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ふじぃのブログ一覧

2015年11月29日 イイね!

フォードは良きパパ

フォードは良きパパつい先程、NHKスペシャル『新・映像の世紀』を視聴しました。
今夜の放送は、「Chapter02 グレートファミリー 新たな支配者」です。

石油王ロックフェラー、化学王デュポント、金融王モルガン…。
いずれも、アメリカを陰から操ると言われる、ユダヤ系超巨大財閥。
個人的には、新聞王マードックや、鉄鋼王カーネギー、ロスチャイルド家についても言及があれば尚良かったのですが、話が広がりすぎるから仕方ないですね。


そんな中で、自動車王ヘンリー・フォード一世だけが、取って付けたような扱い。
にも拘わらず、実に印象的な役回りを与えられていました。

ジョン・ロックフェラーが今際の際、見舞いに来たヘンリーに
 「先に天国で待っている」
と告げると、帰ってきた言葉は
 「あなたが天国に行けるならね」


その富や権力や名声とは裏腹に、お金に執着するあまり高潔さとは無縁で、「泥棒男爵」と蔑まれながら孤独にこの世を去った、ロックフェラー。
それに対し、ヘンリーも同じくたった一代で財閥を築いた億万長者でありながら、一貫して労働者の立場に立っていました。
それは、16歳で高校を中退し、一介の機械工として現場叩き上げでここまできたという出自が、そうさせるのでしょうか。








フォード、マツダ株を全部売却へ。これはまさか...
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年11月17日)



冒頭の、ロックフェラーとヘンリーの会話を聞いて、このニュースを思い出しました。

排ガス不正問題で揺れているフォルクスヴァーゲンは今、他社を巻き込もうと必死です。
当然、SKYACTIV-Dを売り出しているマツダも、虎視眈々と付け狙われていることでしょう。
そんな時期に舞い込んできた、フォード・モーターがマツダ株を全株手放したというニュースです。


これは単に、リーマン・ショック以降段階的に手放していたマツダ株が、これでようやく全て捌けたというだけなのでしょう。
そのタイミングが、たまたま今だっただけで。

一部で囁かれているような、
 「やはりマツダもディーゼルエンジンで不正しているのではないか?」
 「フォードはそれを知っているから、急いで手放したのではないか?」
というものでは、恐らくないはず。




昔、マツダは多チャンネル化(マツダ、ユーノス、アンフィニ、オートザム、オートラマ)で勢い付いていました。
しかしバブル経済が崩壊したことで、多チャンネル事業は裏目に出ます。
そんなときに、手を差し伸べてくれたのが、フォードでした。

フォードは、1979年からこちら、マツダ(当時は東洋工業)の筆頭株主でした。
以来、親会社・子会社の関係であり、マツダはフォード・グループの傘下。フォード出身の社長が四代続けて就任するなど、その関係は敵対的なものではなく、至って良好。
オートラマ店は、マツダ系列におけるフォード販売網。



初代フェスティバは、名車です。
フォードバッジを付けていても、実質的にはマツダ主導での開発。
デザイン、大きさ、使い勝手、維持費、どれもが手堅く纏まっている。
舶来品という箔もある。
トップグレードでは本革シートや本革ドアトリムが標準装備であり、にも拘わらず108万円という破格の値段。

当時の欧州車的な雰囲気や、開放的なキャンバストップが、持ち味です。
小粒ながら良い意味で日本車離れしていました。

このDAプラットフォームや培ったノウハウは後に初代デミオに、B型エンジンは後に初代ロードスターに、それぞれ受け継がれて、更なる発展を遂げることになります。


株取引だけに着目すれば、マツダが経営難のときに株を安く買い、経営が上向きになってきたら高く売るという、正攻法です。
しかし実際には、経営が苦しいところを、助けてくれているのですよね。

フォードはマツダに対し、株主ないし親会社としての威光を振りかざして
 「時代遅れのロータリーエンジンなんかにしがみ付いてるから、会社が傾くんだ。今すぐ止めろ!」
と言うことだって出来たはずなのに、それをしなかった。
先日の東京モーターショーで、RX-VISIONが参考出品できたのは、ロータリーエンジンの火を絶やすまいとするマツダを、当時のフォードが暖かく見守ってくれたから。

