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2012年09月25日 イイね!

BMW320i試乗

328iと比べてパワー感・乗り味がどう違うのか、確認してみたいと思い乗ってみました。


試乗車  BMW320i Luxury   470万円(税込)


●外観デザイン
写真だとわかりづらいのですが、斜め後ろから見ると結構ふんばっているような感じでカッコいいです。逆にフロントは写真の角度だと、ボンネットの盛り上がりがおでこが禿げ上がって感じに見えてイヤですね。
タイヤサイズが328iと異なり、ホイールアーチにあったパッチは320iではなくなっていて、すっきりしましています。 このLuxuryではホイールのデザインがちょっと地味です。

全長4625mm×全幅1800mm×全高1440mm、ホイールベース2810mm
車重1540kg、前軸重770kg、後軸重770kg(車検証記載)
 

●エンジン
2リッター直列4気筒DOHC直噴ツインスコールターボで、
スペックは135kW(184ps)/5000rpm、270Nm(27.5kgm)/1250-4500rpmです。
正直スペック的にはこれで十分です。BMWのエンジンは低回転からターボを効かせてトルクがあるので、パワーの数値が低くても気になりません。燃費がJC08モードで16.4km/hとは、ゴルフの1.4リッターなみですからかなりいいですよね。
アイドリングストップ機能付ですが、特に停止 ・発進における違和感はありませんでした。
ドライビング・パフォーマンス・コントロールを切り替えてみるのを忘れてしまいました。

●ミッション
8ATです。非常にスムーズに変速し、変速スピードも早く、駆動のダイレクト感もあり、トルコン式ATとしてはよく出来ているのではないでしょうか。エンジン同様ドライビング・パフォーマンス・コントロールを切り替えてみるのを忘れてしまいました。

●ハンドリング
電動パワーステリングです。個体差かもしれませんが、直進安定性は以前に乗った328iよりも良く感じました。曲がるときは素直に切った分だけイメージ通りに曲がっていきますが、328i同様路面の感触が伝わりにくいところがあります。

●足回り
1シリーズ同様フロントがダブル・ジョイント・スプリング・ストラットで、リアが5リンクです。
タイヤはブリジストンPOTENZA S001ランフラット、サイズは215/50R17 94Wです。
328iと同じ乗り味です。非常にゆったりした乗り心地で、車体をフラットに保ち、足回りが軽やかに動き、路面bの凹凸をきれいに吸収している感じです。昔の石畳の上を走るクラウンのコマーシャルを思い出すようです。E90の固い足とは全然違います。ただし、動きがゆったりな分、クルマの重さを感じます。軽くなったとはいえ1540kgありますからね。
ボディの剛性感はさすがです。ドアの閉まる音も重厚です。

●ブレーキング
フロントがベンチレテッドディスク、リアもベンチレーテッドディスクです。
ブレーキエネルギー回生システム付です。
強いブレーキングは試せませんでしたが、特に違和感はありませんでした。

●静粛性
非常に静かです。セダンというボディ形式にということもあるのでしょうか。

●シート
フロントシートは運転席・助手席とも電動で、運転席にはメモリー機能がつきます。BMWはシートがいまいちです。ウレタンが薄くたっぷりと包み込むような感じがありません。写真でもわかるとおり、標準のシートだと特にクッションのホールドがよくないので、もものあたりが落ち着かなかったです。唯一関心したのは、通常クッションの前端をリフトすると前端だけが上がるだけで、背もたれとの角度の関係が変わってしまいますが、このシートはクッションと背もたれが角度一定のまま一緒に動きます。だからリフトしたときに体がくの字にならなくて済むのでいいです。

