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2012年02月11日 イイね!

180:視点を変えると...

 同じものごとを考える場合に、視点を変えると結論が全く違うものになったりしますよね、あるいは同じ結論であってもいつの間にか視点がすりかわっていることも。

 輸入車と国産車を比較して、「輸入車がクルマとして国産車より優れている」というスタンスは特に日本の自動車専門誌やメディアでは一般的であり、この考え方はおそらく何十年も変わっていないのだと思いますが、これもまさに後者の「同じ結論であっても視点がすりかわっている」に該当する事例だと思います。

 過去は比較にあたっての視点は、「自動車として及第点に達しているか」、あるいは「輸入車のボトムと比較してどのレベルか」、というものであり、自動車作りの黎明期から発展期にあった日本車にとっては、今後の自らの方向性を模索するためにも確かに意味のある考察であったと思われます。

 しかし、その後の日本車の急発展により、勿論、輸入車全般も進化していましたが、それを遥かに上回るスピードでの改善により、そういった比較は意味を失い、いつのまにか視点が、「輸入車プレミアムブランドと比較してどのレベルか」にすりかわってしまいました。

 無論分かっている人にとっては自明のことかもしれませんが、やはりそういったことをよく考慮しないと、そこから生み出される考えや議論(これは例えば、クルマメディアの多くのコンテンツのことを指しています)は無価値なものになってしまうと思います。

 別にクルマのことに限りませんが、何事かを評価する場合にはその視点について、まずはよく考えて適切に定めないといけませんよね、と思う次第です。
Posted at 2012/02/11 16:27:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ評価 | クルマ
2011年12月17日 イイね!

157:クルマの価値

 自分のブログでも取り上げましたが、年末になるとJCOTY等の表彰車種が話題になり、その受賞理由も公表されるのですが、それを見るにつけてクルマの価値は何で決まるのだろうとの疑問が湧いてきます。また自動車雑誌や、Car Graphic TV なんかでスーパーカー特集を組んだりして、そんなクルマ達を礼賛しているのを見ても、「おいおいそんなに簡単に結論していいのか」、とも思います。マスコミはやはり面白くないとお金にならないので、分かっちゃいるけど面白くないものは追求しないのだろうなと一応納得はするのですが、天邪鬼な性格もあるのでしょうがついつい批判的な意見も持ってしまいます。

 ということで、以前に「クルマを所有することの意味」について、ブログで考察したことがありますが、今回は、「クルマの価値」について、もう少しマクロな視点で考えて見たいと思います。といってもそんなに難しいことを話題にする気はありませんが(笑)

 ある車種(例えばボルボS60など)を考えると、個人ベースではなく、社会というか市場全体に対する、そのクルマの価値の総和は、以下のようにあらわすことが出来ると考えます。

 クルマの総体価値 = (クルマ個体の価値)×(生産台数)×(各個体の寿命) - (コスト)

 最後のコストは、クルマ製造コスト×生産台数と、燃料等消耗品費用や社会のインフラ整備費用も含むものと考えます。クルマの寿命については今や車種間で大差はないので、価値を増大させる方向については、実際は最初の二つのパラメーターで規定されているといっても良いかもしれません。またユーザー一人一人にとっては、生産台数は基本無関係か、多いと逆に陳腐化するというマイナスのインパクトがあるとさえいえることから、個人ベースでは、最初の「クルマそのものの価値」のみが重要になります。しかし、大きな視点でクルマの価値を上記のように見てやるといろんなことが考察できます。例えば...

クルマ単体での価値の高さが、その車種の価値の総和と同じとは限らない:
 安く低性能の大衆車でも、高級車と比較してその価値の総和は必ずしも低くないということになります(当たり前ですが)。では価値の大きい順に並べるとどうなるでしょうか?

 1.安くて良いものをたくさん売る
 2.良いものを売る
 3.安いものをたくさん売る
 4.すごく良いものを極少量売る

1は理想として、順列はあるものの欧米日の自動車メーカーが2でしのぎを削っている状況。コーチビルダーでの超高級車、スーパーカー等の少量生産は4、そして3は韓国中国インドなどの量販メーカーがそれに該当すると思います(今や韓国は第2のグループか?)。そして達成することの難しさもおそらくこの順番なのだと思うのです(一方、マスコミ的には、4、(1)、2、3の順番の価値判断になっているのではないか、というのが今回ブログを書くことにした動機のひとつなのです)。

日本車はどこに向かうべきか:
 2に属する欧米日のグループの中でも、最初に示した車の価値の図式はより狭い意味で繰り返されています。例えばプレミアム車ブランドvs大衆車ブランドという形で(日本車は後者かな)。その状況で未来の日本車の向かう先としては、低コストはできるだけ維持しつつ今より高品質・高価格のクルマを売る方に比重を移すしかないのだと思います。3に向かう道はもうないでしょう。

