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2013年10月20日 イイね!

メルセデス・ベンツA45AMG 4MATIC Edition 1 試乗

モータースポーツジャパン2013の帰り道、六本木にあるMercedes-Benz Connectionに寄って
試乗してきました。
以前からAMGモデルに乗ってみたいと思っていました。AMG初体験です♪
試乗車は600台限定のEdition 1です。
結構自由に写真を撮らせてもらえましたので、今回はめずらしく自分で撮った写真です。あまりきれいではありませんが、ご容赦ください。


試乗車 メルセデス・ベンツA45AMG 4MATIC Edition 1   価格710万円(税込)


●外観デザイン
グリルは専用デザインで、赤いラインがグリルとドアミラーに入っていますね。
フロントスポイラーおよびサイドスカートがEdition1の専用装備です。
写真では見づらいですが、バンパー横にカナード(空力パーツ)がついています。
これもEdition1だけの装備です。

全長4359mm×全幅1790mm×全高1417mm、ホイールベース2699mm
車重1550kg(この限定車ではなくカタログモデルのスペック)
写真のリアスポイラーはEdition1の専用装備です。ベンツとは思えない派手さですね。バンパー下のスカートもEdition1専用装備品です。


●エンジン
2リッター直列4気筒DOHC直噴ツインスクロールターボで、
スペックは265kW(360ps)/6000rpm、450Nm(45.9kgm)/2250-5000rpm
職人が1基づつ手組みする特別なエンジンで、写真のベンツマークの上の所に
職人のサインが入ったプレートが貼られていました。

足回りがよくできており4駆ということもありますが、回転の上昇に伴いリニアにパワーが出るので、体感的にはあまり速くは感じませんでしたが、スペック的には0-100km/h加速4.6秒と、とてつもない速さです。私のGTIは6.9秒でまったく敵う相手ではありませんが、ターボが2000rpmくらいから明確に効いてくるので、不思議なことにGTIのほうが速く感じます。
このエンジンはなんといっても音がすごいです!「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」がついており、ドライブモードがC(コンフォート)でもそれなりの音はしますが、S(スポーツ)にしたときは、アクセルをオフにしたときに「バリバリバリッ!」と、ものすごいバックファイヤー音が出ます。
音はすごいのですが、振動は全然伝わってこないです。ここはメルセデスらしく、スポーツモデルといえども快適性を犠牲にしていない部分ですね。

●ミッション
7速DCT(ツインクラッチ)です。「AMGスピードシフトDCT」といって、スポーツモードにすると変速スピードも速くなるそうですが、体感的にはコンフォートモードとの差は感じませんでした。どちらのモードにしてもVWのDSGに比べると変速スピードは遅いです。変速ショックはないので、このあたりも快適性を重視していることの表れでしょうか。

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。センター付近の反応はGTIほどシャープではありません。ここも快適性を犠牲にしない表れでしょうか。
A180スポーツに乗ったときにも感じましたが、切りはじめのところでちょっと’壁’というか抵抗というか、電動アシストの遅れを感じます。そこから先に切り足すとあとはスムーズにイメージ通り素直に曲がってくれます。

●足回り
フロントがストラット、リアがマルチリンクです。
A45AMGは専用セッティングのAMGスポーツサスペンションとなっています。
タイヤダンロップSP SPORT MAXX RTで、サイズは前後とも235/35R19 91Yです。
ホイールはEdition1専用品でマットブラック塗装の19インチAMGマルチスポークです。

特に可変機構はなく、結構固いです。GTIのスポーツモードよりも固いかもしれません。ところが不思議なことに、最初固いと感じていたのですが、次第に路面からの不快な微小振動が伝わってこないことに気が付いて、意外と快適だと感じるようになったのです。これがメルセデス・ベンツの快適性を犠牲にしないスポーティーさなのかと思いました。GTIでもコンフォートモードにすれば十分快適だと思っていたのですが、帰りに自分のGTIに乗った時に、けっこう微小な振動を伝えてきていたので、A45AMGとの差にびっくりしました。

●ブレーキ
前後ともベンチレーテッドディスクです。特別強く踏んでみたわけではありませんが、剛性感を感じました。踏み代に応じて効きをコントロールできるいいブレーキです。

