過去に所有していたものを含めて愛車のエンジン型式を列挙しますと、以下のようになります。
・フォルクスワーゲン ジェッタ 1.8L 直列4気筒 自然吸気
・日産 スカイラインGT 2.0L 直列6気筒 自然吸気
・シトロエン C5 2.0L 直列4気筒 自然吸気
・ボルボ S60 1.6L 直列4気筒 ターボ過給
ボルボS60がはじめてのターボエンジンになりますが、今まで乗っていた自然吸気エンジンとは応答性が違うのかなと感じています(あくまで感覚的なものですが)。今日はそのあたりを少し書いてみたいと思います。
20年くらい前の国産車に採用されていたターボエンジンは、低回転時の使いやすさより絶対的なパワーアップに主眼が置かれた高圧ターボが主流であったのかなと思います。回転上昇に比例して指数関数的に過給がかかる、いわゆる「ドッカンターボ」というやつですね。かつて友人のスカイライン(ターボ)に同乗した際の、威勢のよいタービン音と過給がかかり始めるタイミングがはっきりと分かったことを良く覚えています。
しかし、現在のターボはそれとは異なる発想、すなわち変動する負荷に合わせて適切なパワーを供給するための最適化技術の一環として実装されており、最新のターボエンジンは、過給のタイムラグもなく、低速より最大値に近いトルクが立ち上がる、使いやすく、燃費も同等のパフォーマンスの自然吸気エンジンよりむしろ優れていることも珍しくありません。
今回S60を所有してみて最新のターボエンジンの応答性を体験出来たわけですが、効率の高いDCTとの組み合わせもあって、確かにアクセルを踏んで1000回転を過ぎるところから十分なトルクが立ち上がってきて、グイグイとクルマを引っ張っていきます。ここは「ああ、いいな」と感じさせる部分なのですが、更にアクセルを踏み続けていると、気持ちのよい加速感がほぼ一定に保たれつつ「ある速度」まで到達し、そこで急速に頭打ちになるような推移を辿ることが分かりました。
あるポイントに到達するとトルクと加速がそこでカクっとなくなる、という表現をすれば少しは分かっていただけるでしょうか?こういった感触は自然吸気エンジンでは味わったことはありませんでしたので新鮮に感じました。今まで乗ってきた自然吸気エンジンは、回転数に比例してパワーが増加する、いわゆる「キビキビ走るにはエンジンを回して走る」必要があり、ターボエンジンは比べると明らかに応答性が異なるように感じたのです。
まあ「そこが過給エンジンの特徴なのだ」、とい言われてしまうと、当たり前のことを書いているということになるのですが、今回敢えてブログで取り上げたのは、さて「どちら方が乗っていて楽しいのか?」と自問自答した時、直ぐには答えが見つからなかったからなのです。
人間の意図を正確に反映する「良い道具」たるエンジンの応答性としては、果たしてどちらに軍配が挙がるのでしょうかね?
難しいところです。
Posted at 2012/05/12 18:16:30 | |
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