価値の最大化のためには:
 上の流れで、特に日本車を取り上げて考えると、高品質・高価格路線になるのだとしたら、低コストにも限界があることでしょう、そうなると価値最大化のための方策としては、少々高価格でも安価に維持できて長いこと乗り続けられることを実現することかと思います。3年毎の買い替えより、10年15年乗ることの大切さを共通認識することが大切かと考えます。一般的にも乗り物は高機能化するとともに個体数は減少して長寿命化する傾向があります。飛行機とか船とか...。またクルマ単体のコスト増が避けられないとしたら、次に間接費用の低減は有効な手立てと考えられます。省エネ技術等はその一例ではないかと思います。

省エネ技術のインパクトについて:
 今回のような観点から考えると、各種省エネ技術を高級ブランドに導入することの意義の低さが分かります。またHVや電気自動車は、電力や電池モーターの費用が追加のマイナス要因になります。そういった意味では、マツダのスカイアクティブのように、追加インフラなしでの内燃機関の省エネルギー化は、そのクルマの真の意味での価値の拡大に効果的であることが実感されます。

*      *      *

 ビジネスとしての優先順位や価値判断も重要でしょうが、自動車メーカーにおかれましては、各車種の社会における価値最大化も軽視することなくより良いクルマ作りをして欲しいと考える次第です。
Posted at 2011/12/17 22:06:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ評価 | クルマ
2011年12月10日 イイね!

151:JCOTY2011-2012 その後

 以前、今年度のJCOTY10ベストカーの選考結果についてブログで話題にしましたが、先日ベストカーが発表されました。詳細な結果はここ

 そして公式の選考理由は以下のとおり(HPより)

●日本カー・オブ・ザ・イヤー
日産自動車株式会社『リーフ』
受賞理由:EVとして可能な限りの実用性を持ち、近未来的な様々なアプローチをした。そして発展性、充電設備への投資など、EV普及のための礎となる仕上がり、取り組みを評価。

●インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
メルセデス・ベンツ日本『メルセデス・ベンツCクラスセダン/ステーションワゴン』
受賞理由:優れた安全性を始めとする基本性能の高さに加え、2,000箇所にも及ぶ改良を施した。さらにはダウンサイジングした直噴ターボエンジン+7速ATの搭載で、高い環境性能も実現した点を評価。

 いつも思うのですが、JCOTY については常々分からないことが多いです。電気自動車ということであれば、何故過去にi-MIEVが選ばれずに今回リーフなのか?何故、マイナーチェンジのCクラスなのか?それぞれ選考理由にあるように、「本体+インフラの総合的な実用性と電気自動車という革新の融合」、あるいは「史上最高wwのCクラス」だから、との言い分はあるのでしょうが...

 ということで何か納得できない感覚が胸に残ったこともあり、今回のブログでは、良い賞(表彰制度)の条件とは何かを自分なりに少し考えてみたいと思います。以下、ポイントとなる項目として思いつくものを列挙します。

 審査員の基準(質、選択条件、役割の明確化)
 選考基準、評価基準
 選考方法(透明性、公正さなど)

 過不足等はあると思いますが、上記の項目が、あらかじめ緻密、精密に設定され、厳密に実行されることで、賞に対する納得性や妥当性が担保される(あるいは認知される)ことになります。では、このような賞を設定して毎年表彰することにより期待される効果とは何なのでしょうか?

 受賞車の認知度が上がり売り上げに貢献
 開発メーカーのクルマ作りに関わるスタータスの向上
 現在の業界の価値観の共有と、未来への方向性の提示

 最初の二つは、優れた功績への顕彰という本来の趣旨に沿うものであり、分かる話なのですが、実際には3つ目が一番大事ではないかと思うのです。良い車を表彰するという行為を通じて、グローバルに進展している複雑な自動車産業界において、ひとつの確たる評価軸を確立して提示し、更には将来に向かって進むべき方向性を示唆さしめること、換言すると過去ではなく未来に影響を及ぼす役割が期待されているのではないかと思うのです。

 あっている間違っているはさておき、そのような理想や思想を堅持して毎年の選考表彰を継続することで、賞に対する権威が生まれ、さらに良い効果を車業界に及ぼすことができる、といった正のスパイラルが生まれていくのが理想ではないでしょうか。

 では、JCOTY は、このような「求められる、あるいは理想とする表彰制度」の条件を踏まえて考えると、そのクオリティはどうなのでしょうか?

審査員の基準
 →提示されていない(片っ端から自動車評論家を選んでいるとしか思えない)。審査員数の妥当性が分からない(合議するには多すぎる、投票のみであれば少ない)。

選考基準、評価基準
 →「選考委員は対象車についてコンセプト、デザイン、性能、品質、安全性、環境負荷、コストパフォーマンス等を総合的に評価して選考する」とのこと。結局何も設定されていないに等しいアバウトさ。まあアバウトでもいいのですが、その場合は審査員の質や選考過程が質的にもしっかりしている必要があると思いますがそれも....

