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2018年10月27日

【今さら試乗記】ホンダ シビック試乗

こんにちは。
新型シビックの発売は2017年9月29日で、すでに1年以上経ってしまい今さらなのですが、
走りの評判が結構よいので前から乗ってみたいと思っていました。


試乗車 シビックセダン (1.5リッター、CVT、FF) 265万320円(税込)

試乗車オプション
・ボディーカラー(プレミアムクリスタルレッド・メタリック) 59,400円
・レザーインテリア+運転席8ウェイ・助手席4ウェイパワーシート、17インチアルミ 232,200円
・スタンダード インターナビ(アタッチメント、フィルムアンテナ、工賃込) 192,132円

試乗車価格 313万4052円(税込)


           
●外観デザイン
最初見たときはガンダムチックなフロントデザインが好きではありませんでしたが、通りすがりにディーラーに置いてあった現物を見ているうちに、車高が低く、ゴルフと同じ1800mmの幅ながら相対的に幅広に感じられ、リアも流麗なクーペ風に仕立てられていて、今時あまり見ないスポーティーなプロポーションだと思うようになりました。
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全長4650mm×全幅1800mm×全高1415mm、ホイールベース2700mm
重量1320kg、前軸重830kg、後軸重490kg(車検証記載値)
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●パワートレイン
エンジンはL15B型1.5リッター直噴ターボ(ホンダいわくVTECターボ)で、レギュラーガソリン仕様にもかかわらず、10.6と高圧縮比を実現しています。
スペックは127kW(173ps)/5500rpm、220Nm(22.4kgm)/1700-5500rpm。
「VTECターボ」などどと昔のVTEC好きにはそそられる言い方をしていますが、昔のVTECと関係なくバルブリフト量は変化しません。吸排気バルブタイミングと電動ウェイストゲートによるターボの過給圧制御を組み合わせてVTECターボと呼んでいるのです。贅沢にも排気バルブはステム(棒の部分)だけでなく傘部も中空で、ナトリウムを封入して冷却性能を高めています。
ターボの排気圧を逃がすためのウェイストゲートバルブは今時の電動式を採用しています。スイフトスポーツでは最初は閉じていて低速からすぐに過給立ち上がりますが、シビックは低速域では開けておいて排気を逃がし、負荷の要求に応じて閉じて排気圧を高めターボを効かせる制御としています。
パワー的にはスペックどおりのパワフルさで、体感的にはゴルフの1.4リッターターボよりも若干パワーがあるように感じられます。振動についてはゴルフのほうが少ないです。エンジン音は大きめで、スポーティな音ではありませんが不快ということはありませんでした。
燃費はJC08モードで19.4km/ℓで、車載の燃費計では11~12km/ℓといったところでした。
ミッションは7速マニュアルモード付CVTです。走り出しや低速域では結構ダイレクト感があり、DCTかと思いました。しかし坂道で全開走行を試みると、CVT特有のラバーバンド感でエンジンがうなりを上げながら加速していくといった残念な状態でした。パドルシフトを操作してみても変速レスポンスはワンテンポ遅れる感じです。



●ハンドリング
電動パワーステアリングです。舵角が小さいうちはスローで、大きくなるとクイックになる可変ギアレシオを採用しています。
フロントの接地感があり、結構クイックに切れ込んでいきます。大きく切り込んでいくと自分の意図したよりも若干切れ込みが大きい場面もあり、意図的にスポーティーさを演出しているようで、リニアさに×ところがちょっと残念でした。個人的はもうちょっと素直な感じが好きですが、これはこれで面白いです。もう1つ残念なのはステアリング剛性がゴルフやカローラスポーツよりも劣ることです。ゴルフは別格としても、カローラスポーツなみの剛性感は欲しいところです。


●足回り
フロントがストラット、リアがマルチリンクです。
フラットに姿勢を保つという感じではありませんが、固すぎず、柔らかすぎず、カーブではロールを抑えスポーティーでありつつも、快適性が犠牲にはなっていません。ただしフロア剛性とシート剛性が足りず、下半身に常にエンジンやタイヤからの微振動が伝わってきて、長時間乗っていると疲れそうです。


●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
特にタッチに違和感はありませんでした。効きはよく、踏んだぶんだけ効いてくれます。
残念なのはペダルがステアリングセンター真下あたりにあり、足が少しねじれてしまうことです。こちらも長時間乗っていると疲れる要因となります。
パーキングブレーキは電動式でホールド機能付き。