●静粛性
エキゾーストノート以外の音は遮断されていて、結構静かでした。

●シート
Edition1に標準のAMGパフォーマンスシートです。
A45AMG標準車にはオプションのAMGアドバンストパッケージ(70万円)の中に含まれています。
ホールドが適度で底づき感もなく、長時間乗っても疲れなさそうないいシートでした。


●内装(インパネ)
シルバーの加飾で高級感を出しつつも、赤いステッチや赤い加飾を効果的に施してスポーティーに見せるあたりはさすがにメルセデスですね。これを見た後ではGTIの内装も安っぽく見えてしまいました。
ステアリングはAMGパフォーマンスステアリングが標準で、一部がアルカンターラになっています。また、センターコンソールのセレクトレバーも専用装備です。どちらもA45AMG標準車に付けるには、シートと同様にオプションのAMGアドバンストパッケージ(70万円)を装備する必要があります。
インパネはA180スポーツやA250シュポルトにオプションのAMGエクスクルーシブパッケージと同様のカーボンルックのパネルやインパネ上面に赤ステッチ入りの革が標準でついてきます。
これだけ高いクルマにもかかわらず、キーレススタート式ではありません。これはこのクラスには必要がないというベンツの思想だそうです。

メーターはAMG専用となっています。私のGTIより小ぶりですが、見やすいです。


●ラゲッジスペース
容量は341リッターで、ここは他のグレードと変わりません。

●安全・快適装備
以下Aクラスの試乗記の文章を引用します。
いつの間にかAクラスにも自動ブレーキ機能がオプションで付くようになりましたね。A45AMGには標準で付きます。

・CPA(衝突警告システム)
  時速30km以上で走行中に前車に近づきすぎると、警告灯が点灯。
  2.6秒以内に衝突の危険があると判断された場合、警告灯+警告音でお知らせ。
  さらに、ブレーキアシスト機能を最大限に働かせ、ブレーキペダル操作を補助します。
・アテンション・アシスト
  80km/h以上で走行中、ドライバーの疲労を検知すると、音とディスプレイで警告。

Aクラス他グレードではオプションのセーフティー・パッケージがA45AMGには標準で付きます。
・CPAプラス(緊急ブレーキ機能)
  CPAの警告にドライバーが反応しない場合、システムが衝突が避けられないと判断して、最大
  ブレーキの約60%で自動緊急ブレーキが作動。衝突速度を下げることで、追突時の衝撃低減。
  衝突回避もしくは被害軽減をサポートする機能。
・PRE-SAFE
  急ハンドルや急ブレーキ操作を検知すると、以下の機能が働きます。
    ◎電動シートベルトテンショナーの作動(前席)
    ◎サイドウィンドウ自動クローズ
    ◎着座ポジションの自動調整(メモリー付フルパワーシート車の助手席のみ)
・ディストロニック・プラス
  前車追従機能付オートクルーズです。スバルはカメラを用いていますが、こちらはレーダー。
・ブラインドスポットアシスト
  30km/h以上で走行中、リアバンパー左右に埋め込まれたレーダーにより、斜め後方の死角に
  車両がいた場合、ドアミラーに内蔵されているインジケーターが点灯して注意を喚起。さらに
  ドライバーが気付かずにウィンカーを出した場合、インジケーターは点滅し、警告音を発して
  危険をドライバーに知らせます。


このクルマは価格を見ると一見高そうに思えるかもしれませんが、手組みのエンジンだけでも相当価値がありますし、スタッフ曰く、ベンツは見えないところ(足回りなど)に結構お金をかけているようです。でもすごく欲しくなるクルマかというと微妙ですね。GTIから乗り換えたいと思うほどではなかったです。
それにしても今までベンツのクルマは面白みに欠けると思っていましたが、このモデルに乗って、どんなに走りの楽しさを追求していても、安全性・快適性を犠牲にしないベンツのクルマづくりというものが、初めて少し分かった気がしました。エンジン自体の出来がいいのかそれともエンジンマウントがいいのか不快な振動が伝わってこないし、ステアリングは適度にゆるいけれど直進安定性はいいし、足回りは固いけれども路面との当たりは滑らかな。実は相当足回りの出来がいいのにもかかわらず、その良さに気が付かずにつまらないと思っていたのかもしれません。それを確かめるために、またベンツの他のモデルに乗ってみたくなりました。
Posted at 2013/10/20 00:08:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2013年10月15日 イイね!

