こちらもクルマ修理ついでに試乗させてもらいました。
自動車雑誌では足が前期型より固くなったということが書かれていたので、以前から前期型と比較してみたいと思っていました。
デザインはバンパー形状がかっこよくなりましたね。ライトの赤いラインの縁取りもL字型にロービーム、ハイビーム個々で縁取るかたちになり、前期型の一直線の単調なデザインよりもよくなりました。テールランプはオプションでウィンカーがアウディと同じように流れるように点滅する「ダイナミックターンインジケーター」が付いていて、これも自分は好きですね。
エンジンは前期型より10psアップの230ps(169kW)/4700-6200rpm、350Nm(35.7kgm)/1500-4600rpm
正直前期型との違いは体感できませんでした。相変わらずVWらしく上まで回してもスムーズで、パワーも十分。排気音も相変わらずでエンジンをかけた直後などGTIらしく勇ましい音です。でも自分はやっぱり6GTIの排気音の方が雑味がなくて好きですね。
足回りはオプションのDCC付きでノーマルモードでは前期型よりも固くなったように感じられました。コンフォートモードはGTIであることを忘れさせる乗り心地の良さです。スポーツモードでは足が固くなり、パワステが重くなるだけでなく、エンジンも高回転をキープするよう低いギアを保ちますが、街乗りには適していないモードだと思いました。
とにかく重厚な乗り味の6GTIとはまったくフィーリングが異なり、動きが軽快です。車重も1380kgとゴルフ6より20kg軽量に仕上がっているうえに、MQBプラットフォーム採用で重量配分も改善されているためで、この乗り味で好き嫌いが分かれるかもしれません。
ステアリングは特別悪いわけではないのであくまでも比較の話ですが、6GTIよりセンターがはっきりしておらず、パワステも軽いため、少し頼りない感じがします。前期型とはフィーリングは変わりません。
ブレーキはエネルギー回生システムがついていますが、特に違和感はありません。ブレーキのタッチは6GTIよりこちらのほうがいいです。アクセルぺダルがオルガン式でないのは残念ですが、ブレーキペダルの位置はステアリングセンターに対して明確に右側にあり、長時間の運転でも足がねじれることもなく疲れなさそうです。左足ブレーキを使わない私には操作性はいいですね。
メーターはオプションのデジタルメーター「Active Info Display」が装備されていて、とても見やすかったです。ノーマルのゴルフともデザインが異なり、スポーティーなものに変わっていると思いました。このメーター内のナビに慣れると、センターのディスプレイには目がいかなくなります。買うなら絶対にこれを付けるべきでしょう。これ以上の進化となると次の8では最近流行りのヘッドアップディスプレイが装備されるかもしれませんね。
オプションのインフォテインメントシステム「Discover Pro」もマイナーチェンジしました。今回の売りはジェスチャーコントロール機能が追加されたことです。また画面8インチから9.2インチへと大きくなり、デザインもすっきりしたものに変わりました。
安全・快適装備については前期型に対して渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」が追加されています。これはアダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストの機能を組み合わせてもので、レーンをキープしつつ前の車に追従していくので、渋滞時はだいぶ楽に移動ができるようになったのではないでしょうか。
またプリクラッシュブレーキシステムに歩行者検知機能が追加されました。
一方で省かれた装備もあります。ヘッドライトはキセノンからLEDへと変更になりましたが、ダイナミックコーナリングライト機能がオプション扱いとなってしまいました。これはコーナリング時にステアリングに連動して照射方向を変える機能です。ただし、デジタルメーターのオプション「テクノロジーパッケージ」を選択するとそこに含まれていて、大半の方はこのオプションを装備すると思いますので、影響は軽微かもしれません。
8へモデルチェンジするときには、最近流行りの誤発進抑制機能や360°モニターを装備してほしいと思いました。
今回改めて装備を確認してみて、進化の度合いには驚くばかりです。ただし、値段も結構上がっているんですよね。私が買った6GTIとは別の車かと思うくらい上がっています。
車両本体価格が4,342,340円
しかし、私が付けたいオプションには以下のものがあります。
アダプティブシャーシーコントロールDCCが216,000円
デジタルメーターを含む「テクノロジーパッケージ」が172,800円
インフォテイメントシステム「Discover Pro」が226,800円
すべて合計すると4,957,940円!諸経費込みで500万円越えです。
もしゴルフ7.5GTIをご検討の方がいらっしゃいましたら、新しく追加された「GTI Dynamic」がお買い得でよいかもしれません。上記装備をすべて備えているのに加えて、アルミホイールは専用デザインのものでありながら、価格は20万円以上安くなっています。
それにしてもゴルフはやはりすごい。
これだけ全方位にスポーツ性や快適性や安全性を網羅しているクルマはないのではないでしょうか。
でも贅沢を言うと、ちょっと趣味性には乏しいかな。
ドイツ車ってデザインがどこか事務的な感じがするんですよね。
外しでフランス車やイタリア車選びたいところだけれども、走りが良くても安全装備等で見劣りするんですよね。
トータルではゴルフGTIが1番となってしまうのです。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2018/06/16 07:56:13