先日、Carview のウェブサイトにて、岡崎五朗氏による Volvo の V70 DRIV-e の
紹介記事が掲載されていましたので、早速興味を持って読んでみました。美しい写真もあり(今回の写真はそこから引用しています)、また氏が実際に何台かボルボを所有されていたこともあり、記事の内容も好意的かつ的確な批評だと感じました。以前に
自分のブログでも取り上げましたが、S60 乗りとしては、V70 はとても気になるクルマではあります。
今回折角ブログで再度取り上げることにしたので、ここはワゴン同士、V60 と仕様を並べて見てみましょう(動力関係は共通なので省略)。
まずは、V70 DRIVe、
全長×全幅×全高=4825mm×1890mm×1545mm
ホイールベース=2815mm
車両重量=1660kg
10・15モード燃費=13.2km/L
価格=449万円
そして、V60 DRIV-e、
全長×全幅×全高=4630mm×1845mm×1480mm
ホイールベース=2775mm
車両重量=1560kg
10・15モード燃費=12.6km/L
車両本体価格=395万円
V70 の方が、一回り大きく、100kg 重く、50万円高いということですね。おそらくセッティングも含めて V60 が、より軽快かつスポーティ、代わりに V70 はゆったりとした居住性と大きな積載空間を確保といったところでしょうか? V70 についてはインテリアも改善され、V60 と同様にナビもビルドインされ使いやすくなったと思います(ナビ自身の性能はもう一歩ではありますが...)。下の写真でも分かりますが、なかなか高級感もあり、ここらあたりも S60 より、ちょっと上級な印象を受けます。燃費が公表値では V70 の方が少し良いのは車重を考えると不思議ですが、エンジンマネジメントの設定の差異が反映しているのかもしれません。
V70 のスタイリングは、個人的な印象からいうと、V60 に比べて伝統的なボルボらしさをより保持していつつ、新しさも盛り込んだ絶妙の良さがあるのではないかと思います。シートも V60 はやや固めでドイツ車風ですが、V70 は実際に触ってみれば分かりますが皮質もよく、かつ柔らかく、乗って楽なのは明らかに V70 の方だろうなと感じました。
ただ 実際に運転した訳ではないのですが、1.6L 直噴ターボ + DCT の組み合わせの動力性能は、S60 と共通なのでよく知ってますが、パワーは十分であり、V60 より重い V70 でも痛痒を感じないだろうと断言できますが、V70 の性格というか成り立ちや位置づけから考えると、3L V6ターボ + 6ATの組み合わせの方がよりマッチしているのではないか? DRIV-e は V70 には少し軽快過ぎるのではないか? とも思ってしまいます。この辺りは機会があれば自分でも確かめてみたいと思いますが、あるいは試乗された方はその印象なりを是非お教えいただければ幸いです。
しかしボルボ車は、他国車に比べても何処かが特段に優れているわけでもなく、性能的には平凡なのですが、所有して普段使いで乗ってみると、体にすっとなじんで実に運転しやすいクルマであることが理解できます。これは本当にオーナーになってみないと分からず、かつ好き嫌いがあるのだと思います(なぜなら、運転が楽しい BMW とかとは明らかに方向性が違うので)。
V70 はそんな意味でのボルボらしさを最も備えた車ではないかと、まったく勝手に思い込んでる次第で、50万円高という値付けも結構悩ましいこともあり、いつかは愛車にしてみたいと思わせる一台です。
ところで、つい昨日知ったのですが、
新型 V40 が来年3月のジュネーブショーでデビューするとのこと。Cセグメントでも攻勢に打って出ることになるのでしょうか。いずれにせよ最近のボルボは、(ついに倒産が決定的となったサーブと違って)勢いがあります。これからも目が離せませんね。
Posted at 2011/12/20 00:39:48 | |
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