何故、「マクドナルド」は日本人に飽きられたのか
(ピカピカニュース2ch、2013年9月16日)
マクドナルドに立て直しの秘策はあるか 「うるさい」「高い」「まずい」と不満の声
(同、2013年12月30日)
何度同じ失敗を繰り返しても、一向に懲りる気配を見せませんねえこの会社はw
原田泳幸前CEOは、欧米流経営学を身に付け、なるほど海外では有能な経営者であったかも知れません。
しかしそれが、いついかなる場合でも通用するとは限らない。
「お客様に『Wow!』を提供出来なかった」と言いますが、もうその言葉からして、事の本質を見誤っているのが表れています。
我々が欲しいのは「Wow!」ではないというのに。
それほどまでに日本という市場は特殊という言い方もあるでしょうが、それは違います。
日本でなくとも、欧米圏以外の国々では、更に事情は複雑化します。言語、文化、風習、価値観、宗教観、等々…。国毎に違って当たり前。
むしろ、そんな世界の常識を無視し、自分たちの方法論や嗜好を押し付けるほうが異常なのです。
例えば、アメリカ政府による中東政策が悉く失敗しており、オバマ政権で緩やかな撤退に踏み切らざるを得なくなってきたのも、それが理由です。
現地の人々が何を望んでいるか、ニーズを把握しないまま、アメリカ式の正義や民主主義を一方的に押し付けたから、反発を食らった。
当たり前の話です。
(尤も理由はそれだけではないのですですが。
一つ目は、アメリカ国内から原油が発見されたり、シェールオイル革命が起こったりと、石油資源を中東に頼る必要性が薄れてきたから。
二つ目は、現在政権与党であるアメリカ民主党は元々内向きであり、国際情勢や海外事情には無知で無関心。オバマ大統領自身も外交には消極的。
それらも理由ではあります)
しかしマクドナルド本社は、それに気が付いて反省するどころか、益々欧米流をゴリ押しするようです。
8月から後任として入った
サラ・L・カサノヴァ新CEOは、経歴を見るに原田氏以上の筋金入りであり、よって日本での失敗は約束されたも同然です。
現に早速、意味不明な展開を始めました。
・業界一人負けのマクドナルド ハンバーガー総選挙でもランク外!?
 (アルファルファモザイク、2013年10月12日)
・マクドナルド「デリバリーを全国展開」 新社長が抱負
 (ピカピカニュース2ch、2013年11月16日)
・どうした!マクドナルド、11月は売上10%減 値上げの影響じわり、消費者に「お得感」伝わらず
 (同、2013年12月11日)


・台湾マクドナルド、女子店員が「猫耳・セーラー・ニーソ」で接客! かわいすぎると話題に
 (痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2013年12月29日)
翻って台湾支社。
はっきり言ってあざとすぎるくらいあざとすぎます。
ですが、真の企業努力とはこういうものだという見本のようなものです。
これくらい思い切ったことをすればまた違うのでしょうけど、欧米流をゴリ押しする本社や、それを喜んで受け入れる日本支社にとっては、日本人の顧客が何を求めているかなど一生理解できないのでしょうね。
白人とは、究極的なまでに自分が大好きな人種。むしろ「お前らジャップは俺たちアングロサクソンに合わせろや」が、彼らの自然な考えですから。
だから、商品だけでなく、企業風土や経営論にまで、欧米化を無理強いする。果ては、
社内英語公用化といった頓珍漢なものまで。
しかしそんなグローバル化に踏み切った企業に限って、展開を悉く失敗して、経営赤字となり、リストラに次ぐリストラ。
会社が傾いて社員が首を切られるのは、それだけ上層部が無能だから。無能な役員の犠牲になるのは、いつも現場。
さて、長々とこんなことを書いておきながら、むしろ判りやすい例として引き合いに出したまでであって、実はマクドナルドには大して思い入れはなかったりしますw
日本の軽乗用車嗜好、外国勢に障壁―「ガラパゴス化」懸念も
(乗り物速報、2013年12月18日)
いやあ、
全く以て大きなお世話!!
日本は日本で上手くやってるのに、何も知らないよそ者がしゃしゃり出て来て「君たちは不幸すぎる。世界から閉ざされている。もっと視野を広く持って、世界を受け入れるのだ」と言いながら、やっていることは自分たちの商品の押し売り。
真にこちらが欲しがっている商品など、一つとして売るつもりは毛頭ない。こちら側の気持ちや都合、それによって蒙るこちら側のデメリットなど、まるで知らんぷり。散々無理強いしておきながら、最後まで発言の責任を取らない。
本心が見え見えなんですよね。
そんなことを言ったら、アメ車のほうがガラパゴスです。
日本どころか欧州ですら売れていないのだから。
アメリカは国土が広大だから、国内需要だけで欧州全土に匹敵する売り上げを記録していた。だから進化する必要がなかったし、外の世界へ打って出る必要もなかった。
それが今や状況は悪化し、当のアメリカでさえ売れなくなってきた。今欧米では、販売数を伸ばしているのも、信頼性で高い支持を得ているのも、日本車です。
そこでフェアな戦いを挑むのが常識ですが、彼らの場合は力に物を言わせて潰しに掛かる。
実情や相手のデメリットなど知ったことではない。相手国の政治に干渉して、自分に有利なようにルールそのものを変えさせる。
卑劣です。
TPPの問題が取り沙汰される以前から、日本市場の閉鎖性が海外から指摘されていました。
だから日本企業の資本を乗っ取ったり、経営者を丸め込んだり、社長に自分たちの息が掛かった人間を送り込んだり、社内英語公用化を促したりしたりと、あの手この手で日本企業の欧米化をもくろんでおり、それは半ば成功しています。
しかしそんな陰湿な努力に反し、欧米化を受け入れた企業に限ってどれも展開を失敗して赤字続きなのは、面白い符合です。
楽天、日産、ユニクロ、パナソニック、ソニー、そしてマクドナルド…。
マクドナルドに見られるように、またアメリカ政府の中東政策に見られるように、日本人のニーズを掴まない限り支持を得られることはないでしょう。
どんな策を弄しようと、全ては梨の礫(つぶて)です。
 
				  Posted at 2014/01/02 23:57:21 |  | 
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