「RX」復活か…マツダ、スポーツコンセプト 初公開へ
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年10月1日)
マツダの新型ロータリーエンジン「16X」、SKYACTIV技術で復活秒読みか!?
 (同、2015年10月19日)
マツダ、ロータリー搭載「RX-VISION」世界初公開!
 (同、2015年10月29日)
マツダがロータリーエンジン復活へ! マツダ役員「6合目くらいに来ていると思っている」
 (同、2015年11月22日)






マツダだけではありません。
ボルボ・カー・コーポレーション然り、ジャギュヮー・カーズ然り、ランドローヴァー然り、アストン=マーティン=ラゴンダ然り…。
フォードに拾われたメーカーは、皆その後、奇跡的なV字回復を遂げています。
そして、成長を見守った後は、笑顔で去ってゆく。
フォードは救いの神なのでしょうか…?

「自動車の生みの親」と称されるドイツのカール=フリードリヒ・ベンツと対比して、ヘンリー・フォード一世は「自動車の育ての親」と言われます。
そのヘンリー亡き後も、企業を挙げて、育ての親としての役目を果たそうとしているかのようです。
まるで、それこそが創業者の理念であり、又アメリカにモータリゼーションを根付かせた第一人者としての責任だとでも言わんばかりに。


企業はよく「才能」を求めますが、それは間違いなのですよね。
今の世の中に求められている人材は、実は「才能を育てる才能」なのですが、そこに気付いている企業は残念ながら少ない。
だからこそ、育てる才能が目立つフォードのような企業は、貴重なのです。

そしてそれだけに、三菱を体良く使い捨てたダイムラー=クライスラー(当時)や、スズキを陥れようとしたフォルクスヴァーゲンや、他人の弱みに付け込んで現在進行形で日産を食い物にしているフノーには、やりきれない思いが募るというもの。


今のフォードは「ワン・フォード」をスローガンにしており、当時とは社風は異なるでしょう。
グローバル企業としての合理化とグループ内の一体化を進めるに当たって、子会社の主体性を尊重するだけの余裕は、或いは今はないのかも分かりません。

実に良きパートナー、良き育ての親、良き父でした。
フォードもマツダも、単に良い車を造るだけではない、企業として人としての「善さ」を今後も期待します。




ヘンリー・フォード一世の名言集(一部抜粋)

──奉仕を軸にした事業は栄え、
  利益だけを追い求める事業は衰えるものです。

──整理整頓の出来ていない工場に、
  素晴らしい職人はいません。

──お金しか生み出さないビジネスほど、
  つまらないビジネスはありません。

──失敗を恐れた瞬間から、あなたの中のパワーが無くなってしまうのです。
  でも、失敗こそが、あなたを成功に導くチャンスなのですから、失敗を恐れることも、恥じる必要もないのです。
  むしろ恥じるべきは、失敗を恐れる心なのです。

──金で自由が買えると思うのは誤りです。
  この世で本当に頼りになるのは、知識と経験と能力だけです。

──見返りを期待しなくなったとき、倍の報酬がやってきます。
Posted at 2015/11/29 23:59:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 政治、経済(自動車関連) | ビジネス/学習
2015年11月24日 イイね!

ガタケット142オフ

ガタケット142オフ昨日の23日月曜日は、ガタケット142へ行ってきました。

会場は、新潟市産業振興センター
時間は、10:30~15:30。
カタログ・兼・通行許可証\700。


今年は新潟市内へは、片手で数える程しか行っていません。
ましてやガタケは一度も。

 新潟東方祭15(4月12日)

 ・マスタング・50イヤーズエディション見学(5月3日)
 ・S660試乗(同日)

 ・コペンセロ試乗(6月25日)
 ・アルト・ターボRS試乗(同日)
 ・アルトラパン試乗(同日)
 ・反日勢力探訪(同日)

 ・がたふぇすVol.6(一日目)(10月24日)

 ・がたふぇすVol.6(二日目)(10月25日)

 ・他、ブログには書いていないものの、7月20日にも当てのないドライブ


よって、今回は僕にとって、今年最初で最後のガタケです。




08:30。
朝食を摂った後、洗濯や掃除をしてから、出発。

前日まで、羊さんに倣って、僕も早起きして駐車場所を確保しておくつもりでした。
しかし当日は、折角06:00に目覚ましをセットしておいたのに、疲れて疲れて二度寝してしまいました。