●静粛性
ゴルフよりも劣ります。例えば片側1車線の道路でクルマとすれ違うと、前方のフェンダーやドア周りから聞こえる対向車の音が大きいです。カタログを見ると、遮音機能付きガラスを使っているのはフロントだけで、ドアガラスには遮音機能はありません。遮音機能だけではなく、ガラスの板厚やドアシールの仕方、遮音材の配置の仕方など、見えないところの差があるようです。
ランク付けするとゴルフ<カローラスポーツ<シビックの順です。


●ガラス遮熱対策
今年の夏は猛暑でしたね。これだけ暑いと私の中では遮熱対策も重要な項目の1つになってきました。私の乗っているゴルフⅥのガラスにはUVカット機能がありませんので、日が照っていると腕が暑くて仕方ありません。
シビックはフロントガラスにUV(紫外線)/IR(赤外線)カット、フロントドアガラスにはスーパーUV(紫外線)/IR(赤外線)カットが、リアドアガラスとリアガラスにはUVカット機能付きプライバシーガラスが採用されていますので、問題ありません。


●シート
写真は標準の布シートです。試乗したクルマはオプションの本革+電動調整付きでした。フロントシートは静粛性のところで言及しましたが、シートの剛性が足りず、微振動が伝わってきます。座面の長さは適度ですが、ホールド感はありません。背もたれのほうは体が滑るといったこともなく普通に支えてくれるといった感じです。
リアシートは試し忘れてしまいました。
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●内装(インパネ)
デザインはデビュー当初モーターショーで実物を見て結構気に入っていたのですが、日の光の下で見てみると、見た目の質感が低く感じられました。インパネの加飾部分やステアリングスイッチのいかにもプラスチックっぽい感じが残念です。それと今となっては大きなシフトレバーがセンターコンソールに居座っているのはデザイン的に古さを感じさせます。ナビの後付け感もそうです。エアコンも左右独立ではありません。
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メーターは私の老眼ではタコメーターの文字が小さくて数字が見づらかったです。トヨタほどとは言いませんが、もう少し文字盤の文字は大きいほうがいいと思いました。また、左右ののガソリン計や水温計のデザインが安っぽくて見にくくイマイチです。
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●コネクティッド機能
車載器は標準では搭載されておらず、オプションのナビに内蔵されています。
トヨタのT-Connectに相当する「インターナビプレミアムクラブ」を利用できます。
トヨタと違い、こちらは利用料無料ですが、ナビの渋滞プローブ情報取得など機能が限られています。


●安全・快適装備
ホンダセンシングを標準装備しています。
フロントガラスに装備された単眼カメラとミリ波レーダーのみで、超音波センサーは装備されていませので、機能が限られています。

・衝突被害軽減ブレーキ
・車線逸脱警告・抑制機能
・アダプティブ・クルーズ・コントロール
・レーンキープアシスト
・オートハイビーム
・標識認識機能

残念ながら私が欲しいブラインドスポットモニターや前後誤発信抑制機能がありません。
なんとオプションでリアカメラを装着して、ブラインドモニターを行わせることが可能です。
ここまでするなら素直に超音波センサーを設定してくれればいいのに、と思ってしまいました。
ヘッドアップディスプレイについてはオプションでも設定がありません。


●ラゲッジスペース
容量は519リットルとかなりの容量です。トランクスルー機能もありますので、長尺物を積むことも可能です。
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だいぶネガばかりを書いてしまいましたが、昔乗っていたグランドシビックの感覚に似ていたので、懐かしくなりました。見た目大柄でセダンなのでもっとゆったりした乗り味を想像していたのですが、とにかくクルマが軽く感じられて、ステアリングも適度にクイックで、走りがスポーティーに感じられました。クルマというのは不思議なもので、ただよく出来ていればよいというものではなく、自分の感性を刺激して「楽しい!」と感じさせてくれないと購買意欲が湧きません。シビックはゴルフやカローラースポーツにクルマとしての出来では劣るけれども、楽しかったです。
しかし今クルマの機能の進化は加速度的で、楽しいだけでクルマを選ぶことが難しくなっていることも確かです。シビックが発売された当初はこれでも十分な機能だったのかもしれませんが、発売からたった1年で安全装備などが他車のクルマに比べて見劣りするようになってしまいました。ハッチバックとタイプRはイギリス製で、セダンは埼玉の寄居工場製ということもあり、日本専売車のように素早くアップデートするのが難しい面もあるかもしれませんが、放置せず熟成していってほしいと思います。
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Posted at 2018/10/27 10:00:44

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