モータースポーツジャパン2013に行ってきました。

モータースポーツジャパン2013に行ってきました。
目的はモータースポーツものではなく、ふれあい試乗会。
同乗ということで、自分では運転できないものですが。
残念ながら、目的のクルマには乗れませんでした。

私が乗れたのはこれ1台だけでした。
●プジョー208GTI
大村さんという方の横に乗せていただきました。
足がゴルフGTIよりもやわらかめですが、ロールするときもゆっくりと沈み込んで、ストロークも長く底づき感もないので、スポーティーなクルマが欲しいけれど、乗り心地も犠牲にしたくない方におすすめです。パワーは1.6リッターの排気量なみで、200psとはいえゴルフGTIに慣れた体には若干トルク感が細く感じました。


目的のクルマはこちら。
●アウディR8 Coupe 5.2 FSI quattro
このクルマのV10サウンドはシビレます。
5.2リッターV10DOHC、7速ツインクラッチ
386kW(525ps)/8000rpm、530Nm(54.0kgm)/6500rpm、車重1710kg(Sトロニック車)
0-100km/h加速3.6秒、最高速314km/h


●ジャガーFタイプ V8 S
このクルマのV8エンジンもなかなか迫力ある音してました。
5リッターV8DOHCスーパーチャージャー、8速AT
364kW(495ps)/6500rpm、625Nm(63.7kgm)/2500rpm、車重1810kg
0-100km/h加速4.3秒、最高速300km/h(リミッター作動)


●SLS AMG Roadster
ホームページにはSL63 AMGが出ていましたが、実際にはこちらが走っていました。
こちらのアメリカンV8っぽいいい音してます。ジャガーより澄んでいますね。
6.2リッターV8DOHC、7速ツインクラッチ
420kW(571ps)/6800rpm、650Nm(66.3kgm)/4750rpm、車重1740kg
0-100km/h加速3.8秒、最高速317km/h(リミッター作動)


●BMW M6 グランクーペ
上の3車の音があまりに迫力があったので、おとなしく聞こえてしまいます。
4.4リッターV8直噴DOHCツインスクロールツインターボ、7速ツインクラッチ
412kW(560ps)/6000rpm、680Nm(69.3kgm)/1500-5750rpm、車重1990kg
0-100km/h加速4.2秒、最高速305km/h



●マツダ新型アクセラ
なかなかかっこイイですね。中にも乗り込んでみましたが、なかなか良かったですよ。
あとは走ってみてどうか、ですね。



●メルセデス・ベンツA45 AMG
こちらも気になるクルマですが、中に乗り込むことはできませんでした。
でも、とあるところに行って、試乗してきちゃいました。



●1938年式ダットサン17型フェートン
こちらはあまり興味のない方がいらっしゃるかもしれませんね。
私は結構こういうのも好きなんです。
こんなきれいな戦前のダットサンは初めて見ました。
直列4気筒722ccサイドバルブエンジンはたった15ps。


こちらが722cc直列4気筒サイドバルブエンジン。
かなり小さいですね。

インパネはいたってシンプル。


●1959年式オースチンA50ケンブリッジ
日産がノックダウン生産で技術を学んだクルマですね。
なんと、ホイールをバフがけした以外は当時のままだそうです。ナンバープレートも当時のもの。


ラジオは真空管で30秒経たないと音が出ないそうです。


●ポルシェ917
あまりの車高の低さに衝撃を受けました。
グループ4規定に合わせて1969年から造られたクルマ。
当初は4.5リッター水平対向12気筒で、のちに4.9リッターへ排気量アップ。



まだまだ紹介したいクルマがありますが、今回はこのくらいにしておきます。
イベント自体はF1日本GPと重なったこともあって、以前に比べると盛り上がり欠ける印象がありましたが、展示されているクルマを見るだけでも、私には十分楽しめました。
Posted at 2013/10/15 21:51:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | イベント | クルマ
2013年10月12日 イイね!

