抜かりはなかったが故の順位なのでしょう。
高級な欧州メーカーにも値段で勝るというのも一因でしょう。一部のお金持ちではなく、誰にでも買いやすいというのも、大事です。
それら製品単体の信頼性はやがてメーカー全体への信頼性へ繋がり、固定客を生み出す。理想的なサイクルです。


とはいえ、第一線で活躍している技術者にすれば、喜んでもいられないでしょう。
技術と言うのは日進月歩。どんなに優れた技術を開発しようと、市場に出した瞬間にあっという間に解析されて他社に追い付かれる。かといって社外秘にしておくわけにはいかないし、してたとしても常に産業スパイに狙われる。
何より、どんなに凄い技術でも、どんなに高い信頼性でも、自己アピールが下手なら誰にも振り向いてもらえない。
純粋に技術だけで勝負できた幸せな時代は、もう終わってしまいました。

そしてそれをメーカー上層部は拡大解釈し、コミュニケーション能力を重視するといって技術者を重点的に大量に解雇した。
それが今では、スマートフォン事業に見られるように海外に出し抜かれることとなり、技術者の中韓流出となった(その中韓企業も、日本の技術を盗むだけ盗んだら日本企業以上に掌を返し、体良く使い捨てにされた日本人技術者の大量発生が報じられたばかりです)。
iPhone 5の内部部品はほとんどがソニーをはじめとした日本製だそうであり、これからの日本の技術は、純粋な日本ブランドではなく他国の下請けとなるしか生き残る道はないんでしょうかね。




そんな中での、冒頭のニュースです。
日本製というのは、日本の技術というのは、日本ブランドというのは、まだまだ世界で戦える。
民主党政権は「どうして世界一を目指す必要があるんでしょうか? 二位じゃ駄目なんですか?」という思想の持ち主であり、確かに必ずしも一位になる必要はありませんが、少なくとも一位を目指す必要は大いにあるんですな。
一位を目指すからこそ、このように世界中から信頼を勝ち得ることができ、教育や雇用を与えることができ、それは最終的に社会と人心の安定に繋がっていくのだから。

勿論、細かいところを見ていけば、必ずしも綺麗事だけで得た栄光ではありません。
本社の栄光を支えているのは、本社から馬鹿にされつつ理不尽な要求を突きつけられて心身をぼろぼろにしている下請けや、人件費の安い海外工場だったりするという。
必ずしも内需だけで蓄えた力ではない。

嬉しくもあり、複雑なニュースです。
Posted at 2012/11/07 15:09:27 | コメント(0) | トラックバック(1) | 整備 | クルマ

プロフィール

「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
https://option.tokyo/2021/07/03/104493/

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
何シテル?   07/03 23:51
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