時間が時間なので、スーパーオートバックス新潟竹尾はまだ開店していなかったこともあり、脇目も振らずに産振センターへ直行。

しかし、道を間違えたせいで、微妙に遠回りしてしまいます。
国道8号線新潟バイパス・女池(めいけ)インターチェンジを降りて、県道16号線を南下していると、前を走る紅葉マーク付きのミライースに何の気なしに着いて行ったら、一方通行の副道に逸れてしまった…。
仕方ないので、渋滞覚悟で、チャレンジャー 新潟中央インター店や、蔦屋書店 新潟中央インター店の後ろから回り込み、久蔵興野(きゅうぞうごや)の交差点から県道290号線に出る……はずが、通り過ぎて、新潟市民病院まで行ってしまった…。
何やってんの俺(´ω`)



10:30到着。
流石に駐車場は満車。
なので、県道290号線向かいの、臨時駐車場へ。
ここは新潟勤労者総合福祉センターや、東京学館新潟高等学校や、新潟アサヒアレックスアイスアリーナとも共用する関係から、広大で整備が行き届いています。


空きスペースを探しながら徐行していると、すぐ目の前に、愛車から降りたばかりのNumb@氷精ウォッチさんが!
僕もパッシングして応えて、遠慮なく隣に並べさせてもらいます(^ω^)

何でも、女池ICを降りたところで、僕を見掛けたそうですw
しかし肝心の僕が思わぬ方向へ行ってしまったため、ランデヴー走行は叶わなかったそうです(´ω`)

それにしても、「あったかいんだからぁ♪」
地元は曇りで寒く、出発前は今にも雨が降り出しそうな気配であり、だからコートと傘を持参しました。現に僕がいない間は雨だったそうです。
にも拘わらず、こちらは秋晴れで気温も温かいです。もう少し薄着してくれば良かった。
しかも、先月からこちら、休みの度に毎回毎回雪囲いを手伝わされており、そのせいで未だに床屋に行けていないので、髪もぼさぼさに伸び放題。だから余計暑い。
それでも、Numbさんに言わせれば、今日の新潟市は寒いほうなのだとか。

この日は午後から用事があるので、お昼過ぎまでしかいられないとのこと。
二人で駐車場ウォッチングをしながら、会場へ近付いていきます。


駐車場では、いつもの特等席に、羊@…(・ω・。)ゞさんがw
もはやガタケ名物ですw

しかし、持病の椎間板ヘルニアが悪化し、緊急手術から退院したばかりだそうです(゚Д゚|||)
今は、他の骨から腰の骨へ流用して癒着させ、ボルトを埋め込んであるとか。
mixiをしていないので、全然知りませんでした…。

のんびりと互いの近況報告や自動車談義、オタク話に花が咲きます。
僕も羊さんも、入場しようかどうか寸前まで迷っていましたが、既に入った人の話によれば、同人誌もコスプレも『刀剣乱舞-ONLINE-』一色だそうで…。
腐女子パワーに圧倒されて、男は肩身が狭そうです。もっとも、山形において、肩身が狭いどころか居場所自体がそもそもないのを何度となく経験しているので、それよりはまし。
それに、そんな中でも、『ラブライブ! School idol project』や『艦隊これくしょん』も、少しだけではあっても残っているようです。
よってこの日は、即売会へは参加せず、オフ会を満喫することにします。

それにしてもですね、『刀剣乱舞』と『恋剣乙女』と『恋姫無双』って、紛らわしいタイトルだと思いません…?(´ω`)


トイレのために一旦離れ、ここでも駐車場ウォッチングを再開。
こちらのほうが、見応えのある車が多いですね。
早朝から搬入するくらいだから、並々ならぬ気合の入りようであり、それが車にも表れているのでしょうかね?


