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2013年02月13日 イイね!

279:PaperWhiteを使ってみて

279:PaperWhiteを使ってみて ちょうど1年前に、Amazon の国内電子書籍市場への参入のニュースを大いなる期待を込めて185回目のブログに取り上げたことを思い出しました(ここ)。当時のニュースでは2012年の4月にも販売開始とのことでしたが、著作権等の交渉に時間を要して結局はその年の12月までスタートがズレこむことになったのは皆さんご承知のとおりです。

 電子書籍リーダーとしては Kindle Paper White が、そして少し遅れてKindle Fire HDが発売された訳ですが、もともと E-ink の端末に期待していたのでPaper Whiteを早速買い求めて使い始めました(Amazon で予約したが1ヶ月待ちで、そうこうしているうちに立ち寄った上新電機で普通に買えた、という笑えない話もありましたが)。

 もっぱら通勤の電車内での読書に使用していますが、文庫本の代わりに活字を読むということであれば、E-inkは期待通り読みやすく、さらに大部の本や複数の本も軽く持ちやすい端末ひとつに収まるので、ポンとPaper Whiteをカバンに入れるだけかさばらないなど、道具としてまずは合格点が付けられると思います。また3G回線付き端末としたので思い立ったら何時でもどこでも購入、ダウンロード、読書開始となるのは、従来にはない、ある意味、画期的な読書体験で知らず知らずのうちに読書量がかなり増えました。

 一方、ちょっと気になる点は、紙の本のようにページを自由に行き来できないことでしょうか。これは結構ストレスが溜まります。ソフトウエア的に改善をお願いしたいところです。後はバックライトを常時使用していると数日でバッテリーがなくなってしまうこと。なので最近は余程のことがないとバックライトはオフにしています(この場合、忘れてしまうほどバッテリーが持ちます)。あと技術的には弱点とは言えないですがE-inkの性質上、写真、イラスト等の描写には限界があることでしょうか。まあ総じて長所が多く、短所は少ないといって良いですし、紙の本を代替するだけのポテンシャルはあるというのが、使ってみての結論(感想)です。

 さて、少し話を変えますが、前回ブログで電子書籍の普及の障壁になっているのは以下の3点ではないかと指摘しました。

 ①値段が高い(まずは書籍そのもの、そして端末代も)
 ②品揃えが少ない(紙>>電子)
 ③多くの出版社が独自の規格、システムで販売しているので煩雑で利用しにくい。

 AmazonのKindle Storeは、①と③については結構頑張っているのではないでしょうか?Amazonの利便性の高い買い物システムに乗っかっていることは大きな強みですし、割引セールも頻繁にあり、狙って買えば結構割安感も得られます。ただし、競合と比べても健闘はしているものの、書籍数はまだまだと言わざるを得ません。当初5万冊からスタートしたと記憶していますが、どんどん数は増えていると思うので今後に期待です。

 ということで、個人的には10年来待ちに待った国内電子書籍市場の本格化ですが、まずは今後の期待込みで満足できるものになりつつあると感じています。ただ、みんカラの話題として一点、クルマ雑誌などのメディアは、写真などの多さや重要度を考えみるとやはりPaper Whiteには向いているとは言い難く、となるとKindle Fire HDの2台持ち、あるいは最近これも日本の電子書籍市場に参入するとアナウンスされたApple iPadに行くか悩ましいところです。



(口絵の写真は、Amazonのジェフ・ペゾスCEOです。念のため)
Posted at 2013/02/13 00:50:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | | クルマ
2012年09月16日 イイね!