リアシートは試す時間がありませんでした。
 

●内装(インパネ)
写真は328iLuxuryのものですが、違いはありません。BMW共通のレイアウトで、特に刺激を受けるようなものはありませんが、BMWに慣れている人にとってはいいんでしょうね。人によってはメーカー共通のレイアウトはクルマごとの個性が無くていやだという人もいますが、私はドイツのメーカーがメーカーごとに統一感を持っているのが好きです。
それから、私は若いときからなぜかBMWのアイボリーの内装色が好きなんです。黒一色よりも、明るく開放的に見えるし、癒されるんですよね。汚れは目立つんでしょうけど。
  メーターはBMW流のいたってシンプルなもの。最初はシンプルすぎてあまりそそられませんでしたが、最近は見慣れてきて、これもありかなと思えるようになりました。


●トランク
328iとまったく同じで、 容量は480リッターと十分です。4:2:4のシートバックの分割可倒によりトランクスルーとなり、長ものも積めます。

320iにも、足でトランクリッドを開けられるトランク・リッド・スマート・オープナー機能がついています。



正直、これで十分だと思いました。328iとほとんど装備も変わりませんし、乗り味もまったくといっていいほど同じでした。600万円近くも払って328iを買う必要はまったくないと思いました。
ディーラーマンいわく、328iは5シリーズを買いたいけれども駐車場の大きさに制約があって買えない方に勧めているとのことでした。また、普通に3シリーズを買いたい人には320iで十分ですともおっしゃっていました。

こんどはクリーンディーゼルの320d BluePerformanceが出ましたね。パワーは320iと同じでトルクが380Nmとは、かなり走りが期待できます。しかも価格は20万円高いだけ。自分の中ではこれが3シリーズの本命になるような予感がします。早く乗ってみたいです。
Posted at 2012/09/25 22:49:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年09月22日 イイね!

メルセデスベンツBクラス試乗

ダウンサイジングエンジンやツインクラッチのミッションと、ゴルフとバッティングする要素を持っているので、試乗してみたいと思っていました。

試乗車 メルセデスベンツBクラス  B180 BlueEFFICIENCY Sports   348万円(税込)

試乗車オプション  ナイトパッケージ       15万円
             コンフォートパッケージ   20万円
             COMANDシステムナビゲーションフルセット 17.64万円

試乗車価格  400.64万円(税込)


●外観デザイン
私が試乗したクルマは写真のマウンテングレーというカラーで、ナイトパッケージの18インチホイールとの組み合わせでなかなかカッコよく見えました。

全長4365mm×全幅1785mm×全高1540mm、ホイールベース2700mm
車重1450kg
日本の機械式パーキングに入るように車高を落として、最低地上高が105mmしかないことが話題になっていますが、試乗中特にネガは感じませんでした。

この背の高いボディにしてCd=0.26はすごいですね。ゴルフⅥは0.312ですから、高速走行では燃費に効きそうです。



●エンジン
1.6リッター直列4気筒DOHC直噴ターボ、今流行のいわゆるダウンサイジングエンジンです。
スペックは90kW(122ps)/5000rpm、200Nm(20.4kgm)/1250-4000rpm
過不足なく走りますが、面白みはありません。スイッチでECOモードとスポーツモードを切り替えられますが、エンジンを4000rpmまで回すと非常にうるさいし、回転フィールもがさつです。スペック的にはVWの1.4のシングルチャージャーと変わらないですが、パワー感といい、回転フィールといい、音といい、「VWのほうがいいんじゃない?」と思ってしまいました。
アイドリングストップ機能がありますが、特に違和感はなく、発進・停止はスムーズでした。

●ミッション
7G-DCT、いわゆるツインクラッチミッションです。DIRECT SELECTと呼ばれるステアリング右横のレバーでシフトを選択するもので、センターコンソールにシフトレバーがありません。変速はパドルシフトによりマニュアル操作も可能ですが、アップ・ダウンともに変速は遅いです。BMWのトルコン8ATのほうがよほど変速は早いしダイレクト感があります。 もちろんVWのDSGに及ぶべくもありません。

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。このパワーステアリングはトヨタ系列のジェイテクト製です。
微小な領域でちょっとだけEPSらしい違和感がありますが、その後は切ったぶんだけ素直に曲がっていってくれるクセのないものです。レスポンスも俊敏というほどではないですが、悪くありません。18インチだったからかもしれません。直進安定性もよかったです。