tomoya.21さんもこちらに停めており、しかも新潟で有名な人々と並べているし…。

羊さんの元へ戻ると、渡り烏さんとも再会。
Numbさん同様、今年は会う機会が多いです。
他、Toshi@萃香セリカさんも、通りかかって顔を合わせます。



そういえば、今年初ガタケということもあって産振センターに来たのは一年振りですが、消防署庁舎は完成したのですね。
しかも立派なヘリポートまであって…。

その分産振センターの駐車場が狭くなったのは残念ですが、でも臨時駐車場のほうが、周辺施設と共用出来て良いこと尽くめなのでしょうね。


12:00。
好例の、正午を告げる、『宇宙大帝ゴッドシグマ』の主題歌と、参加者たちによる合いの手。
僕もこれが目当てで、朝のうちに来たのです(`ω´)


 シグマ、シ~グマ、ゴッドシグマ♪ パンパン(手拍子)
 シグマ、シ~グマ、ゴッドシグマ♪ パンパン(手拍子)
 が~った~いだ~!(拳を振りかざす)


毎回思うのですが、会場BGMが歴代アニソンなのはまだしも(そこも山形とは大違い)、誰がどんな目的でこれを選曲したんでしょうねw


13:00。
帰るNumbさんを見送るついでに、僕もLaevateinnに戻って昼食を摂ります。
お茶と、前夜のうちに調達しておいた、半額のレバニラ弁当です(^ω^)
口臭なんて気にしないw



その後は、人気(ひとけ)の少ない臨時駐車場で、好き勝手やったりw
また駐車場ウォッチングをしたり、北側に隣接する新潟県立鳥屋野潟公園を観察したり、周辺の風景を撮ったり…。



15:00。
鳥屋野潟公園には広大な湖と湿地が広がるので、それを目当てに白鳥の編隊飛行が往来します。

徐々にイベント終了の時刻が迫り、駐車場にも点々とですが空きが出来始めました。
そこで僕も、こちらへ移動。



16:30。
国産ガルウィングドアの共演!

これをやりたかったんだよね~(*´∀`)
以前からガタケで何度か見掛けており、しかし中々ツーショットさえ出来ず、ましてやオーナーに声を掛けるなんて。

意外にも若い女性であり、車好きでもあり、このツーショット写真にも快く応じてくれました。
当初はAZ-1が欲しかったものの、高額で、万一の事故が怖く、何より荷物を多く積む都合上から、購入は見送ったそうです。


いや~、来て良かった.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*☆
イベント終了から1時間、待った甲斐がありました。文字通り…、命懸けで…、うわあああああん!!。・゚・(ノД`)・゚・。
お蔭で予てからの念願が叶いました。
このブログを見てくれているかどうかは不明ですが、有難うございました。


その後も、残っている面々で、のんびりと雑談。

16:50。
tomoyaさん一行は、ネオンを光らせ爆音を轟かせながら、搬出。
皆でラーメンを食べて、万代書店巡りでしょうか…?(゚∀゚)

17:00。
やがて残った僕と渡り烏さんも、搬出。
それぞれの帰路に就きます。


もっとも、僕はまた間違えて、女池ICを反対方向である黒崎方面へ行きそうになったのですが(´Д`)
しかも、時間が時間なので軽く混雑しており、女池ICで別れるまでの束の間のランデヴー走行を、写真に収めることは叶わず。
(もっともその分、臨時駐車場でこっそりツーショットを撮りましたよw)




スタッフの皆様、参加された皆様、この日お相手して頂いた皆様、有難うございました。

当日集まった車の写真はフォトアルバムを参照。
Posted at 2015/11/24 23:59:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | オフラインミーティング | 暮らし/家族
2015年11月20日 イイね!

蘇るワークスの系譜

蘇るワークスの系譜スズキ、隠し玉のターボエンジン&5速MT搭載「アルト ワークス」を展示
(Car Watch、2015年10月28日)

スズキ「アルトワークス」公開! ターボ&5速MT搭載!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年10月28日)

スズキ、アルトワークスを参考出品 ターボエンジン&5速MT搭載
(乗り物速報、2015年10月29日)

スズキ、アルトワークスを参考出品 ターボエンジン&5速MT搭載
(サイ速、2015年10月29日)

スズキ、クルマを操る楽しさを追求し、走りを磨き上げた 「アルト ワークス」を参考出品
(autoblog、2015年10月30日)

軽最強カリカリスポーツ!スズキ「アルトワークス」がいよいよ登場!【TMS2015】
(オートック ワン、2015年10月30日)

スズキ アルトワークスが復活!! 5速MT搭載で走る楽しさを演出
(新型車情報局、2015年11月1日)

スズキ「アルトワークス」が復活&実車公開:『ターボ×5MT』のスポーツ仕様で4WDモデルもあり!
(Ethical & LifeHack、2015年11月14日)










キタ━━━━━━━━!!!!