271:歴史でたどる領土問題の真実

271:歴史でたどる領土問題の真実 最近、日本と隣国との領海についての摩擦が高まってきていますね。国をあげての感情論に走った意見や行動が目につき、懸念が高まりますが、そんな中で最近読んだ本について紹介したいと思います。

 ブログタイトルにあるとおり、保坂正康氏の著作、「歴史でたどる領土問題の真実」です。保坂氏は昭和史研究では著名な方ですが、この本も氏らしく公正な視点から感情をまじえず客観的に書かれていることに好感を持ちました。

 本書はまず領土、領海問題とは何かという点について、特に日本の歴史上の出来事について振り返り、例示しながら考察を加えていきます。そしてその理解を基礎において、日本の北方領土問題、竹島、尖閣諸島の諸問題について、歴史的経緯と当事者国間の主張などについて、淡々と解説されています。そこには、この本を書くにあたって公正なスタンスを維持することに、非常に留意されていることが汲み取れます。すなわちどちらかに肩入れする、あるいは主張を強硬に支持を表明するため書かれているのではない、ということです。

 そして、この本では今後上記の領域問題も考えていく際に重要なポイントを指し示すことで終わっています。領域問題においては、まずは歴史的な経緯を含めて事実をしっかりと把握することが必須であること。その事実を踏まえて、粘り強く冷静に長い目で交渉を進めていくことが何より重要であるということです。

 多くの日本人が、上記の問題につてどれほど客観的な事実を把握した上で発言しているのでしょうか?あまりに性急に判断をしようとしていないでしょうか?まずはそのことを振り返って見ることが、しいては日本として正しい主張を国際的にしていく早道ではないかと、本書を読んで強く感じた次第です。
Posted at 2012/09/16 11:33:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | | その他
2012年05月19日 イイね!

243:歴史人口学

243:歴史人口学 最近、ついに日本の人口が減少に転じ、2050年には8000万人程にまで低下するとのニュースが報道されていました。また高齢化社会のさらなる進展と若年層への負担が増大する見通しであるといった、進行する社会構造の変化についても危機的な状況として問題視され、いろんなところで政治的な無策に対する批判とともに声高に叫ばれています。

 そういったことにも関連しているのですが、「人口から読む日本の歴史」というタイトルの本を読んで、とても面白かったのでブログで紹介したいと思います。本書では日本の歴史を、時代、時代の人口動態、すなわち寿命、出生率、死亡率といったものの推移と、それらの総体としての人口変動を分析し、新たな側面から捉え直す「歴史人口学」なる学問の実際を、事例研究の成果をあげて平易に紹介する内容になっています。

 有史以前から江戸時代を過ぎるまでの長期に渡る日本の人口動態について、ひと組の夫婦、ひとつのコロニーや村落といったミクロな視点から、地域、地方、さらには日本全体といったマクロな視点までをカバーして論じています。またボリュームとしては江戸時代が過半を占めますが、それ以外の時代についても、江戸時代に至る前史としての意味も持たせつつ、それなりのページが割かれています。縄文時代には東北地方を中心に東日本の人口が政治中心であった西日本のそれを大きく上回っていた、あるいは都市は地方(農村)より住民の寿命はかなり短かったなど、いろいろと驚くようなことも書かれており、そういうことを知るだけでも、興味深く、面白い本であるとの感想を持ちました。

 本書は、1983年に書かれた「日本二千年の人口史」という本がベースになっており、今回の出版にあたり、現在までの時代の変遷を踏まえて改訂されているとのことです。特に最終章が新しく追加されているのですが、ここ10年くらいの日本社会の構造変化についても触れられており、非常に印象的で重要に思えたことが書かれていました。以下、私の理解の範囲で要約すると、

 ・人口が減少する時代は、過去の日本においても何度かあった(例:江戸時代後半)。
 ・そのような時期は、その時代の社会体制の成熟期に起こることが多い。
 ・現在の社会は、寿命の劇的増加、女性の地位向上、物的充足といったポジティブな変化の帰結とも考えることができる。
 ・人口減少というトレンドは変わらないが社会構造は大きな変化を遂げることがある。
 ・高齢化社会、人口減少といった昨今の日本について過度に問題視したり危機的状況として捉えるのではなく、受け入れて最適な社会を構築していくことが肝要である。

 女性や年配の方々の一層の社会参加、モノを短期間に大量に消費するだけでなく、良い物を長く使い続けること、社会全体でのリサイクルやリユーズをさらに推し進めていく必要性、今より質素であっても時間に余裕がある人間関係の暖かい社会をどう創りあげていくのか等々、少し異なる角度からの考え方に改めて気付かさせてくれました(まあ、私の願望は、過剰に楽観的で夢物語に過ぎないのかもしれませんが...)。

 読んでみて普通の歴史書とはまた違った側面で歴史や現代について考えさせられ、認識を新たにできる良い本だと感じました。興味のある方は是非読んでいただければと思います。
Posted at 2012/05/19 19:07:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | | その他
2012年03月25日 イイね!