●足回り
フロントがストラット、リアがマルチリンクです。
タイヤはグッドイヤーEAGLE F1ランフラット、サイズは前後とも225/40R18 92WでGTIと同じサイズです。
メルセデスベンツらしくランフラットタイヤにもかかわらず乗り心地がよかったです。ボディの剛性も高く感じられ、国産車では味わえない安定感と安心感を味わえました。後ろに乗っていた息子が寝てしまったくらいです。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
GTIのようなカックンブレーキでもなく、踏みはじめからじんわり効いている感じがしました。車高が高いクルマの中では車重も軽いほうなので、ゴルフトゥーランやプジョー3008のようにクルマの重さを感じるようなこともありませんでした。
パーキングブレーキはこのクラスではめずらしい電動式で、発進時アクセルを踏めば自動で解除されますが、操作は手動で行ってほしいとのことでした。だったら、操作スイッチはステアリングの右奥ではなく、センターコンソールについていてほしいと思いました。

●静粛性
非常に静かです。エンジンの項でも書きましたが4000rpmまで回すとうるさいです。

●シート
布地はセンターにファブリック、サイドに人工皮革を用いた黒基調で、白い縫いのステッチコントラストとなって、高級感を醸し出しています。
座り心地はフロントはクッションは厚みがありますが、ホールド感はあまりないです。背もたれは適度にホールドしますが、フィット感がGTIとは違います。VWは腰のあたりを支える感じですが、Bクラスは肩甲骨あたりの支えが強くて、自分の体はフォルクスワーゲンのほうがしっくりくると思いました。

リアシートは写真がスポーツのものがなかったので、標準グレードのものです。試すことはできなかったのですが、ゴルフよりは空間が広く、快適そうです。 試乗に付き合っていた7歳の次男坊が試乗中ぐっすりと眠っておりました。オプションのコンフォートパッケージを付けると、リアシートのスライド機能が追加されます。 


●内装(インパネ)
見た目の高級感はさすがだなと思いました。写真はオプションのナイトパッケージをつけたもので、インパネのパネルがブラックアシュウッド(ディーラーマンいわく本木目だそうです)になります。 センターのディスプレイは標準で、ナビはオプション。
また、アンビエント照明によってもたらされる「いやし」がなんともいえずよかったです。(下の写真はアンビエント照明を点灯した状態)

メーターは白文字で、特にクセもなく見やすいです。マルチインフォメーションディスプレイは日本語表示してました。なんでゴルフは日本で売れてるのに、日本語表示しないんでしょうかね。


●ラゲッジスペース
容量は486リッターと十分な大きさで、オプションのコンフォートパッケージを選ぶことにより、荷室の床面の高さを2段階に切り替えられる機能がプラスされます。上げればリアシートを倒したときにフラットにすることもできるし、リアシートを起こした状態では逆に下げて容量を稼ぐことが出来ます。
 
 ↑ 床面を上げた状態
 
 ↑ 床面を下げた状態 (シートバックの下に補強バーが出っ張ります)

●安全装備
ベンツの売りといえば、ボルボと並んで安全装備の充実です。
まずは標準装備の紹介から。
・CPA(衝突警告システム)
  時速30km以上で走行中に前車に近づきすぎると、警告灯が点灯。
  2.6秒以内に衝突の危険があると判断された場合、警告灯+警告音でお知らせ。
  さらに、ブレーキアシスト機能を最大限に働かせ、ブレーキペダル操作を補助します。
・アテンション・アシスト
  80km/h以上で走行中、ドライバーの疲労を検知すると、音とディスプレイで警告。
・トルクベクトリングブレーキ
  コーナリング中にESPがアンダーステア傾向を感知すると、内側後輪にブレーキをかけ、
  適切な回転モーメントを発生させて、緊急時の回避能力と運動性の向上にも役立つ。
オプションのセーフティー・パッケージを選ぶと、
・PRE-SAFE
  急ハンドルや急ブレーキ操作を検知すると、以下の機能が働きます。
    ◎電動シートベルトテンショナーの作動(前席)
    ◎サイドウィンドウ自動クローズ
    ◎着座ポジションの自動調整(メモリー付フルパワーシート車の助手席のみ)
・ディストロニック・プラス
  前車追従機能付オートクルーズです。スバルはカメラを用いていますが、こちらはレーダー。