キタ━━━━━━━━!!!!



キタ━━━━━━━━!!!!



ド━━━━━━━━ン!!!!





素晴らしい…….*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*☆

さすがスズキ!
そこにシビれるあこがれるゥ!


10月29日から11月8日まで開催されていた、「第44回 東京モーターショー 2015」。
そこで、スズキの隠し玉がお披露目されました。

漢(おとこ)の5MT!
レカロシート!
赤いブレーキキャリパー!
そして何より、「ワークス」ブランドの復活!

往年と同じフォントによるワークスバッジが、実に眩しい。

空気の読める人って大好き!





アルトターボRS
の発売当初から、5MT仕様だの、「ワークス」名の復活だの、噂だけはありました。

それを裏付けるかのように、開発陣としては、「ターボRSが売れれば5MT仕様も出したい」と、半ば公的に語っていました。
ターボRSが5AGS一択になったのは、単純に開発期間の短さと、より敷居を低くして多くの人に買いやすくするためと、AGSを前面に出すスズキ四輪部門の方針とが重なった結果。


そもそもAGSは、ギアボックスなど機構的にはMTと全く同じであり、単にクラッチ操作を自動で行っているだけ。
見た目はATやCVTと同じでも、それらとは根本から違う。
だから、その気にさえなれば、5MT仕様にするのは実は簡単なことなのだとか。



後は、やるかやらないか。

でも、僕としては糠喜びにならないように、噂はあくまで噂だと、話半分に聞いていました。




スズキ自身は公表していませんが、ターボRS、月販目標500台に対し、1000台売れたというデータもあり、順調な滑り出しだったようです。
以前も言いましたが、価格の安さは勿論のこと、同じ軽スポーツカーであるS660やコペンと上手く棲み分けが出来ているのが、明らかに功を奏しています。

消費税増税とか、国内市場縮小とか、若者の車離れとか、スポーツカー冬の時代とか、メーカーは色々言い訳を用意しています。
しかし実際には、斯くの如くターゲットを絞ってニーズを掴んでタイミングが合えば、売れる車は幾らでも造ることができるのです。


かてて加えて、10月29日にダイハツから発売された新車、キャストスポーツの存在。
何よりこれが、ターボRSの更なる梃入れとして、ワークス復活を後押ししたであろうことは、想像に難くありません。

アルトワークス復活の可能性をターボRSの売れ行きから考えてみた
 (くるまン。、2015年6月15日)
スズキ 新型 アルトワークス復活へ!? 発売時期は15年12月?
 (同、2015年7月20日)









伝説のアルトワークス復活!中古車の価格はいくらぐらい?
(CarMe、2015年11月9日)

初代から現行5代目まで今買うべきアルトワークスはどれ?
(同、2017年7月13日)



こちらのウェブサイトでは、初代ワークスと、ワークス黄金期とも言える二~三代目の特集が組まれています。
懐かしいですね。



1987年2月、グラウンド・ゼロ。
ここが、ワークス伝説始まりの時。

初代の名前は、実はアルトワークスではなかったのです。
鈴木自動車工業 アルト・ツインカムターボ・ワークス」が正式名称。
ついでに、メーカー名も、カタカナ表記の「スズキ」ではまだなかった。

それまで軽自動車でスポーティな味付けの車は、なかったわけではありませんでした。
しかし初代ワークスは、ターボ、ツインカム24バルブ、DOHC、左右非対称セミバケットシート等々、本来踏んでゆくべき段階をいきなり飛び越えてきた。
そして、今も続く軽自主規制64馬力の原因を作った。
始祖にして究極。出発点にして到達点。アルファにしてオメガ。

僕の周りでも、上の世代の車好きにとって、ワークスは思い出の一台だったようです。
これで夜の峠を攻めたとか、普通車を余裕で打ち負かしたとか、武勇伝が出るわ出るわ…。
当時の若者たちの頼もしい味方だったのですね。
「ホットハッチ」という洒落た言葉はまだなく、しかしより過剰な「ボーイズレーサー」「ベイビーギャング」などと呼ばれていました。