218:ユリシーズと意識の流れとそしてSNS

218:ユリシーズと意識の流れとそしてSNS 昨今、FaceBook や Twitter といったソーシャルネットワークサービス(SNS)が急速に普及してきてますね。みんカラにもこれらSNSの公式アカウントがありますし、我々もみんカラに書いた内容を望めばアップできるようになっているみたいです(詳しくは確認してませんが...)。

 FaceBook や Twitter については、私自身もそれぞれアカウントを持ってはいますが、実際のところ全然活用できていません(見るだけ、イイねつけるだけの状態ww)。どうもSNSで自らの考えや思いを短いフレーズで発信するよりもブログ程度の文章量の方が向いているのか、好きなのか分かりませんが、趣味としての情報発信はもっぱらこのみんカラを利用しているのが現状です。まあ自分のことはさておき、こういったSNSの爆発的な普及を眺めていてふと思い出したのがこの小説です。以下wikipediaからの引用。

『ユリシーズ』 (Ulysses) は、アイルランド出身の小説家ジェイムズ・ジョイスの長編小説。1922年2月2日、パリの Sylvia Beach 社から出版された。全18章からなる。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』などと共に20世紀を代表する小説の一つと称される。

 非常に有名な小説なのでこの場で紹介するのも今更だとは思うのですが本書を読んだ人は知っている人より随分少ないのかもしれません。かくいう私も大学時代に本書を知り図書館で上巻を借りて読み、その後、下巻は自分で購入しました(写真のとは異なる出版社の上下本でした)。読了したと書きたいところですが、実は自分には難解過ぎてざっと読み流した程度であることは秘密です(笑)。そして、このユリシーズという小説は「意識の流れ」という文学上の一技法を採用していることで有名なのです。これもwikipediaからの引用になりますが、意識の流れは以下のように説明されています。

「人間の精神の中に絶え間なく移ろっていく主観的な思考や感覚を、特に注釈を付けることなく記述していく文学上の手法」

 ユリシーズの最終章では、登場人物の一人の意識の流れが”ひらがな”主体で句読点もなく脈絡も必ずしもなく延々と描写されるのですが、(個人的には)それまでに読んだ小説とは全く異なる面白い表現方法に極めて強い印象を受けたことを記憶しています(文章だけで説明するのは難しいので例示できるかなと思い本棚をひっくり返したのですが残念ながら見つかりませんでした。まあ引用はマナー違反にもなりかねないのでやめることにしましたが)。

 でここからが本題になるのですが、ユリシーズで描写されている、こういった「意識の流れ」とSNSとの間にある種の類似性があることに今回気がついたという訳です。FaceBookの一つ一つの記事やツイートなどは、内容的にはHPやブログに比べても、まとまった論考や論評、思想や客観的観察という程のものでなく、むしろ時々感情や出来事に対する印象や感想といったレベルであり、まさに「意識の断片」と形容できるのではないかと思うのです。だとしたらSNSのサービス形態はその「意識の断片」を時系列的に発信しているのですから、ある意味「意識の流れ」といっても過言ではないと考えたのです。

 そして、もしSNSが個々人の意識の流れを(完全では無論ないとはいえ)顕在化したものであるとするならば、そして全世界を覆う電脳ネットワーク空間の中で無数の人々の「意識の流れ」が現在も行き交い、さらに未来においてますますその規模を拡大しながら行き交っていくのだとするならば、そこにはある種の壮大さがあると言ってもよいのではないでしょうか?

 全くの個人的イメージに過ぎないのですが、ふと思いついたそんな連想が頭を離れず、ネットで検索しても類似の話はなさそうでしたので、本の紹介を兼ねてブログの話題として取り上げてみた次第です。お粗末さまでした。
Posted at 2012/03/25 12:40:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | | その他
2012年03月18日 イイね!