残念ながら衝突回避のための自動ブレーキ機能はありません。


プジョー3008同様機能はとても考えられていて、実用上は便利なクルマだとは思いますが、エンジンやミッションがいまいちそそられないですね。GTIを売ってまで欲しくなるようなクルマではありませんでした。しかし、このリアシートの広さは魅力的です。ゴルフよりはもちろん広いですが、3008と比べても体感的にはこちらのほうが広い感じがします。ご家族のいらっしゃる方には一度見てみることをオススメします。
それにしてもこの機能にしてベースグードの299万円というj価格はフォルクスワーゲンにとっても脅威ですね。プジョー3008と比べてもかなりお買い得ではないでしょうか。ただし、気に入ったオプションをつけるとけっこうな値段になりますが。こういった挑戦的な価格のクルマが出てくると、新しいゴルフⅦがどのくらいの価格設定で出てくるのか非常に楽しみです。
Posted at 2012/09/22 14:34:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年09月17日 イイね!

プジョー3008試乗

プジョー試乗記第3弾
こちらもデビューから2年以上経っていますが、気になる存在ではありました。


試乗車 プジョー3008 Premium    価格339円(税込)


●外観デザイン
フロントは力強い感じで結構好みなんですが、斜め後ろから見るとブーメラン型になっているテールランプの形がフロントの力強さを削いでしまっているようで、どうにも好きになれません。
サイズ的には幅が少し大きいでしょうか。日本で使うにはせいぜい1800mmがいいところではないでしょうか。

全長4365mm×全幅1835mm×全高1635mm、ホイールベース2615mm
車重1540kg

パノラミックガラスルーフは標準でつきます。

●エンジン
こちらも508SW、RCZと同様、BMWと共同開発の1.6もリッター直列4気筒直噴ツインスクロールターボです。スペックも同様で115kW(156ps)/6000rpm、240Nm(24.5kgm)/1600-3500rpmです。
特に回転フィール、音ともに面白みはありませんが、低速トルクはありますし、回り方もスムーズで、この重い車体をよく走らせてると思います。

●ミッション
こちらも6ATです。特に変速ショックもなくスムーズに走ります。

●ハンドリング
こちらも特にカタログには書かれていませんが、ベースの308と同じ電動油圧パワステと思われます。
切ったら自分のイメージどおりに曲がってくらる素直なハンドリングです。RCZよりもこちらの方がまだ路面の感触をつかみやすかったです。508SWと比べるとフロントヘビーな感じを受けました。
最小回転半径は5.5m。

●足回り
フロントがストラット、リアがトーションビームです。
タイヤはコンチネンタルContiSportContact3、サイズは225/50R17です。
乗り心地はよいですが、特にとがった特徴もなく、いたって普通です。508SW、RCZに比べてボディ剛性が一番高く感じられました。
3008にはダイナミックロールコントロールなるものがついています。リア左右のダンパーとリアセンターに第3のダンパーがあり、油圧をつないで、車体をなるべくフラットに保つようなしくみらしいです。確かにロールは少ないような気はしましたが、正直体感上はわかりませんでした。

●ブレーキ
フロントはベンチレーテッドディスク、リアはディスクです。
ブレーキはストロークに応じてだんだん効きが強くなるリニアなものでした。
パーキングブレーキは電動式で、センターコンソールにスイッチがあるので使いやすいです。

●静粛性
静かですが、プジョー車は508SWもそうなんですが、ドア廻りの隙間から入ってくる音が少し気になりました。

●シート
フロントシートはいちばんしっくりきました。操作は手動ですが、厚みはあるし、ホールドも適度でよかったです。

リアシートも厚さ、大きさ特に不満はなかったですが、508SWに乗ったあとだったので、足元が狭く感じられました。それと目の前の景色の抜けも508SWのほうがよかったです。 508SW同様フロアにセンタートンネルはありません。