VWゴルフⅦ GTI試乗

試乗記を書かれている方がたくさんいらっしゃったので、自分も早く乗りに行きたいと思っていました。


試乗車 ゴルフⅦ GTI (FF、6速DSG)  価格369万円(税込)

試乗車オプション DCCパッケージ 21万円

試乗車価格 390万円(税込)


●外観デザイン
先代よりもシャープになった感じですよね。車高も低くなってますし。ボンネットの中央が盛り上がっていて、サイドが落ちているので、そう見えるのだと個人的には思っています。先代は逆ですからね。見比べると先代はボテッとした感じに見えますが、単体で見ると先代も十分カッコよく、自分には見えます。Cd値は先代の0.312から0.27に劇的に向上しています。高速での燃費に効いてくるでしょうね。

全長4250mm×全幅1800mm×全高1450mm、ホイールベース2635mm
車重1390kg、前軸重870kg、後軸重520kg(車検証記載値)、重量配分F62.6:R37.4
重量配分は先代が65:35でしたから、だいぶ改善されています。ホイールベースも60mm伸びているので、体感的にもフロントヘビー感は感じられませんでした。
ドアノブ下のキャラクターラインが、リアドアで一旦途切れて、テールランプからリアのハッチまで走っていて、これもシャープさを醸し出している要因だと思います。リアハッチのGTIバッジの下あたりにもラインが入っていて、少し煩雑に見えます。先代のほうが余計なラインが少なく、すっきりしていてよかったですね。テールランプの形は新型のほうがカッコいいかも。


●エンジン
直列4気筒DOHC直噴インタークーラー付ターボです。
MQBプラットフォームになって、前方吸気、後方排気に変更になっています。それによって、排気管がキャビン側に出っ張るので、ホイールベースが長くなっても室内がそれほど広くなってなっていない感じがします。
スペックは162kW(220ps)/4500-6200rpm、350Nm(35.7kgm)/1500-4400rpm。
先代比でパワーは7kW(10ps)、トルクは70Nm(7.1kgm)増えています。
特にトルクは発生回転数が先代の1700-5200rpmからより低回転寄りになっていて、発進加速がスムーズになったとディーラーマンは言っていましたが、体感的には正直わかりませんでした。
今回からアイドリングストップが付きましたが、止まるときは違和感がありませんが、発進するときにもたつくような感じです。スムーズさに関しては国産メーカーのほうが進んでいる気がします。
燃費関係ではブレーキエネルギー回生システムも付きました。
JC08モードで15.9km/ℓとは先代の10・15モードの13.0km/ℓより相当よくなっていますね。ここはうらやましいと思います。
音は結構ビートが聞いて、回転の粗さを感じますね。先代のスムーズな中にも低音が効いた音とは違いますね。意識的にスポーティーに作った感じがして、あまり好きにはなれませんでした。

●ミッション
6速湿式DSGです。これは明らかに進化しています。変速ショックが感じられませんでした。ⅥGTIでも十分満足なのですが、ダウンシフト時にほんのわずかだけ、クラッチを離してつなげるまでにタイムラグがあり、空走感があったのですが、Ⅶではまったくそれすらも感じられなくなっていました。

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。革巻きでチルト&テレスコピック調整付です。ステアリングスイッチも復活しています。デザインはちょっと安っぽくなったように感じます。ハンドリングの感触はノーマルのゴルフⅦとまったく変わりません。ちょっと先代に比べてセンター付近の遊びが多く、路面のフィーリングもつかみにくいので、好きではありません。

●足回り
フロントがストラット、リアが4リンク(マルチリンク)です。
タイヤはダンロップSP SPORT MAXX GT、サイズは225/40R18 92Yと、サイズは先代と同じです。
DCC付で足回りの固さを変更できたのですが、コンフォートモードは異常に乗り心地よく感じました。タイヤ銘柄の違いもあるのでしょうか。スポーツモードではもちろん固くなりますが、ⅥGTIのように街乗りで乗るにはちょっときついかなと思うことは皆無です。クルマが軽い感じなので、段差などで伝わる衝撃も軽い感じで、腹に響くようなことがありません。そのかわり、スポーツモデルに乗っているという感覚は薄くなったように感じます。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。私のGTIと違って、カックンブレーキではありません。違和感なく踏力に応じて効きます。
ブレーキエネルギー回生システムが付いたことによる違和感もありませんでした。
パーキングブレーキは電動式です。