選考方法
 →委員の行動を規制する規範やルールは明確ではない。選考方法も基本は持ち点の投票制であり、プロセスに精密さや正確性は皆無。

 考えるに、とても条件を満たしているとは思えません。このイベントのために、組織維持や開催に係わる費用として、どれだけのお金がかけられているのか、そしてその費用がどこから出ているのか、についての知識は私は持ちませんが、かなりのものだろうとは容易に想像つきます。では、投下したコストに見合った本当に意義のあるイベントといえるのでしょうか?ノーベル賞を見習えなんてことは口が裂けても言いませんが、現状では内輪の相互投票で選ぶ野球のゴールデングラブ賞程度?のレベルではないでしょうか。 現代社会でも最も魅力ある工業製品であり知的作業の結晶体でもある自動車を選考するのであれば、もう少し良い制度にすべく努力する必要があるのではないかと強く思います。

*      *     *

 RJC では輸入車ベストに輝いた、我が愛車ボルボ S60(V60) はJCOTYでは、メルセデス Cクラス、プジョー 508 の次の3番目の得点でした。まあ、このことについてのコメントはなし、ということにしましょう(笑)。
Posted at 2011/12/10 15:00:58 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ評価 | クルマ
2011年11月20日 イイね!

143:2012年次RCJカーオブザイヤー(輸入車部門)

143:2012年次RCJカーオブザイヤー(輸入車部門) 先日話題として触れました JCOTY とは別に、NPO 法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議 (RCJ)が主催する、輸入車部門のカーオブザイヤーに、ボルボ S60/V60 が選ばれました(S60/V60の記載順序もセダン乗りの自分としては何気に嬉しかったりして。人気ではおそらくV60が圧倒しているでしょうが、ワゴンはセダンからの派生車種だしね、と勝手に思っています)。

 ちなみに受賞理由は以下のとおり、

"ヒューマンセーフティをはじめとする先進技術の数々を投入しながら伝統の安全性、快適性、親環境性とを大幅にレベルアップ。併せて新世代ボルボの中核車種に相応しいサイズ感、車格感、スタイリングとを打ち出すのに成功した。"

 今回のノミネート車とそれらの得票数を RCJ の HP から引用させていただきますと、

 アウディA1 232票
 BMW1シリーズ 167票
 フィアット 500/500Cツインエア 118票
 シトロエン DS4 160票
 フォルクスワーゲン パサート/パサートヴァリアント 139票
 ボルボ S60/V60 255票

 JCOTY に比べると、国産車と輸入車を分けているからかもしれませんが、ノミネート車はRCJの方が納得性が高いように(毎年)感じますね個人的にはw。今年は次点がA1というところも、そうです (JCOTY ではノミネートさえされていない...)。正確ではないですが、結構シトロエンも C6 や C5 が過去に選ばれていたように記憶しています。我田引水では決してありませんが、クルマに関して専門性が高い方々が主に選考されているのでしょうか?ちょっと気にはなるところです。

 しかし、S60オーナーとしても受賞は納得かなと思います。購入して半年以上が過ぎて、すべてに馴染んできた昨今、運転するたびに「完成度が高く、いい車だな~」と感心しています。その完成度の高さは、上級のドイツプレミアム車に共通するものがあるのではないかとも思います。また、完成度の観点では、前の愛車シトロエン旧C5は、一世代前のクルマでもあり、S60と比べると、やはり格違いの差を感じます(無論、S60 > 旧C5)。

 とはいうものの、C5のあのハイドラクティブサスの乗り味は、一発芸的には今もって素晴らしく、完成度では大きく劣るものの、だから駄目、とは切り捨てられない大きな魅力があることもまた事実です。いろいろと問題はありつつ、シトロエン車を愛してやまない方々の気持ちも良く分かるのです。

 まぁ、だからクルマは面白いということだと思いますが...
Posted at 2011/11/20 11:38:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ評価 | クルマ
2011年11月05日 イイね!

137:たかが COTY、されど...

137:たかが COTY、されど... JCOTY2011-2012 の10 ベストカーが選出されましたね(下記)。まあまあ妥当なところではないでしょうか?我らが S60/V60 もめでたく選ばれたということですが、一応順不同となっていますが、どうもギリギリ入った感があると思いませんかww

 トヨタ プリウスα
 日産 リーフ
 ホンダ フィットシャトル
 マツダ デミオ
 ダイハツ ミライース
 メルセデスベンツ Cクラス
 BMW 1シリーズ
 VW パサート
 プジョー 508
 ボルボ S60/V60

 ラインナップを眺めると、やっぱりトレンドは低燃費、省エネルギーでしょうね。プリウス、フィット、リーフ、その辺りからCOTYが選ばれる可能性が高いように思います。欧州勢も、ダウンサイジング、そしてボルボであれば更に安全がキーワードでしょうが、やっぱりこうして並べて見ると今年のWinnerは国産車かな。
Posted at 2011/11/05 11:10:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ評価 | クルマ

プロフィール

「久しぶりの投稿です。」
何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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