●内装(インパネ)
この囲まれ感のあるインパネデザイン結構好きです。センターのトグルスイッチがデザイン上のアクセントになっていて、ハチロクのツグルスイッチとは違い見た目も操作感もカッチリしていてお気に入りです。
 
 トグルスイッチ

メーターにはヘッドアップディスプレイがあります。「ディスタンスアラート」という機能があり、設定した車間距離より近づくとヘッドアップディスプレイの表示が点滅します。この距離は秒数で設定するので、スピードによって距離が変わってきます。 距離で設定するよりもこちらのほうが機能的には優れていると思いますが、秒数だとピンとこないですよね。
 ディスタンスアラートの表示
 
メーターのデザインは508SWの繊細な感じに比べると普通です。



●ラゲッジスペース
432リッターあります。容量はこれだけあれば、4人乗車なら十分でしょう。フロアボードの高さが3段階に切り替えられます。ミドルポジションにすると、リアシートバックを倒したときに、フラットになるそうです。自分はこんな凝ったしくみじゃなくて、ふつうのテールゲートのほうがいいと思いました。上下2分割テールゲートは下側のテールゲートを開けないと、路面からの高さがけっこうあるので、背の低い者ぞろいの我が家には、荷物の出し入れに不便で使いずらそうに感じました。
便利装備として、リアシートを荷室側からレバー操作で倒せる機能がついています。
ローポジション (容量432リッター)
ミドルポジション (シートを倒すと荷室がフラットに)
ハイポジション (上側のゲートを開けた時の高さ)


車高が高いSUVはハンドリングがあまりよくない(センター付近がダルな)クルマが多いですが、このクルマは反応がありました。ロールも少なめで、アウディQ3よりこちらの方が好きですね。インパネのデザインも独特なのがいいです。機能的にもよく考えられているんですが、なにか自分にとっては「このクルマ欲しいな」っていうわかりやすい決め手に欠けます。実際所有してみたら良さがわかるクルマかもしれませんね。

それにしても3車に乗ってみて面白かったのは、フォルクスワーゲンは見た感じも走りも共通なものを感じるのに対して、プジョーは各車各様で作り手の個性が出ていると思いました。207や308といったメインの車種ではなかったということもあるかもしれません。
Posted at 2012/09/17 23:16:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年09月11日 イイね!

プジョーRCZ (右ハンドル仕様)試乗

プジョー試乗記第2弾
デビューから2年が経ちましたが、やっと乗ることができました。


試乗車 プジョーRCZ RHD 6AT  399万円(税込)


●外観デザイン
これはほんとに個性のカタマリのようなクルマですね。横から見るとキャビンがセンターなんですが、フロントに厚みがあってリアがすぼまっているので、キャビンが前寄りになっているように見えます。屋根はダブル・バブル・ルーフと呼ばれる2つのコブ状になっているし、独特だけど飽きがこなくて、2年経った今見ても新鮮さは色あせていませんでした。

全長4290mm×全幅1845mm×全高1360mm、ホイールベース2610mm
車重1350kg、前軸重870kg、後軸重480kg(車検証記載値)

リアには「アクティブリアスポイラー」といって速度に応じて展開したり、格納したりするスポイラーがついています。室内のスイッチによって手動で出すことも可能です。

●エンジン
こちらも508SWと同じBMWと共同開発の1.6リッター直噴ツインスクロールターボで、スペックも508SWと同じく115kW(156ps)/6000rpm、240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpmです。
過不足なく走り、低速トルクも十分ですが、特別スポーツカーらしい演出はありません。

●ミッション
右ハンドル仕様は6ATです。せっかくのスポーティーカーなのに、パドルシフトがオプションでもないのは残念です。Dレンジで走行している分には変速ショックも感じられず快適でした。シーケンシャルモードは試し忘れました。