僕が愛車を買うという話が持ち上がった際、父から
 「お前もいい歳だし、そろそろ自分の車くらい買え。頭金は出してやる。
 その代わり、スズキで、軽で、4WDで、ATにしろ」
という条件を突き付けられました。

その際、第三候補として考えていたのが、アルトワークスです。
時期としては、二代目後期型(E-CR22S)から三代目前期型(E-HA11S/E-HA21S)に当たります。
(余談ながら、第一候補は勿論キャラ、第二候補はカプチーノ、第四候補はセルボモード・SR-Fourでした)


この時期はワークスの爛熟期。
一過性と思われたハイパフォーマンスモデルは「アルトワークス」と名を改めて、正式にカタログモデル入り。
峠に、高速道路に、サーキットに、ラリーにと、アルトワークスは大活躍。

現在では客寄せパンダ的な立ち位置の軽ですが、当時は一定の利益が見込まれていた時代。
よって他社もアルトワークスに対抗し、続々と軽スポーツを登場させます。
ダイハツ工業 ミラ・TR-XX・アヴァンツァート-R、三菱自動車工業 ミニカ・ダンガンZZ(ダブルズィー)、スバル ヴィヴィオ・RX-R…。
そして、より本格的な平成ABCトリオ(AZ-1&キャラ、ビート、カプチーノ)が、産声を上げた時代でもあります。
ワークスだけでなく、軽スポーツそのものの爛熟期でした。

そして、過剰とも思えるラインナップの拡充とパワーウォーズは、運輸省による軽の規格改正を招くこととなります。
(サイズの拡大、排気量の拡大、安全性の向上、4ナンバーボンネットバンから5ナンバーセダンへの登録移行、自動車税の増税、等々)



1998年10月7日。
先だって施行された軽自動車規格改正と、消費税導入と、物品税廃止が一通り定着し、ワークスも大きく姿を変えます。
四代目(GF-HA12S/GF-HA22S)、いわゆる「涙目ワークス」「新規格ワークス」です。

しかし、折からのバブル経済崩壊による不景気と、軽規格改正による安全性向上の弊害として、ワークスは大きくなり重くなります。
そのせいで、ワークスの持ち味であった「小型」「軽量」「ハイパワー」が相殺され、二~三代目の中古車が安く調達できることもあって、レースでも旧規格ワークスばかりが依然として持て囃される。
2000年12月5日のマイナーチェンジを機に、僅か2年という短い生涯を終えます。
悲運のワークスです。



2002年11月12日。
その後2年のブランクを経て、五代目ワークスを襲名したのは、アルトではなく畑違いのKeiでした。

その頃アルトは完全にエコカーや女性向けやスローライフカーへと舵を切っており、しかしKeiにはスポーティグレードがあったので、ワークスを受け継いだのは或る意味自然な流れとも言えます。
それでも、時代と、素材となった車種の特性に合わせて、黄金期のワークスに比べればマイルドな仕上がりに。
ドアが5枚あるのが、それを端的に象徴しているでしょうか。
と同時に、クロスオーバーSUVをオンロードスポーツに特化した車の先駆けとも言えるものになりました。

こちらは2009年9月30日に生産終了となり、これで以てワークスの血筋は一旦は途絶えることになります。





6年の時を経て、この度復活するアルトワークス。
ワークスとしては六代目であり、アルトワークスとしては実に15年振りの復活です。
だから、単なるスポーティモデルの追加というだけに留まらない、感慨深いものがあります。


しかしながら、要は、ターボRSのヴァリエイションモデルです。
エンジンは、より低燃費で快適な、R06A
後輪ブレーキは、リーディング・トレーリング式ドラムブレーキ。
ボンネットの大袈裟な吸気孔はなく、これ見よがしな縦置きインタークーラーも見えず、派手なスポイラーで武装してもいません。
3ドアでもありません。
イメージカラーも、渋い銀色。


それらの要素からして、アルトワークスを名乗ってはいるものの、直系の子孫とは言い切れないかも知れません。
例えるなら、四代目ワークスのターボie/sに近いでしょうか。
往時の過激さを体験した元オーナーや、現オーナーにすれば、優等生すぎて物足りないものがあるかも分かりません。
かつてのベイビーギャングも、すっかり大人になったのですね。
言い方を変えれば、ワークスの名を受け継ぐということは、それほどまでに重責だということ。


一応、モーターショーにおける参考出品、即ちコンセプトカーであり、これまた糠喜びするにはまだ早いと言えます。
しかし今すぐにでも発売されてもおかしくない出来栄えと、何より蘇ったワークスの名に、期待は高まる一方です。
Posted at 2015/11/20 23:59:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ
2015年11月17日 イイね!

