BMWは乗りたいクルマがけっこうありましたが、今回
はねちょさんと試乗してきました。
試乗車 BMW328i Sport 8AT 586万円(税込)
それにしても値段高いですね。
でもディーラーマンによれば、ナビ等装備が充実しているので、
コストパフォーマンスは先代よりも高いそうです。
●デザイン
クリス・バングルにかわり、エイドリアン・ファン・ホーイドンクがデザイン責任者です。
フロントから見ると先代よりも線が細いデザインに見えますが、あえて軽快感を出しているのでしょうか。リアから眺めると、お尻はフェンダーが張り出して結構ボリュームを感じます。私はあまりごちゃごちゃとラインが入っているデザインは好きではありません。最近のBMWはちょっとラインが多くてスッキリした感じがないのが残念です。
全長4625mm×全幅1800mm×全高1440mm、ホイールベース2810mm
車重1560kg、前軸重780kg、後軸重780kg(車検証記載)
●エンジン
2リッター直列4気筒DOHC直噴ツインパワーターボ
245ps(180kW)/5000rpm、350Nm(35.7kgm)/1250-4800rpm
BMWが言うところのツインパワーターボとは?
ウンチクをおさらいしてみました。
①直噴
②ダブルVANOS ・・・ 給排気バルブ可変バルタイ
③バルブトロニック ・・・ 吸気バルブ可変リフト
④ツインスクロールターボ
これらの機能を組み合わせることで、
アクセルレスポンスの向上と高い環境性能・動力性能の両立を実現するものだそうです。
(間違っていたらごめんなさい)
なんと0-100km/h加速は6.1秒。GTIが6.9秒ですから数値的にも速いですが、体感的にも
最近BMWで使われている「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」を「SPORT」にすると、
こんなに速くなくてもいいよってぐらい速く、吹け上がりも速いです。「CONFORT」でも十分速いです。
昔のBMWを知っている方からすれば6気筒にこだわりがあるのかもしれませんが、GTIに乗っている私には、振動も少なく、不快な音もないし(そのかわり官能的な音もありませんが)、レスポンスもいいので、特に不満は感じませんでした。
アイドリングストップも自然で、再始動もすばやいので、違和感は感じませんでした。
●ミッション
8ATです。変速ショックもなく、レスポンスよく、トルコンが滑っている感じもまったくないので、とても優れたATだと思います。こちらも「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」によってエンジンとともに特性が変化します。1シリーズのときほどレスポンスの変化を感じませんでした。パドルシフトがオプションなのは残念です。
●ハンドリング
電動パワーステアリングです。センターの座りがちょっと甘い気がしますが、切り込んでいくとイメージどおりに素直に曲がってくれます。また切り込んでいったときのフロントがゆっくりと沈む感じが絶妙です。こちらも「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」によって連動して特性が変化しますが、違いはわかりませんでした。
●足回り
フロントがダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式、リアは5リンク式マルチリンクです。
タイヤがコンチネンタル ContiSportContact5 SSR、サイズは225/45R18 91Vです。
ランフラットタイヤですが、乗り心地は非常にいいです。かといってやわというわけではありません。
重心が低い感じで、自分が理想と考える「重心が下がればロールセンターが下がり、足回りを固めなくてもそれなりの走りが実現できる」という走り味が実現されている感じがしました。
86に期待していましたが、BMWでそれが味わえるとは思いもよりませんでした。
●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアもベンチレーテッドディスクです。
ブレーキをかけると4輪が均等に沈む感じがあり、ブレーキング時の姿勢がいいです。
ペダルのフィーリングは印象に残っていませんが、違和感がなかったです。
パーキングブレーキは機械式で、レバーはちゃんと右側にあります。
●静粛性
静かです。エンジンや排気系の音もほとんどしませんし、ロードノイズも抑えられています。
●シート
Sportというグレードはシートが少しホールドが強いものになっていますが、GTIに比べればクッション、バックとも大きさが私にちょうどよく、きつすぎるということもありませんでした。
長時間乗っても疲れなさそうです。調整は運転席&助手席電動で、運転席のみメモリー機能付。
リアシートは確認する時間がありませんでした。
●インパネ
インパネもSportでは加飾が専用のものになっています。
新型のインパネは低く抑えられて圧迫感がなくなりましたが、デザインがBMWらしいスッキリ感がなくなったような気がします。逆にスイッチ類の配置はシンプルにまとめられていて、BMWのどの車種に乗っても変わらないのが、BMW好きには良いのかもしれませんね。VWもそうですが欧州車はそういったメーカーごとの統一感がありますよね。
カタログを読んでいて、ディスプレイの名称が3つあり、頭の中がごちゃごちゃになったので、下の写真にディスプレイの名称をふってみました。

BMWメーターは昔からデザインが変わっていません。悪いという意味ではないですよ。
ちょっと前までは面白みがないデザインだなと思っていましたが、見慣れると文字のデザインも繊細で、これはこれでいいかなと最近はでは思っています。
●トランク
容量は480リッターと十分です。
新型ではトランク・リッド・スマート・オープナー機能が追加されました。
リアバンパー下に足をかざすと、トランクリッドが開錠します。
先代に比べると、エンジンのパワー、ATのレスポンス、シートも含めた乗り心地のよさ、静粛性などあらゆる点で進歩しています。ドアの閉まる音がもVWより重厚でよかったです。
1シリーズはブリジストンの第三世代ランフラットタイヤでしたが、コンチネンタルでも乗り心地や静粛性が良くなっていることがうれしかったです。
正直パワーはここまでいらないかな。最近デビューした320iが値段も含めて、私にはちょうど良いんじゃないかと思いました。まあさすがにまだ買い換えないですけど。