●ハンドリング
カタログには描かれていませんでしたが、ベースの308が電動油圧パワステなので同じではないでしょうか。残念だったのはハンドリングで、508SWよりも機敏ではあるけれども、タイヤのフィーリングがほとんど伝わってこなくて、走っていてあまり面白みはありませんでした。

●足回り
フロントがストラット、リアがトーションビームです。
タイヤは銘柄コンチネンタルContiSportCcontact3、サイズは235/45R18 98Wです。
乗り心地は快適で、走り味もいたって普通で、特に刺激のあるものではありませんでした。

●ブレーキ
フロントはベンチレーテッドディスク、リアはディスクです。
特に違和感はありませんでした。

●静粛性
高いと思います。

●シート

電動シートでメモリー、ヒーター機能付です。背もたれのサイドサポートは508SWほど隙間ができなかったので、より自分の体にフィットしていました。

リアシートはほとんど使い物になりません。荷物置き場と考えたほうがいいでしょう。

●内装(インパネ)
基本的なデザインは308と同じなので、デザイン的には少し古さを感じますが、「ジョー・テクノ・テップ」と呼ばれる人工皮革がインパネに貼ってあり、ステッチ(縫い)が手作り感を演出してちょっと高級な感じに仕上がっています。インテクラルレザー・パックという28万円のオプションを選ぶと本物の革になるので、さらに高級な感じに見えるのではないでしょうか。このぐらいの価格帯で革張りのオプションというのは、プジョー、シトロエンなどフランス車にしか見られないものですよね。ステアリングのデザインがのっぺりしているが、味気なくてちょっと残念です。

メーターもまたプジョー独特なタッチで、上品さがあってこれはこれでいいかなと思いました。インフォメーションディスプレイがオレンジ表示というのは、最近見やすい色使いのものも多くなってきたので、ちょっと古さを感じさせます。画像を探していて気が付いたのですが、右ハンドルと左ハンドルでインフォメーションディスプレイの大きさが違うんですね。左ハンドルのほうが大きくて見やすそうでした。


●トランク
見た目意外と広いです。容量も321リッターと、ゴルフの350リッターに迫るものがあります。これだけあれば、遠出でも二人分には十分足りるでしょう。
 


私は見た目で走りを期待していましたが、あまりに普通な乗り味なのでがっかりしてしまいました。
とはいえこのデザインだけでも十分買いだと思います。走りにあまりこだわりを持たず、このデザインが気に入っているという方には、右ハンドル仕様でも十分個性的でオススメです。
私のように走りにこだわりのある方には、サウンドシステムが付いていてエンジンの吸気音が室内側に聞こえるものがついていたり、パワー・トルクも200ps・275Nmとかなり高いスペックの左ハンドル仕様のほうが断然楽しくてオススメです、とディーラーの方はおっしゃっていました。
そう言われてしまうと乗りたくなっちゃいますよね。
機会があれば、今度はぜひ左ハンドル仕様に乗ってみたいと思います。
Posted at 2012/09/11 22:41:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年09月08日 イイね!

プジョー508SW試乗

だいぶみなさんゴルフⅦで盛り上がっていますね。
私も参加したいのですが、試乗してブログにしていないものがたまってきているので、そちらを先に
upしていきたいと思っています。


試乗車 プジョー508SW Allure  394万円(税込)


●外観デザイン
写真で見ると地味な感じですが、近くで見るとけっこうボンネットの造形もヘッドライトからAピラーに向かって堀が深くて凝ったデザインなので、なかなか良かったです。それでも個人的には外観はボルボV60のほうがアグレッシブで好きです。
ボルボのところでも書きましたが、サイドのウィンドウグラフィックスがV60と似てますよね。しかも最近発表された新型アテンザワゴンまで似ています。流行りでしょうか。
テールランプのあたりは地味ですね。

全長4815mm×全幅1855mm×全高1505mm、ホイールベース2815mm
車重1560kg、前軸重940kg、後軸重620kg(車検証記載値)