●静粛性
ポロに比べるとやはり静かですね。先代との違いは判らなかったですが、ロードノイズはよく抑えられています。ただし、エンジン音は勇ましいです。

●シート
操作は手動で、リフター付。先代はちょっとタイトすぎてゆったりと乗れないシートでしたが、今回は背もたれのホールドも少しゆるくなって(それでも普通のクルマよりも全然いいですよ)、長距離走行には楽になったと思います。ただし、作りが華奢になったというか、安っぽくなったと言ったらいいのでしょうか、先代のゴツイいかにもドイツ車的な感じはなくなりましたね。

リアシートはそんなに座り心地は変わりません。姿勢よく座ることができるいいシートです。ルーフが低くなった分、頭上空間は先代より少し狭くなっています。


●内装(インパネ)
ノーマル同様インパネのセンターがドライバー寄りになって囲まれ感が増したのと、デザインのおかげか高級になったように感じます。化粧パネルはカーボン調になってますね。電動ブレーキになってセンターコンソールがすっきりして、エンジンスタートがプッシュ式になったのもトピックスです。
相変わらずナビの問題は解消されていないようですね。
細かいことですが、カップホルダーのスライドカバーの開く方向が先代とは逆になり、使いやすくなっています。

メーターはセンターのマルチファンクションインジケーターが大きくなった代わりに、スピードメーター・タコメーターは小ぶりになりましたね。


●ラゲッジスペース
容量は380リッターと先代の350リッターよりだいぶ増えていますが、見た目はそんなに変わらないように感じます。2重底になっており、写真のように床面を下げて広げることもできます。



●安全装備
ノーマルゴルフⅦと同じ以下安全装備が標準となっています。
ゴルフⅦの時の文章を引用します。

・シティエマージェンシーブレーキ
これはup!に装備されたものと機能は同じです。30km/h未満で走行中、バンパーに組み込まれたレーダーで衝突の危険を感知すると自動でブレーキをかけ、衝突を回避または被害の軽減をはかるものです。私は景色を見るのが好きで、よくよそ見をしてぶつかりそうになるので、この機能は欲しいです。

・プリクラッシュブレーキシステム”Front Assist Plus”
全車速域でバンパーに組み込まれたレーダーで前方車両との距離を感知して、衝突の危険が予測される場合に、ブレーキ圧を高め、ドライバーに警告音・警告灯により注意喚起をします。それでもドライバーが回避行動をとらない場合は、自動で減速し、被害軽減をはかります。
注意しないといけないのは、この機能は設定で"ON"状態にしていないと働かないことです。

・アダプティブクルーズコントロール”ACC”
私の大好きな前車追従機能付オートクルーズです。通常のオートクルーズでも、アクセル踏まないだけで長距離走行時の疲労はかなり軽減されますから、追従機能が付いたらほんとにラクですよね。フロントバンパーに組み込まれたレーダーを使い、前車との車間距離を設定した一定距離に保ちながら追従走行を行えますし、前にクルマがいない場合には設定した速度でオートクルーズしてくれます。ゴルフのACCは前車が完全停止するところまで追従するのがいいですね。

・レーンキープアシストシステム”Lane Assist”
フロントガラス上部に設置されたカメラによって、走行中の車線をモニタリング。車線逸脱を検知すると、ステアリングに振動を与えてドライバーに注意を促すとともに、自動でステアリング補正を行う機能。この機能は65km/h以上でないと働きません。

・マルチコリジョンブレーキシステム
エアバッグ用センサーで衝突を検知すると自動でブレーキをかけ、10km/h以下になるまで減速させ、2次被害を軽減するシステムです。

・プロアクティブ・オキュパント・プロテクション
事故の可能性を急制動やオーバーステア/アンダーステアの挙動で検知すると、シートベルトのテンションを高め、サイドウィンドウを閉めて、万一衝突した場合にエアバッグの効果が最大限発揮あれるようにするための機能です。ベンツのも同様の機能がありますね。

