
自動車業界は一種の総合産業だから、浮き沈みの激しい業界と言えます。
儲かってラインナップを拡充できるメーカーがあるとすれば、その裏ではジリ貧に追いやられてラインナップを縮小せざるを得ないメーカーもある。
アルファ ロメオ、数年内に新型車9モデルの投入を予定!
(autoblog、2012年12月22日)
ダイハツ「新型コペン」は様々な派生タイプが登場?
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年3月16日)
ダイハツ「新型コペン」は【オープン・ワゴン・レース・バギー・EV】の5モデル?
(Ethical & LifeHack、2013年3月18日)
「ラインナップを下に拡大」ジャガーの新戦略
(webCG、2013年3月29日)
【レポート】米トヨタの若者向けブランド、サイオンが高級市場への参入を検討中?
(autoblog、2013年4月5日)
まず上記は、ラインナップの拡充。
親会社による強力な梃入れであったり、不景気にあえぐ子会社や自国工場へ仕事を与えるためであったり、純粋に儲かったので余裕が生まれたからであったりなど、理由は各社各様ですが、こうして色々な車種を見れるのは楽しいですね。
アルファは、先日の
パリサロンでお披露目されたスーパーカー「
4C」を筆頭に、史上初となる
クロスオーバーSUV(名称未定)を開発中であり、往年の「
ジュリア」をセダン&ステーションワゴンとして計画中、マツダと提携してライトウェイトオープンスポーツ「
デュエット(当初の仮称はスパイダー)」をも計画中。
既存のホットハッチ「ミト」や5ドアハッチバック「ジュリエッタ」と併せれば、中々の充実ぶりとなります。期待が膨らみます。
フィアット傘下になって以降、コンセプトやブランドイメージやキャラクターが明確になりました。
次期コペンは、日本に絶えて久しかった軽スポーツカーとして、復活が待望されています。
しかしその姿は、一台の車を芯に、様々な派生車種を設けるというもの。標準のコペンロードスターを筆頭に、コペンハッチバック、コペンコンペティション、コペンSUV…。
現在のインプレッサファミリーやゴルフファミリー、ミニファミリー、予定されているフィットファミリーみたいですね。
恐らく、その都度新車種を生み出すよりも、車台を共用して様々な派生車種を生み出したほうが、開発コストが抑えられるという事情があるのでしょうね。
親会社たるトヨタとしても、OEMを当て込んでいるからこそ、こうして派生モデルを推奨しているのではないでしょうか。
予定されている四種類を本当に市販化するかどうかは別として、コペン七変化が楽しめそうです。
高級車メーカーであるジャギュヮー・カーズは、より買いやすいエントリーモデルを検討。
片やトヨタの北米向けエントリーブランドであるサイオンは、高級路線を検討。
そのどちらも、現在の市場よりも更に外側へ打って出たいとする思惑を感じます。現状維持では先細りになるから、変化を求めているのでしょうか。
ブランドのアイデンティティーにも係わるから、こちらには諸手を挙げて賛同はしかねますが…。
ランドローヴァーも、BMW ミニ・クロスオーバー&ペースマンや日産自動車 ジューク並みの
小型SUVを検討中だそうです。
ダウンサイジングは世界的な流れであり、アウディ A1やメルツェーデス=ベンツ Aクラスなど、各社も小型車の分野へ手を広げています。これもその一環であるのは明らかです。
ジャギュヮー共々インド資本になってからは、無闇に伝統に固執することを止め、しかしその結果商売が上手くなってきたように見受けられます。
【レポート】フィアットの最高責任者が発表 「ランチアは2015年に廃止」
(autoblog、2012年11月7日)
【賛成or反対】多すぎで「クーペ」「クラブマン」は廃止!? 上層部に聞いたMINIの今後
(同、2013年4月9日)
その一方では、悲しいお知らせも。
ランチア・アウトモビレに関しては、ストラトスの商標は既に他が抑えているので絶滅は免れそうですが、その商標の持ち主が中々その気にならない(´Д`)
WRCで鳴らしたデルタも、すっかり垢抜けた大型高級車になったしなあ…。もはやラリーのイメージはありません。
ミニに至っては、
次期三代目では、売れ筋である3ドアハッチバックとクロスオーバーを残し、大幅な整理が検討中とのこと。・゚・(ノД`)・゚・。
好きだったんだけど、やっぱりクラブマンやクーペやロードスターは、マニアックすぎたのね…orz
Posted at 2013/04/10 12:29:27 | |
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