212:本の紹介「中国の歴史」

212:本の紹介「中国の歴史」 先日の「韓国の歴史」に引き続き歴史関連図書の紹介です。今回は陳舜臣著の「中国の歴史」になります。韓国~は1巻ものでしたが、これは全7巻で各巻600頁前後の大著になります(写真は単行本の表紙です。自分の持っているコンパクト版のそれを探したのですが見つけられませんでした、残念)。

 歴史関連の本の中でもこういった単独作者によって書かれた作品のメリットとして挙げられるのは、対象に対する姿勢や評価基準が一様になり項目ごとでのブレや偏りが少ないということだと思います。一方、作者自身の公正性や思想・思考は勿論大きな影響を与えますが、陳氏の書かれた本シリーズはその点でも評価が高い作品であると思います。私は20年くらい前に古本で一冊購入し、面白かったので新刊も交えて全冊揃え、その後も繰り返し読む愛読書の一冊(いや7冊)になりました。

 本書を中心に中国の歴史を概観しての個人的な感想ですが、まず中国という国、いや正確には「中華文明」のスケールの大きさでしょうか?少し定量的な表現をすると、時間的な長さとその規模(人口)の掛け算したものになるのかもしれませんが、それが圧倒的に大きいということ。例えば西暦1世紀のころであれば、全世界の人口は2から3億人であるところで、中国は0.5億の人口を有していた訳でお隣のインドとともに歴史の殆どの期間に渡って、人類のGDPの30-40%を占める存在であったことを理解いただければ、その圧倒的な存在感をイメージできるのではないでしょうか?

 話はやや横道に逸れますが、人類はアフリカ大陸の中南部の地域で誕生し、そこから全世界に複数回に渡り拡散していったと考えられています。人類のこの壮大なるエクソダスにおいて、中国は大森林に覆われたヨーロッパ、中央アジアの大草原と砂漠、チベットの高地を超えたところにある、まさに「約束の地」であったのではないかと勝手に考えています。爾来、中国大陸は人類の一大活動拠点になってきたのです。

 もうひとつの感想は、中華文明の歴史とは、まさに何度も何度も繰り返される王朝の興亡そのものであるということです。20世紀以降に比して、人間の活動のスケールはそれ以前はずっと規模が小さく興味の対象も限られていたのではないかと思いますが、過去の人間にとっては歴史としてまず書き残す程に重要なものは、誰が支配者であったか、そしてどのような経緯で次の支配者に交代したか、であったのではないでしょうか?本書を通読すると、数多くの王朝が、まるで変奏曲のように、次々に経ち現れては最盛期を迎え、そして大抵は権力闘争の果てに弱体化して次のものに取って代わられて消滅していくのです。それこそ何回おんなじことを繰り返せばいいのかと読者をウンザリさせる程に。

 まあ、時に浮き沈みがあったものの隔絶したスーパーパワー(超大国)であった中華文明も、19世紀前後に訪れた退潮期は以前のそれとは若干様相が異なっていました。ほぼ同時期に西欧文明が急速にその勢力を拡大していたからです。このため、以降の200年の間に世界史的にみて最大規模の地殻変動が人類社会に起こったのです。そして日本も変動にいやおうなしに巻き込まれることになり、近代化と一時的な破滅そして再生という波乱に満ちた道のりを歩くことになったのは皆さんご承知のとおりかと思います。

 そしてこれも最近になって改めて認識されつつある事実かと思いますが、中国の19~20世紀の地盤沈下はやはり一時的なものであり、この国は21世紀に入ってから急速にかつての勢いを取り戻しつつあるようです。前回の中国の動き(退潮)は世界レベルでの激震をもたらしましたが、今回はどうなるのでしょうか?その影響の大きさを見るのは我々の子供か孫の世代になるのでしょうが心配ではあります。
Posted at 2012/03/18 00:05:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | | その他

プロフィール

「久しぶりの投稿です。」
何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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