イイね!700個達成

イイね!700個達成Laevateinnの愛車プロフィールへのイイね!が、700個に達しました。
毎回毎回繰り返してしまいますが、素直に嬉しいような、驚くような…。

しかも、みんカラ上で多忙を極めた時期と重なったせいで、いつ700を突破したのか全然分からないという…。
気が付いたら今も749になってるし。
みんカラ運営事務局からの配信メールによれば、5日00:35には693あり、14日00:40には705。その間は空白期間であるものの、恐らくその辺りとは思いますが…。


付けてくれたのは、宮城県の、naokingさんです。
ご本人の許可を得て、ここに紹介します。

愛車は、スバル レガシィツーリングワゴン・2.0GT・5MT(TA-BP5)
8日の「104th仙台・泉ヶ岳ミーティング」にて、入場一番乗りを果たしていたレガシィ組の、白いほうですね。
つわものですw
漢(おとこ)のMTを、奥様にも運転してもらっているのが、素晴らしいというか羨ましい(´∀`)

しかも、レガシィだけでなく、インプレッサも同時に所有していらっしゃるという。
愛車プロフィールやブログ内容から察するに、レガシィは趣味車、インプは家族車でしょうか…?
豪華です(;゚Д゚)
因みに、インプは僕でイイね!200個目でしたw


付けてくれた皆さん、本当に有難うございました。
Posted at 2015/11/17 22:22:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 愛車紹介 | クルマ
2015年11月15日 イイね!

なかまちモーターショー参加記念品

なかまちモーターショー参加記念品今年も来ました!

一昨日13日の正午に、第4回 安全・安心なかまちモーターショーの参加記念品が届きました。
A4判下敷きカレンダーであり、当イベントの楽しみの一つです。
こうして記念品として形に残してもらえると、それだけで嬉しいですね(*^ω^*)

いつもは12月中旬に来るのが、今年は早いです。




第2回は、若干斜めを向いた正面で、イラスト的な処理。
車体のみがカラーで、背景はモノクロ。

第3回は、当時貼ったばかりのトリコローレストライプと、開けたガルウィングドアを目立たせるためなのか、向きを変えて同じく若干斜め。
ミニチュアに見える処理が施され、背景はセピア。
今年のなかまちにも、忘れず持って行って、展示させて頂きましたd(`ω´)

今年は、ほぼ横向きです。
その分、このために交換したホイールが、判りやすいものになっています。
こうして見ると、スタッフの方は、毎年異なるアピールポイントをご理解した上で撮影してくれているのでしょうかね?
当日は、到着直後と雨の間だけ、ドアを閉じていました。よってこれは到着間もない頃に撮影したと思われます。
イラスト調の画像処理が施されてあるのは例年通りですが、今年は背景もカラーです。

毎年参加している人にも飽きさせない工夫が窺えます。


しかし一つ不満があります。
それは、参加車両を全台掲載した見開き簡易カタログが、今年はないことです。

今年は実に素早い仕事なのですが、画竜点睛を欠くというか、それだけが残念。
拙速に過ぎたとも言えます。




かきんださん、中町中和会商店街の皆さん、今年も有難うございました。
来年もお世話になります。
Posted at 2015/11/15 13:28:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車紹介 | 暮らし/家族

プロフィール

「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
https://option.tokyo/2021/07/03/104493/

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
何シテル?   07/03 23:51
ご覧頂き有難うございます。 色々な方と知り合い、交流や情報交換などできたらと思います。 ヲタクです。 昔はそれなりに「広く深く」だったのですが、最近は...
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題名長いので【紹介記事】今後の日米同盟は? について 
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