●エンジン
みなさんご存知BMWと共同開発の直列4気筒直噴ツインスロールターボです。
スペックは115kW(156ps)/6000rpm、240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpm。
低速からトルクがあり、ボディの大きさを感じさせず十分走ります。排気量は同じですが、ボルボV60よりも低速トルクがある感じで、こちらのほうが自分好みのパワーフィールです。

●ミッション
6速ATです。パドルシフトつきです。変速のレスポンスはそんなに早くはありません。BMWの8速のほうがレスポンスはいいですね。

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。
非常に素直で、微小な舵角でもきちんと反応しますが、GTIほど過敏でもなく、かといってボルボV60ほどダルでもなくちょどいいレスポンスです。フィーリングはいいのにちょっとステアリング廻りの剛性が足りないような感じがするのが残念です。SWだからなのかFFなのにフロントヘビー感がなく、重量配分がいいように感じられました。
最小回転半径は5.9mと大きめです。

●足回り
フロントがストラット、リアがマルチリンクで、
タイヤはミシュランENERGY SAVER、サイズは215/60R16 95Vです。
乗り心地はよく、けっこうしなやかに感じましたが、ディーラーマンの話では1万km走るとダンパーに当たりがついてもっとしなやかになり、いわゆる「ネコ足」になるとのことです。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
特に違和感は感じませんでした。
パーキングブレーキは電気式ですが、操作レバーがステアリング右下にあるため、積極的に使いずらいのが難点です。

●静粛性
静かですが、際立って静かというほどではありません。後席では結構排気音が聞こえてきます。(スポーティーな音なので、好きな人は気にならないと思います)

●シート
フロントシートは電動でヒーター付ですが、メモリー機能はありません。身長164cmの私には背もたれが大きく、サイドサポートとの間に隙間ができてしまって、それほどフィットはしませんでしたが、生地のせいか体がすべって動いてしまうようなことはありませんでした。

リアシートは大きさ、ウレタンの厚みとも適度で、しかもフロアにセンタートンネルがなくフラットで足元が広いので、パンノラミックガラスルーフとあわせて、非常に快適に座ることができました。家族もちの方はぜひご家族を後席に座らせてみることをオススメします。

●内装(インパネ)
プジョーの最上級車ですが、造形はシンプルでそれほど高級な感じは受けませんでした。インパネやドアトリムに合皮を貼って、ステッチが手づくり感演出しているRCZと比べると見劣りします。
エアコンはなんと4ゾーンフルオートで風量まで個別に調整できますが、試乗時にはあまりエアコンの効きがよくないように感じました。ナビはHDDタイプが標準です。

メーターは文字盤は目盛りが細かく、字体も繊細な感じでとても気に入りました。
(写真がなくてスミマセン)

●ラゲッジスペース

容量は560リッターとかなり大きいので、遠出でも不足することは無いでしょう。
アームレストスルーの穴がもう少し大きいといいですね。

●気になる装備
SWにはパノラミックガラスルーフが標準でついてきます。
後席座っているとほんとうに明るくていいですね。夕方に試乗したので暑さは感じませんでしたが、昼間は暑いかもしれません。もちろん電動サンシェード付です。




ぱっと見強烈な印象はありませんが、乗ってみると乗り味が自分好みで好感が持てました。やっぱり微小な蛇角から反応があり、素直な感触のステアフィールやエンジンのトルク感に不足がないのがいいです。後席が快適だったのもプラスポイントです。価格の割りに装備が充実しているのもいいですね。
私はプジョーを所有したことはありませんが、これで耐久性が申し分なければなおいいですね。
私の中ではデザインや安全装備ではボルボV60のほうが好きですが、走りはこちらのほうが好きで、買うとしたらこちらのほうがいいです。
Posted at 2012/09/08 18:54:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ

プロフィール

「motoGPホルヘ・ロレンソ選手の引退はショック!」
何シテル?   11/16 08:45
VWのダウンサイジング直噴過給エンジンTSIとツインクラッチミッションDSGの技術に興味を持ち、2008年2月にVWゴルフトゥーランに試乗してその走り...
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