・ドライバー疲労検知システム”Fatigue Detection System”
通常とはちがうステアリングの動きを感知すると、警告音とマルチファンクションインジケーターの表示で、ドライバーに休憩を促す機能です。

●快適装備
・電動パノラマスライディングルーフ 12.6万円
  残念ながらこれ単独では買えません。レザーシートとのセットオプションで38.85万円となって
  しまいます。単体で買えるようにしてほしいですよね。自分はチェックのシートがお気に入りな
  ので。


性能への期待半分、買い換えたくなったらどうしようという不安な気持ち半分で行ってきましたが、心配は杞憂に終わりました。私はけっこう新しいもの好きなのですが、新型を見て買い換えたいと思わなかったのはめずらしいことです。確かに安全装備の充実や燃費の向上など、魅力的な部分はありますが、ポロブルーGTの試乗記にも書いたとおり、それが自分にとっての魅力になっているかというと、残念ながら買い換えたくなるほどの魅力ではなかったということです。私にとっては走りの気持ちよさ、楽しさが一番。安全装備や燃費は二の次だと改めて気づかされました。具体的にはノーマルモデルを乗ったときに感じたことと同じですが、ステアリングのセンター付近の遊びが大きく、路面の感触が伝わりにくいのがどうにも気に入らなかったことです。パワステのメーカーや作りを変えたのでしょうか。足回りのスポーティー感のなさもそうです。そして、エンジンが数値ほどパワフルになった感じがしなかったことです。唯一DSGの進化は魅力的ですが。
クルマとしては本当によく出来ているとは思いますが、私のようにⅥGTI並みのスポーティーさを求める方には、残念ながらおすすめできないクルマとなってしまったと思います。このスポーティー度も基準が人それぞれなので表現が難しいですよね。私はよく友人のホンダS2000を運転させてもらったことがありますが、あのクルマから比べたらゴルフⅥGTIですらただの乗用車に思えてしまうくらいスパルタンですが、万人におすすめできるクルマではないし、私自身もそこまでのスポーティーさは求めていません。そういう考えでいくと、逆に人によっては新型でも十分スポーティーと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
Posted at 2013/10/12 00:23:16 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2013年10月05日 イイね!

VWポロ ブルーGT試乗

燃費と走りを両立するクルマということで、乗ってみたいと思っていました。みなさんの期待もかなり高いようですね。


試乗車 Polo BlueGT BLUEMOTION (FF、7速DSG)   263万円(税込)


●外観デザイン
結構期待して見に行ったんですが、実物は意外おとなしく感じました。フロントのバンパーはGTIと同じ形状で、フォグランプがないだけですね。ドアミラーがブラックになっています。アルミホイールは専用品。このデザインもおとなしく見えた要因かと思います。

全長3995mm×全幅1685mm×全高1460mm、ホイールベース2470mm
車重1170kg、前軸重750kg、後軸重420kg (重量配分F64:R36)

リアバンパーもGTIと同じ?専用品です。リアスポイラーの下、ハッチのガラスの両サイドに黒い空力パーツがついていますね。ゴルフⅦGTIにも装備されているものです。

●エンジン
1.4リッター直列4気筒DOHC直噴水冷インタークーラー付ターボ、気筒休止システムの”アクティブシリンダーマネジメント(ACT)”を搭載しています。
スペックは103kW(140ps)/4500-6000rpm、250Nm(25.5kgm)/1500-3000rpm。
GTIに慣れてしまっているので、排気量なりのトルクの薄さは感じますが、十分速いです。直接乗り比べたわけではありませんが、以前試乗した1.2リッターに比べて劇的に速いという感じはしませんでした。VWのTSIエンジンはどのモデルもターボの効き方が自然で、アクセルの踏み加減にリニアにパワーが出るところがいいですね。
気筒休止システムはゴルフよりも頻繁に働いていて、加速時にも働いているときがありました。相当燃費には効いていると思います。
音は悪くはないけれども、やる気にさせてくれるような音ではありません。”GT”ということで、”GTI”とは差をつけているのでしょうか。もう少しスポーティーな音にしてほしかったですね。
燃費はJC08モードで21.3km/ℓと、かなりいいです。このパワーを味わえてこの燃費であれば申し分なしです。

●ミッション
乾式7速DSGで、パドルシフト付です。シフトショックや変速のタイムラグ等の感覚はゴルフⅥと同様です。ゴルフⅦほど良くはありません。

●ハンドリング
電動油圧パワーステアリングです。デザインや握りの太さはゴルフⅥGTIのものと同じです。GTIよりも気持ち軽めですが、センター付近の遊びも少なく、しっかり感があって路面の感触も伝わりやすいです。切った分だけイメージどおりに素直に曲がっていくフォルクスワーゲンらしい癖のないハンドリングです。GTIに近い感触がとても気に入りました。

●足回り
フロントがストラット、リアがトレーリングアームです。
タイヤはダンロップSP SPORT MAXX、サイズは215/45R17 87Vです。
多少ノーマルよりも固いといった程度で、乗り心地と走りを両立させている感じがします。コーナーでも適度にロールします。
またGTIはフロントヘビーですが、こちらのほうがさらにフロントヘビーに感じました。リアが軽く浮いているような感覚で、GTIのような安定感がなく、少し頼りない感じがしました。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
効きに違和感はありませんでした。
パーキングブレーキはハンド式(革巻き)

●静粛性
GTIよりも劣りますが、特に不満になることはありませんでした。

●シート
操作は手動で、リフター付。リクライニングはダイヤル式。シートの大きさが身長164cmの私にはちょうどよくホールドも適度で、気に入りました。座っているときにおしゃれな色使いが見られないのは残念です。ブルーの部分はスエード調のアルカンターラで、手触りがいいです。

リアシートは試す時間がありませんでした。
以前通常モデルに乗った印象では、クッションの角度が上向きにつきすぎていて、体がくの字に曲げられるような感覚で、あまり快適な印象はありませんでした。


●内装(インパネ)
デザインはゴルフⅥに似ていますが、インパネのセンターがちょっと高めで、ゴルフより圧迫感を感じます。良く解釈すれば、囲まれ感がある、タイト感があると言ったらいいのでしょうか。
ゴルフと比べるとちょっとエアコンの操作まわりなどに安っぽい感じがしますが、不満に思うほどではありませんでした。
メーターはいい画像がなかったので載せていませんが、ノーマルモデルと変わりません。


●安全・快適装備
シティ・エマージェンシーのような最近はやりの安全装備はついていません。
オートクルーズすらないのは残念です。

●ラゲッジスペース
容量は280リッターです。このクラスの標準的なサイズですね。底は2重になっています。リアシートが今時めずらしいダブルフォールディング式で、折りたたむのに多少手間がかかりますが、こちらのほうが、床が平らになっていいという方もいらっしゃるでしょう。



クルマの魅力とは難しいもので、総合的によくできているからといって、自分にとって魅力的なクルマかというと、そんなこともないんですよね。このポロブルーGTは自分にとってはまさにそんなクルマで、トータルではよくできていると思います。しかしあまりに自分がGTIに慣れすぎてしまったのか、なにか刺激が足りないというか、物足りない感じがします。具体的には刺激の少ない外観デザイン、エンジンの音とか加速感、足回りの仕上げ、最新の安全装備がないなど。トータル性能では劣るかもしれないけれども、ラテン系のクルマのほうが趣味車としては楽しいかもしれないと思ったりもします。じつは気になっているんですよね、新型ルノールーテシアが。

間違って解釈されると困りますが、私はこのクルマはよくできていると思っています。買いたいという方がいたら「いいクルマですから買っても大丈夫ですよ」と言ってあげられるだけの良さはあります。あとはクルマに何を求めるかですね。私のように趣味性や刺激を求めるのか、快適性をとるのか、燃費をとるのか...ポロブルーGTは刺激は少ないけれども、これらの要素を高い次元でミックスさせたクルマというのが、私の結論です。
Posted at 2013/10/05 13:41:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ

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「motoGPホルヘ・ロレンソ選手の引退はショック!」
何シテル?   11/16 08:45
VWのダウンサイジング直噴過給エンジンTSIとツインクラッチミッションDSGの技術に興味を持ち、2008年2月にVWゴルフトゥーランに試乗してその走り...
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